記憶と魔力を婚約者に奪われた「ないない尽くしの聖女」は、ワケあり王子様のお気に入り~王族とは知らずにそばにいた彼から なぜか溺愛されています
瑞貴◆後悔してる/手違いの妻2巻発売!
文字の大きさ
大中小
90 / 112
第5章 離さない
覚醒
しおりを挟む
「えぇっと……。今のは――夢よね? じゃぁ、この場所は……どこかしら?」
夢と現実の狭間が分からず、咄嗟に頬をつねる。
そうすれば、ちゃんと痛い。――ということは、現実だ。
ならば呆けている場合ではないと考え、むくりとベッドから起き上がる。
はて……。全く見覚えのない部屋だ。ジュディットとしてもジュディとしても。
目に入るのは、上品でありながら繊細な家具や調度品。どれも値の張るアンティークに感じる。
シンプルなドレッサーの上に、アクセサリーの類は置かれていない。男性の部屋なのか? それとも客間か? いまいち生活感もない……。
「何がどうなったのよ……」
最後の記憶は、狼に襲われそうだったのを、アンドレに助けてもらった。
そして今。体が露わになりそうな薄い夜着を纏い、独りポツンと知らない部屋に取り残されている。
「どこに連れてこられたんだ? カステン辺境伯の屋敷……?」
顎に手を置き考える。
最後に一緒にいたのはアンドレで間違いない。ゼリーの話を知っているのは彼だけだ。フィリベールではない。
……ということは、彼がわたしをここへ運び込んだはずだけど、頭の中が酷く混乱している。
ただ一つはっきり分かるのは、アンドレが、フィリベールに結ばれた魔法契約を解呪してくれた。これは間違いない。
わたしの頭の中に、ジュディットとしての記憶が残る。重ねてカステン辺境伯軍で暮らしていたジュディとしての記憶も。
意識を失う前……アンドレは、わたしを「ジュディット」と呼んでいた。
となれば、アンドレはジュディの正体を分かって迎えにきてくれたというのか? どうして急に気づいたんだろう?
本当にこの部屋はどこだというのだ。
窓の外の景色でも見れば分かるかしらと、大きなバルコニーの付いた窓辺に足を進める。外は真っ青に澄んだ空が広がる。
バルコニーの手すりで遮られる外の景色。それが少し見えてきたところで、驚きの声が漏れる。
「ええっ⁉ ここは王宮の中なの?」
窓の外から見えているのは、濃い緑の木々が円錐形に美しく剪定され、等間隔で植えられている。
「間違いないわ。王宮の前庭ね」
今は何時だろうと思い、時計を探す。
しかし、何だってこの部屋には時間を示すものは見当たらない。
この部屋の人間は、寝室に時計を置かない主義なのか? わけも分からず、時間を求めて動き回る。
部屋にある扉。それを少しだけ開けて、その先の様子を窺う。
そうすれば、もう一部屋続いていた。廊下じゃないことを確認してから大きく開く。なんといってもわたしは寝衣のままだし。
三人掛けのソファーが置かれても、少しの狭さを感じない、広々としたリビングへ足を踏み入れる。
……ここは王宮に数多存在する、ただの客間ではないみたいだ。
一般の客人に対して、普通、二間続きの部屋は提供しない。国賓級の招待客なら別だけど、わたしは違う。
かといって、王太子の婚約者として賜った、わたしの部屋でもない。
となれば、ますますここはどこだろう。
腰高のチェストの上に、読みにくい数字が刻まれた時計が見える。アンティークの時計って、実用性がないわよねと不満を抱きながら、時計の前まで歩みを進める。
九時十分──。
窓の外へ再び目をやり、明るい屋外を今一度確認すれば、躊躇いなく午前中だと理解する。
アンドレと再会したのも午前中だった。
信じられないが、あれから何時間眠っていたんだろう。
いいえ。そもそも今日は何日なのかという疑問に転じるが、カレンダーなんてあるわけもない。
まあ、あったところで分からないだろう。
誰がなんの目的でここに連れてきたんだ? 気味が悪い。まさか……フィリベールか?
逃げようと考えたが、流石にこの格好のまま王宮内をうろつくわけにはいかない。
「そうだ着替えればいいんだわ」
そう思い立ち、クローゼットを開けるが、タキシードやら軍服やらしか入っていない。流石にこれを着て逃げるわけにもいかないと、肩を落とす。
王宮の中を、ぶかぶかなタキシードを着て歩く時点で不審者と見なされ、衛兵に捕まるだけだ。
「夜着かぁ……ほとんど体が見えているじゃない……」
見知った者もいる場所で、情けない格好で歩く訳にもいかないし。
――それならばしかたない。部屋の主が戻るのを待つか。
だけど、あの扉から誰が来るかしら……。と、廊下と繋っているであろう扉を睨む。
最悪なパターンとして、わたしがフィリベールに引き渡されたのであれば、彼がわたしから目を離すわけがない。わたしにやられた後だ。見張りを置くだろう。
「廊下に通じる扉から入ってくるのは、フィリベールじゃないことを祈りましょう」
どうせフィリベールのことだ。わたしを利用するために山道まで迎えにきたのだろう。
魔力の枯渇を嫌うリナの結界は、十分とはいえない。そんなのは端から分かり切ったことだ。
寄せられる各地からの苦情に耐え切れず、わたしを迎えにきたのだろう。
崖から落とした理由も、大体見当がつく。
わたしから記憶を奪う直前、彼らは得意気に全てを喋っていたもの。
記憶喪失の原因を事故のせいにして、ジュディのまま利用する気だったのか。
――あの男、どこまでも最低だ。
幼いころ。わたしの魔力が彼より大きいと分かった途端。「自分は魔法契約もできる」と誇らし気に言い放ち、肩に魔法陣を残された。
わたしより劣っている事実を、彼のプライドが許さなかったのだろう。
あれから何度も消してと頼んだけれど、応じてくれなかった彼らしい発想だわ。
それに……アンドレの正体が分かった気がする。
ジュディットの記憶を取り戻した今、彼の名前に心当たりもある。
――彼はアンフレッド殿下だ。世間では、フィリベールの二歳離れた王子として公表されている。
一度も公の場に現れたことのない殿下は、王位継承権はない。
フィリベールの次は、王弟に続いていく継承順位である。それもあって、注目されることのない王子だ。
以前、エレーナが話していた忌み子の話と、わたしの闇魔法の契約が解呪できた事を考えれば、アンドレはフィリベールの双子なのだろう、実際は。
二十歳のフィリベール王太子には、生まれた時から精霊の呪いで魔法が使えない、二歳年の離れた弟がいるのは、有名な話だ。
――それがアンフレッド殿下だし。
わたしが五歳の頃だったろうか。
王妃様へアンフレッド殿下の状態異常の解呪を申し出たのだが、「無理だろう」と断られた。
確かに母が筆頭聖女なのだ。その母が治せないはずはない。当時、余計な事を言ったと反省した記憶がある。
それでも何かできる事はないかと、光魔法を付与した栞を送り続けた。
後にも先にもアレを送ったのは、陛下を通してアンフレッド殿下しかいない。
次期筆頭聖女のわたしでさえ顔を知らないのだから、陛下と王妃直々に命令を受けた者しか、アンドレのことを知らないのだろう。
この国の慣習で双子として公表できず。次の出産としてアンフレッド殿下の誕生を発表したのか……。
とはいえ、すでに二歳になっている王子の姿も、実在しない赤子も見せる訳にはいかず、呪われた王子として、人目を避けて暮らしていたのかしら。
ふふっ、そんな所にわたしが押しかけたんだもの、アンドレもカステン辺境伯も困ったはずだ。本当に気の毒なことをしてしまった。
気がつけば、自分の欲しい情報は記憶の引き出しからするすると取り出せる程、すっかり頭の中が整っている。
けれど、魔力は戻っていないようだ。自分の魔力を感じない。
まあ、わざとね。
わたしの魔力を戻せば、攻撃魔法をアンドレに繰り出すところだった。今なら、そうならなくて良かったと思うけど。
彼のことだ。恩人を罵倒し続けたわたしを呆れているころだろう。
さて、これからどうするかと思っていると、カチャと扉が開く音が響き、顔を向ける。
夢と現実の狭間が分からず、咄嗟に頬をつねる。
そうすれば、ちゃんと痛い。――ということは、現実だ。
ならば呆けている場合ではないと考え、むくりとベッドから起き上がる。
はて……。全く見覚えのない部屋だ。ジュディットとしてもジュディとしても。
目に入るのは、上品でありながら繊細な家具や調度品。どれも値の張るアンティークに感じる。
シンプルなドレッサーの上に、アクセサリーの類は置かれていない。男性の部屋なのか? それとも客間か? いまいち生活感もない……。
「何がどうなったのよ……」
最後の記憶は、狼に襲われそうだったのを、アンドレに助けてもらった。
そして今。体が露わになりそうな薄い夜着を纏い、独りポツンと知らない部屋に取り残されている。
「どこに連れてこられたんだ? カステン辺境伯の屋敷……?」
顎に手を置き考える。
最後に一緒にいたのはアンドレで間違いない。ゼリーの話を知っているのは彼だけだ。フィリベールではない。
……ということは、彼がわたしをここへ運び込んだはずだけど、頭の中が酷く混乱している。
ただ一つはっきり分かるのは、アンドレが、フィリベールに結ばれた魔法契約を解呪してくれた。これは間違いない。
わたしの頭の中に、ジュディットとしての記憶が残る。重ねてカステン辺境伯軍で暮らしていたジュディとしての記憶も。
意識を失う前……アンドレは、わたしを「ジュディット」と呼んでいた。
となれば、アンドレはジュディの正体を分かって迎えにきてくれたというのか? どうして急に気づいたんだろう?
本当にこの部屋はどこだというのだ。
窓の外の景色でも見れば分かるかしらと、大きなバルコニーの付いた窓辺に足を進める。外は真っ青に澄んだ空が広がる。
バルコニーの手すりで遮られる外の景色。それが少し見えてきたところで、驚きの声が漏れる。
「ええっ⁉ ここは王宮の中なの?」
窓の外から見えているのは、濃い緑の木々が円錐形に美しく剪定され、等間隔で植えられている。
「間違いないわ。王宮の前庭ね」
今は何時だろうと思い、時計を探す。
しかし、何だってこの部屋には時間を示すものは見当たらない。
この部屋の人間は、寝室に時計を置かない主義なのか? わけも分からず、時間を求めて動き回る。
部屋にある扉。それを少しだけ開けて、その先の様子を窺う。
そうすれば、もう一部屋続いていた。廊下じゃないことを確認してから大きく開く。なんといってもわたしは寝衣のままだし。
三人掛けのソファーが置かれても、少しの狭さを感じない、広々としたリビングへ足を踏み入れる。
……ここは王宮に数多存在する、ただの客間ではないみたいだ。
一般の客人に対して、普通、二間続きの部屋は提供しない。国賓級の招待客なら別だけど、わたしは違う。
かといって、王太子の婚約者として賜った、わたしの部屋でもない。
となれば、ますますここはどこだろう。
腰高のチェストの上に、読みにくい数字が刻まれた時計が見える。アンティークの時計って、実用性がないわよねと不満を抱きながら、時計の前まで歩みを進める。
九時十分──。
窓の外へ再び目をやり、明るい屋外を今一度確認すれば、躊躇いなく午前中だと理解する。
アンドレと再会したのも午前中だった。
信じられないが、あれから何時間眠っていたんだろう。
いいえ。そもそも今日は何日なのかという疑問に転じるが、カレンダーなんてあるわけもない。
まあ、あったところで分からないだろう。
誰がなんの目的でここに連れてきたんだ? 気味が悪い。まさか……フィリベールか?
逃げようと考えたが、流石にこの格好のまま王宮内をうろつくわけにはいかない。
「そうだ着替えればいいんだわ」
そう思い立ち、クローゼットを開けるが、タキシードやら軍服やらしか入っていない。流石にこれを着て逃げるわけにもいかないと、肩を落とす。
王宮の中を、ぶかぶかなタキシードを着て歩く時点で不審者と見なされ、衛兵に捕まるだけだ。
「夜着かぁ……ほとんど体が見えているじゃない……」
見知った者もいる場所で、情けない格好で歩く訳にもいかないし。
――それならばしかたない。部屋の主が戻るのを待つか。
だけど、あの扉から誰が来るかしら……。と、廊下と繋っているであろう扉を睨む。
最悪なパターンとして、わたしがフィリベールに引き渡されたのであれば、彼がわたしから目を離すわけがない。わたしにやられた後だ。見張りを置くだろう。
「廊下に通じる扉から入ってくるのは、フィリベールじゃないことを祈りましょう」
どうせフィリベールのことだ。わたしを利用するために山道まで迎えにきたのだろう。
魔力の枯渇を嫌うリナの結界は、十分とはいえない。そんなのは端から分かり切ったことだ。
寄せられる各地からの苦情に耐え切れず、わたしを迎えにきたのだろう。
崖から落とした理由も、大体見当がつく。
わたしから記憶を奪う直前、彼らは得意気に全てを喋っていたもの。
記憶喪失の原因を事故のせいにして、ジュディのまま利用する気だったのか。
――あの男、どこまでも最低だ。
幼いころ。わたしの魔力が彼より大きいと分かった途端。「自分は魔法契約もできる」と誇らし気に言い放ち、肩に魔法陣を残された。
わたしより劣っている事実を、彼のプライドが許さなかったのだろう。
あれから何度も消してと頼んだけれど、応じてくれなかった彼らしい発想だわ。
それに……アンドレの正体が分かった気がする。
ジュディットの記憶を取り戻した今、彼の名前に心当たりもある。
――彼はアンフレッド殿下だ。世間では、フィリベールの二歳離れた王子として公表されている。
一度も公の場に現れたことのない殿下は、王位継承権はない。
フィリベールの次は、王弟に続いていく継承順位である。それもあって、注目されることのない王子だ。
以前、エレーナが話していた忌み子の話と、わたしの闇魔法の契約が解呪できた事を考えれば、アンドレはフィリベールの双子なのだろう、実際は。
二十歳のフィリベール王太子には、生まれた時から精霊の呪いで魔法が使えない、二歳年の離れた弟がいるのは、有名な話だ。
――それがアンフレッド殿下だし。
わたしが五歳の頃だったろうか。
王妃様へアンフレッド殿下の状態異常の解呪を申し出たのだが、「無理だろう」と断られた。
確かに母が筆頭聖女なのだ。その母が治せないはずはない。当時、余計な事を言ったと反省した記憶がある。
それでも何かできる事はないかと、光魔法を付与した栞を送り続けた。
後にも先にもアレを送ったのは、陛下を通してアンフレッド殿下しかいない。
次期筆頭聖女のわたしでさえ顔を知らないのだから、陛下と王妃直々に命令を受けた者しか、アンドレのことを知らないのだろう。
この国の慣習で双子として公表できず。次の出産としてアンフレッド殿下の誕生を発表したのか……。
とはいえ、すでに二歳になっている王子の姿も、実在しない赤子も見せる訳にはいかず、呪われた王子として、人目を避けて暮らしていたのかしら。
ふふっ、そんな所にわたしが押しかけたんだもの、アンドレもカステン辺境伯も困ったはずだ。本当に気の毒なことをしてしまった。
気がつけば、自分の欲しい情報は記憶の引き出しからするすると取り出せる程、すっかり頭の中が整っている。
けれど、魔力は戻っていないようだ。自分の魔力を感じない。
まあ、わざとね。
わたしの魔力を戻せば、攻撃魔法をアンドレに繰り出すところだった。今なら、そうならなくて良かったと思うけど。
彼のことだ。恩人を罵倒し続けたわたしを呆れているころだろう。
さて、これからどうするかと思っていると、カチャと扉が開く音が響き、顔を向ける。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説
溺愛される妻が記憶喪失になるとこうなる
田尾風香
恋愛
***2022/6/21、書き換えました。
お茶会で紅茶を飲んだ途端に頭に痛みを感じて倒れて、次に目を覚ましたら、目の前にイケメンがいました。
「あの、どちら様でしょうか?」
「俺と君は小さい頃からずっと一緒で、幼い頃からの婚約者で、例え死んでも一緒にいようと誓い合って……!」
「旦那様、奥様に記憶がないのをいいことに、嘘を教えませんように」
溺愛される妻は、果たして記憶を取り戻すことができるのか。
ギャグを書いたことはありませんが、ギャグっぽいお話しです。会話が多め。R18ではありませんが、行為後の話がありますので、ご注意下さい。
愛されない花嫁はいなくなりました。
豆狸
恋愛
私には以前の記憶がありません。
侍女のジータと川遊びに行ったとき、はしゃぎ過ぎて船から落ちてしまい、水に流されているうちに岩で頭を打って記憶を失ってしまったのです。
……間抜け過ぎて自分が恥ずかしいです。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
選ばれたのは私以外でした 白い結婚、上等です!
凛蓮月
恋愛
【第16回恋愛小説大賞特別賞を頂き、書籍化されました。
紙、電子にて好評発売中です。よろしくお願いします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾】
婚約者だった王太子は、聖女を選んだ。
王命で結婚した相手には、愛する人がいた。
お飾りの妻としている間に出会った人は、そもそも女を否定した。
──私は選ばれない。
って思っていたら。
「改めてきみに求婚するよ」
そう言ってきたのは騎士団長。
きみの力が必要だ? 王都が不穏だから守らせてくれ?
でもしばらくは白い結婚?
……分かりました、白い結婚、上等です!
【恋愛大賞(最終日確認)大賞pt別二位で終了できました。投票頂いた皆様、ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾応援ありがとうございました!
ホトラン入り、エール、投票もありがとうございました!】
※なんてあらすじですが、作者の脳内の魔法のある異世界のお話です。
※ヒーローとの本格的な恋愛は、中盤くらいからです。
※恋愛大賞参加作品なので、感想欄を開きます。
よろしければお寄せ下さい。当作品への感想は全て承認します。
※登場人物への口撃は可ですが、他の読者様への口撃は作者からの吹き矢が飛んできます。ご注意下さい。
※鋭い感想ありがとうございます。返信はネタバレしないよう気を付けます。すぐネタバレペロリーナが発動しそうになります(汗)
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
好きだと言ってくれたのに私は可愛くないんだそうです【完結】
須木 水夏
恋愛
大好きな幼なじみ兼婚約者の伯爵令息、ロミオは、メアリーナではない人と恋をする。
メアリーナの初恋は、叶うこと無く終わってしまった。傷ついたメアリーナはロメオとの婚約を解消し距離を置くが、彼の事で心に傷を負い忘れられずにいた。どうにかして彼を忘れる為にメアが頼ったのは、友人達に誘われた夜会。最初は遊びでも良いのじゃないの、と焚き付けられて。
(そうね、新しい恋を見つけましょう。その方が手っ取り早いわ。)
※ご都合主義です。変な法律出てきます。ふわっとしてます。
※ヒーローは変わってます。
※主人公は無意識でざまぁする系です。
※誤字脱字すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる