24 / 83
第二章
第24話 エルフの里はみんな寝ている
しおりを挟む
「なんだかずーっとビヨーネが俺を凝視してくるんだが。狙われている……?」
「あげないぞ! ドルマは私の仲間だからな!」
ビヨーネとの間に割り込むエリカ。
エルフの人がチッと舌打ちした。
舌打ち!?
そして自分が好感度下げるようなアクションをしたと思ったようで、急にホホホ、と笑い出した。
「気にしないで欲しい。エルフというものは、永遠の時を生きるわ。だから様々なものに見慣れているのだけれど、それでも時折未知と遭遇する。特に、知恵でも武力でも未知の力を持つ異性がいた場合、これに注目するのは当然のことなの」
「な、なんで異性限定なんだ!」
エリカ、あえて尋ねるか。
「一生のうち何度も子作りはしないもの。だから優れた才能を持つ血を取り込むの。エルフの血族はそうやって強くなっていっているのよ」
「ドルマと節度ある距離を保ってね!」
エリカは頼もしいなあ!
彼女と出会う前の俺だったら、ふらふらとなびいていたかも知れない。
「おほー! 愛憎渦巻く三角関係ですねーこれは! 構想が湧いてきますよー!!」
「モーザルは場が乱れた方がネタになるもんな。なんて迷惑な人だ」
こうして、微妙な空気になりながらエルフの里に到着したのだった。
ビヨーネを警戒していたエリカは、すぐに笑顔になった。
「見て見てドルマ! 森の中みたいに見えるけれど、草花が自分から道を作ってくれる! あちこちに、蔦の絡まった緑色の丸いものがあるけど、あれはなんだろうな!」
「あれが眠っているエルフよ。私たちは大きな傷を受けたり、毒や呪いを受けた時、そこが緑の中であればああして繭になって何年も眠るの。植物の力でゆっくりと傷を癒やしていくのだけれど……。今回は眠りの精霊が自らの手を下した不自然な眠り。このまま目覚めないかもしれないわ。現に、数十年の間目覚める者は現れないもの。私は彼らを目覚めさせるために冒険者になったのよ」
「語るじゃん」
「数十年の間、眠りの精霊に勝てるヤツはいなかったんだな! だけどドルマなら勝てるのか!」
「そうかもしれないわ。彼は本物の青魔道士だから、常識では測れない存在だもの」
「おお、その瞬間を待ち望みます。今か今かと~」
モーザルが興奮してリュートをかき鳴らし始めた。
眠りの精霊が潜んでいる森の中で?
リュートを?
案の定、何がふわーっとしたものがエルフの里の中心に出現した。
「なんか出た! ドルマ!」
「バカな人間! 吟遊詩人を連れてくるんじゃなかったわ! 私、浮かれすぎてた!」
エリカが俺を後ろから抱きかかえて、凄い勢いで木陰に移動する。
ビヨーネもまた、精霊魔法を使って土の中に隠れたようだ。
残されたモーザル。
「おや、なんですかあなたは! 美しい見た目の……えっ、眠りの……ウグワーッ!」
やられた。
静かになってから見に行くと、モーザルがすやすやと眠っている。
いきなりやられたな。
だがなんとこの吟遊詩人、パチっと目覚めたではないか。
「ふう、危ないところでしたよ! こんな事もあろうかと、身代わり人形を買っておいたのです」
「身代わり人形……?」
「一度だけ、全てのダメージを肩代わりしてくれる魔法の道具ですよ。目玉が飛び出るような値段ですが、効果は確かです」
モーザルが見せたのは、頭の部分が破裂してしまった木製の人形だった。
「狭いところに精霊が流れ込んだから壊れてしまったのね。なるほど、一度だけならこうして防げるわけね。……ならば、ドルマに持たせて突撃させるべきだったんじゃないかしら」
土の中から現れたビヨーネが、モーザルを睨みつけた。
だが、吟遊詩人は少しも揺るがない。
「何を仰る。ワタクシめがいなければ、英雄の物語は記録されず、語り継がれることがないではありませんか。つまりワタクシめこそが歴史の生き証人! ああ、今こそ眠りの精霊を打ち倒す英雄の姿を目の当たりに……」
「心臓が鉄でできてるようなヤツだなあ」
俺はすっかり感心してしまった。
「それはそれとして、しっかりと眠りの精霊を見ましたよ。あれは青く輝く女性の姿をしていましたが、どこか意思の感じられない目をしていました」
「うーん、眠りの精霊を見てその姿を語れるなら、この男が生き残った価値はあるのかしら……」
ビヨーネが唸っている。
吟遊詩人、なかなか破天荒だもんな。
「よし、モーザル。色々教えてくれ。どんな感じだった?」
「うんうん! 意思が無い精霊ってことは、操られてるかもしれないものね!」
「ああ、それです、それ! ワタクシめもその可能性があると思ってるんですよ。眠りの精霊は大きな物音に反応して現れる……。エリカさんの声くらいだとギリギリ出て来ない。もしくは、魔力に反応しているのかも知れませんね」
ビヨーネが頷いた。
「エルフたちは、反応する間も与えられずに次々眠らされていった。私は全力で逃げに徹したから生き残ったの。それに、その時は私が里で一番幼いエルフだったから、魔力も精霊の加護も弱かった……。そう言えば、ドルマからは全く魔力を感じないわね」
ビヨーネ、以前も俺から魔力も精霊の力も感じないと言っていた。
あれ?
青魔道士は魔法使いではない……?
「それから、エリカ。金属の鎧は音がするわ。脱いでいきなさい。気付かれるから」
「ええっ! せっかく買ったのに……!」
「ドルマも脱いで。変な意味じゃなく」
「さっきの発言の後の脱いでだから、深読みしてしまう」
「しないで」
こうして、俺とエリカは懐かしい普段着になった。
鎧はここに一時的に置いていく。
眠りの精霊との戦いにはついてこれそうもないからな。
「あげないぞ! ドルマは私の仲間だからな!」
ビヨーネとの間に割り込むエリカ。
エルフの人がチッと舌打ちした。
舌打ち!?
そして自分が好感度下げるようなアクションをしたと思ったようで、急にホホホ、と笑い出した。
「気にしないで欲しい。エルフというものは、永遠の時を生きるわ。だから様々なものに見慣れているのだけれど、それでも時折未知と遭遇する。特に、知恵でも武力でも未知の力を持つ異性がいた場合、これに注目するのは当然のことなの」
「な、なんで異性限定なんだ!」
エリカ、あえて尋ねるか。
「一生のうち何度も子作りはしないもの。だから優れた才能を持つ血を取り込むの。エルフの血族はそうやって強くなっていっているのよ」
「ドルマと節度ある距離を保ってね!」
エリカは頼もしいなあ!
彼女と出会う前の俺だったら、ふらふらとなびいていたかも知れない。
「おほー! 愛憎渦巻く三角関係ですねーこれは! 構想が湧いてきますよー!!」
「モーザルは場が乱れた方がネタになるもんな。なんて迷惑な人だ」
こうして、微妙な空気になりながらエルフの里に到着したのだった。
ビヨーネを警戒していたエリカは、すぐに笑顔になった。
「見て見てドルマ! 森の中みたいに見えるけれど、草花が自分から道を作ってくれる! あちこちに、蔦の絡まった緑色の丸いものがあるけど、あれはなんだろうな!」
「あれが眠っているエルフよ。私たちは大きな傷を受けたり、毒や呪いを受けた時、そこが緑の中であればああして繭になって何年も眠るの。植物の力でゆっくりと傷を癒やしていくのだけれど……。今回は眠りの精霊が自らの手を下した不自然な眠り。このまま目覚めないかもしれないわ。現に、数十年の間目覚める者は現れないもの。私は彼らを目覚めさせるために冒険者になったのよ」
「語るじゃん」
「数十年の間、眠りの精霊に勝てるヤツはいなかったんだな! だけどドルマなら勝てるのか!」
「そうかもしれないわ。彼は本物の青魔道士だから、常識では測れない存在だもの」
「おお、その瞬間を待ち望みます。今か今かと~」
モーザルが興奮してリュートをかき鳴らし始めた。
眠りの精霊が潜んでいる森の中で?
リュートを?
案の定、何がふわーっとしたものがエルフの里の中心に出現した。
「なんか出た! ドルマ!」
「バカな人間! 吟遊詩人を連れてくるんじゃなかったわ! 私、浮かれすぎてた!」
エリカが俺を後ろから抱きかかえて、凄い勢いで木陰に移動する。
ビヨーネもまた、精霊魔法を使って土の中に隠れたようだ。
残されたモーザル。
「おや、なんですかあなたは! 美しい見た目の……えっ、眠りの……ウグワーッ!」
やられた。
静かになってから見に行くと、モーザルがすやすやと眠っている。
いきなりやられたな。
だがなんとこの吟遊詩人、パチっと目覚めたではないか。
「ふう、危ないところでしたよ! こんな事もあろうかと、身代わり人形を買っておいたのです」
「身代わり人形……?」
「一度だけ、全てのダメージを肩代わりしてくれる魔法の道具ですよ。目玉が飛び出るような値段ですが、効果は確かです」
モーザルが見せたのは、頭の部分が破裂してしまった木製の人形だった。
「狭いところに精霊が流れ込んだから壊れてしまったのね。なるほど、一度だけならこうして防げるわけね。……ならば、ドルマに持たせて突撃させるべきだったんじゃないかしら」
土の中から現れたビヨーネが、モーザルを睨みつけた。
だが、吟遊詩人は少しも揺るがない。
「何を仰る。ワタクシめがいなければ、英雄の物語は記録されず、語り継がれることがないではありませんか。つまりワタクシめこそが歴史の生き証人! ああ、今こそ眠りの精霊を打ち倒す英雄の姿を目の当たりに……」
「心臓が鉄でできてるようなヤツだなあ」
俺はすっかり感心してしまった。
「それはそれとして、しっかりと眠りの精霊を見ましたよ。あれは青く輝く女性の姿をしていましたが、どこか意思の感じられない目をしていました」
「うーん、眠りの精霊を見てその姿を語れるなら、この男が生き残った価値はあるのかしら……」
ビヨーネが唸っている。
吟遊詩人、なかなか破天荒だもんな。
「よし、モーザル。色々教えてくれ。どんな感じだった?」
「うんうん! 意思が無い精霊ってことは、操られてるかもしれないものね!」
「ああ、それです、それ! ワタクシめもその可能性があると思ってるんですよ。眠りの精霊は大きな物音に反応して現れる……。エリカさんの声くらいだとギリギリ出て来ない。もしくは、魔力に反応しているのかも知れませんね」
ビヨーネが頷いた。
「エルフたちは、反応する間も与えられずに次々眠らされていった。私は全力で逃げに徹したから生き残ったの。それに、その時は私が里で一番幼いエルフだったから、魔力も精霊の加護も弱かった……。そう言えば、ドルマからは全く魔力を感じないわね」
ビヨーネ、以前も俺から魔力も精霊の力も感じないと言っていた。
あれ?
青魔道士は魔法使いではない……?
「それから、エリカ。金属の鎧は音がするわ。脱いでいきなさい。気付かれるから」
「ええっ! せっかく買ったのに……!」
「ドルマも脱いで。変な意味じゃなく」
「さっきの発言の後の脱いでだから、深読みしてしまう」
「しないで」
こうして、俺とエリカは懐かしい普段着になった。
鎧はここに一時的に置いていく。
眠りの精霊との戦いにはついてこれそうもないからな。
1
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)
水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――
乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】!
★★
乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ!
★★
この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。

僕が皇子?!~孤児だと思ったら行方不明の皇子で皇帝(兄)が度を超えるブラコンです~
びあ。
ファンタジー
身寄りのない孤児として近境地の領主の家で働いていたロイは、ある日王宮から迎えが来る。
そこへ待っていたのは、自分が兄だと言う皇帝。
なんと自分は7年前行方不明になった皇子だとか…。
だんだんと記憶を思い出すロイと、7年間の思いが積もり極度のブラコン化する兄弟の物語り。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。

異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる