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第5章 祝福されるふたり
5-16 子どものようなふたりの、おあずけのキス
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揺れる馬車の中、エドワードに抱き寄せられ、互いの体温がすっかりと馴染んでいる。
「帰ったら、即行で風呂に入るからな」
「待って、それは分かるけど、今の言い方って、エドワードも一緒みたいに聞こえるわ」
「はぁぁーっ、当たり前だろう。侍女に任せてリンゴの酒が落ちていなかったら、俺が困るからな、監督だ」
「はぁぁーっ、ちゃんとしっかり自分で洗うから大丈夫よ。それに、お風呂を覗かれるなんて恥ずかしいでしょう」
「今更か? どうせ互いに全部知っているんだ、いいだろう」
「違うわよ。それと、これとは別でしょう」
「くくっ、どれとどれだって」
エドワードの揶揄いを怒ったルイーズは、「もう知らない」とそっぽを向いている。
その短い沈黙が2人の不安を誘う。
「……俺のために、ごめんな。ルイーズが、こんなに濡れてしまって……。ルイーズが動いてくれなかったら、あした、他のヒーラーに会うまで、うなされ続けるところだった……」
「もう、大げさなんだから。わたしが飛び出さなくても、エドワードなら、ちゃんと避けていたんでしょう」
「……いや、俺はルイーズの隣から離れる気はなかったから、おそらくあのまま動かなかったと思う。あの酒、俺にとっては塩酸と同じだからな……。以前、令嬢から手に少し掛けられただけで、ひどい目に合った。あれをかぶっていたら、正直危なかった……。ルイーズのお陰で助かった、ありがとな」
「わたしの家族が悪いんだもの、当たり前じゃない。……でも、どうしよう、エドワードのことが皆に知られてしまったわ」
現実を思い出し、ひやりとするルイーズは、体温が下がる。
エドワードが回復魔法師だと貴族たちに知られ、あしたから何か変わるのかと、ルイーズは恐怖心を感じていた。
「すまない……。つい、カァーッとなって、あの場で正体がバレるようなことをしてしまった……。このあと、俺のことで、どんな反応が起きるか正直なところ分からない。あしたは、ルイーズ1人を屋敷に残すのは心配だ。退屈だろうけど、王宮の俺の部屋で過ごしてくれ」
「うん」と、ルイーズは静かにうなずく。
なるようになるから大丈夫だと、ルイーズは気持ちを切り替え、聞きたかった質問をする。
「ねえ、お母様が言っていたけれど、どうして青いドレスには家紋が入っていて、このドレスには、ふたりのイニシャルが内側に入っているの?」
「あー、あっちは万が一俺が自分の体に戻っていなければ、着るつもりだったから、婚約者として紹介する意味で、家紋が絶対に必要だった。母は、あのとおり、あら捜しが趣味だからな。……今着ているのは……、申し訳ない。このドレスを頼んだときは、俺がまだルイーズへの気持ちに気付いていなかったから、片方に家紋を入れて、もう片方に何も入れない訳にいもかず、そうなった」
「でも、うれしいわ。この指輪もドレスもふたりの名前でしょう。それに、さっき気付いたけど、ネックレスもそうだった。本当に何でも名前を書くのね、ふふっ」
「持ち物には名前を書けって、父から言われて育ったからな。うちの家紋入りは、使用人の窃盗対策で、質屋に持っていっても、当主の許可がなければ売れない仕組みになっている」
「あのアゲハ蝶、そんな意味があるんだ……。すごいわね……」
スペンサー侯爵家がいかに名門一族であるかを痛感する。
それに引き換え……、自分は輝かしい名前も、取り柄もないと、しゅんとなる。
「なぁ、なんか自信なさげにしているけど、指輪を渡したときから俺はルイーズのもの、って意味だぞ。ルイーズは俺のものって意味じゃないからな。それなら家紋で十分だ。俺はルイーズを手放す気はないが、もし、こんな特異な俺をルイーズが嫌になったときは、好きにしていい。それなら売れるから、ルイーズが馬鹿なことを考えなくても生活できるだろう。まぁ、ルイーズが思っている以上に俺は惚れこんでいるから、簡単に諦める気はないけどな」
全く予想をしていないことを言われ、どきりとしたルイーズは、潤んだ瞳でエドワードを見つめる。
「エドワードを嫌いになる理由なんて思いつかないわよ、だって、大好きなんだもん。昨日も、エドワードの部屋へ行くのが楽しみで眠れなかったし」
「……ルイーズの気持ちは言われなくても、十分に伝わっている……。でも、眠れなかったって、子どもみたいだな、くくっ」
「もう、ひどい。馬鹿にしてばっかりなんだから」
「違う。ルイーズは、さらっと言っているが、俺の部屋に来るのが楽しみって言われたら、こう言ってごまかさないと、うれし過ぎて……、キスしたくなるだろう。リンゴの酒が付いていなければ、とっくにしていた」
真っ赤になるルイーズ。違う、そういう意味じゃないけど、もしかして、また何かやらかしたのか……。そう思い聞いてみる。
「ねぇ、まさか、結婚する前から、よからぬことを考えていないでしょうね。そんなの、淑女らしくないから駄目よ」
「くくっ、俺はルイーズが淑女らしいところを見たことはないけどな」
「はぁぁーっ、今日は素敵な令嬢だったのよっ! ……途中まで」
「ふ~ん。じゃぁ、もう違うわけだし、何の問題もないな」
くすくすと笑うエドワードの横で、悔しそうな顔を見せるルイーズ。
その2人は、風呂についてまだ、ぎゃぁーぎゃぁーと、騒ぎ立てながら侯爵家に帰ってきた。
侯爵夫人のストールをまとうルイーズが、エドワードに手を引かれマルロの横を通り過ぎた。
その瞬間、リンゴの甘い香りがふわりと漂う。
優秀なマルロは、リンゴアレルギーのお坊ちゃんを、真っ先に心配した。
「うわぁ~、変わっていないわ」
しばらくぶりのエドワードの部屋に、懐かしさを感じ、その様子を見回したルイーズ。
だけど、そんな感動に浸る暇はない。ルイーズはエドワードに強引に浴室に押し込まれた。
「いいから、風呂に行くぞ。ぼけっとするな」
そんなエドワードも、マルロの指示を受けた、有能な侍女たちに追い出され、ルイーズは侍女3人がかりで、入念に洗われることになる。
「帰ったら、即行で風呂に入るからな」
「待って、それは分かるけど、今の言い方って、エドワードも一緒みたいに聞こえるわ」
「はぁぁーっ、当たり前だろう。侍女に任せてリンゴの酒が落ちていなかったら、俺が困るからな、監督だ」
「はぁぁーっ、ちゃんとしっかり自分で洗うから大丈夫よ。それに、お風呂を覗かれるなんて恥ずかしいでしょう」
「今更か? どうせ互いに全部知っているんだ、いいだろう」
「違うわよ。それと、これとは別でしょう」
「くくっ、どれとどれだって」
エドワードの揶揄いを怒ったルイーズは、「もう知らない」とそっぽを向いている。
その短い沈黙が2人の不安を誘う。
「……俺のために、ごめんな。ルイーズが、こんなに濡れてしまって……。ルイーズが動いてくれなかったら、あした、他のヒーラーに会うまで、うなされ続けるところだった……」
「もう、大げさなんだから。わたしが飛び出さなくても、エドワードなら、ちゃんと避けていたんでしょう」
「……いや、俺はルイーズの隣から離れる気はなかったから、おそらくあのまま動かなかったと思う。あの酒、俺にとっては塩酸と同じだからな……。以前、令嬢から手に少し掛けられただけで、ひどい目に合った。あれをかぶっていたら、正直危なかった……。ルイーズのお陰で助かった、ありがとな」
「わたしの家族が悪いんだもの、当たり前じゃない。……でも、どうしよう、エドワードのことが皆に知られてしまったわ」
現実を思い出し、ひやりとするルイーズは、体温が下がる。
エドワードが回復魔法師だと貴族たちに知られ、あしたから何か変わるのかと、ルイーズは恐怖心を感じていた。
「すまない……。つい、カァーッとなって、あの場で正体がバレるようなことをしてしまった……。このあと、俺のことで、どんな反応が起きるか正直なところ分からない。あしたは、ルイーズ1人を屋敷に残すのは心配だ。退屈だろうけど、王宮の俺の部屋で過ごしてくれ」
「うん」と、ルイーズは静かにうなずく。
なるようになるから大丈夫だと、ルイーズは気持ちを切り替え、聞きたかった質問をする。
「ねえ、お母様が言っていたけれど、どうして青いドレスには家紋が入っていて、このドレスには、ふたりのイニシャルが内側に入っているの?」
「あー、あっちは万が一俺が自分の体に戻っていなければ、着るつもりだったから、婚約者として紹介する意味で、家紋が絶対に必要だった。母は、あのとおり、あら捜しが趣味だからな。……今着ているのは……、申し訳ない。このドレスを頼んだときは、俺がまだルイーズへの気持ちに気付いていなかったから、片方に家紋を入れて、もう片方に何も入れない訳にいもかず、そうなった」
「でも、うれしいわ。この指輪もドレスもふたりの名前でしょう。それに、さっき気付いたけど、ネックレスもそうだった。本当に何でも名前を書くのね、ふふっ」
「持ち物には名前を書けって、父から言われて育ったからな。うちの家紋入りは、使用人の窃盗対策で、質屋に持っていっても、当主の許可がなければ売れない仕組みになっている」
「あのアゲハ蝶、そんな意味があるんだ……。すごいわね……」
スペンサー侯爵家がいかに名門一族であるかを痛感する。
それに引き換え……、自分は輝かしい名前も、取り柄もないと、しゅんとなる。
「なぁ、なんか自信なさげにしているけど、指輪を渡したときから俺はルイーズのもの、って意味だぞ。ルイーズは俺のものって意味じゃないからな。それなら家紋で十分だ。俺はルイーズを手放す気はないが、もし、こんな特異な俺をルイーズが嫌になったときは、好きにしていい。それなら売れるから、ルイーズが馬鹿なことを考えなくても生活できるだろう。まぁ、ルイーズが思っている以上に俺は惚れこんでいるから、簡単に諦める気はないけどな」
全く予想をしていないことを言われ、どきりとしたルイーズは、潤んだ瞳でエドワードを見つめる。
「エドワードを嫌いになる理由なんて思いつかないわよ、だって、大好きなんだもん。昨日も、エドワードの部屋へ行くのが楽しみで眠れなかったし」
「……ルイーズの気持ちは言われなくても、十分に伝わっている……。でも、眠れなかったって、子どもみたいだな、くくっ」
「もう、ひどい。馬鹿にしてばっかりなんだから」
「違う。ルイーズは、さらっと言っているが、俺の部屋に来るのが楽しみって言われたら、こう言ってごまかさないと、うれし過ぎて……、キスしたくなるだろう。リンゴの酒が付いていなければ、とっくにしていた」
真っ赤になるルイーズ。違う、そういう意味じゃないけど、もしかして、また何かやらかしたのか……。そう思い聞いてみる。
「ねぇ、まさか、結婚する前から、よからぬことを考えていないでしょうね。そんなの、淑女らしくないから駄目よ」
「くくっ、俺はルイーズが淑女らしいところを見たことはないけどな」
「はぁぁーっ、今日は素敵な令嬢だったのよっ! ……途中まで」
「ふ~ん。じゃぁ、もう違うわけだし、何の問題もないな」
くすくすと笑うエドワードの横で、悔しそうな顔を見せるルイーズ。
その2人は、風呂についてまだ、ぎゃぁーぎゃぁーと、騒ぎ立てながら侯爵家に帰ってきた。
侯爵夫人のストールをまとうルイーズが、エドワードに手を引かれマルロの横を通り過ぎた。
その瞬間、リンゴの甘い香りがふわりと漂う。
優秀なマルロは、リンゴアレルギーのお坊ちゃんを、真っ先に心配した。
「うわぁ~、変わっていないわ」
しばらくぶりのエドワードの部屋に、懐かしさを感じ、その様子を見回したルイーズ。
だけど、そんな感動に浸る暇はない。ルイーズはエドワードに強引に浴室に押し込まれた。
「いいから、風呂に行くぞ。ぼけっとするな」
そんなエドワードも、マルロの指示を受けた、有能な侍女たちに追い出され、ルイーズは侍女3人がかりで、入念に洗われることになる。
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