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2・広がる世界編
第8話 ゼロからの再現
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商業国家は、それはもう凄い賑わいだった。
ずっとスラムと下町を行き来していた俺にとって、この光景は目が回るほどの鮮やかさだ。
数え切れないほどの人間が道を行き来し、道端には無数の店が並ぶ。
ちょっと行けば、店舗を構えた立派な店まであり、流石は商業国だと唸らされた。
だけど、どうやらこの店並びはこの国を半周するほどの長さで続いているらしい。
とんでもない。
「うおおーっ、でかすぎるーっ! クラクラする~!」
「ウーサーが人酔いしちゃった。あたしはまあ、渋谷とか遊びに行くともっと人多かったし平気かなー。おばあちゃんが生きてた頃に一緒に行った巣鴨よりちょっと人が少ないくらいかな」
「もっと人が多いところがあるのか!? それ、人が増えすぎてみんな潰れちゃうんじゃないか」
「潰れちゃうような乗り物もあった……」
ミスティは俺が知らない世界の知識が豊富だ……!
「ほらウーサー! ぼーっとしてたら他の人がぶつかるっしょ! 行こ行こ!」
「行くって、どこに……」
「ホテル取んなきゃ!」
「ホテル……? あ、宿か!」
俺はハッとする。
ミスティが付け加えて、俺に言い聞かせる。
「いい? 変な意味のホテルじゃないからね。泊まるだけ。泊まるだけだから……!」
「お、おう?」
分からん!
道行く人に聴きながら、宿が並んでいるところにたどりついた。
いかにも高そうな立派なものから、何十年前に建てられたんだって言うボロボロのところまである。
「安すぎるところはさすがに怖い……」
ミスティの感想もごもっとも。
じゃあ、どこにしようと考えて、ひとまず中くらいの宿にしようという話になった。
でっかいおばさんがカウンターにいて、彼女は俺たちをじろりと見た。
「子どもだけで宿に?」
「う、うおお。泊まれる?」
気圧されつつ、俺は聞いてみた。
「何かわけありじゃないだろうね?」
「わけありだと泊まれなかったりするわけ?」
物怖じしないミスティ。
おばさんはふん、と鼻を鳴らして、「うちに厄介事を持ち込まないならいいけどね。あとは金さえ払えば文句はないよ」
「ふうん。じゃあウーサー、お金出して」
「お、おう。銀貨でいい?」
チャリンと一枚出したら、おばさんの顔が急ににこやかな笑顔になった。
「いらっしゃいませー! ちょうど空いてる部屋があるのよー。案内するわねー!」
そう言いながら、銀貨をすごい速度で回収し、ポケットに入れた。
宿代は先払いだったらしい。
「商売人だねー! 声がめっちゃ高くなって優しくなったよ」
「俺もびっくりした……」
連れられてきたのは、二階の一室。
まあまあ掃除されていて、部屋の真ん中にはでかいベッドが一個だけあった。
「……ベッド一つなんだけど?」
ミスティの質問に、おばさんがうんうん頷く。
「あんたたち小柄だから、大きいベッドがあれば大丈夫でしょ。うちは小金持ちの新婚さんが旅行に来たりする国なんだけど、今は戦争が起きるって言うじゃない? だから夫婦用の部屋が空いててねえ……。一人者が泊まるには高い部屋だし、あんたたちならちょうどいいでしょ? じゃあ、何かあったら呼んでちょうだいね!」
ばいばーい、と手を振って、スキップしながら去っていくおばさんなのだった。
「すっごい勢いで押し切られた……。同じベッドかあ。そうかあ……」
ミスティがぶつぶつ言っているな。
「俺は慣れてるから床でもいいけど?」
「は? そんなん絶対ダメでしょ! ウーサーはちゃんとベッドで寝ろ? もちろんあたしもベッドで寝るし」
なんかまくし立てられた。
「お、おう。ありがとう」
「ありがとうはこっちのセリフだし。つーか、ボロい宿だねー」
部屋を見回したミスティ。
俺から見ると上等な宿に見えるのだが、これがボロいのか!
目が肥えてるなあ。
「ほら、壁はあちこち剥げかかってるし、クローゼットも無いっしょ。あー、バスルーム無いのね。トイレだけあるけど……これ、汲み取り式ってやつ? ひええええ、くさーい!」
汲み取り式トイレ!?
俺はトイレを覗いてみて感動した。
部屋にちゃんとトイレがついていて、しかも出したものを溜めておける構造だ!
「この世界来てから、王宮はまあトイレあるけど、他はそのへんでするしか無かったじゃない? やっぱファンタジー世界ってハードだわ……」
「ミスティは宮殿みたいな所で暮らしてきたのか!? そりゃあ、確かに贅沢になっちゃうよなあ」
「んー、まあそんなところかもしれない……」
微妙な顔で頷くミスティだった。
彼女と二人で、部屋の隅々まで見て回る。
窓は二箇所あって、鉄格子が嵌っていた。
これは客が逃げ出さないためなのかな? でも、宿代は先払いだし。
「これって、ヤバい奴が入ってこないためでしょ」
「あ、外から入れないようにしてるのか! こえー」
スラムも治安はヤバかったけど、みんな等しく貧乏人だったんで、相手から奪う物なんか無かったもんな。
この国は割りと豊かだから、奪える物があるってわけか。
「じゃあさ、一番危ないのって、実は扉じゃないか?」
俺が指摘すると、ミスティが頷いた。
「でしょ。なんかボロボロの鍵しか付いてないし。あと、ここに金具がある。客が自前の鍵を取り付けるとこじゃない?」
「なるほど!」
窓まではどうにかするから、それ以上の自衛はなんとかしろということなんだろう。
それならと、俺たちは鍵を買いに行くことにした。
カウンターのおばさんに聞くと、「鍵くらい無くてもいいじゃないかい?」とか適当な事を言う。
銅貨一枚握らせたら、おばさんはニコニコになった。
「あたしが仲良くしてる金物屋を教えてあげるよ! そこを曲がってね、真っすぐ行った所で、地元の人間が使ってるところだから腕は確かさ!」
「ほんと現金なヤツねー」
ミスティが呆れた。
教えてもらった金物屋に向かうと、行き交う人たちが通りの人間と明らかに違う。
スラムでも馴染みがある、そこで暮らしてる人間が、自分の生活する場所を歩いている感じなのだ。
なるほど、ここにある金物屋なら良さそうだ。
「くださいなー!」
ミスティが店先で声を上げた。
金物屋のおっさんが出てくる。
「おう、何が欲しいんだ」
「あたしら、あそこのおばちゃんの宿に泊まってるんだけど」
これを聞くと、おじさんは完全に全てを理解した顔になった。
「鍵だな。あいつ、まだしょぼい鍵のままなんだ。ケチだからな。ほい、こいつなら頑丈だぞ」
物凄くガッチリした錠前を渡された。
価格は銅貨四枚なり。
いい値段だ……!!
宿泊が銀貨一枚で、錠前が銅貨四枚なら、それなりに金を使わなきゃいけない宿じゃん。
俺たちはその後、宿へ戻り、錠前を取り付けるのだった。
「ねえウーサー。これって再現できないかな」
「再現って、錠前を? あるものを金にするのは出来るけど、金をモノに変えたりできるのかなあ……」
俺にはない発想だ。
「やってみよ! あたしは運命の女として、運命の男を育てる義務があんの」
「へいへい」
気のない返事をしたが、女子に期待されるってのはなんだか凄く嬉しい。
俺はやる気満々で、その場に銅貨を四枚置いた。
「両替、錠前!」
宣言する。
すると、銅貨が光った。
四枚が一つに重なり……それがあっという間に姿を変える。
そこにあったのは、さっき扉に取り付けた錠前だった。
「うおおおお!!」
「おおおおおおー!」
ミスティと手を取り合って、声を張り上げてしまった。
すると隣の部屋から壁を叩かれる。
「うるせえぞ!! 昼間から盛ってんじゃねえ! 動物か!」
静かになる俺たち。
「さ、盛ってないし」
なぜかもじもじしながら呟くミスティなのだった。
ずっとスラムと下町を行き来していた俺にとって、この光景は目が回るほどの鮮やかさだ。
数え切れないほどの人間が道を行き来し、道端には無数の店が並ぶ。
ちょっと行けば、店舗を構えた立派な店まであり、流石は商業国だと唸らされた。
だけど、どうやらこの店並びはこの国を半周するほどの長さで続いているらしい。
とんでもない。
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「ウーサーが人酔いしちゃった。あたしはまあ、渋谷とか遊びに行くともっと人多かったし平気かなー。おばあちゃんが生きてた頃に一緒に行った巣鴨よりちょっと人が少ないくらいかな」
「もっと人が多いところがあるのか!? それ、人が増えすぎてみんな潰れちゃうんじゃないか」
「潰れちゃうような乗り物もあった……」
ミスティは俺が知らない世界の知識が豊富だ……!
「ほらウーサー! ぼーっとしてたら他の人がぶつかるっしょ! 行こ行こ!」
「行くって、どこに……」
「ホテル取んなきゃ!」
「ホテル……? あ、宿か!」
俺はハッとする。
ミスティが付け加えて、俺に言い聞かせる。
「いい? 変な意味のホテルじゃないからね。泊まるだけ。泊まるだけだから……!」
「お、おう?」
分からん!
道行く人に聴きながら、宿が並んでいるところにたどりついた。
いかにも高そうな立派なものから、何十年前に建てられたんだって言うボロボロのところまである。
「安すぎるところはさすがに怖い……」
ミスティの感想もごもっとも。
じゃあ、どこにしようと考えて、ひとまず中くらいの宿にしようという話になった。
でっかいおばさんがカウンターにいて、彼女は俺たちをじろりと見た。
「子どもだけで宿に?」
「う、うおお。泊まれる?」
気圧されつつ、俺は聞いてみた。
「何かわけありじゃないだろうね?」
「わけありだと泊まれなかったりするわけ?」
物怖じしないミスティ。
おばさんはふん、と鼻を鳴らして、「うちに厄介事を持ち込まないならいいけどね。あとは金さえ払えば文句はないよ」
「ふうん。じゃあウーサー、お金出して」
「お、おう。銀貨でいい?」
チャリンと一枚出したら、おばさんの顔が急ににこやかな笑顔になった。
「いらっしゃいませー! ちょうど空いてる部屋があるのよー。案内するわねー!」
そう言いながら、銀貨をすごい速度で回収し、ポケットに入れた。
宿代は先払いだったらしい。
「商売人だねー! 声がめっちゃ高くなって優しくなったよ」
「俺もびっくりした……」
連れられてきたのは、二階の一室。
まあまあ掃除されていて、部屋の真ん中にはでかいベッドが一個だけあった。
「……ベッド一つなんだけど?」
ミスティの質問に、おばさんがうんうん頷く。
「あんたたち小柄だから、大きいベッドがあれば大丈夫でしょ。うちは小金持ちの新婚さんが旅行に来たりする国なんだけど、今は戦争が起きるって言うじゃない? だから夫婦用の部屋が空いててねえ……。一人者が泊まるには高い部屋だし、あんたたちならちょうどいいでしょ? じゃあ、何かあったら呼んでちょうだいね!」
ばいばーい、と手を振って、スキップしながら去っていくおばさんなのだった。
「すっごい勢いで押し切られた……。同じベッドかあ。そうかあ……」
ミスティがぶつぶつ言っているな。
「俺は慣れてるから床でもいいけど?」
「は? そんなん絶対ダメでしょ! ウーサーはちゃんとベッドで寝ろ? もちろんあたしもベッドで寝るし」
なんかまくし立てられた。
「お、おう。ありがとう」
「ありがとうはこっちのセリフだし。つーか、ボロい宿だねー」
部屋を見回したミスティ。
俺から見ると上等な宿に見えるのだが、これがボロいのか!
目が肥えてるなあ。
「ほら、壁はあちこち剥げかかってるし、クローゼットも無いっしょ。あー、バスルーム無いのね。トイレだけあるけど……これ、汲み取り式ってやつ? ひええええ、くさーい!」
汲み取り式トイレ!?
俺はトイレを覗いてみて感動した。
部屋にちゃんとトイレがついていて、しかも出したものを溜めておける構造だ!
「この世界来てから、王宮はまあトイレあるけど、他はそのへんでするしか無かったじゃない? やっぱファンタジー世界ってハードだわ……」
「ミスティは宮殿みたいな所で暮らしてきたのか!? そりゃあ、確かに贅沢になっちゃうよなあ」
「んー、まあそんなところかもしれない……」
微妙な顔で頷くミスティだった。
彼女と二人で、部屋の隅々まで見て回る。
窓は二箇所あって、鉄格子が嵌っていた。
これは客が逃げ出さないためなのかな? でも、宿代は先払いだし。
「これって、ヤバい奴が入ってこないためでしょ」
「あ、外から入れないようにしてるのか! こえー」
スラムも治安はヤバかったけど、みんな等しく貧乏人だったんで、相手から奪う物なんか無かったもんな。
この国は割りと豊かだから、奪える物があるってわけか。
「じゃあさ、一番危ないのって、実は扉じゃないか?」
俺が指摘すると、ミスティが頷いた。
「でしょ。なんかボロボロの鍵しか付いてないし。あと、ここに金具がある。客が自前の鍵を取り付けるとこじゃない?」
「なるほど!」
窓まではどうにかするから、それ以上の自衛はなんとかしろということなんだろう。
それならと、俺たちは鍵を買いに行くことにした。
カウンターのおばさんに聞くと、「鍵くらい無くてもいいじゃないかい?」とか適当な事を言う。
銅貨一枚握らせたら、おばさんはニコニコになった。
「あたしが仲良くしてる金物屋を教えてあげるよ! そこを曲がってね、真っすぐ行った所で、地元の人間が使ってるところだから腕は確かさ!」
「ほんと現金なヤツねー」
ミスティが呆れた。
教えてもらった金物屋に向かうと、行き交う人たちが通りの人間と明らかに違う。
スラムでも馴染みがある、そこで暮らしてる人間が、自分の生活する場所を歩いている感じなのだ。
なるほど、ここにある金物屋なら良さそうだ。
「くださいなー!」
ミスティが店先で声を上げた。
金物屋のおっさんが出てくる。
「おう、何が欲しいんだ」
「あたしら、あそこのおばちゃんの宿に泊まってるんだけど」
これを聞くと、おじさんは完全に全てを理解した顔になった。
「鍵だな。あいつ、まだしょぼい鍵のままなんだ。ケチだからな。ほい、こいつなら頑丈だぞ」
物凄くガッチリした錠前を渡された。
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いい値段だ……!!
宿泊が銀貨一枚で、錠前が銅貨四枚なら、それなりに金を使わなきゃいけない宿じゃん。
俺たちはその後、宿へ戻り、錠前を取り付けるのだった。
「ねえウーサー。これって再現できないかな」
「再現って、錠前を? あるものを金にするのは出来るけど、金をモノに変えたりできるのかなあ……」
俺にはない発想だ。
「やってみよ! あたしは運命の女として、運命の男を育てる義務があんの」
「へいへい」
気のない返事をしたが、女子に期待されるってのはなんだか凄く嬉しい。
俺はやる気満々で、その場に銅貨を四枚置いた。
「両替、錠前!」
宣言する。
すると、銅貨が光った。
四枚が一つに重なり……それがあっという間に姿を変える。
そこにあったのは、さっき扉に取り付けた錠前だった。
「うおおおお!!」
「おおおおおおー!」
ミスティと手を取り合って、声を張り上げてしまった。
すると隣の部屋から壁を叩かれる。
「うるせえぞ!! 昼間から盛ってんじゃねえ! 動物か!」
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