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Mと王宮の陰謀編
第三十八話:ドMと姫と国境突破1
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後先考えずにエリザベッタ様を助け出した僕たち!
「よし、一緒に外行きましょう」
「ええと……私が外に出ると、たくさんの人が死ぬんだけど……」
「おっ、すっかり忘れてたっすよ! そうだったっす。まあ大した問題じゃないから行くっすよ」
「そうなのかしらねえ」
なんだかぽややんとした人だ。
ずっと侍女のマーサさんとしか会話して無いから、人とお喋りする感覚が分からなくなってるんだと思う。
背丈は僕や新聞屋よりもちょっと高いくらいだけど、ほっそりしていて運動とかは苦手そう。
螺旋模様の綺麗な紫の瞳はすっごく魅力的だ。
「じゃあ、どうしましょう。頭から布とか被っていきます?」
「そうですね。私が人を見なければ、死ぬ方も出ないと思うので……」
結構難儀な人かもしれない!
部屋の中には、エリザベッタ様の自殺を防ぐ為か刃物とかが全く無かったので、外から尖ったものを持ってきて、カーテンを切ってフードみたいにした。
「高いところから覗いてても、人は死なないんですか?」
「いいえ、私がしっかりと見ることができれば、相手は死にます。小さい頃からそうだったから。だけど、この窓は曇ったみたいになってるでしょう」
「ほんとだ」
すりガラスみたいになっていて、はっきりとは外が見えない。
手が届かないくらい高いところだけは透明になっていて、空が見えるようになっていた。
よくこんなところでずっと暮らしていたなあ。
「じゃあ、とりあえずこれで大丈夫だと思うんで外に出ましょう!」
「え、外に出て、どうするのかしら」
きょとんとした顔のエリザベッタ様。
このぽやっとした顔もすごく可愛いなあ。
「そりゃ決まってるっすよ! エリザベッタ様の呪いを解けばいいっす!」
「私の呪いを解く……?」
エリザベッタ様、そんな事は考えた事も無いのか、目を丸くした。
でも、そうだよなあ。
エリザベッタ様が普通に暮らすためには、呪いを解かないといけないよね。
「よし、じゃあそうしよう! でも、どうやって呪いを解くのかな」
「ベルゼブブに解かせればいいっすよ! 腐っても悪魔とかなんだし、できるっすよ多分」
「あー、そうかもねー」
そう言う事になった。
「そのようなものなのねえ」
エリザベッタ様はにこにこ。
突っ込みとか一切ない。
まあこれ以上ないくらい世間知らずなわけだし、仕方ないよね。
ということで外に脱出しようとしたら……。
「な、なんか足元がグラグラしてきてるっすよ張井くん!!」
「あー、新聞屋が塔に穴を開けたからねー。バランスとかおかしくなったのかも」
「ぎえええ! あっしはまだ死にたくないっすよ!? 空飛ぶ魔法とか無いっすからな!?」
必死の形相の新聞屋が僕にしがみついてきた。
「あらら、うふふ」
エリザベッタ様も楽しそうに笑って、近づいてきて、抱きつこうとして……。
ちょっと赤くなって、僕の袖をちょん、とつまむ。
うわー、可愛いなあこの人!!
離れたまえタヌキ女子!!
とかやっていたら、本当に塔が崩れだした。
ガラガラと石が砕けて落ちていく音。
外には、僕たちが塔の護衛を突破したり侍女を逃がしたりしたから、兵士がたくさん集まってきてる。
その目の前で、高い塔がどんどん崩れていくのだ。
「うわー」とか「ひえー」とか悲鳴が聞こえてくる。
とりあえず僕は。
「エリザベッタ様、すみません!!」
「きゃ、きゃあ!」
エリザベッタ様をあいた方の手で抱きしめて、足元が崩れたのはその瞬間だ。
がらがらがらーっと落ちていく。
「”全体ガード”!!」
ぶち当たってくる瓦礫は、全部僕が引き受ける。
何段も床をぶち抜いて落下して、落ちた衝撃でさらに底が抜けて……!
「ぎゃああああああああああああっ!!」
耳元で新聞屋が絶叫している。
エリザベッタ様、ぎゅっと目を閉じて僕にしがみついている。
それで最後は、ドーンと地面に落っこちた。
この衝撃は、エリザベッタ様が死んじゃうかもしれない!
その瞬間、僕の頭に電球みたいなのがピコーンと灯った。
『かばう』
新聞屋はスルーしてエリザベッタ様だけをかばう技だ!
