20 / 84
3・魔剣鍛冶の里編
第20話 金の持ち腐れ
しおりを挟む
ハンバーガーにフライドポテトにコーラという、この世のものとは思えない美味さのアビサルワンズ料理をごちそうになりながら聞いた。
どうやらカトーは人間じゃなく、エルフという種族らしい。
「エルフなんだ! 鼻輪物語とかに出てくるあれっしょ!?」
「知ってるのかミスティ! 物知りだなあ……」
「本物は初めてだけどねー。へー。あれ、役者さんの顔がいいわけじゃなくて、ちゃんと再現してたんだー」
そして魔剣鍛冶は、エルフとアビサルワンズという人ではない二人がやっている仕事なのだと言う。
「元は俺たちが地元から離れて、好きな鍛冶仕事を楽しむための庵だったんだけどな。いつからか魔剣が欲しい連中が集まってきて、俺に剣を打ってくれとせがむようになった」
『あまりにしつこいので、わたくしが金貨百枚からですよ、と伝えたら本当にそんなお金が出てきまして。いや、お金はあるところにはあるものです』
「だなあ。とは言っても俺たちは金なんかいくらあっても意味がないんだが。ほれ」
カトーが指し示した先には、小さな小屋がある。
飯を食ったら中を見せてくれるらしい。
今の俺は、アビサルワンズ料理に夢中だ。
異常に美味い。
なんだこのハンバーガーっての。しょっぱさと酸味と肉と柔らかいパンが一緒に食える!
フライドポテトというやつ、芋料理らしいんだけど、どうやったら芋がこんなカリカリで中身ほっくり、塩味でいくらでも食べられるようになるんだ?
そしてコーラのシュワシュワしてて、甘くて冷たくて、ハンバーガーとポテトの油っこさを一気に洗い流す爽快な味!
止まらねえ!
「めちゃくちゃ食べるねえ! ハンバーガーセット懐かしいなー。あたしも元の世界でよく食べたよー。でもここのは結構ウマイかも」
『本場の味をご存知な方にお褒めいただくと、嬉しいものですね』
表情は変わらないが、スミスは体を揺らしてご機嫌な様子だ。
結局、ハンバーガーとポテトとコーラをお代わりして、動けなくなる寸前までお腹に詰め込んでしまった。
ううう、苦しい。だけど満足だ。
「男の子ってそういうとこあるよねー。お姉さんは好きだぞー」
「ううっ、またお姉さんぶって……。年ほとんど変わんないじゃん……」
「あっはっは、ウーサーは気にしぃだなあー」
俺のハンバーガーセットで満たされたお腹をぽんぽんするミスティ。
や、やめろー。
しばらくして、ようやく動けるようになった。
すっかり夕方だ。
カトーとスミスに連れられて小屋を覗いてみたら、その中に金貨が山になって積まれていた。
「う、うわーっ」
俺は腰を抜かす。
なんて光景だ……。
この世のものじゃない。
「使えん金貨ばかりあって困っていたところだ。場所も取るし、重いしかさばるし」
『それにこれだけの金貨が集まっていたら、世の中は金の流通量が減ってしまうでしょう。きっと金貨の価値高騰が起こっているはずです。困ったものです』
本気で困っている二人なのだった。
確かに、ここにいると金の使い道なんか無いもんな。
っていうか、あのハンバーガーの材料はどこから来たんだ?
『時々、イースマスにいる友人が材料を届けに来てくれるのです。その時に金貨は掴み取りで持ち帰ってもらっているのですが。とても間に合いません。どうしたものか』
「だったら……ちょうどいい能力を持った男の子がいるんだよねー!」
突然、得意げにミスティが告げた。
な、なんだってー!?
金貨をどうこうするなんて、そんな奴といつ知り合ったんだ!
「本当か? ここを空けてもらえるなら助かる。気晴らしに打った魔剣を仕舞う場所がそろそろ無くてな……」
「うんうん。そんなお困りに対応できるのは、こちらのウーサーです!」
じゃじゃーん、と俺を指し示すミスティなのだった。
「な、なんだってー!!」
『本人が驚いていますが』
「あー、まだ成長途中の能力なんで……。でも、金貨五枚の魔剣を金貨にしたり、金貨五枚を魔剣にしたりさせてくれればすぐ成長するよ」
「なんと、そんな能力が!? 初めて聞くパターンだな……」
あっさりと受け入れられてしまった。
俺の能力、使いようによっては金稼ぎもできそうなんだけど、カトーもスミスも、金に全く興味がない。
俺が見本にするために必要だということで、一番安い魔剣を持ってきてくれた。
「これが、最低限の魔力しか込めてない魔剣だ」
「針じゃん!」
俺、突っ込む。
だってそれは、どう見ても縫い物をするための針でしかなかったからだ。
「そう言うことだ。縫い針+1と呼んでいる。これならギリギリ金貨五枚だ」
「こ……こんな針が、金貨五枚!!」
俺はクラクラした。
今まで見てきた世界と、あまりにもスケールが違う。
この針一本で、一生分の黒パンが買えるんじゃないか。
「ほらほらウーサー、やってみせて! この金貨、全部針にしちゃえばいいじゃん!」
ミスティが後ろからくっついてきて、耳元で囁いた。
おお、背中が柔らかい!
耳元がくすぐったくて気持ちいい。
俺はやる気になった。
「よっし、行きます」
「おお、見せてくれ!」
『これは楽しみです』
カトーとスミスが、コーラを片手にその場に座って見物モードだ。
「うおお、両替!!」
針を片手に持ち、もう片手に金貨を握りしめ。
金貨、ずっしり重いなあ!
だけど、あっという間に重さが消え失せる。
手を開いたら、握りしめていた金貨五枚が針の魔剣になっている。
ちょっと……もったいない……!
だけどすぐに戻せるもんな。
こうして、小屋を埋め尽くしていた金貨を、全て針の魔剣に変えた。
「あっ、ウーサー、レベルアップしてるよ!」
「ほんとか!? どれどれ……」
ミスティと二人で、俺のスキルを見てみる。
《スキル》
両替(六段階目)
・視界内に存在する金貨二十枚以下の物品の再現が可能。物品相当の貨幣が必要。
・再現した物品を手元へ引き寄せることが可能。物品の質量が大きい場合、使用者が引き寄せられる。
・手にした貨幣を視界内の任意の箇所に移動させることが出来る。障害物があった場合移動できない。
※レベルアップ条件
・金貨二十枚の物品を五個、貨幣へ両替。もしくは金貨二十枚から五個の同価格の物品を再現する。
「金貨二十枚からは、大金貨だって。で、大金貨五枚で白金貨になるって」
「ひええ」
あまりにも大きな金の単位の話を聞いて、俺の脳はパンク寸前だ!
それに新しい能力の、金貨を任意の箇所に移動って。
金を放り出してどうするんだよ!?
意味の分からない力だなあ。
「よし、じゃあこれは報酬だ。持っていけ」
カトーは魔剣針の山を無造作につまむと、革袋にざらざら入れた。
それを俺に差し出す。
「う、うわーっ! これ幾らぶんになるんだ!?」
「た、多分金貨百枚以上……? 大金持ちになっちゃった」
ぶるぶる震える、俺とミスティなのだった。
これを見て、カトーがわっはっは、と笑う。
「何を言っている。お前。ウーサーだったな? その力は金を消費して発揮される。だったら、お前は常に金を持ってなきゃダメだ。そしてそこの娘、ミスティ。お前は因果を操る、かつての強大な異世界召喚者と同類の能力者だ。誰もがお前を狙うだろう。つまりだな」
カトーは俺とミスティを交互に指さした。
「ウーサー、お前がこいつを守れ。俺が見たところ、お前は善良だ。お前のところにミスティがいれば、世の中は悪くならん。だが他の誰かの手にミスティが落ちれば、世は乱れるだろう」
「お、おう!!」
俺は決意を込めて頷いた。
「それとな、ウーサー。俺が見たところ……。お前の能力は武器限定じゃないだろ」
「あ、ああ。錠前を作ったりもできた」
「やっぱりな。恐らくお前、金に換算できる全ての物を再現できるぞ。これからは、ありとあらゆるものに触れて、値段を聞いておけ。お前の世界が広がるほど、恐らくその力は強くなる」
「うす!」
俺は感謝を込めて、カトーに頭を下げた。
カトーは目を丸くする。
「こんな殊勝な態度をとる能力者は初めてだ。みんな能力で人が変わっちまうからな。傲慢なバカばかりだったが、お前みたいなのがいるなら捨てたもんでもないな」
『カトーさんが認めるのも珍しいですね。さてウーサーさん。よろしければ魔剣も一通り触っていかれますか? 再現できるようになるのは当分先だと思いますが、必ずあなたの糧になるでしょう。これがもう一つの報酬です』
スミスに連れられ、俺は魔剣が並ぶ工房に足を踏み入れることになるのだった。
どうやらカトーは人間じゃなく、エルフという種族らしい。
「エルフなんだ! 鼻輪物語とかに出てくるあれっしょ!?」
「知ってるのかミスティ! 物知りだなあ……」
「本物は初めてだけどねー。へー。あれ、役者さんの顔がいいわけじゃなくて、ちゃんと再現してたんだー」
そして魔剣鍛冶は、エルフとアビサルワンズという人ではない二人がやっている仕事なのだと言う。
「元は俺たちが地元から離れて、好きな鍛冶仕事を楽しむための庵だったんだけどな。いつからか魔剣が欲しい連中が集まってきて、俺に剣を打ってくれとせがむようになった」
『あまりにしつこいので、わたくしが金貨百枚からですよ、と伝えたら本当にそんなお金が出てきまして。いや、お金はあるところにはあるものです』
「だなあ。とは言っても俺たちは金なんかいくらあっても意味がないんだが。ほれ」
カトーが指し示した先には、小さな小屋がある。
飯を食ったら中を見せてくれるらしい。
今の俺は、アビサルワンズ料理に夢中だ。
異常に美味い。
なんだこのハンバーガーっての。しょっぱさと酸味と肉と柔らかいパンが一緒に食える!
フライドポテトというやつ、芋料理らしいんだけど、どうやったら芋がこんなカリカリで中身ほっくり、塩味でいくらでも食べられるようになるんだ?
そしてコーラのシュワシュワしてて、甘くて冷たくて、ハンバーガーとポテトの油っこさを一気に洗い流す爽快な味!
止まらねえ!
「めちゃくちゃ食べるねえ! ハンバーガーセット懐かしいなー。あたしも元の世界でよく食べたよー。でもここのは結構ウマイかも」
『本場の味をご存知な方にお褒めいただくと、嬉しいものですね』
表情は変わらないが、スミスは体を揺らしてご機嫌な様子だ。
結局、ハンバーガーとポテトとコーラをお代わりして、動けなくなる寸前までお腹に詰め込んでしまった。
ううう、苦しい。だけど満足だ。
「男の子ってそういうとこあるよねー。お姉さんは好きだぞー」
「ううっ、またお姉さんぶって……。年ほとんど変わんないじゃん……」
「あっはっは、ウーサーは気にしぃだなあー」
俺のハンバーガーセットで満たされたお腹をぽんぽんするミスティ。
や、やめろー。
しばらくして、ようやく動けるようになった。
すっかり夕方だ。
カトーとスミスに連れられて小屋を覗いてみたら、その中に金貨が山になって積まれていた。
「う、うわーっ」
俺は腰を抜かす。
なんて光景だ……。
この世のものじゃない。
「使えん金貨ばかりあって困っていたところだ。場所も取るし、重いしかさばるし」
『それにこれだけの金貨が集まっていたら、世の中は金の流通量が減ってしまうでしょう。きっと金貨の価値高騰が起こっているはずです。困ったものです』
本気で困っている二人なのだった。
確かに、ここにいると金の使い道なんか無いもんな。
っていうか、あのハンバーガーの材料はどこから来たんだ?
『時々、イースマスにいる友人が材料を届けに来てくれるのです。その時に金貨は掴み取りで持ち帰ってもらっているのですが。とても間に合いません。どうしたものか』
「だったら……ちょうどいい能力を持った男の子がいるんだよねー!」
突然、得意げにミスティが告げた。
な、なんだってー!?
金貨をどうこうするなんて、そんな奴といつ知り合ったんだ!
「本当か? ここを空けてもらえるなら助かる。気晴らしに打った魔剣を仕舞う場所がそろそろ無くてな……」
「うんうん。そんなお困りに対応できるのは、こちらのウーサーです!」
じゃじゃーん、と俺を指し示すミスティなのだった。
「な、なんだってー!!」
『本人が驚いていますが』
「あー、まだ成長途中の能力なんで……。でも、金貨五枚の魔剣を金貨にしたり、金貨五枚を魔剣にしたりさせてくれればすぐ成長するよ」
「なんと、そんな能力が!? 初めて聞くパターンだな……」
あっさりと受け入れられてしまった。
俺の能力、使いようによっては金稼ぎもできそうなんだけど、カトーもスミスも、金に全く興味がない。
俺が見本にするために必要だということで、一番安い魔剣を持ってきてくれた。
「これが、最低限の魔力しか込めてない魔剣だ」
「針じゃん!」
俺、突っ込む。
だってそれは、どう見ても縫い物をするための針でしかなかったからだ。
「そう言うことだ。縫い針+1と呼んでいる。これならギリギリ金貨五枚だ」
「こ……こんな針が、金貨五枚!!」
俺はクラクラした。
今まで見てきた世界と、あまりにもスケールが違う。
この針一本で、一生分の黒パンが買えるんじゃないか。
「ほらほらウーサー、やってみせて! この金貨、全部針にしちゃえばいいじゃん!」
ミスティが後ろからくっついてきて、耳元で囁いた。
おお、背中が柔らかい!
耳元がくすぐったくて気持ちいい。
俺はやる気になった。
「よっし、行きます」
「おお、見せてくれ!」
『これは楽しみです』
カトーとスミスが、コーラを片手にその場に座って見物モードだ。
「うおお、両替!!」
針を片手に持ち、もう片手に金貨を握りしめ。
金貨、ずっしり重いなあ!
だけど、あっという間に重さが消え失せる。
手を開いたら、握りしめていた金貨五枚が針の魔剣になっている。
ちょっと……もったいない……!
だけどすぐに戻せるもんな。
こうして、小屋を埋め尽くしていた金貨を、全て針の魔剣に変えた。
「あっ、ウーサー、レベルアップしてるよ!」
「ほんとか!? どれどれ……」
ミスティと二人で、俺のスキルを見てみる。
《スキル》
両替(六段階目)
・視界内に存在する金貨二十枚以下の物品の再現が可能。物品相当の貨幣が必要。
・再現した物品を手元へ引き寄せることが可能。物品の質量が大きい場合、使用者が引き寄せられる。
・手にした貨幣を視界内の任意の箇所に移動させることが出来る。障害物があった場合移動できない。
※レベルアップ条件
・金貨二十枚の物品を五個、貨幣へ両替。もしくは金貨二十枚から五個の同価格の物品を再現する。
「金貨二十枚からは、大金貨だって。で、大金貨五枚で白金貨になるって」
「ひええ」
あまりにも大きな金の単位の話を聞いて、俺の脳はパンク寸前だ!
それに新しい能力の、金貨を任意の箇所に移動って。
金を放り出してどうするんだよ!?
意味の分からない力だなあ。
「よし、じゃあこれは報酬だ。持っていけ」
カトーは魔剣針の山を無造作につまむと、革袋にざらざら入れた。
それを俺に差し出す。
「う、うわーっ! これ幾らぶんになるんだ!?」
「た、多分金貨百枚以上……? 大金持ちになっちゃった」
ぶるぶる震える、俺とミスティなのだった。
これを見て、カトーがわっはっは、と笑う。
「何を言っている。お前。ウーサーだったな? その力は金を消費して発揮される。だったら、お前は常に金を持ってなきゃダメだ。そしてそこの娘、ミスティ。お前は因果を操る、かつての強大な異世界召喚者と同類の能力者だ。誰もがお前を狙うだろう。つまりだな」
カトーは俺とミスティを交互に指さした。
「ウーサー、お前がこいつを守れ。俺が見たところ、お前は善良だ。お前のところにミスティがいれば、世の中は悪くならん。だが他の誰かの手にミスティが落ちれば、世は乱れるだろう」
「お、おう!!」
俺は決意を込めて頷いた。
「それとな、ウーサー。俺が見たところ……。お前の能力は武器限定じゃないだろ」
「あ、ああ。錠前を作ったりもできた」
「やっぱりな。恐らくお前、金に換算できる全ての物を再現できるぞ。これからは、ありとあらゆるものに触れて、値段を聞いておけ。お前の世界が広がるほど、恐らくその力は強くなる」
「うす!」
俺は感謝を込めて、カトーに頭を下げた。
カトーは目を丸くする。
「こんな殊勝な態度をとる能力者は初めてだ。みんな能力で人が変わっちまうからな。傲慢なバカばかりだったが、お前みたいなのがいるなら捨てたもんでもないな」
『カトーさんが認めるのも珍しいですね。さてウーサーさん。よろしければ魔剣も一通り触っていかれますか? 再現できるようになるのは当分先だと思いますが、必ずあなたの糧になるでしょう。これがもう一つの報酬です』
スミスに連れられ、俺は魔剣が並ぶ工房に足を踏み入れることになるのだった。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ストロベリーファンド ~はずれスキルの空間魔法で建国!? それ、なんて無理ゲー?~
Red
ファンタジー
綿貫真司、16歳。養護施設出身という事を覗けば、何処にでもいるごく普通の高校生だ。
ある日、いつもと変わらない日常を送っていたはずの真司だが、目覚めたら異世界にいた。
一般的な高校生の真司としては、ラノベなどで良くある、異世界に転移されたという事を理解するが、異世界転移ものにありがちな「チートスキル」らしきものがない事に項垂れる。
しかし、ない物ねだりをしても仕方がないという事で、前向きに生きていこうと思った矢先、|金銀虹彩《ヘテロクロミア》を持つ少女、エルに出会い、望んでもいないのにトラブルに巻き込まれていく。
その後、自分が1000万人に1人いるかいないか、といわれる全属性持ちだという事を知るが、この世界では、属性が多ければ良いという事ではないらしいと告げられる。
その言葉を裏付けるかのように、実際に真司が使えたのは各種初級魔法程度だった。
折角チートっぽい能力が……と項垂れる真司に追い打ちをかけるかの様に、目覚めたチート能力が空間魔法。
人族で使えたのは伝説の大魔導師のみと言うこの魔法。
期待に胸を躍らせる真司だが、魔力消費量が半端ないくせに、転移は1M程度、斬り裂く力は10㎝程度の傷をつけるだけ……何とか実用に耐えそうなのは収納のみと言うショボさ。
平和ボケした日本で育った一介の高校生が国家規模の陰謀に巻き込まれる。
このしょぼい空間魔法で乗り越えることが出来るのか?
田舎貴族の流儀 ~魔法使いの田舎貴族が、平民クラスを立て直すようですよ!~
摂政
ファンタジー
「私は王族! 故に、私は誰よりも偉い!
それ故に、お前は私に無様に敗北するのだ! これは王子からの命令なるぞ!」
「いや、本当に意味不明なんだけど」
実力主義と噂の魔法学校、入学試験で堂々と不正を提案する王子を、完膚なきまでにやっつけた田舎貴族グリンズ・ベルクマン
王子に勝つほどの実力を持った彼だったが、魔法学校で最低クラスである平民クラスへ配属されてしまう
先生なし、教科書なし、設備はボロボロ。
自習すらやることがなかったため、彼は日々をぐーたらに過ごして、卒業するまでの3年間を過ごそうと思っていた
しかし、平民クラスの級長であるラスカが驚きの事実を告げる
「このままだと平民クラスの全員、卒業できません! 王子がそう命令したんです!」
「あの王子ぃ~!」
貴族としての笠でやりたい放題の王子を始めとした貴族連中に、田舎貴族のグリンズが平民クラスと共に立ち向かう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる