6 / 24
第1章 (強制連行という名の)帰還
6. 元婚約者との再会
しおりを挟む
読みに来て下さりありがとうございます。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「これで私に許可なく触れようとする者は黒焦げになる様になりましたのでもう遅れはとりませんわ。要件はなんですの?死にたくなければ早く話してくださいな?誘拐犯とそのお仲間の皆様方。」
冷ややかな眼差しと共に放たれたのは拒絶の言葉だった。
クリスティーナの言葉に皆が凍りついた中で真っ先にそれから復活したのはクリスティーナの元婚約者で現国王のソレイユだった。
「ティーナは私の、いや、僕の事は覚えてる?」
クリスティーナが居なくなってから王としての姿しか見てなかった側近達は王の懐かしい"僕"という一人称を聞いて、ようやく我に返り2人のやり取りを固唾を呑んで見守った。
「ティーナ?それは何かしら?…え、あぁ、そうなの私の名前なのね。あ…ありがとう、後で数日分まとめてお礼をあげないといけないわね。」
最初、不思議そうにしていたクリスティーナだが突然何も無い虚空を見て何かと話し1人で納得して言った。そして、何かを撫でる仕草をしてその何かに感謝を伝えている。
その様子を見て精霊が見えない者も会話相手が精霊だとわかった。だがその事を口に出してクリスティーナに聞けるものはいなかった。
そして、クリスティーナ以外に唯一この一連の会話を正しく認識出来ていた者が1人。
彼は可愛らしい精霊の言動におかしくて少し笑ってしまうと同時に認識出来て理解出来たからこそクリスティーナのこれからの行動がある程度予測できてしまい悲しみや後悔がおしよせてまた少し泣きたくなった。
「回りくどいのは嫌いだからはっきり言うけど全く覚えてないわ。人違いじゃないかしら。」
以前のクリスティーナはおおっぴらに笑うことこそなかったがいつもニコニコと笑い、微笑みの崩れる事が無かったので、見た事ない彼女の無表情にまた部屋の温度が下がったように皆が感じ再び固まった。
ただ1人クリスティーナの無表情を以前から見慣れていた者を除いて。
「人違いは有り得ない。君は間違いなく僕のティーナで、僕の婚約者で、僕の全てだ。」
クリスティーナの言葉を聞き、間髪入れずに言葉を返す。
こちらをじっとみて目をそらさないソレイユをじっと見つめ返す。
しばらく見たあと、変わらず無表情のままではあるが少し表情を和らげた。
「綺麗な瞳ね、貴方は大丈夫そう。貴方名前はなんと言うの?(訳:久しぶり、あなたは相変わらずね。けどもう婚約者ではないの。)」
「ソレイユ・ヴァン・グローリア。(訳:そう言うと思ってた。僕はあの時、間に合わなかった。)」
ソレイユは悲しそうに微笑んで言った。
「ソレイユ…太陽ね。貴方にピッタリの素敵な名前ね。(訳:あなたのせいでは無いわ。)」
そう言うと、クリスティーナは目覚めてから初めてちゃんと笑った。
その笑みはとても静かな微笑みだったがソレイユはそれだけの事がすごく嬉しかった。
「ティーナは前に同じ事を僕に言ってくれたよね。ソレイユが太陽って意味だって僕に教えてくれた。覚えて…ない、よね。その様子だと。(訳:だったらもう一度婚約したい。だめかな?)」
以前と同じ様に、昔を懐かしむ様に、お互いだけに本当の気持ちが伝わるように話すクリスティーナとソレイユ。以前と同じクリスティーナの静かな微笑みにソレイユは久しぶりに心から笑っていた。
それを見たクリスティーナが突然ソレイユに手をかざす。
警戒した護衛がやめさせようとしたがそれはソレイユ本人によってとめられた。
「ごめんなさい。少し間だけ動かないで待っていてくれるかしら。」
「いいけど…動いたらどうなるの?」
唐突に動くなと言われ周囲はザワついたがティーナのお願いを断る選択肢はソレイユには初めからなかった。
「どうにもならないわ。でも、貴方は後悔することになるわ。」
「そっか、じゃあじっとしてる。」
ニコニコと嬉しそうに笑うソレイユをハラハラとした様子で見つめる周囲の者達。
彼らの中にはクリスティーナへの罪悪感から、クリスティーナが自分達を恨んでいてソレイユに害を及ぼそうとしているのではないかと思っている者もいた。
クリスティーナはそんな居心地の悪い視線に気づきつつも、ちらりと見ただけですぐにソレイユに向き直った。
「すぐに終わるわ。"天にまします我らの母よ、かの者ソレイユ・ヴァン・グローリアに我の加護を与える許k――"」
クリスティーナが全てを言い終わる前に、ソレイユにだけ光が降り注ぎその後クリスティーナから出た光がソレイユの中に入っていった。
「……ティーナ、今のは?」
クリスティーナは僅かに顔を引き攣らせて、食い気味に許可された事を頭の隅に追いやり考えないようにしながらソレイユに説明した。
「加護よ。これであなただけは私の魔法で傷つかないわ。貴方は大丈夫そうだから。」
「加護……これで君に触れられる?」
「触れる?なんの事かしら?」
なんの事か分からないと言った様子のクリスティーナを見て同じ部屋に居たルヴァイン達は人によって差はあれど戸惑いを隠せなかった。
そんな中ソレイユは想定内の回答だったのか驚くことも悲しむ事もなく質問に答えて言った。
「僕、そこの騎士団長から誰も君に触れないし近づくことも出来なかったって報告を聞いたんだけど覚えてない?」
ソレイユは、ルヴァインをちらりと見て言った後、クリスティーナに森での出来事から城で目覚めるまでの経緯を掻い摘んで話した。
「触れない?そうなの。それは便利ね。けれど初めて知ったわ。今まで人に触れられるような事はなかったから。」
無表情で言っている為クリスティーナを1番知るソレイユ以外には伝わっていないがクリスティーナは本気で驚いていた。
「そう…ティーナは、天族?いや、それとも加護が使えるって事は天使か女神?」
この世界には天使、天族、女神、どれも存在する。
しかし天使に関してはここ数百年出現した話を聞かないし、天族は上空に浮かぶ浮島に独自の国家を築いていて、なかなか降りてくることは無いので、情報はどちらも皆無に等しかった。女神は天界に住まいこちら側には滅多に干渉してこないので女神に関してが1番情報は少ないが信仰の対象で人々に身近な存在ではあった。
「なんで突然そんな事を聞いてきたのか分からないけれど、それは私にもよく分からないわ。気がついたらあの森にいて、天族はおろか人にすらまともに会ったこと無いもの。」
それを聞いたソレイユが悲しそうに「そっか」呟いた。
それを聞いた周囲に重い空気が流れ始めた頃、クリスティーナがなんでもなさそうな顔をして言った。
「うーん…でも、触れないとかは有り得ないわ。私が人に触れないなら魔物退治も出来なければ、今こうやってベットに寝てる事も体がベットをすり抜けてしまって出来ないはずでしょう?実体が無いって事だから。…あるとするなら魔法だけど…知ってると思うけど、魔法は便利だけど万能ではないわ。いくら私でも人だけを透過するなんてことは出来ないわ。…たぶん。実体をなくして人に触れられないようにするだけならすぐ出来ないことも無いけれど、それをすると重力もかからなる上に地に立つ事も出来ず、さらに実体がないから呼吸も出来ず、光もすり抜けるから目も見えない。
何も見えない真っ暗闇で何の音も聞けずに、ただそこら辺をふよふよ漂う事になるわ。なに…その顔…あぁ、納得していないのね。……そうねぇ、その辺の物理法則やらを全部無視した、そんな馬鹿げたことができるとするなら唯一神様くらいね。けれど…。」
「けど…?」
「貴方は加護なんてなくてもなんか大丈夫な気がするわ。根拠なんてないから理由を聞かれると困ってしまうけれど。」
クリスティーナはさらりとそう言ってソレイユに向かって手を差し出した。
「いいの?」
「ええ。触れる保証はないけれど、貴方は加護があるから私のライトニングオーラも効かないし、もしだめでも話の通りならすり抜けるだけでしょうし…別にいいわ。」
クリスティーナの言葉を聞いてソレイユは恐る恐る手を近づけてクリスティーナの手を握った。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次話はソレイユ視点で少し時間を遡ってクリスティーナが城に連れてこられてすぐの回想から始まります。
次話は修正が終わり次第投稿致します。
↓以下余談です。
クリスティーナとソレイユの会話の始めの方の(訳)がついていたところはそういう話を精霊を通じて2人だけで実際にしていたとかそういうのは全く無く、幼い頃にした約束を知っている2人だけには相手の言いたいことの本当の意味がわかるというだけです。
今回の(訳)は、クリスティーナ側の(訳)なのでソレイユが全く同じ内容だと思ったとは限らないです。
その辺も近いうちに幼い頃の回想含め出てくるかと思いますが念の為に。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「これで私に許可なく触れようとする者は黒焦げになる様になりましたのでもう遅れはとりませんわ。要件はなんですの?死にたくなければ早く話してくださいな?誘拐犯とそのお仲間の皆様方。」
冷ややかな眼差しと共に放たれたのは拒絶の言葉だった。
クリスティーナの言葉に皆が凍りついた中で真っ先にそれから復活したのはクリスティーナの元婚約者で現国王のソレイユだった。
「ティーナは私の、いや、僕の事は覚えてる?」
クリスティーナが居なくなってから王としての姿しか見てなかった側近達は王の懐かしい"僕"という一人称を聞いて、ようやく我に返り2人のやり取りを固唾を呑んで見守った。