全体ガードと覚える順番逆じゃないこれ!?
でも、これで落っこちた衝撃は僕が全部引き受けた!
エリザベッタ様は僕の上で、ふわりと優しく着地する。
新聞屋は何故か僕の頭の上に座ってて、お尻とかを強打したみたいだ。
「おぎゃあああっ!? び、尾てい骨とか恥骨が割れたかもしれないっすー!!」
ごろごろのた打ち回っている。
そして僕も……。
『HPがアップ!』
『HPがアップ!』
『HPがアップ!』
『体力がアップ!』
『体力がアップ!』
『知力がアップ!』
『精神がアップ!』
『愛がアップ!』
『魅力がアップ!』
うむ。
顔の上に食い込む新聞屋の何があれで、お陰で知力があがったみたいだ。
僕の世界がまた広がったぞ。
「……無事に、降りられたみたい、かしら」
恐る恐ると言う感じで、エリザベッタ様が顔を上げる。
辺りはもうもうと粉塵が上がってて、よく見通せない。
だから思わずエリザベッタ様がきょろきょろしても、誰も死なないのだ。めでたい。
「よし、じゃあエカテリーナ様のところ行きましょう、エリザベッタ様!」
「エカテリーナにまた会えるのね! 嬉しいわ!」
僕は立ち上がると、まだじたばたのた打ち回っている新聞屋をつついた。
「新聞屋行くよー」
「ええい張井くん、恥骨を強打した女子の痛みが分からないっすかあー!!」
「だったら自分で回復魔法使えばいいじゃん」
「……はっ!? そ、そうだったっす!!」
ということで回復して立ち上がった新聞屋とともに、大混乱のお城の中を駆け抜ける。
エカテリーナ様との再会はすぐだった。
騒ぎを聞きつけて、クラスのみんなを連れてやってきていたエカテリーナ様。
僕と手を繋いでやってくる、フードを目深に被った紫色のドレスのエリザベッタ様を見て、目を見開いた。
「なんと……! 本当にエリザベッタを連れ出してしまったのか……!!」
「その声は、エカテリーナなのね? 他にもたくさん、人がいるみたい。エカテリーナにもお友達ができたのね」
とても嬉しそうなエリザベッタ様の言葉だ。
エカテリーナ様はちょっとむずがゆそうな微笑を浮かべる。
そして、すぐに顔を引き締めた。
「だが、ハリイ、アミ、どうするつもりだ? あの塔はエリザベッタを閉じ込めていたが、そのお陰でエリザベッタの邪眼による死者は出ずに済んでいたはずだ。だが、こうなっては……」
「呪いを解きに行くっす!」
「そうですそうです」
「なんと!?」
「またあなたたちはノリで動いて……」
呆れ声の出羽亀さん。
「少々、その行動力をうらやましく思うがな」
「張井くん、私たちも行きます!」
「ええ。あたしたちの力も必要でしょう?」
「あー、委員長とマドンナは来ると死んじゃう気がする」
僕はエリザベッタ様の能力を説明する。
この二人は、新聞屋ほどの化け物じゃないので駄目かもしれない。
「では、お前たち二人だけでエリザベッタを連れて行くのか。しかも、ベルゼブブの元だと? 聖王国や都市国家郡を通過する事になるぞ?」
「まあなんとかします!」
僕は安請け合いした。
出羽亀さんは割りと心配してないみたいだ。
「エカテリーナ様、大丈夫ですよ。この二人、もうこの辺りだと一番強いと思います。エリザベッタ様も魔法の才能があるみたい」
「ふむ……」
自分がこの城を離れるわけには行かないので、エカテリーナ様が難しい顔をしている。
でも、僕たちに残された時間はそう多くなかった。
「エカテリーナ! エカテリーナはいるか!! 一大事だぞ!! エリザベッタが連れ去られた!!」
どうやら他の王子様の声がする。
「仕方あるまい。お前たちに任せたぞ、ハリイ、アミ」
彼女の目は、なんだか僕の手を見ている。僕とエリザベッタ様は、ずっとぎゅっと手を握り合っているのだ。
エカテリーナ様がちょっと笑った気がした。
「ええい、いつまで手を握り合ってるっすか!」
「あら、ニッタはあれかしら。妬いているのかしら」
「そそそそそそんなんじゃないっすよ!!」
「よーし、二人とも行こう!」
ということで、僕たちは一路、ベルゼブブの城を目指す事に決まったんである。
まずは国境を突破しなくちゃ!!
「よし、一緒に外行きましょう」
「ええと……私が外に出ると、たくさんの人が死ぬんだけど……」
「おっ、すっかり忘れてたっすよ! そうだったっす。まあ大した問題じゃないから行くっすよ」
「そうなのかしらねえ」
なんだかぽややんとした人だ。
ずっと侍女のマーサさんとしか会話して無いから、人とお喋りする感覚が分からなくなってるんだと思う。
背丈は僕や新聞屋よりもちょっと高いくらいだけど、ほっそりしていて運動とかは苦手そう。
螺旋模様の綺麗な紫の瞳はすっごく魅力的だ。
「じゃあ、どうしましょう。頭から布とか被っていきます?」
「そうですね。私が人を見なければ、死ぬ方も出ないと思うので……」
結構難儀な人かもしれない!
部屋の中には、エリザベッタ様の自殺を防ぐ為か刃物とかが全く無かったので、外から尖ったものを持ってきて、カーテンを切ってフードみたいにした。
「高いところから覗いてても、人は死なないんですか?」
「いいえ、私がしっかりと見ることができれば、相手は死にます。小さい頃からそうだったから。だけど、この窓は曇ったみたいになってるでしょう」
「ほんとだ」
すりガラスみたいになっていて、はっきりとは外が見えない。
手が届かないくらい高いところだけは透明になっていて、空が見えるようになっていた。
よくこんなところでずっと暮らしていたなあ。
「じゃあ、とりあえずこれで大丈夫だと思うんで外に出ましょう!」
「え、外に出て、どうするのかしら」
きょとんとした顔のエリザベッタ様。
このぽやっとした顔もすごく可愛いなあ。
「そりゃ決まってるっすよ! エリザベッタ様の呪いを解けばいいっす!」
「私の呪いを解く……?」
エリザベッタ様、そんな事は考えた事も無いのか、目を丸くした。
でも、そうだよなあ。
エリザベッタ様が普通に暮らすためには、呪いを解かないといけないよね。
「よし、じゃあそうしよう! でも、どうやって呪いを解くのかな」
「ベルゼブブに解かせればいいっすよ! 腐っても悪魔とかなんだし、できるっすよ多分」
「あー、そうかもねー」
そう言う事になった。
「そのようなものなのねえ」
エリザベッタ様はにこにこ。
突っ込みとか一切ない。
まあこれ以上ないくらい世間知らずなわけだし、仕方ないよね。
ということで外に脱出しようとしたら……。
「な、なんか足元がグラグラしてきてるっすよ張井くん!!」
「あー、新聞屋が塔に穴を開けたからねー。バランスとかおかしくなったのかも」
「ぎえええ! あっしはまだ死にたくないっすよ!? 空飛ぶ魔法とか無いっすからな!?」
必死の形相の新聞屋が僕にしがみついてきた。
「あらら、うふふ」
エリザベッタ様も楽しそうに笑って、近づいてきて、抱きつこうとして……。
ちょっと赤くなって、僕の袖をちょん、とつまむ。
うわー、可愛いなあこの人!!
離れたまえタヌキ女子!!
とかやっていたら、本当に塔が崩れだした。
ガラガラと石が砕けて落ちていく音。
外には、僕たちが塔の護衛を突破したり侍女を逃がしたりしたから、兵士がたくさん集まってきてる。
その目の前で、高い塔がどんどん崩れていくのだ。
「うわー」とか「ひえー」とか悲鳴が聞こえてくる。
とりあえず僕は。
「エリザベッタ様、すみません!!」
「きゃ、きゃあ!」
エリザベッタ様をあいた方の手で抱きしめて、足元が崩れたのはその瞬間だ。
がらがらがらーっと落ちていく。
「”全体ガード”!!」
ぶち当たってくる瓦礫は、全部僕が引き受ける。
何段も床をぶち抜いて落下して、落ちた衝撃でさらに底が抜けて……!
「ぎゃああああああああああああっ!!」
耳元で新聞屋が絶叫している。
エリザベッタ様、ぎゅっと目を閉じて僕にしがみついている。
それで最後は、ドーンと地面に落っこちた。
この衝撃は、エリザベッタ様が死んじゃうかもしれない!
その瞬間、僕の頭に電球みたいなのがピコーンと灯った。
『かばう』
新聞屋はスルーしてエリザベッタ様だけをかばう技だ!
全体ガードと覚える順番逆じゃないこれ!?
でも、これで落っこちた衝撃は僕が全部引き受けた!
エリザベッタ様は僕の上で、ふわりと優しく着地する。
新聞屋は何故か僕の頭の上に座ってて、お尻とかを強打したみたいだ。
「おぎゃあああっ!? び、尾てい骨とか恥骨が割れたかもしれないっすー!!」
ごろごろのた打ち回っている。
そして僕も……。
『HPがアップ!』
『HPがアップ!』
『HPがアップ!』
『体力がアップ!』
『体力がアップ!』
『知力がアップ!』
『精神がアップ!』
『愛がアップ!』
『魅力がアップ!』
うむ。
顔の上に食い込む新聞屋の何があれで、お陰で知力があがったみたいだ。
僕の世界がまた広がったぞ。
「……無事に、降りられたみたい、かしら」
恐る恐ると言う感じで、エリザベッタ様が顔を上げる。
辺りはもうもうと粉塵が上がってて、よく見通せない。
だから思わずエリザベッタ様がきょろきょろしても、誰も死なないのだ。めでたい。
「よし、じゃあエカテリーナ様のところ行きましょう、エリザベッタ様!」
「エカテリーナにまた会えるのね! 嬉しいわ!」
僕は立ち上がると、まだじたばたのた打ち回っている新聞屋をつついた。
「新聞屋行くよー」
「ええい張井くん、恥骨を強打した女子の痛みが分からないっすかあー!!」
「だったら自分で回復魔法使えばいいじゃん」
「……はっ!? そ、そうだったっす!!」
ということで回復して立ち上がった新聞屋とともに、大混乱のお城の中を駆け抜ける。
エカテリーナ様との再会はすぐだった。
騒ぎを聞きつけて、クラスのみんなを連れてやってきていたエカテリーナ様。
僕と手を繋いでやってくる、フードを目深に被った紫色のドレスのエリザベッタ様を見て、目を見開いた。
「なんと……! 本当にエリザベッタを連れ出してしまったのか……!!」
「その声は、エカテリーナなのね? 他にもたくさん、人がいるみたい。エカテリーナにもお友達ができたのね」
とても嬉しそうなエリザベッタ様の言葉だ。
エカテリーナ様はちょっとむずがゆそうな微笑を浮かべる。
そして、すぐに顔を引き締めた。
「だが、ハリイ、アミ、どうするつもりだ? あの塔はエリザベッタを閉じ込めていたが、そのお陰でエリザベッタの邪眼による死者は出ずに済んでいたはずだ。だが、こうなっては……」
「呪いを解きに行くっす!」
「そうですそうです」
「なんと!?」
「またあなたたちはノリで動いて……」
呆れ声の出羽亀さん。
「少々、その行動力をうらやましく思うがな」
「張井くん、私たちも行きます!」
「ええ。あたしたちの力も必要でしょう?」
「あー、委員長とマドンナは来ると死んじゃう気がする」
僕はエリザベッタ様の能力を説明する。
この二人は、新聞屋ほどの化け物じゃないので駄目かもしれない。
「では、お前たち二人だけでエリザベッタを連れて行くのか。しかも、ベルゼブブの元だと? 聖王国や都市国家郡を通過する事になるぞ?」
「まあなんとかします!」
僕は安請け合いした。
出羽亀さんは割りと心配してないみたいだ。
「エカテリーナ様、大丈夫ですよ。この二人、もうこの辺りだと一番強いと思います。エリザベッタ様も魔法の才能があるみたい」
「ふむ……」
自分がこの城を離れるわけには行かないので、エカテリーナ様が難しい顔をしている。
でも、僕たちに残された時間はそう多くなかった。
「エカテリーナ! エカテリーナはいるか!! 一大事だぞ!! エリザベッタが連れ去られた!!」
どうやら他の王子様の声がする。
「仕方あるまい。お前たちに任せたぞ、ハリイ、アミ」
彼女の目は、なんだか僕の手を見ている。僕とエリザベッタ様は、ずっとぎゅっと手を握り合っているのだ。
エカテリーナ様がちょっと笑った気がした。
「ええい、いつまで手を握り合ってるっすか!」
「あら、ニッタはあれかしら。妬いているのかしら」
「そそそそそそんなんじゃないっすよ!!」
「よーし、二人とも行こう!」
ということで、僕たちは一路、ベルゼブブの城を目指す事に決まったんである。
まずは国境を突破しなくちゃ!!
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