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5・神々のから騒ぎ
第46話 過激派見つけたり!
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部屋は男女で分かれていたので、俺はゴウと同じ部屋で寝た。
セブンセンスには仕事に来たはずなのに、なんだかのんびりだなあ……。
翌朝、ミスティと王女様が眠そうにして起きてきた。
二人とも朝は弱いっぽい。
「今日からしばらくは街のパトロールだ。幸運なことに、技巧神の助力を得ることが叶った。思った以上に仕事が早く終わるだろう」
朝から元気なゴウが朗々と宣言する。
大きな声がガンガンと響いたようで、王女様が「うるさーい! なんでそんなテンション高いのよバカー!!」と抗議した。
そして昨日から気付いたんだけど、ゴウと王女様、妙に仲がいいような。
なぜだろうと思ってたら、ミスティがぼそっと教えてくれた。
「ゴウさんとシェリィ、婚約者なんだって」
「ええーっ!?」
めちゃくちゃに驚く俺。
でもまあ、森王国の次の王は決まっているし、自由な立場のシェリィは、国のためにバリバリ働いているゴウの奥さんにするってのもアリなのかもしれない。
道理でお風呂を覗きに行ったはずだ……。
……お風呂覗く必要ある?
朝食が終わって少ししたら、騎士アンナがやって来た。
なんだかポワポワしている。
「す……凄い夜を過ごしてしまいました。お陰でちょっと寝不足気味です。ですけど、秘伝を授けていただきました。なんという僥倖……! しかも至高神様公認……!」
ぐっとガッツポーズをするアンナだった。
何があったんだろう?
「ウーサーは知らなくていいの! あ、いや、知る必要はあるかも。お互いちょっとずつ知っていこうね……!」
「お、おう」
なんだかエッチな空気を感じるぞ。
昨日見たミスティのお尻を思い出して、俺もポワポワとなるのだった。
いざ出発となって、俺の肩に突然小さな生き物が駆け上がってきた。
「あっ、おサル!」
『おいらだおいら』
ミスティにサルという生き物だと呼ばれて、小さいのが不満げに応じた。
イサルデだ。
『おいらの姿は目立つし、信者が見ると後光が差しているように見えるからな。こうして神気を極限まで落として、動物のようにしていたほうがいいんだよ。おっ! アンナちゃん昨夜はどうもな!』
「あっ、は、は、はい、イサルデ様! でも私、至高神様への信仰は揺らぎませんから!」
『ああ、そこがいい! おいらもアンナちゃんを落とす気は無いから、お互い楽しく行こうな!』
「は、はい! またよろしくお願いします! 伝授の方もぜひ……」
『もちろんもちろん』
親密だ。
『よし、それじゃあ行こうか。おいらがやれるのは、怪しいやつの気配を感じるくらいだ』
「目星をつけないといけませんな」
ゴウが頷く。
目星……。
「えーと、昨日俺が見たんだけど。暴れてる人たちの間に、ローブを着た女がいて。そいつがなんか蛇っぽい感じだったんだよ」
「十頭蛇かも知れんな。十分にありうる。戦神側の過激派が、外部から戦力を雇うことは自然だ」
ゴウが唸った。
俺たちは歩きながら、推測をしたり、自分の考えを話したりなどするのだ。
「ここにずっと住んでいる私からしても、今回の諍いはあまりにも規模が大きすぎます。戦神側の暴徒が他の教えの中にもいる、不満を持った者たちを吸収しています」
宗派を超えた、大規模暴動みたいなのが起こりかけていると言う話だった。
今の法王は弱腰だし、国をまとめる力が弱い。
これを機に、戦神側の過激派は国を奪ってしまおうと考えているのかも知れない。
『ま、戦神は慎重だから出てこないし、自ら力を振るおうとも考えてないだろうがな』
「そうなのか?」
イサルデが意外なことを言った。
戦神が裏で指示してるとかじゃないのか。
『そこにいる大男の先祖がな。戦神をタイマンでぶっ倒してるんだよ。おいらも、そこのちんまい女の先祖の二人にぶっ倒されてる。おいらたち神々にとって、森王国はまあまあトラウマなんだよ』
へえ……。
歴史を感じる……。
なんだか随分血なまぐさい歴史だけど。
『よし、じゃあ戦神の領域に行くか! おいらがいるから、戦神も出てくるぞ』
凄い話になってきた!
イサルデに先導されながら、戦神神殿が建っている場所に向かう。
行き交う人々がみんないかつくて、武器を装備している。
明らかなよそ者である俺たちを、じろじろ睨んでくる。
途中、喧嘩を吹っかけられたりした。
「おいおいおい、よそ者が入って来てるんじゃねえよ!」
「女連れで、いい身分だなあ!」
ガラが悪いなー!
『戦神の信者たちは力こそ全てだからな。この前の負けで戦神はあまりしゃしゃり出て来なくなったから、信者たちが勝手な解釈をしてるんだ。おいらを見ろ。反乱企てて討伐までされたが、こうしてう復活して懲りずに楽しくやってるし、おいらの信者はおいらがいない間もしっかり世の中渡って生き残って来たんだぞ』
俺の肩の上のイサルデがぺちゃくちゃ喋るので、戦神の信者たちは驚いた。
「さ、サルが喋った!」
「喋るサル……!? まさか、伝承では技巧神イサルデはサルのような姿をしていたとか……」
ざわついている。
「いや、そんなはずがあるわけねえ! おいお前ら、侵入者を畳んじまえ!!」
考えるのをやめたらしい。
うおーっと襲いかかってくる戦神信者たち。
「姫、ずっと退屈してたから助かるんだけど!」
「殿下、殺したらまずいからな。手加減だぜ」
「ふん! 言われなくても分かってるけど!?」
ゴウと王女様が飛び出していった。
ゴウの地味ながら堅実な攻撃は、戦神信者たちに何もさせない。
攻めを弾き、合間にカウンターを入れ、横合いの攻撃も最小限の反撃で撃ち落とす。
王女様の派手な攻撃は、戦神信者たちをぶっ飛ばす。
蹴り、殴り、投げ、大男たちがポンポンと空を飛んだ。
「ば、化け物ー!? くっそ、こうなればこっちのガキを……!」
俺に襲いかかってきた!
『それ、見せてみろ! おいらが見たところ、一番可能性を秘めてるのはお前だぞ! いけいけ! やっちまえ!』
「うす! 両替!」
魔法の針をひとつかみ、変化させた。
突然、俺の目の前に見張り塔が出現する。
地面から猛烈な勢いでせり上がるそれに、戦神信者たちが跳ね飛ばされた。
「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」
さらにこれを、鉄貨に変える。
空から、思い鉄の硬貨が大量に降り注いだ。
「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」
戦神信者たちは、すっかり恐れをなして、全員が逃げの体勢に入る。
「ば、ば、化け物ー!!」「なんだこいつらー!?」
本当に全力で逃げて行ったな……。
『よっし、追いかけろ! あいつらの中の誰かはまあ、過激派と繋がってんだろ!』
イサルデ、そんなアバウトな指示でいいのか……!?
セブンセンスには仕事に来たはずなのに、なんだかのんびりだなあ……。
翌朝、ミスティと王女様が眠そうにして起きてきた。
二人とも朝は弱いっぽい。
「今日からしばらくは街のパトロールだ。幸運なことに、技巧神の助力を得ることが叶った。思った以上に仕事が早く終わるだろう」
朝から元気なゴウが朗々と宣言する。
大きな声がガンガンと響いたようで、王女様が「うるさーい! なんでそんなテンション高いのよバカー!!」と抗議した。
そして昨日から気付いたんだけど、ゴウと王女様、妙に仲がいいような。
なぜだろうと思ってたら、ミスティがぼそっと教えてくれた。
「ゴウさんとシェリィ、婚約者なんだって」
「ええーっ!?」
めちゃくちゃに驚く俺。
でもまあ、森王国の次の王は決まっているし、自由な立場のシェリィは、国のためにバリバリ働いているゴウの奥さんにするってのもアリなのかもしれない。
道理でお風呂を覗きに行ったはずだ……。
……お風呂覗く必要ある?
朝食が終わって少ししたら、騎士アンナがやって来た。
なんだかポワポワしている。
「す……凄い夜を過ごしてしまいました。お陰でちょっと寝不足気味です。ですけど、秘伝を授けていただきました。なんという僥倖……! しかも至高神様公認……!」
ぐっとガッツポーズをするアンナだった。
何があったんだろう?
「ウーサーは知らなくていいの! あ、いや、知る必要はあるかも。お互いちょっとずつ知っていこうね……!」
「お、おう」
なんだかエッチな空気を感じるぞ。
昨日見たミスティのお尻を思い出して、俺もポワポワとなるのだった。
いざ出発となって、俺の肩に突然小さな生き物が駆け上がってきた。
「あっ、おサル!」
『おいらだおいら』
ミスティにサルという生き物だと呼ばれて、小さいのが不満げに応じた。
イサルデだ。
『おいらの姿は目立つし、信者が見ると後光が差しているように見えるからな。こうして神気を極限まで落として、動物のようにしていたほうがいいんだよ。おっ! アンナちゃん昨夜はどうもな!』
「あっ、は、は、はい、イサルデ様! でも私、至高神様への信仰は揺らぎませんから!」
『ああ、そこがいい! おいらもアンナちゃんを落とす気は無いから、お互い楽しく行こうな!』
「は、はい! またよろしくお願いします! 伝授の方もぜひ……」
『もちろんもちろん』
親密だ。
『よし、それじゃあ行こうか。おいらがやれるのは、怪しいやつの気配を感じるくらいだ』
「目星をつけないといけませんな」
ゴウが頷く。
目星……。
「えーと、昨日俺が見たんだけど。暴れてる人たちの間に、ローブを着た女がいて。そいつがなんか蛇っぽい感じだったんだよ」
「十頭蛇かも知れんな。十分にありうる。戦神側の過激派が、外部から戦力を雇うことは自然だ」
ゴウが唸った。
俺たちは歩きながら、推測をしたり、自分の考えを話したりなどするのだ。
「ここにずっと住んでいる私からしても、今回の諍いはあまりにも規模が大きすぎます。戦神側の暴徒が他の教えの中にもいる、不満を持った者たちを吸収しています」
宗派を超えた、大規模暴動みたいなのが起こりかけていると言う話だった。
今の法王は弱腰だし、国をまとめる力が弱い。
これを機に、戦神側の過激派は国を奪ってしまおうと考えているのかも知れない。
『ま、戦神は慎重だから出てこないし、自ら力を振るおうとも考えてないだろうがな』
「そうなのか?」
イサルデが意外なことを言った。
戦神が裏で指示してるとかじゃないのか。
『そこにいる大男の先祖がな。戦神をタイマンでぶっ倒してるんだよ。おいらも、そこのちんまい女の先祖の二人にぶっ倒されてる。おいらたち神々にとって、森王国はまあまあトラウマなんだよ』
へえ……。
歴史を感じる……。
なんだか随分血なまぐさい歴史だけど。
『よし、じゃあ戦神の領域に行くか! おいらがいるから、戦神も出てくるぞ』
凄い話になってきた!
イサルデに先導されながら、戦神神殿が建っている場所に向かう。
行き交う人々がみんないかつくて、武器を装備している。
明らかなよそ者である俺たちを、じろじろ睨んでくる。
途中、喧嘩を吹っかけられたりした。
「おいおいおい、よそ者が入って来てるんじゃねえよ!」
「女連れで、いい身分だなあ!」
ガラが悪いなー!
『戦神の信者たちは力こそ全てだからな。この前の負けで戦神はあまりしゃしゃり出て来なくなったから、信者たちが勝手な解釈をしてるんだ。おいらを見ろ。反乱企てて討伐までされたが、こうしてう復活して懲りずに楽しくやってるし、おいらの信者はおいらがいない間もしっかり世の中渡って生き残って来たんだぞ』
俺の肩の上のイサルデがぺちゃくちゃ喋るので、戦神の信者たちは驚いた。
「さ、サルが喋った!」
「喋るサル……!? まさか、伝承では技巧神イサルデはサルのような姿をしていたとか……」
ざわついている。
「いや、そんなはずがあるわけねえ! おいお前ら、侵入者を畳んじまえ!!」
考えるのをやめたらしい。
うおーっと襲いかかってくる戦神信者たち。
「姫、ずっと退屈してたから助かるんだけど!」
「殿下、殺したらまずいからな。手加減だぜ」
「ふん! 言われなくても分かってるけど!?」
ゴウと王女様が飛び出していった。
ゴウの地味ながら堅実な攻撃は、戦神信者たちに何もさせない。
攻めを弾き、合間にカウンターを入れ、横合いの攻撃も最小限の反撃で撃ち落とす。
王女様の派手な攻撃は、戦神信者たちをぶっ飛ばす。
蹴り、殴り、投げ、大男たちがポンポンと空を飛んだ。
「ば、化け物ー!? くっそ、こうなればこっちのガキを……!」
俺に襲いかかってきた!
『それ、見せてみろ! おいらが見たところ、一番可能性を秘めてるのはお前だぞ! いけいけ! やっちまえ!』
「うす! 両替!」
魔法の針をひとつかみ、変化させた。
突然、俺の目の前に見張り塔が出現する。
地面から猛烈な勢いでせり上がるそれに、戦神信者たちが跳ね飛ばされた。
「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」
さらにこれを、鉄貨に変える。
空から、思い鉄の硬貨が大量に降り注いだ。
「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」「ウグワーッ!?」
戦神信者たちは、すっかり恐れをなして、全員が逃げの体勢に入る。
「ば、ば、化け物ー!!」「なんだこいつらー!?」
本当に全力で逃げて行ったな……。
『よっし、追いかけろ! あいつらの中の誰かはまあ、過激派と繋がってんだろ!』
イサルデ、そんなアバウトな指示でいいのか……!?
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