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第5章 祝福されるふたり
5-4 大波瀾の舞踏会①
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舞踏会当日の朝。
ルイーズの元には、たった一晩の舞踏会のために、何故か2着のドレスが届いた。
それもまさか、王室御用達の仕立て屋から。
それに顎を外して驚くのは、姉のミラベルと継母。姉いたっては、ハンカチをかんで悔しがっている。
それなのにドレスを贈られた当のルイーズは、忙しく動き回る仕立て屋を、きょとんと首をかしげて見ている。
女店主自ら運んできたのは、ルイーズが「かわいい」と声を出した黄色のドレス。
横にいる従業員が、エドワードが保険として注文した青いドレスを持ち込んだ。
「青いのは、ここに掛けておくわよ」
と、女店主から、にっこり笑いかけられる。
返答に困るルイーズ。
何故2着も届くのか……。こんなに要らないでしょと、ルイーズの顔が引きつる。
この屋敷に戻って来る予定のないルイーズが、そう思うのは、確かに当然だ。
実のところ、購入者のエドワードでさえ、念のために用意した青いドレスの存在を、すっかり忘れている。
エドワードが覚えていたのなら、スペンサー侯爵家へ届けるように後からちゃんと依頼したはず。
どちらも高級な生地で仕立てられた特級品であるのは間違いなかった。
……けれど、黄色のドレスは格が違う。
品が品だけに、従業員ではなく、女店主自ら動いているのだから。
ドレス全面に繊細な刺繍がされ、王都一番の店が抱えるお針子総出で作られた渾身の1着。それが一目で分かる。
ボリュームがあって一際華やか。
けれどそれは、細かな目のレースがふんだんに使われ、ルイーズが「わぁ」っと声に出して驚くほど軽い。
もちろん、それは要望どおりだ。
「すぐに疲れるから、軽いものがいい」
と、彼女を心配してエドワードが依頼した。
あの日、エドワードが頼んだドレスの詳細を、ルイーズは彼から何も聞いていない。
目を白黒させているルイーズは、すごい代物が目の前にあり、ただひたすら圧倒されている。
……けれど、女店主にとっては注文者はルイーズだ。
相当細かい要望を、偉そうに指示を出した。
その要望を受けていいか迷い、女店主はエドワードに確認しようと思った。だが、「許可はもらってある」と言い放った令嬢。
この令嬢は、間違いなくこの後も上客になるだろう。
そう思う女店主は、自分たちの仕事の素晴らしさを伝えるべく、刺繍の状況など、事細かに説明している。
その狙いとは裏腹に、全てがチンプンカンプンのルイーズ。「あ。はぁ……」と、終始呆気に取られ空返事を返す。
惜しげもなく使われた真珠と、小さなダイヤがスパンコールのようにあしらわれ、ここ何年間の中で、1番高価な代物だと、鼻息を荒くした女店主から教えられた。
初めは、ぽーっとして、ルイーズは美し過ぎるドレスを魅入っていた。
しかし、知れば知るほど桁違いのものを贈られたと分かり、ルイーズは見る見る青ざめる。
うれしそうに開けていたルイーズの口は、女店主の説明が進むに従い、緊張で固く閉ざし、仕舞には絶句している。
(こんな高価なものを、あの短時間で適当に注文していたの……。
わたしを馬鹿にしてるけど、エドワードの方が、おかしいわよ。
でも、初めて自分用にドレスを買ってもらったものが、こんなに高いものだなんて。
うれしいけど、だっ、丈夫かな……)
試着時よりも、健康的になっていたルイーズを見た女店主は、何度もうなずく。
「良かったわ、太りなさいとは言ったものの、どうなっているのか心配だったのよ」
へっ? と驚いた顔のルイーズを置いてけぼりの仕立て屋ご一行。手際よくルイーズの身ぐるみを剥がす。
ドレスもしか化粧もバッチリ整った。
ルイーズに舞踏会の身支度を済ませた女店主は、満面の笑みを見せる。
「サイズもぴったりに仕上がって、最高の出来だわ。あなたすごいわね。ドレスを2着欲しがっておいて、まさか、数年に1着売れるかどうかの高価なものを強請る令嬢は見たことはないわよ。是非また、エドワード様と一緒に買いに来てくださいね」
「ははは……」と、ルイーズはエドワードのことを笑っていた。
仕立て屋の一行が屋敷を去ると同時に、ルイーズの部屋の扉が、バァーンと大きな音を立てて開いた。
ギョッとして見ると、鬼のような形相をしたミラベルが、ゼーハー言いながら捲し立てる。
「ちょっと。あんた、生意気よっ! わたしだって、あの店のドレスを着たいのに、伝手がないと入店も許可してもらえないのよ! なのに、あんたなんかに、その店のドレスが、どうして2着も届くのよ! 何にも分かっていないルイーズが着たって、ただの無駄だわ。ドレスがかわいそう」
ルイーズの部屋に入ってきた姉。鼻息を荒くしてルイーズのくせに、許せないと怒りを露わにする。
「そんなことは……」
ミラベルは母にドレスを新調するように頼んでいたが、かなわなかった。
自分が持っているのは、最近はやりのものとは違う。ただでさえ我慢ならない。
なのに、妹のルイーズがとびきり豪華なドレスを着て、さらにもう1着余らせている。
「一度に着られるわけじゃないんだから、そっちの青いのは、わたしに貸しなさいよ」
「駄目よ、これはエドワードが選んだものだし、むしろこっちの方が勝手に貸せないわよ。彼が見たら、ひどく怒ると思うわ」
「あー、本当にあんたは馬鹿っ! 出来上がったドレスなんて、贈る側が分かるわけないでしょう。あんたが言わなきゃ、バレることはないの! 別にくれって言っているんじゃないの、貸せって言っているの」
「だから、これは駄目」
「何にも分からないルイーズのくせに、わたしに意見を言わないで! 我が家の恥さらしのくせに」
姉からぶつけられた言葉がルイーズには、辛すぎた。
胸がずしんと重くなり、ぼんやりとするルイーズ。
……気にしては駄目だ、駄目だと首を左右に振って、気を取り直す。
だが、固まるルイーズを横目に、姉は壁に掛けてあった青いドレスを、奪い取るように持っていってしまった。
ルイーズは、不安そうな顔を浮かべる。
自分に贈ってくれたドレスを姉が着ていることを、エドワードにどうやって説明すべきかと内心ハラハラしている。
ルイーズの元には、たった一晩の舞踏会のために、何故か2着のドレスが届いた。
それもまさか、王室御用達の仕立て屋から。
それに顎を外して驚くのは、姉のミラベルと継母。姉いたっては、ハンカチをかんで悔しがっている。
それなのにドレスを贈られた当のルイーズは、忙しく動き回る仕立て屋を、きょとんと首をかしげて見ている。
女店主自ら運んできたのは、ルイーズが「かわいい」と声を出した黄色のドレス。
横にいる従業員が、エドワードが保険として注文した青いドレスを持ち込んだ。
「青いのは、ここに掛けておくわよ」
と、女店主から、にっこり笑いかけられる。
返答に困るルイーズ。
何故2着も届くのか……。こんなに要らないでしょと、ルイーズの顔が引きつる。
この屋敷に戻って来る予定のないルイーズが、そう思うのは、確かに当然だ。
実のところ、購入者のエドワードでさえ、念のために用意した青いドレスの存在を、すっかり忘れている。
エドワードが覚えていたのなら、スペンサー侯爵家へ届けるように後からちゃんと依頼したはず。
どちらも高級な生地で仕立てられた特級品であるのは間違いなかった。
……けれど、黄色のドレスは格が違う。
品が品だけに、従業員ではなく、女店主自ら動いているのだから。
ドレス全面に繊細な刺繍がされ、王都一番の店が抱えるお針子総出で作られた渾身の1着。それが一目で分かる。
ボリュームがあって一際華やか。
けれどそれは、細かな目のレースがふんだんに使われ、ルイーズが「わぁ」っと声に出して驚くほど軽い。
もちろん、それは要望どおりだ。
「すぐに疲れるから、軽いものがいい」
と、彼女を心配してエドワードが依頼した。
あの日、エドワードが頼んだドレスの詳細を、ルイーズは彼から何も聞いていない。
目を白黒させているルイーズは、すごい代物が目の前にあり、ただひたすら圧倒されている。
……けれど、女店主にとっては注文者はルイーズだ。
相当細かい要望を、偉そうに指示を出した。
その要望を受けていいか迷い、女店主はエドワードに確認しようと思った。だが、「許可はもらってある」と言い放った令嬢。
この令嬢は、間違いなくこの後も上客になるだろう。
そう思う女店主は、自分たちの仕事の素晴らしさを伝えるべく、刺繍の状況など、事細かに説明している。
その狙いとは裏腹に、全てがチンプンカンプンのルイーズ。「あ。はぁ……」と、終始呆気に取られ空返事を返す。
惜しげもなく使われた真珠と、小さなダイヤがスパンコールのようにあしらわれ、ここ何年間の中で、1番高価な代物だと、鼻息を荒くした女店主から教えられた。
初めは、ぽーっとして、ルイーズは美し過ぎるドレスを魅入っていた。
しかし、知れば知るほど桁違いのものを贈られたと分かり、ルイーズは見る見る青ざめる。
うれしそうに開けていたルイーズの口は、女店主の説明が進むに従い、緊張で固く閉ざし、仕舞には絶句している。
(こんな高価なものを、あの短時間で適当に注文していたの……。
わたしを馬鹿にしてるけど、エドワードの方が、おかしいわよ。
でも、初めて自分用にドレスを買ってもらったものが、こんなに高いものだなんて。
うれしいけど、だっ、丈夫かな……)
試着時よりも、健康的になっていたルイーズを見た女店主は、何度もうなずく。
「良かったわ、太りなさいとは言ったものの、どうなっているのか心配だったのよ」
へっ? と驚いた顔のルイーズを置いてけぼりの仕立て屋ご一行。手際よくルイーズの身ぐるみを剥がす。
ドレスもしか化粧もバッチリ整った。
ルイーズに舞踏会の身支度を済ませた女店主は、満面の笑みを見せる。
「サイズもぴったりに仕上がって、最高の出来だわ。あなたすごいわね。ドレスを2着欲しがっておいて、まさか、数年に1着売れるかどうかの高価なものを強請る令嬢は見たことはないわよ。是非また、エドワード様と一緒に買いに来てくださいね」
「ははは……」と、ルイーズはエドワードのことを笑っていた。
仕立て屋の一行が屋敷を去ると同時に、ルイーズの部屋の扉が、バァーンと大きな音を立てて開いた。
ギョッとして見ると、鬼のような形相をしたミラベルが、ゼーハー言いながら捲し立てる。
「ちょっと。あんた、生意気よっ! わたしだって、あの店のドレスを着たいのに、伝手がないと入店も許可してもらえないのよ! なのに、あんたなんかに、その店のドレスが、どうして2着も届くのよ! 何にも分かっていないルイーズが着たって、ただの無駄だわ。ドレスがかわいそう」
ルイーズの部屋に入ってきた姉。鼻息を荒くしてルイーズのくせに、許せないと怒りを露わにする。
「そんなことは……」
ミラベルは母にドレスを新調するように頼んでいたが、かなわなかった。
自分が持っているのは、最近はやりのものとは違う。ただでさえ我慢ならない。
なのに、妹のルイーズがとびきり豪華なドレスを着て、さらにもう1着余らせている。
「一度に着られるわけじゃないんだから、そっちの青いのは、わたしに貸しなさいよ」
「駄目よ、これはエドワードが選んだものだし、むしろこっちの方が勝手に貸せないわよ。彼が見たら、ひどく怒ると思うわ」
「あー、本当にあんたは馬鹿っ! 出来上がったドレスなんて、贈る側が分かるわけないでしょう。あんたが言わなきゃ、バレることはないの! 別にくれって言っているんじゃないの、貸せって言っているの」
「だから、これは駄目」
「何にも分からないルイーズのくせに、わたしに意見を言わないで! 我が家の恥さらしのくせに」
姉からぶつけられた言葉がルイーズには、辛すぎた。
胸がずしんと重くなり、ぼんやりとするルイーズ。
……気にしては駄目だ、駄目だと首を左右に振って、気を取り直す。
だが、固まるルイーズを横目に、姉は壁に掛けてあった青いドレスを、奪い取るように持っていってしまった。
ルイーズは、不安そうな顔を浮かべる。
自分に贈ってくれたドレスを姉が着ていることを、エドワードにどうやって説明すべきかと内心ハラハラしている。
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