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第2章 届かない想い
混迷する妃
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迷子……。
わたしは、嫁いで10日も経つというのに、このイエール城の中が全く分かっていない。
侍女に連れられて、わたしの執務室へ案内された初日。それ以外何も知らない。
わたし、妃教育をいっぱい受けて来たはずだけど……。
なのに……、どうしてか、ここでの暮らし方が何も分かっていない。
毎晩、わたしの部屋から侍女が去った後。
ベッドから起き上がり、廊下と繋がる扉が開くのを、ただ待っている。
わたしが寝てしまったら、遅くに訪ねて来たフレデリック様に会えなくなるかもしれないから。
毎朝、ソファーの上で寒さに震えて目が覚める。
寒いのは嫌いなのに。
どうしてこんな馬鹿なことをしているのか、分からない。
「姉上? どうしたんですか? 西の塔は国王夫妻専用だって聞かなかったですか?」
マックスが、わたしを見つけてくれて、動揺して駆け寄ってきた。
窮地のわたしに、救世主が舞い降りた。
右も左も分からなくなっているのに、誰も通りかからないだもん。
歩き疲れて、うずくまってたわたしにとっては、オロオロしている弟だって救いの神だ。
「あぁっ~あ、マックスに会えて良かった。西の塔なんて知らないし、フレデリック様はどこかなって、探していたら、ここが何処かも分からなくなって」
「姉上は、殿下の執務室も知らないんですか? 丁度向かうから案内するけど、フレデリック殿下は、今は、城にいませんよ」
「う~がっかり。フレデリック様は視察で外に行っているの?」
「今日の外出は違います。――姉上、もうそろそろ夢から覚めて、現実を知るべきです。フレデリック殿下は、幼い頃に出会った令嬢の所へ行っています。幼い頃にその令嬢に結婚を誓ったと、以前から必死に探していたんです。もうフレデリック殿下のことは諦めて、僕たちの屋敷へ帰ろう」
マックスの言葉に、衝撃が走ったと同時に、胸に何かがつかえている。わたしの偽物が、フレデリック様の近くにいる。
リー本人が、ここにいるのに絶対にあり得ない。
フレデリック様が騙される……訳はない。
そんなのは、会えば違うって分かるから。
だけど……。
「違う、違う! そんなの嘘。フレデリック様は騙されているのよ。だって、それは、わたしなの! リーとリックのことでしょう。どこの誰よ、わたしの王子様に嘘を吐くのわ。許せない」
「姉上も知っていたの? 身分を2人とも明かさないまま、リーとリックと名乗っただけだった。だから、最近まで再会できなかったんだ」
「フレデリック様が、その令嬢に会えば別人だって、直ぐに分かるわ!」
「殿下が令嬢の所へ行くのは今日で2回目だ。殿下の想い人は、事故に遭って、その当時の記憶がないそうです。毎日その令嬢から、殿下に手紙が届いていて、フレデリック殿下は、丸1日かけて、その令嬢に会いにいっている。何としても、記憶を戻したいんだろうね」
「そ、そんな……。どうして、本当のリーは、わたしのなのに」
「姉上が認めたくないのは分かる。だけど、もういい加減、現実を見てください。殿下が探していた令嬢が自分だと、嘘をつくほど、姉上は追い詰められているんだ。僕と一緒に帰ろう」
「だから、それはわたしなの。マックスは、どうして信じてくれないのよ、もう知らない」
「なぜ殿下は、姉上と再会してもその令嬢を探していたんですか? 毎日何通も手紙を送っていた姉上が、どうしてそのことを伝えてないんですか? もう、言っていることがめちゃくちゃ過ぎます」
「え、あ、それは、ヒロインみたいになりたかったから」
「はぁ~、全く。もう話になりませんね。それより、ここから早く立ち去りますよ。王妃様が客人をもてなすのに使うサロンですよ。迂闊に近づけば、姉上もフレデリック殿下の側近のように、何かに巻き込まれるかもしれません」
「フレデリック様の側近が、どうかしたの?」
「これ以上は、いくら姉上でもお伝えできません。とにかく、この城は危険です。屋敷へ帰りましょう。妃がこの城から自分の意思で外に出れば、王族条例によって、姉上は殿下と、もう2度と関係ない人間になれます。ここにいたら、姉上だって、どんな事件に巻き込まれるか分かりません。お願いだから帰りましょう」
「帰らない! マックスは事務官長をやっているのだもの、城のことは詳しいんでしょう。わたしに城の中を案内して頂戴。厨房の場所はどこ?」
「姉上にそれを教えれば、何をしでかすか分かりませんからね。僕が教えるわけありません」
「マックスなんて嫌いだわ。2度と口を利かないんだから。他を頼るからもういい」
「きっ嫌いって……、あーッもう、殿下のこととなれば何を言っても聞かないんだから、全く。姉上が何も知らずに王妃に近づかれては、もっと困りますから。殿下の執務室だけ教えますよ」
そう言って、1人で歩き出したマックス。
マックスは、外ではわたしと手を繋ごうとしない。
甘えん坊で、子どものようなマックスだって、姉の手を繋ぐのは、屋敷の中だけと、ちゃんと外では見栄を張っている。
弟の横顔を見ながら、その横を並んで歩いた。普段はあまり見かけないその雰囲気が、なんか頼もしく感じた。
フレデリック様の執務室の扉を前にして、落ち込んで言葉が出なかった。
絶対に連れてけとマックスに騒いだくせに、着いた途端にがっかりしたのは、この10日間、何も知らずに何度も通り過ぎていた、扉だったから。
それを知って、沸き起こった感情は慌てて蓋をして閉じ込めた。
大丈夫、まだ、何とかなる。
必死に頑張って何とかするからと、臆病になる自分に言い聞かせた。
わたしがフレデリック様へ、口で説明しても信じてもらえない。
それなら、リックとリーの思い出を自分で作って渡せばいい。
そうしたら、分かってもらえる。きっとそうだ。
だけど……、息ができない程に苦しくて、今にも泣きそうになった。
フレデリック様は、昔のわたしを探していたとしても、目の前にいるアリーチェを捨ててもいいと思っている。
彼の気持ちは、妃のわたしには全く向いていない……。
絶望的な現実を目の当たりにして、それでも、フレデリック様を振り向かせたいと、足掻く自分が情けない。
今さっき、道に迷って入り込んだメイド達の休憩所。
メイド達が、結婚して10日も経つ妃の元に、王子がお渡りをしないと笑って話してた……。
ここでは泣けない。
今にも泣きそうな気持ちを必死に堪えているのは、かわいい弟に、心配を掛けたくない。
ただ、それだけで、平然な素振りをしておいた。
わたしは、嫁いで10日も経つというのに、このイエール城の中が全く分かっていない。
侍女に連れられて、わたしの執務室へ案内された初日。それ以外何も知らない。
わたし、妃教育をいっぱい受けて来たはずだけど……。
なのに……、どうしてか、ここでの暮らし方が何も分かっていない。
毎晩、わたしの部屋から侍女が去った後。
ベッドから起き上がり、廊下と繋がる扉が開くのを、ただ待っている。
わたしが寝てしまったら、遅くに訪ねて来たフレデリック様に会えなくなるかもしれないから。
毎朝、ソファーの上で寒さに震えて目が覚める。
寒いのは嫌いなのに。
どうしてこんな馬鹿なことをしているのか、分からない。
「姉上? どうしたんですか? 西の塔は国王夫妻専用だって聞かなかったですか?」
マックスが、わたしを見つけてくれて、動揺して駆け寄ってきた。
窮地のわたしに、救世主が舞い降りた。
右も左も分からなくなっているのに、誰も通りかからないだもん。
歩き疲れて、うずくまってたわたしにとっては、オロオロしている弟だって救いの神だ。
「あぁっ~あ、マックスに会えて良かった。西の塔なんて知らないし、フレデリック様はどこかなって、探していたら、ここが何処かも分からなくなって」
「姉上は、殿下の執務室も知らないんですか? 丁度向かうから案内するけど、フレデリック殿下は、今は、城にいませんよ」
「う~がっかり。フレデリック様は視察で外に行っているの?」
「今日の外出は違います。――姉上、もうそろそろ夢から覚めて、現実を知るべきです。フレデリック殿下は、幼い頃に出会った令嬢の所へ行っています。幼い頃にその令嬢に結婚を誓ったと、以前から必死に探していたんです。もうフレデリック殿下のことは諦めて、僕たちの屋敷へ帰ろう」
マックスの言葉に、衝撃が走ったと同時に、胸に何かがつかえている。わたしの偽物が、フレデリック様の近くにいる。
リー本人が、ここにいるのに絶対にあり得ない。
フレデリック様が騙される……訳はない。
そんなのは、会えば違うって分かるから。
だけど……。
「違う、違う! そんなの嘘。フレデリック様は騙されているのよ。だって、それは、わたしなの! リーとリックのことでしょう。どこの誰よ、わたしの王子様に嘘を吐くのわ。許せない」
「姉上も知っていたの? 身分を2人とも明かさないまま、リーとリックと名乗っただけだった。だから、最近まで再会できなかったんだ」
「フレデリック様が、その令嬢に会えば別人だって、直ぐに分かるわ!」
「殿下が令嬢の所へ行くのは今日で2回目だ。殿下の想い人は、事故に遭って、その当時の記憶がないそうです。毎日その令嬢から、殿下に手紙が届いていて、フレデリック殿下は、丸1日かけて、その令嬢に会いにいっている。何としても、記憶を戻したいんだろうね」
「そ、そんな……。どうして、本当のリーは、わたしのなのに」
「姉上が認めたくないのは分かる。だけど、もういい加減、現実を見てください。殿下が探していた令嬢が自分だと、嘘をつくほど、姉上は追い詰められているんだ。僕と一緒に帰ろう」
「だから、それはわたしなの。マックスは、どうして信じてくれないのよ、もう知らない」
「なぜ殿下は、姉上と再会してもその令嬢を探していたんですか? 毎日何通も手紙を送っていた姉上が、どうしてそのことを伝えてないんですか? もう、言っていることがめちゃくちゃ過ぎます」
「え、あ、それは、ヒロインみたいになりたかったから」
「はぁ~、全く。もう話になりませんね。それより、ここから早く立ち去りますよ。王妃様が客人をもてなすのに使うサロンですよ。迂闊に近づけば、姉上もフレデリック殿下の側近のように、何かに巻き込まれるかもしれません」
「フレデリック様の側近が、どうかしたの?」
「これ以上は、いくら姉上でもお伝えできません。とにかく、この城は危険です。屋敷へ帰りましょう。妃がこの城から自分の意思で外に出れば、王族条例によって、姉上は殿下と、もう2度と関係ない人間になれます。ここにいたら、姉上だって、どんな事件に巻き込まれるか分かりません。お願いだから帰りましょう」
「帰らない! マックスは事務官長をやっているのだもの、城のことは詳しいんでしょう。わたしに城の中を案内して頂戴。厨房の場所はどこ?」
「姉上にそれを教えれば、何をしでかすか分かりませんからね。僕が教えるわけありません」
「マックスなんて嫌いだわ。2度と口を利かないんだから。他を頼るからもういい」
「きっ嫌いって……、あーッもう、殿下のこととなれば何を言っても聞かないんだから、全く。姉上が何も知らずに王妃に近づかれては、もっと困りますから。殿下の執務室だけ教えますよ」
そう言って、1人で歩き出したマックス。
マックスは、外ではわたしと手を繋ごうとしない。
甘えん坊で、子どものようなマックスだって、姉の手を繋ぐのは、屋敷の中だけと、ちゃんと外では見栄を張っている。
弟の横顔を見ながら、その横を並んで歩いた。普段はあまり見かけないその雰囲気が、なんか頼もしく感じた。
フレデリック様の執務室の扉を前にして、落ち込んで言葉が出なかった。
絶対に連れてけとマックスに騒いだくせに、着いた途端にがっかりしたのは、この10日間、何も知らずに何度も通り過ぎていた、扉だったから。
それを知って、沸き起こった感情は慌てて蓋をして閉じ込めた。
大丈夫、まだ、何とかなる。
必死に頑張って何とかするからと、臆病になる自分に言い聞かせた。
わたしがフレデリック様へ、口で説明しても信じてもらえない。
それなら、リックとリーの思い出を自分で作って渡せばいい。
そうしたら、分かってもらえる。きっとそうだ。
だけど……、息ができない程に苦しくて、今にも泣きそうになった。
フレデリック様は、昔のわたしを探していたとしても、目の前にいるアリーチェを捨ててもいいと思っている。
彼の気持ちは、妃のわたしには全く向いていない……。
絶望的な現実を目の当たりにして、それでも、フレデリック様を振り向かせたいと、足掻く自分が情けない。
今さっき、道に迷って入り込んだメイド達の休憩所。
メイド達が、結婚して10日も経つ妃の元に、王子がお渡りをしないと笑って話してた……。
ここでは泣けない。
今にも泣きそうな気持ちを必死に堪えているのは、かわいい弟に、心配を掛けたくない。
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