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5・神々のから騒ぎ
第48話 少年大好きな十頭蛇
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暗がりの中、壁に張り付いている人影がある。
手足を揃えて、ピッタリと壁の凹凸に寄り添うようにして、そいつはいた。
体のラインから、女だと分かる。
頭が下向きになっていて、長い髪が垂れ下がっていた。
『あら、気付かれてしまいましたね。そしてよくよく見れば、美味しそうな少年。わたくし、可愛らしさの残った少年が大好きなんです』
丁寧な口調だが、なんか背筋がゾゾッとした。
女はくねくねと身をよじり、壁を伝って地面に降りてきた。
ゆっくり立ち上がる。
その間にも、彼女の周りには無数の蛇が集まってきていた。
俺が倒した過激派たちの懐なんかに潜んでいたみたいだ。
「なんか超気持ち悪い人なんだけど!」
『失礼ですね!』
あっ、ミスティの言葉に普通に怒った。
そりゃ、気持ち悪いとか言われたら怒るよなあ。
『わたくしは十頭蛇の九、ニトリア。先程の能力を拝見しますに、そちらの少年は先日、ヒュージを退散させたスキル能力者でしょう?』
立ち上がった彼女が首を傾げる。
背が高い。
ゴウと同じくらいの上背がある。その長身で首を傾げると、長い髪もつられて流れていく。
なんかもう、怖い人だなあ!
俺の本能が告げてるぞ。
「う……ウーサーだ! 俺はあの時より強くなっているぞ!」
『ええ、ええ。それはもう、先程拝見いたしました。あの高速の変化と応用能力……。極めてたちが悪いですねえ』
蛇を思わせるローブを纏った彼女が、ぶるぶる震える。
恐怖を感じてるのかな、と思ったら、自分の肩を抱いて恍惚としてるんじゃ……!?
『可愛い上に強い少年……! わたくしの性癖にドンピシャなんです……! あの、あの、失礼ですけれどもあなた様はフリーです?』
うわーっ、背筋がゾゾーっとして来た!
そんな俺をかばうように、ミスティが前に出た。
「ウーサーはダメ! ダメだからね!! あたしが最初に唾つけて、ずっと育ててて、どんどんいい男になってきてるところなんだから!」
『おやおや、そうでしたか。わたくし、他の女から少年を横取りするのも好きなのですが……』
十頭蛇のニトリアを囲む蛇たちが、一斉に鎌首をもたげる。
俺たちを威嚇しているのだ。
こいつら、爆発する蛇なんだよな。
まだ、ニトリアの能力が正確に分からない以上、うかつに仕掛けるのは危険だ。
「両替!」
なので、俺はまず、この建物を破壊して見晴らしを良くすることにした。
撒き散らした魔法の針が、全て武器に変わる。
飛翔する武器が、この建物をずたずたに切り裂いていく。
『あーれー』
ニトリアと蛇たちは、降り注ぐ瓦礫から逃げ惑っている。
わざとらしい。
すぐに、建物は崩れ、外と変わらない状態になった。
日差しが差し込む中、ニトリアの姿があらわになる。
ローブは体に張り付く作りになっているみたいで、彼女の曲線がよく分かる。
むむむ……足が長くて、胸とかお尻とか太ももが太い……。
腰のあたりがキュッとくびれてる……。
「ウーサー!」
「あいた! ごめん!」
見とれかけて、ミスティにペチッと叩かれた。
我に還る俺。
一瞬、視線を完全に持っていかれてた。
あいつの能力に違いない。
『うふふふふ……。戦場を作り、わたくしをここで仕留めるつもりですね?』
「そうだ! この騒ぎの首謀者め!」
『あ、それは違います。十頭蛇の名誉のためにも申し上げておきますけど』
ニトリアが真顔になったので、俺もミスティも「「えっ?」」と驚いた。
『わたくしたち、あくまで傭兵集団なんですよ。ですから、雇い主によってスタンスも変わります。今回は戦神教団のタカ派の方々に雇われまして、彼らに暴動の起こし方や戦い方をレクチャーしておりました』
「そうだったの……?」
『そうです。それに彼ら、むさくるしい男女ばかりで、わたくしの趣味ではとてもなくて……。事務的に仕事を終えて、さっさと帰りたかったところなのです』
「だ、だったら」
ミスティが蛇たちを指差す。
「こいつら何よ! 爆発する効果を持った蛇なんて、危険な爆弾みたいなものじゃない!」
『ああ、この子たち』
にっこり微笑むニトリア。
目が細まると、蛇みたいな印象が強まる。
唇の隙間から、細長い下がちらりと覗いた。
『この子たちは甘い息を吐くんです。その息には、精神を高揚させる成分が含まれていまして。ああ、副次的に爆発する効果もあるんですよ? この子たちの脱ぎ捨てた皮は、ちょっとした衝撃で破裂しますから』
本体は無事です、と微笑むニトリア。
……なんだろう。
この十頭蛇、ものすごく危ないヤツだというのは分かるんだけど……。
敵意みたいなものが無い。
「言いたいことはそれだけ? じゃあ、やっつけちゃおうウーサー!」
「お、おう!」
『ちょっと! ちょっと待ってください!!』
ニトリアが手をぶんぶん振った。
「なによー!」
ミスティが険悪な声を出す。
なんか彼女、妙にニトリアを排除したがってるな。
『わたくしの能力は見ての通り、直接的な戦闘に向いていないんです。ですからつまり……ウーサーくんには勝てません』
肩をすくめて微笑むニトリア。
『先程は自分の性癖に負けて、ウーサーくんを欲しがってしまいましたが、正面からぶつかると負けます。わたくし死にたくないので、見逃していただけませんか?』
「潔い命乞いだなあ……」
俺はある意味感心してしまった。
そうこうしていたら、ゴウと王女様も戻ってくる。
二人は別のところで、過激派たちとやり合ってたらしい。
「へえ! こいつが敵の親玉ね! 姫が一刀両断にしてあげる!」
話も聞かずに飛び込んでくる王女様。
ニトリアは慌てて、
『あーれー!? お助けー!』
とか叫びながら地面に倒れ込んで、猛烈な勢いで這いながら瓦礫の影に隠れる。
王女様の光の剣がニトリアに到達する前に、近くにいた蛇が脱皮した。
皮が、パァンッ!と炸裂する。
「きゃっ!? このおっ!!」
爆発を、光の剣で切り裂く王女様。
その間に、ニトリアは逃げてしまったようだった。
「ちっ、逃したか」
降りてきたゴウが、周囲を警戒している。
「向こう、完全にやる気をなくしてたから大丈夫だと思うけど」
俺はニトリアが、この間のエグゾシーみたいな根っからの悪党とは思えないなあ。
いや、過激派の一人は爆破されてるんだけど。
どこからか、声が聞こえてくる。
『それでは皆さん、ごきげんよう。わたくし、ウーサーくんがとても気に入ってしまいました。次はぜひ、味方でお会いしましょう。そしてお姉さんといいことしましょう!』
「うわー」
背筋がゾゾゾっとした。
「て、敵ー!」
ミスティは顔を真っ赤にして怒るのだった。
手足を揃えて、ピッタリと壁の凹凸に寄り添うようにして、そいつはいた。
体のラインから、女だと分かる。
頭が下向きになっていて、長い髪が垂れ下がっていた。
『あら、気付かれてしまいましたね。そしてよくよく見れば、美味しそうな少年。わたくし、可愛らしさの残った少年が大好きなんです』
丁寧な口調だが、なんか背筋がゾゾッとした。
女はくねくねと身をよじり、壁を伝って地面に降りてきた。
ゆっくり立ち上がる。
その間にも、彼女の周りには無数の蛇が集まってきていた。
俺が倒した過激派たちの懐なんかに潜んでいたみたいだ。
「なんか超気持ち悪い人なんだけど!」
『失礼ですね!』
あっ、ミスティの言葉に普通に怒った。
そりゃ、気持ち悪いとか言われたら怒るよなあ。
『わたくしは十頭蛇の九、ニトリア。先程の能力を拝見しますに、そちらの少年は先日、ヒュージを退散させたスキル能力者でしょう?』
立ち上がった彼女が首を傾げる。
背が高い。
ゴウと同じくらいの上背がある。その長身で首を傾げると、長い髪もつられて流れていく。
なんかもう、怖い人だなあ!
俺の本能が告げてるぞ。
「う……ウーサーだ! 俺はあの時より強くなっているぞ!」
『ええ、ええ。それはもう、先程拝見いたしました。あの高速の変化と応用能力……。極めてたちが悪いですねえ』
蛇を思わせるローブを纏った彼女が、ぶるぶる震える。
恐怖を感じてるのかな、と思ったら、自分の肩を抱いて恍惚としてるんじゃ……!?
『可愛い上に強い少年……! わたくしの性癖にドンピシャなんです……! あの、あの、失礼ですけれどもあなた様はフリーです?』
うわーっ、背筋がゾゾーっとして来た!
そんな俺をかばうように、ミスティが前に出た。
「ウーサーはダメ! ダメだからね!! あたしが最初に唾つけて、ずっと育ててて、どんどんいい男になってきてるところなんだから!」
『おやおや、そうでしたか。わたくし、他の女から少年を横取りするのも好きなのですが……』
十頭蛇のニトリアを囲む蛇たちが、一斉に鎌首をもたげる。
俺たちを威嚇しているのだ。
こいつら、爆発する蛇なんだよな。
まだ、ニトリアの能力が正確に分からない以上、うかつに仕掛けるのは危険だ。
「両替!」
なので、俺はまず、この建物を破壊して見晴らしを良くすることにした。
撒き散らした魔法の針が、全て武器に変わる。
飛翔する武器が、この建物をずたずたに切り裂いていく。
『あーれー』
ニトリアと蛇たちは、降り注ぐ瓦礫から逃げ惑っている。
わざとらしい。
すぐに、建物は崩れ、外と変わらない状態になった。
日差しが差し込む中、ニトリアの姿があらわになる。
ローブは体に張り付く作りになっているみたいで、彼女の曲線がよく分かる。
むむむ……足が長くて、胸とかお尻とか太ももが太い……。
腰のあたりがキュッとくびれてる……。
「ウーサー!」
「あいた! ごめん!」
見とれかけて、ミスティにペチッと叩かれた。
我に還る俺。
一瞬、視線を完全に持っていかれてた。
あいつの能力に違いない。
『うふふふふ……。戦場を作り、わたくしをここで仕留めるつもりですね?』
「そうだ! この騒ぎの首謀者め!」
『あ、それは違います。十頭蛇の名誉のためにも申し上げておきますけど』
ニトリアが真顔になったので、俺もミスティも「「えっ?」」と驚いた。
『わたくしたち、あくまで傭兵集団なんですよ。ですから、雇い主によってスタンスも変わります。今回は戦神教団のタカ派の方々に雇われまして、彼らに暴動の起こし方や戦い方をレクチャーしておりました』
「そうだったの……?」
『そうです。それに彼ら、むさくるしい男女ばかりで、わたくしの趣味ではとてもなくて……。事務的に仕事を終えて、さっさと帰りたかったところなのです』
「だ、だったら」
ミスティが蛇たちを指差す。
「こいつら何よ! 爆発する効果を持った蛇なんて、危険な爆弾みたいなものじゃない!」
『ああ、この子たち』
にっこり微笑むニトリア。
目が細まると、蛇みたいな印象が強まる。
唇の隙間から、細長い下がちらりと覗いた。
『この子たちは甘い息を吐くんです。その息には、精神を高揚させる成分が含まれていまして。ああ、副次的に爆発する効果もあるんですよ? この子たちの脱ぎ捨てた皮は、ちょっとした衝撃で破裂しますから』
本体は無事です、と微笑むニトリア。
……なんだろう。
この十頭蛇、ものすごく危ないヤツだというのは分かるんだけど……。
敵意みたいなものが無い。
「言いたいことはそれだけ? じゃあ、やっつけちゃおうウーサー!」
「お、おう!」
『ちょっと! ちょっと待ってください!!』
ニトリアが手をぶんぶん振った。
「なによー!」
ミスティが険悪な声を出す。
なんか彼女、妙にニトリアを排除したがってるな。
『わたくしの能力は見ての通り、直接的な戦闘に向いていないんです。ですからつまり……ウーサーくんには勝てません』
肩をすくめて微笑むニトリア。
『先程は自分の性癖に負けて、ウーサーくんを欲しがってしまいましたが、正面からぶつかると負けます。わたくし死にたくないので、見逃していただけませんか?』
「潔い命乞いだなあ……」
俺はある意味感心してしまった。
そうこうしていたら、ゴウと王女様も戻ってくる。
二人は別のところで、過激派たちとやり合ってたらしい。
「へえ! こいつが敵の親玉ね! 姫が一刀両断にしてあげる!」
話も聞かずに飛び込んでくる王女様。
ニトリアは慌てて、
『あーれー!? お助けー!』
とか叫びながら地面に倒れ込んで、猛烈な勢いで這いながら瓦礫の影に隠れる。
王女様の光の剣がニトリアに到達する前に、近くにいた蛇が脱皮した。
皮が、パァンッ!と炸裂する。
「きゃっ!? このおっ!!」
爆発を、光の剣で切り裂く王女様。
その間に、ニトリアは逃げてしまったようだった。
「ちっ、逃したか」
降りてきたゴウが、周囲を警戒している。
「向こう、完全にやる気をなくしてたから大丈夫だと思うけど」
俺はニトリアが、この間のエグゾシーみたいな根っからの悪党とは思えないなあ。
いや、過激派の一人は爆破されてるんだけど。
どこからか、声が聞こえてくる。
『それでは皆さん、ごきげんよう。わたくし、ウーサーくんがとても気に入ってしまいました。次はぜひ、味方でお会いしましょう。そしてお姉さんといいことしましょう!』
「うわー」
背筋がゾゾゾっとした。
「て、敵ー!」
ミスティは顔を真っ赤にして怒るのだった。
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