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1・王国での出会い編
第5話 つかの間の平和は成長のチャンス
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「憲兵は我慢がきかないからね……。絶対すぐ来るっしょ。だから今夜と明日でスキル、強化しよ!」
チーズたっぷりのシチューという信じられないほど豪華な夕食の後。
覗かれたことなど全く気にしていないミスティが、俺に特訓を持ちかけてきた。
「覗いた件はいいのか!」
「健全な男子だもんね! 多少はいいっしょ! だけど……あたしに手を出すのは君がいい男になってからじゃないとバツ!!」
両人差し指を組み合わせて、バツの形を作るミスティなのだった。
ちなみに彼女が王国から逃げ出したのは……。
「あたしのお父さんか、下手するとおじいちゃんくらいの太ったおっさんがね、あたしに手出ししようとすんの! ありえねーっ!! あたし、年が近いくらいが好みなの!!」
「もっともだなあ」
スラムでは、若い娼婦をおっさんが買ってたりしたけど。
あれは仕事か。
でもミスティは気に入らなそうだし、何も言わないでおこう!
「多分さ、ウーサーの両替ってお金が手から離れても、効果を発揮できると思うんだよね」
「ああ、なんかそれっぽいよな」
放り投げた銅貨が十枚の鉄貨になってたし。
「んじゃ、銀貨を投げたらどうなる?」
「もったいない」
「おばか!」
額をデコピンされた。
「いてえ! 真面目に答えるとさ、あれじゃない? ドバッと大量の鉄貨がいきなり出現する。銅貨にしないで、銀貨から鉄貨にしたらって考えだけど」
荷馬車の上では、突然の大重量の出現で、馬車がひっくり返りかかったくらいだ。
あれはまあ、ギリギリの重さまで藁が積まれてるところに、俺たちまで乗ってバランスが大きく崩れてもいたせいらしいけど。
「そうそう。だから、ここなら広いし安全でしょ。試してみようって話。ほら、真っ暗にならないうちに、さあ!」
「よしっ、やってみるか」
俺は革袋から、銀貨を一枚取り出した。
銅貨の半分くらいの重さしかない。
こんなのが、凄い価値を持っているんだよなあ。
投げるのか……。
もったいない……!
だが、投げなきゃ俺の力を試したり強化したりできないしな!
「おらっ! 両替!!」
放り投げた銀貨は、空に浮かんだ月の光を受けながら輝いた。
……と思ったら、一気に数百倍にその嵩を増す。
全てが鉄貨になったのだ。
それが、銀貨を放った速度のまま飛翔し、ガチャンガチャンと音を立てて地面に落ちた。
「すげえ音!」
「それに、全部が投げた方向に飛んでいくから、信じられないほど密集して鉄貨が生まれたねえ。これはなかなか凄いんじゃない?」
「凄いけど、金を使いすぎな気がする。もったいねえ……。黒パン百個分……」
地面には鉄貨の小山。
駆け寄って触れると、それらが光って、あっという間に一枚の銀貨に戻ってしまった。
「それ! それだよ君ー!」
「そ、それ!?」
ミスティが興奮気味に、俺に密着してきた。
うおーっ、いい匂いがする。
「バラバラの硬貨がさ、ウーサーが拾った一枚に全部集まってきて、また一つになるっしょ! これ、ウーサーが金貨とか、もっと価値がある宝石とか手にするようになったら……すっごいことにならない?」
「凄いことに……? 全然想像できねえー」
俺は頭を抱えた。
そしてふと、ミスティが口にした言葉に疑問を抱く。
「宝石? 俺まだ見たことないけどさ。宝石も硬貨になるの? だって、宝石って硬貨じゃなくない? それなのに硬貨になるの?」
「え? なるんじゃない? だって、そういう価値があるものだもん。ウーサーのスキルってさ、決まった価値があるものを同じ価値の別のものに置き換える力じゃん」
「うおお、難しいー! 同じ価値!? ええとそれってつまり、つまりさ、あそこに積まれてる藁が、銅貨三枚と同じ価値だから、俺はあの藁を銅貨三枚に変えられるし、銅貨三枚を藁の山にできるってことになっちゃうだろ……?」
「あっ」
ミスティが目を見開いた。
何か凄いことに気付いてしまった、みたいな顔だ。
「な? ありえないよなー」
「それがありえるかも」
「ありえるの!?」
「やってみよやってみよ!! ウーサー、こっちこっち!」
「お、おう! うおーっ、手が柔らかいし、ちょっと汗ばんでる!」
「いちいち言葉で解説するなー!」
怒られてしまった。
だが、ミスティは俺の手を離さない。
うおー、この女、絶対に俺が守るぞー!
鼻息も荒く、藁束の前に立つ俺。
さっきまで全く自分の力を信じていなかったんだが、ミスティが信じてくれるなら俺も信じるしかないだろう!
この俺の力を!
「両替!」
俺が触れた藁の山が輝き出す。
それは、あっという間にその嵩を減らした。
そして、幾らかの藁束と、三枚の銅貨がそこには転がっていた。
「うおお!! ほ、本当に硬貨になった!」
「やったじゃんやったじゃん! あっ、ステータスも……!」
《スキル》
両替 (二段回目)
・銅貨十枚までに換算できる物品を、同額の銅貨に変化させることができる。
「あっ、進化してる……!!」
「やっぱりやっぱり! あたしの男を見る目は確かだったなあー。まだ彼氏いたことないけど」
俺はスキルが役に立たないしショボいと言われて、孤児院から追い出された。
つまり、あの孤児院の連中は見る目が無かったってこと……!?
まさに、ミスティ様々だ。
出会ってくれてありがとう! なんか、俺の能力の先にある道みたいなのが開かれた気がする。
あと、彼氏ってなんだ?
その後、イールスに怒られないように銅貨を藁に戻したり、自前の銅貨を藁にしたり銅貨に戻したりなどしたのだった。
うーむ、まだまだ色々なことができそうな気がしてきたぞ……。
で、他の色々なことって何があるかな……?
チーズたっぷりのシチューという信じられないほど豪華な夕食の後。
覗かれたことなど全く気にしていないミスティが、俺に特訓を持ちかけてきた。
「覗いた件はいいのか!」
「健全な男子だもんね! 多少はいいっしょ! だけど……あたしに手を出すのは君がいい男になってからじゃないとバツ!!」
両人差し指を組み合わせて、バツの形を作るミスティなのだった。
ちなみに彼女が王国から逃げ出したのは……。
「あたしのお父さんか、下手するとおじいちゃんくらいの太ったおっさんがね、あたしに手出ししようとすんの! ありえねーっ!! あたし、年が近いくらいが好みなの!!」
「もっともだなあ」
スラムでは、若い娼婦をおっさんが買ってたりしたけど。
あれは仕事か。
でもミスティは気に入らなそうだし、何も言わないでおこう!
「多分さ、ウーサーの両替ってお金が手から離れても、効果を発揮できると思うんだよね」
「ああ、なんかそれっぽいよな」
放り投げた銅貨が十枚の鉄貨になってたし。
「んじゃ、銀貨を投げたらどうなる?」
「もったいない」
「おばか!」
額をデコピンされた。
「いてえ! 真面目に答えるとさ、あれじゃない? ドバッと大量の鉄貨がいきなり出現する。銅貨にしないで、銀貨から鉄貨にしたらって考えだけど」
荷馬車の上では、突然の大重量の出現で、馬車がひっくり返りかかったくらいだ。
あれはまあ、ギリギリの重さまで藁が積まれてるところに、俺たちまで乗ってバランスが大きく崩れてもいたせいらしいけど。
「そうそう。だから、ここなら広いし安全でしょ。試してみようって話。ほら、真っ暗にならないうちに、さあ!」
「よしっ、やってみるか」
俺は革袋から、銀貨を一枚取り出した。
銅貨の半分くらいの重さしかない。
こんなのが、凄い価値を持っているんだよなあ。
投げるのか……。
もったいない……!
だが、投げなきゃ俺の力を試したり強化したりできないしな!
「おらっ! 両替!!」
放り投げた銀貨は、空に浮かんだ月の光を受けながら輝いた。
……と思ったら、一気に数百倍にその嵩を増す。
全てが鉄貨になったのだ。
それが、銀貨を放った速度のまま飛翔し、ガチャンガチャンと音を立てて地面に落ちた。
「すげえ音!」
「それに、全部が投げた方向に飛んでいくから、信じられないほど密集して鉄貨が生まれたねえ。これはなかなか凄いんじゃない?」
「凄いけど、金を使いすぎな気がする。もったいねえ……。黒パン百個分……」
地面には鉄貨の小山。
駆け寄って触れると、それらが光って、あっという間に一枚の銀貨に戻ってしまった。
「それ! それだよ君ー!」
「そ、それ!?」
ミスティが興奮気味に、俺に密着してきた。
うおーっ、いい匂いがする。
「バラバラの硬貨がさ、ウーサーが拾った一枚に全部集まってきて、また一つになるっしょ! これ、ウーサーが金貨とか、もっと価値がある宝石とか手にするようになったら……すっごいことにならない?」
「凄いことに……? 全然想像できねえー」
俺は頭を抱えた。
そしてふと、ミスティが口にした言葉に疑問を抱く。
「宝石? 俺まだ見たことないけどさ。宝石も硬貨になるの? だって、宝石って硬貨じゃなくない? それなのに硬貨になるの?」
「え? なるんじゃない? だって、そういう価値があるものだもん。ウーサーのスキルってさ、決まった価値があるものを同じ価値の別のものに置き換える力じゃん」
「うおお、難しいー! 同じ価値!? ええとそれってつまり、つまりさ、あそこに積まれてる藁が、銅貨三枚と同じ価値だから、俺はあの藁を銅貨三枚に変えられるし、銅貨三枚を藁の山にできるってことになっちゃうだろ……?」
「あっ」
ミスティが目を見開いた。
何か凄いことに気付いてしまった、みたいな顔だ。
「な? ありえないよなー」
「それがありえるかも」
「ありえるの!?」
「やってみよやってみよ!! ウーサー、こっちこっち!」
「お、おう! うおーっ、手が柔らかいし、ちょっと汗ばんでる!」
「いちいち言葉で解説するなー!」
怒られてしまった。
だが、ミスティは俺の手を離さない。
うおー、この女、絶対に俺が守るぞー!
鼻息も荒く、藁束の前に立つ俺。
さっきまで全く自分の力を信じていなかったんだが、ミスティが信じてくれるなら俺も信じるしかないだろう!
この俺の力を!
「両替!」
俺が触れた藁の山が輝き出す。
それは、あっという間にその嵩を減らした。
そして、幾らかの藁束と、三枚の銅貨がそこには転がっていた。
「うおお!! ほ、本当に硬貨になった!」
「やったじゃんやったじゃん! あっ、ステータスも……!」
《スキル》
両替 (二段回目)
・銅貨十枚までに換算できる物品を、同額の銅貨に変化させることができる。
「あっ、進化してる……!!」
「やっぱりやっぱり! あたしの男を見る目は確かだったなあー。まだ彼氏いたことないけど」
俺はスキルが役に立たないしショボいと言われて、孤児院から追い出された。
つまり、あの孤児院の連中は見る目が無かったってこと……!?
まさに、ミスティ様々だ。
出会ってくれてありがとう! なんか、俺の能力の先にある道みたいなのが開かれた気がする。
あと、彼氏ってなんだ?
その後、イールスに怒られないように銅貨を藁に戻したり、自前の銅貨を藁にしたり銅貨に戻したりなどしたのだった。
うーむ、まだまだ色々なことができそうな気がしてきたぞ……。
で、他の色々なことって何があるかな……?
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