「ティーナ?それは何かしら?…え、あぁ、そうなの私の名前なのね。あ…ありがとう、後で数日分まとめてお礼をあげないといけないわね。」
最初、不思議そうにしていたクリスティーナだが突然何も無い虚空を見て何かと話し1人で納得して言った。そして、何かを撫でる仕草をしてその何かに感謝を伝えている。
その様子を見て精霊が見えない者も会話相手が精霊だとわかった。だがその事を口に出してクリスティーナに聞けるものはいなかった。
そして、クリスティーナ以外に唯一この一連の会話を正しく認識出来ていた者が1人。
彼は可愛らしい精霊の言動におかしくて少し笑ってしまうと同時に認識出来て理解出来たからこそクリスティーナのこれからの行動がある程度予測できてしまい悲しみや後悔がおしよせてまた少し泣きたくなった。
「回りくどいのは嫌いだからはっきり言うけど全く覚えてないわ。人違いじゃないかしら。」
以前のクリスティーナはおおっぴらに笑うことこそなかったがいつもニコニコと笑い、微笑みの崩れる事が無かったので、見た事ない彼女の無表情にまた部屋の温度が下がったように皆が感じ再び固まった。
ただ1人クリスティーナの無表情を以前から見慣れていた者を除いて。
「人違いは有り得ない。君は間違いなく僕のティーナで、僕の婚約者で、僕の全てだ。」
クリスティーナの言葉を聞き、間髪入れずに言葉を返す。
こちらをじっとみて目をそらさないソレイユをじっと見つめ返す。
しばらく見たあと、変わらず無表情のままではあるが少し表情を和らげた。
「綺麗な瞳ね、貴方は大丈夫そう。貴方名前はなんと言うの?(訳:久しぶり、あなたは相変わらずね。けどもう婚約者ではないの。)」
「ソレイユ・ヴァン・グローリア。(訳:そう言うと思ってた。僕はあの時、間に合わなかった。)」
ソレイユは悲しそうに微笑んで言った。
「ソレイユ…太陽ね。貴方にピッタリの素敵な名前ね。(訳:あなたのせいでは無いわ。)」
そう言うと、クリスティーナは目覚めてから初めてちゃんと笑った。
その笑みはとても静かな微笑みだったがソレイユはそれだけの事がすごく嬉しかった。
「ティーナは前に同じ事を僕に言ってくれたよね。ソレイユが太陽って意味だって僕に教えてくれた。覚えて…ない、よね。その様子だと。(訳:だったらもう一度婚約したい。だめかな?)」
以前と同じ様に、昔を懐かしむ様に、お互いだけに本当の気持ちが伝わるように話すクリスティーナとソレイユ。以前と同じクリスティーナの静かな微笑みにソレイユは久しぶりに心から笑っていた。
それを見たクリスティーナが突然ソレイユに手をかざす。
警戒した護衛がやめさせようとしたがそれはソレイユ本人によってとめられた。
「ごめんなさい。少し間だけ動かないで待っていてくれるかしら。」
「いいけど…動いたらどうなるの?」
唐突に動くなと言われ周囲はザワついたがティーナのお願いを断る選択肢はソレイユには初めからなかった。
「どうにもならないわ。でも、貴方は後悔することになるわ。」
「そっか、じゃあじっとしてる。」
ニコニコと嬉しそうに笑うソレイユをハラハラとした様子で見つめる周囲の者達。
彼らの中にはクリスティーナへの罪悪感から、クリスティーナが自分達を恨んでいてソレイユに害を及ぼそうとしているのではないかと思っている者もいた。
クリスティーナはそんな居心地の悪い視線に気づきつつも、ちらりと見ただけですぐにソレイユに向き直った。
「すぐに終わるわ。"天にまします我らの母よ、かの者ソレイユ・ヴァン・グローリアに我の加護を与える許k――"」
クリスティーナが全てを言い終わる前に、ソレイユにだけ光が降り注ぎその後クリスティーナから出た光がソレイユの中に入っていった。
「……ティーナ、今のは?」
クリスティーナは僅かに顔を引き攣らせて、食い気味に許可された事を頭の隅に追いやり考えないようにしながらソレイユに説明した。
「加護よ。これであなただけは私の魔法で傷つかないわ。貴方は大丈夫そうだから。」
「加護……これで君に触れられる?」
「触れる?なんの事かしら?」
なんの事か分からないと言った様子のクリスティーナを見て同じ部屋に居たルヴァイン達は人によって差はあれど戸惑いを隠せなかった。
そんな中ソレイユは想定内の回答だったのか驚くことも悲しむ事もなく質問に答えて言った。
「僕、そこの騎士団長から誰も君に触れないし近づくことも出来なかったって報告を聞いたんだけど覚えてない?」
ソレイユは、ルヴァインをちらりと見て言った後、クリスティーナに森での出来事から城で目覚めるまでの経緯を掻い摘んで話した。
「触れない?そうなの。それは便利ね。けれど初めて知ったわ。今まで人に触れられるような事はなかったから。」
無表情で言っている為クリスティーナを1番知るソレイユ以外には伝わっていないがクリスティーナは本気で驚いていた。
「そう…ティーナは、天族?いや、それとも加護が使えるって事は天使か女神?」
この世界には天使、天族、女神、どれも存在する。
しかし天使に関してはここ数百年出現した話を聞かないし、天族は上空に浮かぶ浮島に独自の国家を築いていて、なかなか降りてくることは無いので、情報はどちらも皆無に等しかった。女神は天界に住まいこちら側には滅多に干渉してこないので女神に関してが1番情報は少ないが信仰の対象で人々に身近な存在ではあった。
「なんで突然そんな事を聞いてきたのか分からないけれど、それは私にもよく分からないわ。気がついたらあの森にいて、天族はおろか人にすらまともに会ったこと無いもの。」
それを聞いたソレイユが悲しそうに「そっか」呟いた。
それを聞いた周囲に重い空気が流れ始めた頃、クリスティーナがなんでもなさそうな顔をして言った。
「うーん…でも、触れないとかは有り得ないわ。私が人に触れないなら魔物退治も出来なければ、今こうやってベットに寝てる事も体がベットをすり抜けてしまって出来ないはずでしょう?実体が無いって事だから。…あるとするなら魔法だけど…知ってると思うけど、魔法は便利だけど万能ではないわ。いくら私でも人だけを透過するなんてことは出来ないわ。…たぶん。実体をなくして人に触れられないようにするだけならすぐ出来ないことも無いけれど、それをすると重力もかからなる上に地に立つ事も出来ず、さらに実体がないから呼吸も出来ず、光もすり抜けるから目も見えない。
何も見えない真っ暗闇で何の音も聞けずに、ただそこら辺をふよふよ漂う事になるわ。なに…その顔…あぁ、納得していないのね。……そうねぇ、その辺の物理法則やらを全部無視した、そんな馬鹿げたことができるとするなら唯一神様くらいね。けれど…。」
「けど…?」
「貴方は加護なんてなくてもなんか大丈夫な気がするわ。根拠なんてないから理由を聞かれると困ってしまうけれど。」
クリスティーナはさらりとそう言ってソレイユに向かって手を差し出した。
「いいの?」
「ええ。触れる保証はないけれど、貴方は加護があるから私のライトニングオーラも効かないし、もしだめでも話の通りならすり抜けるだけでしょうし…別にいいわ。」
クリスティーナの言葉を聞いてソレイユは恐る恐る手を近づけてクリスティーナの手を握った。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次話はソレイユ視点で少し時間を遡ってクリスティーナが城に連れてこられてすぐの回想から始まります。
次話は修正が終わり次第投稿致します。
↓以下余談です。
クリスティーナとソレイユの会話の始めの方の(訳)がついていたところはそういう話を精霊を通じて2人だけで実際にしていたとかそういうのは全く無く、幼い頃にした約束を知っている2人だけには相手の言いたいことの本当の意味がわかるというだけです。
今回の(訳)は、クリスティーナ側の(訳)なのでソレイユが全く同じ内容だと思ったとは限らないです。
その辺も近いうちに幼い頃の回想含め出てくるかと思いますが念の為に。
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリアン・スチール公爵令嬢18歳デビット王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜
秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。
宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。
だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!?
※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。
【完結】どうかその想いが実りますように
おもち。
恋愛
婚約者が私ではない別の女性を愛しているのは知っている。お互い恋愛感情はないけど信頼関係は築けていると思っていたのは私の独りよがりだったみたい。
学園では『愛し合う恋人の仲を引き裂くお飾りの婚約者』と陰で言われているのは分かってる。
いつまでも貴方を私に縛り付けていては可哀想だわ、だから私から貴方を解放します。
貴方のその想いが実りますように……
もう私には願う事しかできないから。
※ざまぁは薄味となっております。(当社比)もしかしたらざまぁですらないかもしれません。汗
お読みいただく際ご注意くださいませ。
※完結保証。全10話+番外編1話です。
※番外編2話追加しました。
※こちらの作品は「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる