6 / 24
第1章 (強制連行という名の)帰還
6. 元婚約者との再会
しおりを挟む
読みに来て下さりありがとうございます。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「これで私に許可なく触れようとする者は黒焦げになる様になりましたのでもう遅れはとりませんわ。要件はなんですの?死にたくなければ早く話してくださいな?誘拐犯とそのお仲間の皆様方。」
冷ややかな眼差しと共に放たれたのは拒絶の言葉だった。
クリスティーナの言葉に皆が凍りついた中で真っ先にそれから復活したのはクリスティーナの元婚約者で現国王のソレイユだった。
「ティーナは私の、いや、僕の事は覚えてる?」
クリスティーナが居なくなってから王としての姿しか見てなかった側近達は王の懐かしい"僕"という一人称を聞いて、ようやく我に返り2人のやり取りを固唾を呑んで見守った。
「ティーナ?それは何かしら?…え、あぁ、そうなの私の名前なのね。あ…ありがとう、後で数日分まとめてお礼をあげないといけないわね。」
最初、不思議そうにしていたクリスティーナだが突然何も無い虚空を見て何かと話し1人で納得して言った。そして、何かを撫でる仕草をしてその何かに感謝を伝えている。
その様子を見て精霊が見えない者も会話相手が精霊だとわかった。だがその事を口に出してクリスティーナに聞けるものはいなかった。
そして、クリスティーナ以外に唯一この一連の会話を正しく認識出来ていた者が1人。
彼は可愛らしい精霊の言動におかしくて少し笑ってしまうと同時に認識出来て理解出来たからこそクリスティーナのこれからの行動がある程度予測できてしまい悲しみや後悔がおしよせてまた少し泣きたくなった。
「回りくどいのは嫌いだからはっきり言うけど全く覚えてないわ。人違いじゃないかしら。」
以前のクリスティーナはおおっぴらに笑うことこそなかったがいつもニコニコと笑い、微笑みの崩れる事が無かったので、見た事ない彼女の無表情にまた部屋の温度が下がったように皆が感じ再び固まった。
ただ1人クリスティーナの無表情を以前から見慣れていた者を除いて。
「人違いは有り得ない。君は間違いなく僕のティーナで、僕の婚約者で、僕の全てだ。」
クリスティーナの言葉を聞き、間髪入れずに言葉を返す。
こちらをじっとみて目をそらさないソレイユをじっと見つめ返す。
しばらく見たあと、変わらず無表情のままではあるが少し表情を和らげた。
「綺麗な瞳ね、貴方は大丈夫そう。貴方名前はなんと言うの?(訳:久しぶり、あなたは相変わらずね。けどもう婚約者ではないの。)」
「ソレイユ・ヴァン・グローリア。(訳:そう言うと思ってた。僕はあの時、間に合わなかった。)」
ソレイユは悲しそうに微笑んで言った。
「ソレイユ…太陽ね。貴方にピッタリの素敵な名前ね。(訳:あなたのせいでは無いわ。)」
そう言うと、クリスティーナは目覚めてから初めてちゃんと笑った。
その笑みはとても静かな微笑みだったがソレイユはそれだけの事がすごく嬉しかった。
「ティーナは前に同じ事を僕に言ってくれたよね。ソレイユが太陽って意味だって僕に教えてくれた。覚えて…ない、よね。その様子だと。(訳:だったらもう一度婚約したい。だめかな?)」
以前と同じ様に、昔を懐かしむ様に、お互いだけに本当の気持ちが伝わるように話すクリスティーナとソレイユ。以前と同じクリスティーナの静かな微笑みにソレイユは久しぶりに心から笑っていた。
それを見たクリスティーナが突然ソレイユに手をかざす。
警戒した護衛がやめさせようとしたがそれはソレイユ本人によってとめられた。
「ごめんなさい。少し間だけ動かないで待っていてくれるかしら。」
「いいけど…動いたらどうなるの?」
唐突に動くなと言われ周囲はザワついたがティーナのお願いを断る選択肢はソレイユには初めからなかった。
「どうにもならないわ。でも、貴方は後悔することになるわ。」
「そっか、じゃあじっとしてる。」
ニコニコと嬉しそうに笑うソレイユをハラハラとした様子で見つめる周囲の者達。
彼らの中にはクリスティーナへの罪悪感から、クリスティーナが自分達を恨んでいてソレイユに害を及ぼそうとしているのではないかと思っている者もいた。
クリスティーナはそんな居心地の悪い視線に気づきつつも、ちらりと見ただけですぐにソレイユに向き直った。
「すぐに終わるわ。"天にまします我らの母よ、かの者ソレイユ・ヴァン・グローリアに我の加護を与える許k――"」
クリスティーナが全てを言い終わる前に、ソレイユにだけ光が降り注ぎその後クリスティーナから出た光がソレイユの中に入っていった。
「……ティーナ、今のは?」
クリスティーナは僅かに顔を引き攣らせて、食い気味に許可された事を頭の隅に追いやり考えないようにしながらソレイユに説明した。
「加護よ。これであなただけは私の魔法で傷つかないわ。貴方は大丈夫そうだから。」
「加護……これで君に触れられる?」
「触れる?なんの事かしら?」
なんの事か分からないと言った様子のクリスティーナを見て同じ部屋に居たルヴァイン達は人によって差はあれど戸惑いを隠せなかった。
そんな中ソレイユは想定内の回答だったのか驚くことも悲しむ事もなく質問に答えて言った。
「僕、そこの騎士団長から誰も君に触れないし近づくことも出来なかったって報告を聞いたんだけど覚えてない?」
ソレイユは、ルヴァインをちらりと見て言った後、クリスティーナに森での出来事から城で目覚めるまでの経緯を掻い摘んで話した。
「触れない?そうなの。それは便利ね。けれど初めて知ったわ。今まで人に触れられるような事はなかったから。」
無表情で言っている為クリスティーナを1番知るソレイユ以外には伝わっていないがクリスティーナは本気で驚いていた。
「そう…ティーナは、天族?いや、それとも加護が使えるって事は天使か女神?」
この世界には天使、天族、女神、どれも存在する。
しかし天使に関してはここ数百年出現した話を聞かないし、天族は上空に浮かぶ浮島に独自の国家を築いていて、なかなか降りてくることは無いので、情報はどちらも皆無に等しかった。女神は天界に住まいこちら側には滅多に干渉してこないので女神に関してが1番情報は少ないが信仰の対象で人々に身近な存在ではあった。
「なんで突然そんな事を聞いてきたのか分からないけれど、それは私にもよく分からないわ。気がついたらあの森にいて、天族はおろか人にすらまともに会ったこと無いもの。」
それを聞いたソレイユが悲しそうに「そっか」呟いた。
それを聞いた周囲に重い空気が流れ始めた頃、クリスティーナがなんでもなさそうな顔をして言った。
「うーん…でも、触れないとかは有り得ないわ。私が人に触れないなら魔物退治も出来なければ、今こうやってベットに寝てる事も体がベットをすり抜けてしまって出来ないはずでしょう?実体が無いって事だから。…あるとするなら魔法だけど…知ってると思うけど、魔法は便利だけど万能ではないわ。いくら私でも人だけを透過するなんてことは出来ないわ。…たぶん。実体をなくして人に触れられないようにするだけならすぐ出来ないことも無いけれど、それをすると重力もかからなる上に地に立つ事も出来ず、さらに実体がないから呼吸も出来ず、光もすり抜けるから目も見えない。
何も見えない真っ暗闇で何の音も聞けずに、ただそこら辺をふよふよ漂う事になるわ。なに…その顔…あぁ、納得していないのね。……そうねぇ、その辺の物理法則やらを全部無視した、そんな馬鹿げたことができるとするなら唯一神様くらいね。けれど…。」
「けど…?」
「貴方は加護なんてなくてもなんか大丈夫な気がするわ。根拠なんてないから理由を聞かれると困ってしまうけれど。」
クリスティーナはさらりとそう言ってソレイユに向かって手を差し出した。
「いいの?」
「ええ。触れる保証はないけれど、貴方は加護があるから私のライトニングオーラも効かないし、もしだめでも話の通りならすり抜けるだけでしょうし…別にいいわ。」
クリスティーナの言葉を聞いてソレイユは恐る恐る手を近づけてクリスティーナの手を握った。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次話はソレイユ視点で少し時間を遡ってクリスティーナが城に連れてこられてすぐの回想から始まります。
次話は修正が終わり次第投稿致します。
↓以下余談です。
クリスティーナとソレイユの会話の始めの方の(訳)がついていたところはそういう話を精霊を通じて2人だけで実際にしていたとかそういうのは全く無く、幼い頃にした約束を知っている2人だけには相手の言いたいことの本当の意味がわかるというだけです。
今回の(訳)は、クリスティーナ側の(訳)なのでソレイユが全く同じ内容だと思ったとは限らないです。
その辺も近いうちに幼い頃の回想含め出てくるかと思いますが念の為に。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「これで私に許可なく触れようとする者は黒焦げになる様になりましたのでもう遅れはとりませんわ。要件はなんですの?死にたくなければ早く話してくださいな?誘拐犯とそのお仲間の皆様方。」
冷ややかな眼差しと共に放たれたのは拒絶の言葉だった。
クリスティーナの言葉に皆が凍りついた中で真っ先にそれから復活したのはクリスティーナの元婚約者で現国王のソレイユだった。
「ティーナは私の、いや、僕の事は覚えてる?」
クリスティーナが居なくなってから王としての姿しか見てなかった側近達は王の懐かしい"僕"という一人称を聞いて、ようやく我に返り2人のやり取りを固唾を呑んで見守った。
「ティーナ?それは何かしら?…え、あぁ、そうなの私の名前なのね。あ…ありがとう、後で数日分まとめてお礼をあげないといけないわね。」
最初、不思議そうにしていたクリスティーナだが突然何も無い虚空を見て何かと話し1人で納得して言った。そして、何かを撫でる仕草をしてその何かに感謝を伝えている。
その様子を見て精霊が見えない者も会話相手が精霊だとわかった。だがその事を口に出してクリスティーナに聞けるものはいなかった。
そして、クリスティーナ以外に唯一この一連の会話を正しく認識出来ていた者が1人。
彼は可愛らしい精霊の言動におかしくて少し笑ってしまうと同時に認識出来て理解出来たからこそクリスティーナのこれからの行動がある程度予測できてしまい悲しみや後悔がおしよせてまた少し泣きたくなった。
「回りくどいのは嫌いだからはっきり言うけど全く覚えてないわ。人違いじゃないかしら。」
以前のクリスティーナはおおっぴらに笑うことこそなかったがいつもニコニコと笑い、微笑みの崩れる事が無かったので、見た事ない彼女の無表情にまた部屋の温度が下がったように皆が感じ再び固まった。
ただ1人クリスティーナの無表情を以前から見慣れていた者を除いて。
「人違いは有り得ない。君は間違いなく僕のティーナで、僕の婚約者で、僕の全てだ。」
クリスティーナの言葉を聞き、間髪入れずに言葉を返す。
こちらをじっとみて目をそらさないソレイユをじっと見つめ返す。
しばらく見たあと、変わらず無表情のままではあるが少し表情を和らげた。
「綺麗な瞳ね、貴方は大丈夫そう。貴方名前はなんと言うの?(訳:久しぶり、あなたは相変わらずね。けどもう婚約者ではないの。)」
「ソレイユ・ヴァン・グローリア。(訳:そう言うと思ってた。僕はあの時、間に合わなかった。)」
ソレイユは悲しそうに微笑んで言った。
「ソレイユ…太陽ね。貴方にピッタリの素敵な名前ね。(訳:あなたのせいでは無いわ。)」
そう言うと、クリスティーナは目覚めてから初めてちゃんと笑った。
その笑みはとても静かな微笑みだったがソレイユはそれだけの事がすごく嬉しかった。
「ティーナは前に同じ事を僕に言ってくれたよね。ソレイユが太陽って意味だって僕に教えてくれた。覚えて…ない、よね。その様子だと。(訳:だったらもう一度婚約したい。だめかな?)」
以前と同じ様に、昔を懐かしむ様に、お互いだけに本当の気持ちが伝わるように話すクリスティーナとソレイユ。以前と同じクリスティーナの静かな微笑みにソレイユは久しぶりに心から笑っていた。
それを見たクリスティーナが突然ソレイユに手をかざす。
警戒した護衛がやめさせようとしたがそれはソレイユ本人によってとめられた。
「ごめんなさい。少し間だけ動かないで待っていてくれるかしら。」
「いいけど…動いたらどうなるの?」
唐突に動くなと言われ周囲はザワついたがティーナのお願いを断る選択肢はソレイユには初めからなかった。
「どうにもならないわ。でも、貴方は後悔することになるわ。」
「そっか、じゃあじっとしてる。」
ニコニコと嬉しそうに笑うソレイユをハラハラとした様子で見つめる周囲の者達。
彼らの中にはクリスティーナへの罪悪感から、クリスティーナが自分達を恨んでいてソレイユに害を及ぼそうとしているのではないかと思っている者もいた。
クリスティーナはそんな居心地の悪い視線に気づきつつも、ちらりと見ただけですぐにソレイユに向き直った。
「すぐに終わるわ。"天にまします我らの母よ、かの者ソレイユ・ヴァン・グローリアに我の加護を与える許k――"」
クリスティーナが全てを言い終わる前に、ソレイユにだけ光が降り注ぎその後クリスティーナから出た光がソレイユの中に入っていった。
「……ティーナ、今のは?」
クリスティーナは僅かに顔を引き攣らせて、食い気味に許可された事を頭の隅に追いやり考えないようにしながらソレイユに説明した。
「加護よ。これであなただけは私の魔法で傷つかないわ。貴方は大丈夫そうだから。」
「加護……これで君に触れられる?」
「触れる?なんの事かしら?」
なんの事か分からないと言った様子のクリスティーナを見て同じ部屋に居たルヴァイン達は人によって差はあれど戸惑いを隠せなかった。
そんな中ソレイユは想定内の回答だったのか驚くことも悲しむ事もなく質問に答えて言った。
「僕、そこの騎士団長から誰も君に触れないし近づくことも出来なかったって報告を聞いたんだけど覚えてない?」
ソレイユは、ルヴァインをちらりと見て言った後、クリスティーナに森での出来事から城で目覚めるまでの経緯を掻い摘んで話した。
「触れない?そうなの。それは便利ね。けれど初めて知ったわ。今まで人に触れられるような事はなかったから。」
無表情で言っている為クリスティーナを1番知るソレイユ以外には伝わっていないがクリスティーナは本気で驚いていた。
「そう…ティーナは、天族?いや、それとも加護が使えるって事は天使か女神?」
この世界には天使、天族、女神、どれも存在する。
しかし天使に関してはここ数百年出現した話を聞かないし、天族は上空に浮かぶ浮島に独自の国家を築いていて、なかなか降りてくることは無いので、情報はどちらも皆無に等しかった。女神は天界に住まいこちら側には滅多に干渉してこないので女神に関してが1番情報は少ないが信仰の対象で人々に身近な存在ではあった。
「なんで突然そんな事を聞いてきたのか分からないけれど、それは私にもよく分からないわ。気がついたらあの森にいて、天族はおろか人にすらまともに会ったこと無いもの。」
それを聞いたソレイユが悲しそうに「そっか」呟いた。
それを聞いた周囲に重い空気が流れ始めた頃、クリスティーナがなんでもなさそうな顔をして言った。
「うーん…でも、触れないとかは有り得ないわ。私が人に触れないなら魔物退治も出来なければ、今こうやってベットに寝てる事も体がベットをすり抜けてしまって出来ないはずでしょう?実体が無いって事だから。…あるとするなら魔法だけど…知ってると思うけど、魔法は便利だけど万能ではないわ。いくら私でも人だけを透過するなんてことは出来ないわ。…たぶん。実体をなくして人に触れられないようにするだけならすぐ出来ないことも無いけれど、それをすると重力もかからなる上に地に立つ事も出来ず、さらに実体がないから呼吸も出来ず、光もすり抜けるから目も見えない。
何も見えない真っ暗闇で何の音も聞けずに、ただそこら辺をふよふよ漂う事になるわ。なに…その顔…あぁ、納得していないのね。……そうねぇ、その辺の物理法則やらを全部無視した、そんな馬鹿げたことができるとするなら唯一神様くらいね。けれど…。」
「けど…?」
「貴方は加護なんてなくてもなんか大丈夫な気がするわ。根拠なんてないから理由を聞かれると困ってしまうけれど。」
クリスティーナはさらりとそう言ってソレイユに向かって手を差し出した。
「いいの?」
「ええ。触れる保証はないけれど、貴方は加護があるから私のライトニングオーラも効かないし、もしだめでも話の通りならすり抜けるだけでしょうし…別にいいわ。」
クリスティーナの言葉を聞いてソレイユは恐る恐る手を近づけてクリスティーナの手を握った。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次話はソレイユ視点で少し時間を遡ってクリスティーナが城に連れてこられてすぐの回想から始まります。
次話は修正が終わり次第投稿致します。
↓以下余談です。
クリスティーナとソレイユの会話の始めの方の(訳)がついていたところはそういう話を精霊を通じて2人だけで実際にしていたとかそういうのは全く無く、幼い頃にした約束を知っている2人だけには相手の言いたいことの本当の意味がわかるというだけです。
今回の(訳)は、クリスティーナ側の(訳)なのでソレイユが全く同じ内容だと思ったとは限らないです。
その辺も近いうちに幼い頃の回想含め出てくるかと思いますが念の為に。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

貴方もヒロインのところに行くのね? [完]
風龍佳乃
恋愛
元気で活発だったマデリーンは
アカデミーに入学すると生活が一変し
てしまった
友人となったサブリナはマデリーンと
仲良くなった男性を次々と奪っていき
そしてマデリーンに愛を告白した
バーレンまでもがサブリナと一緒に居た
マデリーンは過去に決別して
隣国へと旅立ち新しい生活を送る。
そして帰国したマデリーンは
目を引く美しい蝶になっていた

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
呪いを受けて醜くなっても、婚約者は変わらず愛してくれました
しろねこ。
恋愛
婚約者が倒れた。
そんな連絡を受け、ティタンは急いで彼女の元へと向かう。
そこで見たのはあれほどまでに美しかった彼女の変わり果てた姿だ。
全身包帯で覆われ、顔も見えない。
所々見える皮膚は赤や黒といった色をしている。
「なぜこのようなことに…」
愛する人のこのような姿にティタンはただただ悲しむばかりだ。
同名キャラで複数の話を書いています。
作品により立場や地位、性格が多少変わっていますので、アナザーワールド的に読んで頂ければありがたいです。
この作品は少し古く、設定がまだ凝り固まって無い頃のものです。
皆ちょっと性格違いますが、これもこれでいいかなと載せてみます。
短めの話なのですが、重めな愛です。
お楽しみいただければと思います。
小説家になろうさん、カクヨムさんでもアップしてます!

せっかく家の借金を返したのに、妹に婚約者を奪われて追放されました。でも、気にしなくていいみたいです。私には頼れる公爵様がいらっしゃいますから
甘海そら
恋愛
ヤルス伯爵家の長女、セリアには商才があった。
であれば、ヤルス家の借金を見事に返済し、いよいよ婚礼を間近にする。
だが、
「セリア。君には悪いと思っているが、私は運命の人を見つけたのだよ」
婚約者であるはずのクワイフからそう告げられる。
そのクワイフの隣には、妹であるヨカが目を細めて笑っていた。
気がつけば、セリアは全てを失っていた。
今までの功績は何故か妹のものになり、婚約者もまた妹のものとなった。
さらには、あらぬ悪名を着せられ、屋敷から追放される憂き目にも会う。
失意のどん底に陥ることになる。
ただ、そんな時だった。
セリアの目の前に、かつての親友が現れた。
大国シュリナの雄。
ユーガルド公爵家が当主、ケネス・トルゴー。
彼が仏頂面で手を差し伸べてくれば、彼女の運命は大きく変化していく。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる