55 / 84
6・世界漫遊編
第55話 魔王の予感
しおりを挟む
『運命を操る力が、俺様たちとお前らを繋げたということは、俺様の悩みを解決できるのがお前らだということなんだろう』
オクタゴンがニヤリと笑う。
『あの時もそうだったな。マナビはいきなりやって来て、この街の窮地を救った。運命というのは神の思惑すら超えた所にあるものだ』
何やら訳のわからないことを言う神様だ。
「それで、あの、オクタゴン様の悩みはなんですか」
『俺様の信者でもないんだし、様は付けなくていいぞ。悩みというのはな、一言で言えば魔王が近づいている』
魔王!
ウーナギが言ってたやつだ。
作り話でないことが今、はっきりした。
明らかに繋がりが薄そうなこの男、オクタゴン神が同じことを言っているもんな。
「ウーナギと同じこと言ってる!」
ミスティが口に出して指摘したら、オクタゴンが反応する。
『あいつか。勢いよくこの土地に降り立って、マナビを舐めて掛かったらそのまま攻略された魔王だな? なるほど、どうして倒さなかったのかと思ったら、あいつがお前らを導いたらしい。全て織り込み済みだったか』
ふ、ふ、ふ、と笑うオクタゴン。
輪郭がぶれて、もっと遥かに巨大で恐ろしいものの影が映る。
一瞬、室内がオクタゴンの影で満たされて真っ暗になって見えた。
『ひえー』
『ウグワー』
ニトリアとエグゾシーが震え上がる。
十頭蛇の二人が怯えるほど、眼の前の神様はとんでもないのだ。
『おっと、悪いな。思わず本体が漏れかかってしまった。運命を引き寄せる娘は平気そうだが、お前はきついだろう。だが、どうやらマナビが時を超えて仕掛けた伏線は、お前に結実するようだ』
オクタゴンが俺を見て言う。
なんのことだろう?
いや、察しの悪い俺でも分かる。
初代マナビ王という人が、魔王ウーナギを倒した。
だけど殺さず、どうやったのか魔王としての意識だけを破壊して、この世界の味方につけた。
で、ウーナギは俺とミスティと出会い、戦い方を教え、世界を旅するよう導いた。
全て、この後やってくる新しい魔王と戦うためだ。
その上、俺が切り札だって言う。
俺、そこまで凄いの……?
実感がわかない。
『じゃあ、これ』
オクタゴンが何か、眼の前に出してきた。
錆びついて、色々変なものがこびりついた短剣に見える。
「なんですかこれ」
『俺様を呼び出す短剣。残ってるのはこれ一本しかない。だが、ルサルカがこの一本さえあれば十分だって言うんだ』
オクタゴンの向かいに座っている、儚げな美少女がコクコク頷く。
そして俺ににっこりした。
うーん、可愛い人だ。
いや、神様なんだよな……。
彼女の言ってることは正しい。
「えっと、呼び出すってつまり、どういうことなんですか?」
『俺様はこの街を離れることができない。イースマスを守らねばならないからな。ここは俺様の能力で固定化した、いわば異世界だ。俺様がいなくなれば、たちまち瓦解してしまうだろう。再建にはまた、数百年という時が必要になる。それに、俺様の本来の姿を人間や魔族が見れば、たちまち狂気に陥る』
そういうことで、オクタゴンは街の外に出ることができないのだそうだ。
分身を作って行動することもできるが、ごく短時間だし、その力は限定的らしい。
『以前いたマナビという男は、そこを解決してくれたがな。だがあいつが特別だっただけの話だ。故に俺様は、魔王が降り立っても直接出向くことができない。世界を守れても、守るべきこの世界の十人を大量に殺してしまうし、守るべき俺様の街が無くなるからな』
「大変だ……。じゃあこの短剣は、オクタゴンを一時的に呼び出す道具なんですか」
『そういうことだな。使用されれば、その場所を短時間の間、イースマスに変える。そうなれば俺様が活動できるというわけだ。マナビの協力を得て何本か作ったが、これが最後の一本だ』
大切な品だ……!
俺は錆びた短剣を手にした。
ずっしりと重い。
ロバのライズに積んでおこう。
「それで、いくらくらいなんですか?」
俺が放った質問に、オクタゴンは目をパチパチさせた。
何を言われたか分からなかったらしい。
『幾ら? 値段をつけるのか? その発想は無かったな……。うむ、言うなれば……白金貨一枚くらいじゃないか? どこかの王がその金額で買い取っていったからな。そいつは海を干拓するために俺様の力を借りた』
白金貨一枚。
つまり、金貨百枚。
あれ? 確か俺、もうそれくらい両替できるよな……?
・スキル『両替』Ver2
※ランクアップしました。
・白金貨十枚までの対象を両替可能。
・視界内の価格が分かる物品を貨幣に、あるいはその場にあるものを自由に足し合わせた、割った価格の物品に両替可能。
・両替した貨幣と物品の引き寄せ。
・同意した対象の労力を貨幣へ両替可能。
・千回の使用で、Ver3へのロックが解除されます。
ら、ランクアップしてる!
しかも白金貨十枚ってことは……。
カトーのところで見せてもらった、最高峰の魔剣を作り出せるようになったってことだ。
ついにここまで来てしまったー!
だけど、この同意した対象の労力を貨幣へ両替……ってなんだ?
「おー! ウーサー強くなったね! だけど、お金が全然足りなくなったね」
「うん。足りない」
『また強くなりおったのか』
エグゾシーが呆れたように呟いた。
『素敵ですねえ。殿方は強いほうがいいですし、可愛いほうがいいですから……』
なんか、ニトリアからネットリした視線を感じる……!!
頼みのミスティは、ルサルカとのおしゃべりを始めていてこっちに気づかないな!
俺達を見て、オクタゴンがニヤニヤした。
『俺様のところにやってくる、運命を変える奴らはみんな変わり者だ。お前も同じようだな。名を教えろ。俺様の協力者として、その名を覚えておこう』
「あ、はい! ウーサーです!」
『ウーサー。その名をしかと刻んだぞ。こうして話している間にも、お前が強くなったのが分かる。世界を知り、己の世界を広げるほど強くなるタイプか。だったら、もっと旅をするがいい。今のイースマスには刺激はない。ここを出て、魔族の国を抜けろ』
「はい!」
俺は刺激を受けると強くなってくってことなのかな。
確かに、色々な人と会ったり、事件に遭遇したりしていると能力成長以外に自分が強くなっている気はする。
最高峰の魔剣も試してみたいし。
オクタゴンを呼ぶのは、もっと切羽詰まった時にしておきたいけど。
その後、運ばれてきたイースマス料理の数々は、めちゃくちゃ美味かった。
しかも、オクタゴンの奢りらしい。
いい神様だなあ……!
オクタゴンがニヤリと笑う。
『あの時もそうだったな。マナビはいきなりやって来て、この街の窮地を救った。運命というのは神の思惑すら超えた所にあるものだ』
何やら訳のわからないことを言う神様だ。
「それで、あの、オクタゴン様の悩みはなんですか」
『俺様の信者でもないんだし、様は付けなくていいぞ。悩みというのはな、一言で言えば魔王が近づいている』
魔王!
ウーナギが言ってたやつだ。
作り話でないことが今、はっきりした。
明らかに繋がりが薄そうなこの男、オクタゴン神が同じことを言っているもんな。
「ウーナギと同じこと言ってる!」
ミスティが口に出して指摘したら、オクタゴンが反応する。
『あいつか。勢いよくこの土地に降り立って、マナビを舐めて掛かったらそのまま攻略された魔王だな? なるほど、どうして倒さなかったのかと思ったら、あいつがお前らを導いたらしい。全て織り込み済みだったか』
ふ、ふ、ふ、と笑うオクタゴン。
輪郭がぶれて、もっと遥かに巨大で恐ろしいものの影が映る。
一瞬、室内がオクタゴンの影で満たされて真っ暗になって見えた。
『ひえー』
『ウグワー』
ニトリアとエグゾシーが震え上がる。
十頭蛇の二人が怯えるほど、眼の前の神様はとんでもないのだ。
『おっと、悪いな。思わず本体が漏れかかってしまった。運命を引き寄せる娘は平気そうだが、お前はきついだろう。だが、どうやらマナビが時を超えて仕掛けた伏線は、お前に結実するようだ』
オクタゴンが俺を見て言う。
なんのことだろう?
いや、察しの悪い俺でも分かる。
初代マナビ王という人が、魔王ウーナギを倒した。
だけど殺さず、どうやったのか魔王としての意識だけを破壊して、この世界の味方につけた。
で、ウーナギは俺とミスティと出会い、戦い方を教え、世界を旅するよう導いた。
全て、この後やってくる新しい魔王と戦うためだ。
その上、俺が切り札だって言う。
俺、そこまで凄いの……?
実感がわかない。
『じゃあ、これ』
オクタゴンが何か、眼の前に出してきた。
錆びついて、色々変なものがこびりついた短剣に見える。
「なんですかこれ」
『俺様を呼び出す短剣。残ってるのはこれ一本しかない。だが、ルサルカがこの一本さえあれば十分だって言うんだ』
オクタゴンの向かいに座っている、儚げな美少女がコクコク頷く。
そして俺ににっこりした。
うーん、可愛い人だ。
いや、神様なんだよな……。
彼女の言ってることは正しい。
「えっと、呼び出すってつまり、どういうことなんですか?」
『俺様はこの街を離れることができない。イースマスを守らねばならないからな。ここは俺様の能力で固定化した、いわば異世界だ。俺様がいなくなれば、たちまち瓦解してしまうだろう。再建にはまた、数百年という時が必要になる。それに、俺様の本来の姿を人間や魔族が見れば、たちまち狂気に陥る』
そういうことで、オクタゴンは街の外に出ることができないのだそうだ。
分身を作って行動することもできるが、ごく短時間だし、その力は限定的らしい。
『以前いたマナビという男は、そこを解決してくれたがな。だがあいつが特別だっただけの話だ。故に俺様は、魔王が降り立っても直接出向くことができない。世界を守れても、守るべきこの世界の十人を大量に殺してしまうし、守るべき俺様の街が無くなるからな』
「大変だ……。じゃあこの短剣は、オクタゴンを一時的に呼び出す道具なんですか」
『そういうことだな。使用されれば、その場所を短時間の間、イースマスに変える。そうなれば俺様が活動できるというわけだ。マナビの協力を得て何本か作ったが、これが最後の一本だ』
大切な品だ……!
俺は錆びた短剣を手にした。
ずっしりと重い。
ロバのライズに積んでおこう。
「それで、いくらくらいなんですか?」
俺が放った質問に、オクタゴンは目をパチパチさせた。
何を言われたか分からなかったらしい。
『幾ら? 値段をつけるのか? その発想は無かったな……。うむ、言うなれば……白金貨一枚くらいじゃないか? どこかの王がその金額で買い取っていったからな。そいつは海を干拓するために俺様の力を借りた』
白金貨一枚。
つまり、金貨百枚。
あれ? 確か俺、もうそれくらい両替できるよな……?
・スキル『両替』Ver2
※ランクアップしました。
・白金貨十枚までの対象を両替可能。
・視界内の価格が分かる物品を貨幣に、あるいはその場にあるものを自由に足し合わせた、割った価格の物品に両替可能。
・両替した貨幣と物品の引き寄せ。
・同意した対象の労力を貨幣へ両替可能。
・千回の使用で、Ver3へのロックが解除されます。
ら、ランクアップしてる!
しかも白金貨十枚ってことは……。
カトーのところで見せてもらった、最高峰の魔剣を作り出せるようになったってことだ。
ついにここまで来てしまったー!
だけど、この同意した対象の労力を貨幣へ両替……ってなんだ?
「おー! ウーサー強くなったね! だけど、お金が全然足りなくなったね」
「うん。足りない」
『また強くなりおったのか』
エグゾシーが呆れたように呟いた。
『素敵ですねえ。殿方は強いほうがいいですし、可愛いほうがいいですから……』
なんか、ニトリアからネットリした視線を感じる……!!
頼みのミスティは、ルサルカとのおしゃべりを始めていてこっちに気づかないな!
俺達を見て、オクタゴンがニヤニヤした。
『俺様のところにやってくる、運命を変える奴らはみんな変わり者だ。お前も同じようだな。名を教えろ。俺様の協力者として、その名を覚えておこう』
「あ、はい! ウーサーです!」
『ウーサー。その名をしかと刻んだぞ。こうして話している間にも、お前が強くなったのが分かる。世界を知り、己の世界を広げるほど強くなるタイプか。だったら、もっと旅をするがいい。今のイースマスには刺激はない。ここを出て、魔族の国を抜けろ』
「はい!」
俺は刺激を受けると強くなってくってことなのかな。
確かに、色々な人と会ったり、事件に遭遇したりしていると能力成長以外に自分が強くなっている気はする。
最高峰の魔剣も試してみたいし。
オクタゴンを呼ぶのは、もっと切羽詰まった時にしておきたいけど。
その後、運ばれてきたイースマス料理の数々は、めちゃくちゃ美味かった。
しかも、オクタゴンの奢りらしい。
いい神様だなあ……!
0
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル【レバレッジたったの1.0】を進化させ、俺はエルフ聖女と無双する ―冒険者パーティ追放勇者、バージョンアップの成り上がり―
緋色優希
ファンタジー
冒険者パーティに所属できる新人枠は二名まで。何故なら新人には、冒険者協会から人生でただ一度だけ使える『魂にスキルを刻む刻印のスクロール』が与えられるからだ。そして新人冒険者リクルのスキルは【レバレッジたったの1.0】という無意味な物だった。新しい新人確保のため、あっさりその場でパーティから放逐されたリクル。だが、そのスキルには大きな成長へと繋がる隠された秘密があったのだ。そしてエルフの聖女率いる上級冒険者パーティと共に北方の聖教国を目指す事になったリクルは、やがて成長し勇者を拝命する事になった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキルで始める、田舎で垂れ流しスローライフ!
Mr.Six
ファンタジー
「外れスキル」と嘲笑され、故郷を追放された青年リクト。彼の唯一のスキル「垂れ流し」は、使うと勝手に物が溢れ出すという奇妙な能力だった。辿り着いたのは、人里離れた小さな村。荒れた畑、壊れかけの家々、そしてどこか元気のない村人たち。
役立たずと思われていたスキルが、いつしか村を救う奇跡を起こす。流れ出る謎の作物や道具が村を潤し、彼の不器用ながらも心優しい行動が人々の心を繋いでいく。畑を耕し、収穫を喜び、仲間と笑い合う日々の中で、リクトは「無価値なスキル」の本当の価値に気付いていく。
笑いと癒し、そして小さな奇跡が詰まった、異世界スローライフ物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
天才ピアニストでヴァイオリニストの二刀流の俺が死んだと思ったら異世界に飛ばされたので,世界最高の音楽を異世界で奏でてみた結果
yuraaaaaaa
ファンタジー
国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……
知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられた。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。
街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この作品は,小説家になろう,カクヨムにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「スキル:くさい息で敵ごと全滅するところだった!」と追放された俺は理解ある女騎士と出会って真の力に覚醒する~ラーニング能力で楽々冒険ライフ~
あけちともあき
ファンタジー
初級冒険者ドルマには特技があった。
それは、巻き込まれたもの全てを昏倒させるくっさいくっさい息、バッドステータスブレス。
かつてモンスターにやられた時に身に着けたこれが、彼の唯一にして最大の技だった。
彼はともに村を出た仲間たちとともに冒険者となり、依頼でピンチに陥る。
そこで放たれたバッドステータスブレスは、凄まじい威力を発揮する。
モンスターは全滅!
仲間も全滅!
ということで、どうにか生きていた仲間たちから、くさい息は追放ですわーっ!!と追放されてしまう。
失意のドルマは、大騎士を目指す風変わりな少女エリカと出会う。
騎士は強いのでくさい息も我慢できると、エリカはドルマを仲間にする。
新の仲間を得たドルマは、数々の冒険の中、己の力を自覚した。
それは受けた敵の技をラーニングする、伝説の職業青魔道士。
敵が強ければ強いほどドルマも強くなる。
どんな危機でも、エリカの笑顔があれば頑張れる。
今ここに幕開く、ドルマの充実冒険ライフ!
……は、傍からは新たなる英雄の道行にしか見えなかったりするのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる