76 / 84
7・魔王が来たりて編
第76話 次は真打ち?
しおりを挟む
『ブオオオオオオオ!!』
レイガストが岩がこすり合わされるような音で叫ぶ。
それと同時に、岩の巨人みたいなそいつの全身からモヤが吹き出した。
モヤが辺りの岩や石に取り付き、動かし始めようとする……。
「うおーっ!!」
それは、俺が振るった天羽々斬が烈風を起こし、全て吹き散らした。
『なんだと!!』
「次は俺だ!! くたばれ化け物が!!」
ヒュージは金属の蛇を伸ばし、その上を走っていく。
蛇の先に蛇を生み出し、その先にも蛇を生み出し。
まるで蛇の坂道だ。
駆け上がるヒュージの両腕を、金属製の蛇が甲高い音を立てて回転しながら包み込んでいる。
『小癪なちびめ! ここで捻り潰してやる!!』
レイガストの腕が叩きつけられる。
これをヒュージは、回転する蛇で受け止めた。
すると……蛇の回転が、レイガストの腕を構成する岩石を削り取っていく。
『な、なにぃーっ!!』
「俺の力は回転! 磨き上げて蛇の形に昇華できるようにしたんだ! 振れるものを皆削ぎ落とすぞ! てめえも俺の回転でバラバラにしてやる!」
ヒュージは歩いてもいないのに、レイガストに向かって進んでいく。
よく見ると、蛇の坂道は無数の回転する蛇のリングで作られていた。
これがヒュージを自動的に運んでいくのだ。
「やるなあ! じゃあ俺も頑張ろう! ナイト!」
「ひひーん!」
俺は天羽々斬を魔法の針に戻した。
「お疲れ!」
『危機あらばまた呼ぶがよい』
「ありがとう! じゃあ、続いて砦!!」
レイガストに向けて、倒れ込む巨大な砦が出現する。
これ、バイキングの島で見たやつ。
構造は木造だし、簡単に再現できそうだなと思ったらイケた。
やっぱり値段がそんな高くないんだろうな。
『ブオオオオオオッ!!』
レイガストが砦を乗っ取ろうとモヤを吐き出す。
だけど、砦にモヤが取り憑いた瞬間には、もうそれを魔法の針に戻して手元に回収しているのだ。
お前、俺の能力相手だと相性最悪だぞ!
跳躍したナイトの足元になるように、次々見張り塔を生み出す。
レイガストの頭よりも高いところを、俺たちは疾走しているわけだ。
ヒュージの回転で真っ向から攻撃されつつ、レイガストはこちらを無視することもできない。
『なんだ! なんだ貴様らは!! この世界の全ての物品をしもべにし、ポンデリグ様に捧げようとしておったのに! その矢先で邪魔をする者たちに遭うとは!!』
「うるせえ! てめえの事情など知ったことか!! 死ねえ!!」
ヒュージは血気盛んだなあ!
全身に巨大な金属の蛇を纏って、猛烈に回転させながら突っ込んだ。
『ウグワーッ!?』
回転する蛇は、言うなれば刃が付いた車輪みたいなものだ。
レイガストの巨体を粉砕し、削ぎ落としていく。
俺もまた、ナイトの跳躍と同時に魔法の針全てを変化させている。
「ハンマー!」
その全てが、ハンマーになった。
「行け!! ハンマーの雨!!」
降り注ぐハンマーの雨。
レイガストの岩の体を砕き、奥深くに食い込む。
「両替! ブロードソード+8!」
その全てがレイガストの体内を掘削しながらまとまり、数本のブロードソード+8になって戻ってきた。
この間の、鏡の魔剣じゃない。
だけど、カトー曰く世界最高の魔剣と言われるこいつが、何本も作れるくらいまで俺は腕を上げたのかもしれない。
『ウグワーッ!!』
体内を俺に破壊され、同時に頭部をヒュージに粉砕され、レイガストは断末魔の叫びとともに爆散した。
岩石が飛び散る。
だけど、俺の周囲に来た魔剣が、盾のように働いてこれを防いだ。
チリ一つこちらに飛んでこない。
なんか凄いな。
手も触れてないのに、自在に制御できる……。
これがブロードソード+8……?
『ひひーん!』
「あ、着地着地!!」
ナイトの足元に、大量の藁を生み出した。
ボフッと着地するナイト。
「ウグワーッ」
あっ、ヒュージが落下してきた。
蛇ごと地面に激突し、ぼーんと弾んでまた吹っ飛んでいく。
豪快な男だなあ。
そしてすぐに、自分で走って戻ってきた。
「おう、見たか? あれが俺の力だ! 以前お前にやられたのは、正体不明の能力に驚いただけだからな! 今ならわかる。お前は物を媒介にして違うものを作り出す力だな? ……とんでもない奴だな……」
「冷静になっちゃった。ヒュージも強かったんじゃないか」
「俺は強いに決まってるだろう」
自己肯定感高い人だ。
しばらくすると、ミスティとニトリアとエグゾシーがやってきた。
『おうおう、やったのう。これで恐らく、降り立った魔将は全て片付けたはずじゃ。後は魔王が降りてくるのを待つばかりじゃのう』
「そうなんだ!」
『魔将の数は無尽蔵ではないからな。デカラビアで海を制御し、ベアードで敵を制圧し、レイガストで物質を支配しようとしたのじゃろう。この三体が十全に動いていたなら、ほぼほぼ侵略は完了しておる』
「ほんとだ!」
魔王はとんでもないやつらを派遣していたんだな……。
「よくウーサー勝てたね!」
ミスティが感心している。
『ウーサーの強みは、相手に応じて最適な戦いができることじゃな。魔将どもは全て、弱点を突かれて破れておる。魔王となればそうは行くまいよ。次なる策を練らねばな。そろそろリーダーを呼び出すか』
呼び出されるんだ!?
とにかく状況は一段落。
今後の対策はエグゾシーに任せて、俺は一休みしたいなと思うのだった。
レイガストが岩がこすり合わされるような音で叫ぶ。
それと同時に、岩の巨人みたいなそいつの全身からモヤが吹き出した。
モヤが辺りの岩や石に取り付き、動かし始めようとする……。
「うおーっ!!」
それは、俺が振るった天羽々斬が烈風を起こし、全て吹き散らした。
『なんだと!!』
「次は俺だ!! くたばれ化け物が!!」
ヒュージは金属の蛇を伸ばし、その上を走っていく。
蛇の先に蛇を生み出し、その先にも蛇を生み出し。
まるで蛇の坂道だ。
駆け上がるヒュージの両腕を、金属製の蛇が甲高い音を立てて回転しながら包み込んでいる。
『小癪なちびめ! ここで捻り潰してやる!!』
レイガストの腕が叩きつけられる。
これをヒュージは、回転する蛇で受け止めた。
すると……蛇の回転が、レイガストの腕を構成する岩石を削り取っていく。
『な、なにぃーっ!!』
「俺の力は回転! 磨き上げて蛇の形に昇華できるようにしたんだ! 振れるものを皆削ぎ落とすぞ! てめえも俺の回転でバラバラにしてやる!」
ヒュージは歩いてもいないのに、レイガストに向かって進んでいく。
よく見ると、蛇の坂道は無数の回転する蛇のリングで作られていた。
これがヒュージを自動的に運んでいくのだ。
「やるなあ! じゃあ俺も頑張ろう! ナイト!」
「ひひーん!」
俺は天羽々斬を魔法の針に戻した。
「お疲れ!」
『危機あらばまた呼ぶがよい』
「ありがとう! じゃあ、続いて砦!!」
レイガストに向けて、倒れ込む巨大な砦が出現する。
これ、バイキングの島で見たやつ。
構造は木造だし、簡単に再現できそうだなと思ったらイケた。
やっぱり値段がそんな高くないんだろうな。
『ブオオオオオオッ!!』
レイガストが砦を乗っ取ろうとモヤを吐き出す。
だけど、砦にモヤが取り憑いた瞬間には、もうそれを魔法の針に戻して手元に回収しているのだ。
お前、俺の能力相手だと相性最悪だぞ!
跳躍したナイトの足元になるように、次々見張り塔を生み出す。
レイガストの頭よりも高いところを、俺たちは疾走しているわけだ。
ヒュージの回転で真っ向から攻撃されつつ、レイガストはこちらを無視することもできない。
『なんだ! なんだ貴様らは!! この世界の全ての物品をしもべにし、ポンデリグ様に捧げようとしておったのに! その矢先で邪魔をする者たちに遭うとは!!』
「うるせえ! てめえの事情など知ったことか!! 死ねえ!!」
ヒュージは血気盛んだなあ!
全身に巨大な金属の蛇を纏って、猛烈に回転させながら突っ込んだ。
『ウグワーッ!?』
回転する蛇は、言うなれば刃が付いた車輪みたいなものだ。
レイガストの巨体を粉砕し、削ぎ落としていく。
俺もまた、ナイトの跳躍と同時に魔法の針全てを変化させている。
「ハンマー!」
その全てが、ハンマーになった。
「行け!! ハンマーの雨!!」
降り注ぐハンマーの雨。
レイガストの岩の体を砕き、奥深くに食い込む。
「両替! ブロードソード+8!」
その全てがレイガストの体内を掘削しながらまとまり、数本のブロードソード+8になって戻ってきた。
この間の、鏡の魔剣じゃない。
だけど、カトー曰く世界最高の魔剣と言われるこいつが、何本も作れるくらいまで俺は腕を上げたのかもしれない。
『ウグワーッ!!』
体内を俺に破壊され、同時に頭部をヒュージに粉砕され、レイガストは断末魔の叫びとともに爆散した。
岩石が飛び散る。
だけど、俺の周囲に来た魔剣が、盾のように働いてこれを防いだ。
チリ一つこちらに飛んでこない。
なんか凄いな。
手も触れてないのに、自在に制御できる……。
これがブロードソード+8……?
『ひひーん!』
「あ、着地着地!!」
ナイトの足元に、大量の藁を生み出した。
ボフッと着地するナイト。
「ウグワーッ」
あっ、ヒュージが落下してきた。
蛇ごと地面に激突し、ぼーんと弾んでまた吹っ飛んでいく。
豪快な男だなあ。
そしてすぐに、自分で走って戻ってきた。
「おう、見たか? あれが俺の力だ! 以前お前にやられたのは、正体不明の能力に驚いただけだからな! 今ならわかる。お前は物を媒介にして違うものを作り出す力だな? ……とんでもない奴だな……」
「冷静になっちゃった。ヒュージも強かったんじゃないか」
「俺は強いに決まってるだろう」
自己肯定感高い人だ。
しばらくすると、ミスティとニトリアとエグゾシーがやってきた。
『おうおう、やったのう。これで恐らく、降り立った魔将は全て片付けたはずじゃ。後は魔王が降りてくるのを待つばかりじゃのう』
「そうなんだ!」
『魔将の数は無尽蔵ではないからな。デカラビアで海を制御し、ベアードで敵を制圧し、レイガストで物質を支配しようとしたのじゃろう。この三体が十全に動いていたなら、ほぼほぼ侵略は完了しておる』
「ほんとだ!」
魔王はとんでもないやつらを派遣していたんだな……。
「よくウーサー勝てたね!」
ミスティが感心している。
『ウーサーの強みは、相手に応じて最適な戦いができることじゃな。魔将どもは全て、弱点を突かれて破れておる。魔王となればそうは行くまいよ。次なる策を練らねばな。そろそろリーダーを呼び出すか』
呼び出されるんだ!?
とにかく状況は一段落。
今後の対策はエグゾシーに任せて、俺は一休みしたいなと思うのだった。
1
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる