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3・魔剣鍛冶の里編
第18話 カエルの人あらわる
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魔剣鍛冶の里に到着したら、ワーッとあちこちから人が溢れ出してきた。
なんだなんだ!?
「ようこそようこそ! 魔剣鍛冶の里へ!」
「お宿はこちら!」
「お食事はこちらへ!」
彼らが振り回すのぼりには、『魔剣鍛冶の宿ほのぼの亭』とか、『食事処エルフ庵』とか書いてある。
これは一体……!?
「なんか観光地みたいなんだけど!」
ミスティもびっくり。
モヒカン商人が、呆れ顔で説明してくれた。
「こいつらな、魔剣鍛冶のところに金持ちが訪れるって知ってて、そいつらから金を巻き上げるためにここに村を作ってるんだ。つまり、魔剣鍛冶の里ってのはこいつらのことで、当の魔剣鍛冶はこいつらとは関わらずに本当に入り込めない森の奥にいるってこった」
「そうだったのか……!」
どうやら、さっき入ってきた森は時間帯によっては解放されるらしい。
これは、里の人間にちょこちょこいる精霊魔法使いが、森に掛けられた守りを解いているのだとか。
本当にそんなので守りは大丈夫なのか……?
大丈夫じゃないと思うなあ。
さっき、森の中をウロウロしている人影がいたし。
一応、里の人にも言っておこう。
「あの」
「坊っちゃん! お泊りは是非うちの宿へ!」
「いやいや、うちへ!!」
「うーわー」
俺は両腕を勧誘する人たちに掴まれて、左右に引っ張られる。
「あっ、ウーサーが大岡裁きになってる!! ちょっとやめろってー!」
ミスティが走ってきて、片一方の人にボイーンと体当りした。
「ウグワーッ」
俺を引っ張ってた一人が転がっていく。
もう一人も驚いて手を離した。
そこで、ミスティが俺を引き寄せる。
「こういうのはまともに取り合ったらだめなんだって! 商人さんたちの泊まるとこ行けばいいっしょ!」
「そっか、それもそうだな!」
ミスティは頭がいいなあ。
結局、俺は森に侵入者がいると伝えても相手にされなかった。
みんな商売の方が大事らしい。
なんだかなあ。
「侵入者か……」
武装荷馬車のスキンヘッド商人が顎を撫でた。
「嫌な予感がするぜ。俺たちはウーサーの忠告を覚えておこう」
「おう、そうしようそうしよう」
里の人間よりも、この商人たちの方が話が通じるなあ!
「見た目は怖いけどいい人たちだよねえ」
ミスティも同意見のようだ。
そこで、俺たちは一緒の宿に……と提案したら、彼らはバツの悪そうな顔になった。
なんだなんだ。
「あのな、二人とも。俺たちはその……」
そんな彼らに、横から甲高い声が掛けられた。
「あらお兄さんたち! また来てくれたのねー! 今回も泊まってくー?」
「あっ!」
俺は驚愕に声をあげてしまった。
肌もあらわで、むちむちしたお姉さんたちが現れたのだ!
商人たちはデレデレして、「そうそう、これが楽しみなんだよ」「じゃ、俺たちは大人の宿に泊まるからな」「少年少女は健全にな」と行ってしまった。
俺もミスティも唖然とする。
「さ……サイテー……!!」
ミスティの怒声が響くのだった。
結局俺たちは、無難そうな宿に泊まることになった。
この里にはなんと宿が四軒もあるのだ。
「えっ、随分若いけどご夫婦?」
「違うって!」
「違う違う!」
否定する俺とミスティだが、宿のおばちゃんはニヤニヤしながら勘違いしたようだ。
「そっかそっか。じゃあねえ、大きい部屋が空いてるからねえ。って言っても、この里の宿はいつもガラガラだけどね! あっはっは!」
同じ部屋にされてしまった。
まあいつものことだけど、
なお、宿代は目玉が飛び出るほど高かった。
銀貨十枚だ。
これは武装荷馬車の商人たちが払ってくれる。
ちなみに彼らの宿、金貨一枚くらいするらしい……。
この里の物価おかしいよ!
何もかもが特別価格。
エルトー商業国の倍以上の値段がするのだった。
ここは長居できない。
俺たち以外にも、金持ちのものらしい馬車がやって来ていた。
彼らは順番に魔剣鍛冶に面通しして、彼が作ったものを買っていくらしい。
「あたしらも魔剣鍛冶見に行く?」
「行こうか。里にいると、金をどんどん使わされそうだ……」
招かれないと入れない森だと言うけど、外まで様子を見に行こうということで決まった。
荷物を置いて、二人で魔剣鍛冶がいる森まで向かう。
これ、森の中に里があり、里の中にまた森がある作りをしているんだな。
で、ここの森は本格的に茂っていて、全く見通せない。
日が差し込む隙間すらない。
もちろん、人が入り込むなんて無理だろう。
「あ、ウーサー、なんかここ行けそう」
「マジで!?」
ミスティが何か見つけてしまった。
彼女が持っているスキルから考えると、これはつまり……。
魔剣鍛冶のところまで続ている抜け道じゃあないのか?
「……じゃ、行ってみるか。魔剣鍛冶に会うのが目的だったし」
迷う必要はなかった。
二人で森に入っていく。
抜け道は、俺たちくらいの背丈にピッタリ合うサイズだった。
あつらえたみたいだ……。
横から見える風景では、緑色の森の中に日差しが降り注ぎ、その中を妖精みたいなものが飛び回っていた。
なんだあれ。
そこに行ったら、俺じゃ戻ってこれなそうな、そんな気がする。
ミスティが真っ直ぐ突き進んでいくから、横にそれる余裕は無いんだが。
しばらく突き進んだら、突然視界が開けた。
『おや? 迷いの森はまだ解いてないはずですが』
妙な声が聞こえた。
なんかこう、大きなカエルが無理やり人間の言葉で喋っているみたいな。
声がした方向には……。
「ひえっ」
ミスティが硬直した。
俺も唖然とする。
そいつは、ガマガエルが人間の服を着込んだような奴だったのだ!
こ、こいつが魔剣鍛冶なのか……!?
なんだなんだ!?
「ようこそようこそ! 魔剣鍛冶の里へ!」
「お宿はこちら!」
「お食事はこちらへ!」
彼らが振り回すのぼりには、『魔剣鍛冶の宿ほのぼの亭』とか、『食事処エルフ庵』とか書いてある。
これは一体……!?
「なんか観光地みたいなんだけど!」
ミスティもびっくり。
モヒカン商人が、呆れ顔で説明してくれた。
「こいつらな、魔剣鍛冶のところに金持ちが訪れるって知ってて、そいつらから金を巻き上げるためにここに村を作ってるんだ。つまり、魔剣鍛冶の里ってのはこいつらのことで、当の魔剣鍛冶はこいつらとは関わらずに本当に入り込めない森の奥にいるってこった」
「そうだったのか……!」
どうやら、さっき入ってきた森は時間帯によっては解放されるらしい。
これは、里の人間にちょこちょこいる精霊魔法使いが、森に掛けられた守りを解いているのだとか。
本当にそんなので守りは大丈夫なのか……?
大丈夫じゃないと思うなあ。
さっき、森の中をウロウロしている人影がいたし。
一応、里の人にも言っておこう。
「あの」
「坊っちゃん! お泊りは是非うちの宿へ!」
「いやいや、うちへ!!」
「うーわー」
俺は両腕を勧誘する人たちに掴まれて、左右に引っ張られる。
「あっ、ウーサーが大岡裁きになってる!! ちょっとやめろってー!」
ミスティが走ってきて、片一方の人にボイーンと体当りした。
「ウグワーッ」
俺を引っ張ってた一人が転がっていく。
もう一人も驚いて手を離した。
そこで、ミスティが俺を引き寄せる。
「こういうのはまともに取り合ったらだめなんだって! 商人さんたちの泊まるとこ行けばいいっしょ!」
「そっか、それもそうだな!」
ミスティは頭がいいなあ。
結局、俺は森に侵入者がいると伝えても相手にされなかった。
みんな商売の方が大事らしい。
なんだかなあ。
「侵入者か……」
武装荷馬車のスキンヘッド商人が顎を撫でた。
「嫌な予感がするぜ。俺たちはウーサーの忠告を覚えておこう」
「おう、そうしようそうしよう」
里の人間よりも、この商人たちの方が話が通じるなあ!
「見た目は怖いけどいい人たちだよねえ」
ミスティも同意見のようだ。
そこで、俺たちは一緒の宿に……と提案したら、彼らはバツの悪そうな顔になった。
なんだなんだ。
「あのな、二人とも。俺たちはその……」
そんな彼らに、横から甲高い声が掛けられた。
「あらお兄さんたち! また来てくれたのねー! 今回も泊まってくー?」
「あっ!」
俺は驚愕に声をあげてしまった。
肌もあらわで、むちむちしたお姉さんたちが現れたのだ!
商人たちはデレデレして、「そうそう、これが楽しみなんだよ」「じゃ、俺たちは大人の宿に泊まるからな」「少年少女は健全にな」と行ってしまった。
俺もミスティも唖然とする。
「さ……サイテー……!!」
ミスティの怒声が響くのだった。
結局俺たちは、無難そうな宿に泊まることになった。
この里にはなんと宿が四軒もあるのだ。
「えっ、随分若いけどご夫婦?」
「違うって!」
「違う違う!」
否定する俺とミスティだが、宿のおばちゃんはニヤニヤしながら勘違いしたようだ。
「そっかそっか。じゃあねえ、大きい部屋が空いてるからねえ。って言っても、この里の宿はいつもガラガラだけどね! あっはっは!」
同じ部屋にされてしまった。
まあいつものことだけど、
なお、宿代は目玉が飛び出るほど高かった。
銀貨十枚だ。
これは武装荷馬車の商人たちが払ってくれる。
ちなみに彼らの宿、金貨一枚くらいするらしい……。
この里の物価おかしいよ!
何もかもが特別価格。
エルトー商業国の倍以上の値段がするのだった。
ここは長居できない。
俺たち以外にも、金持ちのものらしい馬車がやって来ていた。
彼らは順番に魔剣鍛冶に面通しして、彼が作ったものを買っていくらしい。
「あたしらも魔剣鍛冶見に行く?」
「行こうか。里にいると、金をどんどん使わされそうだ……」
招かれないと入れない森だと言うけど、外まで様子を見に行こうということで決まった。
荷物を置いて、二人で魔剣鍛冶がいる森まで向かう。
これ、森の中に里があり、里の中にまた森がある作りをしているんだな。
で、ここの森は本格的に茂っていて、全く見通せない。
日が差し込む隙間すらない。
もちろん、人が入り込むなんて無理だろう。
「あ、ウーサー、なんかここ行けそう」
「マジで!?」
ミスティが何か見つけてしまった。
彼女が持っているスキルから考えると、これはつまり……。
魔剣鍛冶のところまで続ている抜け道じゃあないのか?
「……じゃ、行ってみるか。魔剣鍛冶に会うのが目的だったし」
迷う必要はなかった。
二人で森に入っていく。
抜け道は、俺たちくらいの背丈にピッタリ合うサイズだった。
あつらえたみたいだ……。
横から見える風景では、緑色の森の中に日差しが降り注ぎ、その中を妖精みたいなものが飛び回っていた。
なんだあれ。
そこに行ったら、俺じゃ戻ってこれなそうな、そんな気がする。
ミスティが真っ直ぐ突き進んでいくから、横にそれる余裕は無いんだが。
しばらく突き進んだら、突然視界が開けた。
『おや? 迷いの森はまだ解いてないはずですが』
妙な声が聞こえた。
なんかこう、大きなカエルが無理やり人間の言葉で喋っているみたいな。
声がした方向には……。
「ひえっ」
ミスティが硬直した。
俺も唖然とする。
そいつは、ガマガエルが人間の服を着込んだような奴だったのだ!
こ、こいつが魔剣鍛冶なのか……!?
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