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Mと王宮の陰謀編
第三十五話:ドMと陰謀と毒入りシチュー
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イリアーノよ!
僕は戻ってきたぞ!
戻ってきたってほど思い入れがあるわけじゃないし、なんか大半は牢獄のなかにいたような気がするんだけど、こういうのは気分だ。
そんな感じで、僕たちはエカテリーナ様に付き従って戻ってきた。
エカテリーナ様は浮かない顔をしている。
まあ、勝った戦なのに没収試合にされてしまったわけだし、なんとも仕方ないところではある。
ちなみに僕と新聞屋、そして委員長とマドンナとグレモリーちゃんは、出発した時にはいなかった人員なので、彼らと一緒に行動しなくても構わないのだ。
だけど、エカテリーナ様があの将軍……今はベリアルさんにやられて崩れたプリンみたいになってしまったが……にかけられていた言葉は気になるじゃないか。
もしかして、ウツウツとした展開がイリアーノには待っているかもしれないのだ。
そもそも最初にエカテリーナ様がはめられたのだって、実のお姉さんにだったもんな。
「はっ! とおっ!」
「パリィ! パリィ!」
「ブウ!」
馬井くんと熊岡くんと富田くんは、ベリアルを前にして動けなくなってしまった事が悔しいらしい。
三人で一生懸命に修行をしている。
というか、馬井くん一度もうまい棍を召喚しなかったみたいだけど、あれなしだと君のアイデンティティが危ないじゃないか。
うまい棍がない馬井くんなんて、ただの主人公っぽい感じのモブだ。
「なんか張井くんひどいことを考えているっすね」
新聞屋が僕の心を読んだみたいな事を言う。
くっ、悔しいけど当たってるぞ。
馬井くんは女子から人気が出そうだから、あまり活躍されては僕が困るのだ。
やはりあの時見捨てていけば……いやいやいやいや。
イリアーノの出迎えは微妙な感じだった。
勝敗は聖王国に取り上げられてしまったから、実質上戦果はなし。
しかも、あの崩れプリンになった将軍、今のイリアーノ王国では勢力がある一族の人らしい。
「スタッカリーノ殿が亡くなられただと!?」
そう、それ。
油ギッシュなおじさんの名前なんて覚える趣味が無いので、すっかり頭から消えてしまっていたよ。
「ええい、それで何の戦果も無くおめおめと帰ってきたのか! しかも、兵の一部は使い物にならなくなっているではないか」
兵士たちは、ベリアルさんを直に見てしまった連中はみんなおかしくなってしまったみたいだ。
あの人、存在するだけで劇物みたいな効果を及ぼすようだ。
あ、そういえばグレモリーちゃんのパンツは、彼女が前後不覚の状態の時に変えようとしたら、階さんと委員長とマドンナにこっぴどく蹴られたよ。
お陰でようじょパンツを拝む事はできなかった……!
くやしいっ……!
でもお陰でものすごく精神が上がった気がする。
あれはお預けプレイとして計算されているのかしら。
エカテリーナ様は謁見の間に呼ばれている。
彼女のお付きということで、出羽亀さんはすっかり出世してて一緒にいる。
「よし、あっしも覗きにいくっすよ!! ”光の透過”!!」
あっ! 新聞屋が透明になった!
「なんだよその魔法!! 僕にもかけてよ! 新聞屋ずるいぞ!」
「ギニャー! 離せ、離すっすよ張井くん!! きい、おのれ、仕方ないっすねえ。”光の透過”!」
これで僕も透明になった。
「あれ、張井くんが消えました」
「本当……。亜美もいないわ。なんだか嫌な予感がする……!」
委員長をマドンナを後に、僕たちは謁見の間に乗り込んでいった。
エカテリーナ様は片膝突いた姿勢。
玉座の王様から色々聞かれている。
仮にも王女様なので、大臣とか将軍は厳しい言葉をかけられないみたいだ。
王様の目の前だしね。
王様はエカテリーナ様をにくからず思っている感じがする。
末のお姫様らしいし、イリアーノでも最強の戦力の一人らしいからね。
「ふむ、なるほど……かの魔王ベリアルが現れたというのか」
「王よ、しかし、その証拠がありませんぞ。聖王国めにやり込められたということも考えられます」
「うむ、ベリアルは書物にも、風聞の対象としてしか描かれておらぬ。だがエカテリーナが言うならば真実なのではないか?」
「スタッカリーノ将軍が戻らないのです。これは聖王国にやられたに違いありません。もしや、エカテリーナ殿下、貴女は聖王国と繋がっているのではないのですかな」
「わ、私はそんなことは」
王の面前なので、言葉は丁寧だったけど、実際これは詰問だなあ。
大臣が王の隣にいるんだけど、凄く性格が悪そうな爺さんだった。
大臣は、第一王子の側についているんだそうだ。
いまのところ第一王子があとを継ぐのは決定なんだけど、エカテリーナ様は王様が年を取ってから作った子供で、大変可愛がられているらしい。しかも、準勇者級とかいう凄く強い人だ。見た目も可愛いし、戦士としての才能もある。
ということで、第二王女のアルフォンシーナみたいな先に生まれた人たちはみんな、エカテリーナ様を危険視してるらしい。
王様の横にいるあのおじさんが第一王子だね。
名前は忘れたよ!
「よい、下がれ。従軍記録官も使い物にならなくなってしまったのでは、証言を当たるしかあるまい。エカテリーナ、疲れたであろう。ゆっくりと羽を休めるが良い」
「はい、陛下。もったいなきお言葉です」
王様、エカテリーナ様に声をかけるときだけ、娘バカなパパの目になってる。
エカテリーナ様を恋人にするには、あの娘バカな王様を懐柔しないといけないのかー。
王様はエカテリーナ様の味方だ。これは間違いない。
問題は、他の王族貴族はみんなエカテリーナ様の敵だってことだ。
あんまり嫌われてるもんだから、危険なドラゴンとかモンスターが出ると、エカテリーナ様は率先して討伐に行かされるらしい。
そして、本当に強いもんだからドラゴンとかモンスターを討伐してきてしまい、さらに強くなって帰ってきて、民衆の人気も上がる。
出羽亀さんが恐れているのは、エカテリーナ様を邪魔に思ってる奴らがそろそろ暗殺しに来るんじゃないかってことだった。
実際、アルフォンシーナは自分の立場が危なくなる恐れを押してまで、エカテリーナ様を陥れようとした。それくらい、他の王族貴族にとって、エカテリーナ様は危険なんだろう。
僕たちのクラスの仲間は、とりあえずみんなエカテリーナ様の食客扱いだ。
戦争でも大きな活躍をしたということで、お客様として部屋ももらっている。
「なんていうか……こう……不味いっすねえ」
新聞屋が出された料理に対して、とても正直な感想を言った。
「さ、さすがに失礼よそれ」
出羽亀さんがちょっと慌ててフォローしようとする。
「だって、ただこれ焼いただけっすよね? 塩は振ってあるっすけど、他に味付けは無かったっすか? これじゃあ南の国で食べた料理の方が遥かに美味しかったっすねえ」
「うん、確かにあっちはご飯が美味しかったよねー」
「王族に出される料理は、毒物などを警戒して、何十にも毒見をされて出されてくるのだ。だから、未知の香辛料などは使われないことも多いな」
エカテリーナ様は、まあご飯なんてこんなものだって、期待しない顔で食べてる。
でも、なんかこれってわざと不味いものを食べさせられてるんじゃないかなあ。
なんか嫌がらせのにおいがするぞ。
それにこのスープ、苦いなあ。飲むたびにHPが減るよ。
「!? 皆!! スープを飲むな! これは毒だ!!」
「えっ」
完飲したよ!!
なるほど、確かにHPがちょっと減ってる。
名前:張井辰馬
性別:男
種族:M
職業:M
HP:372380/372400
腕力:6
体力:485→530
器用さ:8
素早さ:6
知力:4→9
精神:265→411
魔力:200→267
愛 :567→703
魅力:25→31
取得技:ダメージグロウアップ(女性限定、容姿条件あり)
クロスカウンター(男性限定、相手攻撃力準拠)
全体カウンター(男性限定、固定ダメージ)
河津掛け(相手体重準拠)
反応射撃(射撃か投擲できるものが必要、相手攻撃力準拠)
全体ガード
気魔法行使レベル2
毒耐性←NEW!
20点減った。
あ、なんか閃いてるぞ。
ちなみに僕は、サリアさんとの決闘でまた物凄く強くなった。
いや、ひたすらタフに打たれ強くだけなった。
「なんとも無いのか、ハリイ」
「うん、僕だから大丈夫だと思いますけど、これ階さんや出羽亀さんが飲んだら死ぬと思います」
多分これ、僕が毒耐性閃くくらいだから猛毒だ。
出羽亀さんがやられたら、相手のステータスが見えなくて困るし、階さんが死んだら詰みだ。
あの二人って戦闘力皆無だけど、物凄く重要なのだ。
ちなみにスープ完飲は二人。
ぶつくさ言いながら飲み干していた新聞屋だ。
「げ、げげえーっ!? あっしが飲む前に言って欲しいっすよー!? うぎゃあああー! あ、あっしは若いみそらで死にたくないっすよー!?」
「大丈夫よ亜美。あんたも張井くんもほとんどHP減ってないじゃない。っていうか二人とも毒耐性ってなに……? あんたたち段々化け物じみてくるわねえ」
出羽亀さんいわく、どうやら新聞屋も僕と同じ感じになってきてるみたいだ。
うむむ、最強の敵は新聞屋かもしれない。
「はっ、あっしに毒耐性が! は、はは、はーっはっはっはっは!! もう暗殺も怖くないっすよー!!」
問題は、明らかにエカテリーナ様を暗殺する方向に、物事がシフトした事だろう。
めんどくさい事になりそうだぞ。
僕は戻ってきたぞ!
戻ってきたってほど思い入れがあるわけじゃないし、なんか大半は牢獄のなかにいたような気がするんだけど、こういうのは気分だ。
そんな感じで、僕たちはエカテリーナ様に付き従って戻ってきた。
エカテリーナ様は浮かない顔をしている。
まあ、勝った戦なのに没収試合にされてしまったわけだし、なんとも仕方ないところではある。
ちなみに僕と新聞屋、そして委員長とマドンナとグレモリーちゃんは、出発した時にはいなかった人員なので、彼らと一緒に行動しなくても構わないのだ。
だけど、エカテリーナ様があの将軍……今はベリアルさんにやられて崩れたプリンみたいになってしまったが……にかけられていた言葉は気になるじゃないか。
もしかして、ウツウツとした展開がイリアーノには待っているかもしれないのだ。
そもそも最初にエカテリーナ様がはめられたのだって、実のお姉さんにだったもんな。
「はっ! とおっ!」
「パリィ! パリィ!」
「ブウ!」
馬井くんと熊岡くんと富田くんは、ベリアルを前にして動けなくなってしまった事が悔しいらしい。
三人で一生懸命に修行をしている。
というか、馬井くん一度もうまい棍を召喚しなかったみたいだけど、あれなしだと君のアイデンティティが危ないじゃないか。
うまい棍がない馬井くんなんて、ただの主人公っぽい感じのモブだ。
「なんか張井くんひどいことを考えているっすね」
新聞屋が僕の心を読んだみたいな事を言う。
くっ、悔しいけど当たってるぞ。
馬井くんは女子から人気が出そうだから、あまり活躍されては僕が困るのだ。
やはりあの時見捨てていけば……いやいやいやいや。
イリアーノの出迎えは微妙な感じだった。
勝敗は聖王国に取り上げられてしまったから、実質上戦果はなし。
しかも、あの崩れプリンになった将軍、今のイリアーノ王国では勢力がある一族の人らしい。
「スタッカリーノ殿が亡くなられただと!?」
そう、それ。
油ギッシュなおじさんの名前なんて覚える趣味が無いので、すっかり頭から消えてしまっていたよ。
「ええい、それで何の戦果も無くおめおめと帰ってきたのか! しかも、兵の一部は使い物にならなくなっているではないか」
兵士たちは、ベリアルさんを直に見てしまった連中はみんなおかしくなってしまったみたいだ。
あの人、存在するだけで劇物みたいな効果を及ぼすようだ。
あ、そういえばグレモリーちゃんのパンツは、彼女が前後不覚の状態の時に変えようとしたら、階さんと委員長とマドンナにこっぴどく蹴られたよ。
お陰でようじょパンツを拝む事はできなかった……!
くやしいっ……!
でもお陰でものすごく精神が上がった気がする。
あれはお預けプレイとして計算されているのかしら。
エカテリーナ様は謁見の間に呼ばれている。
彼女のお付きということで、出羽亀さんはすっかり出世してて一緒にいる。
「よし、あっしも覗きにいくっすよ!! ”光の透過”!!」
あっ! 新聞屋が透明になった!
「なんだよその魔法!! 僕にもかけてよ! 新聞屋ずるいぞ!」
「ギニャー! 離せ、離すっすよ張井くん!! きい、おのれ、仕方ないっすねえ。”光の透過”!」
これで僕も透明になった。
「あれ、張井くんが消えました」
「本当……。亜美もいないわ。なんだか嫌な予感がする……!」
委員長をマドンナを後に、僕たちは謁見の間に乗り込んでいった。
エカテリーナ様は片膝突いた姿勢。
玉座の王様から色々聞かれている。
仮にも王女様なので、大臣とか将軍は厳しい言葉をかけられないみたいだ。
王様の目の前だしね。
王様はエカテリーナ様をにくからず思っている感じがする。
末のお姫様らしいし、イリアーノでも最強の戦力の一人らしいからね。
「ふむ、なるほど……かの魔王ベリアルが現れたというのか」
「王よ、しかし、その証拠がありませんぞ。聖王国めにやり込められたということも考えられます」
「うむ、ベリアルは書物にも、風聞の対象としてしか描かれておらぬ。だがエカテリーナが言うならば真実なのではないか?」
「スタッカリーノ将軍が戻らないのです。これは聖王国にやられたに違いありません。もしや、エカテリーナ殿下、貴女は聖王国と繋がっているのではないのですかな」
「わ、私はそんなことは」
王の面前なので、言葉は丁寧だったけど、実際これは詰問だなあ。
大臣が王の隣にいるんだけど、凄く性格が悪そうな爺さんだった。
大臣は、第一王子の側についているんだそうだ。
いまのところ第一王子があとを継ぐのは決定なんだけど、エカテリーナ様は王様が年を取ってから作った子供で、大変可愛がられているらしい。しかも、準勇者級とかいう凄く強い人だ。見た目も可愛いし、戦士としての才能もある。
ということで、第二王女のアルフォンシーナみたいな先に生まれた人たちはみんな、エカテリーナ様を危険視してるらしい。
王様の横にいるあのおじさんが第一王子だね。
名前は忘れたよ!
「よい、下がれ。従軍記録官も使い物にならなくなってしまったのでは、証言を当たるしかあるまい。エカテリーナ、疲れたであろう。ゆっくりと羽を休めるが良い」
「はい、陛下。もったいなきお言葉です」
王様、エカテリーナ様に声をかけるときだけ、娘バカなパパの目になってる。
エカテリーナ様を恋人にするには、あの娘バカな王様を懐柔しないといけないのかー。
王様はエカテリーナ様の味方だ。これは間違いない。
問題は、他の王族貴族はみんなエカテリーナ様の敵だってことだ。
あんまり嫌われてるもんだから、危険なドラゴンとかモンスターが出ると、エカテリーナ様は率先して討伐に行かされるらしい。
そして、本当に強いもんだからドラゴンとかモンスターを討伐してきてしまい、さらに強くなって帰ってきて、民衆の人気も上がる。
出羽亀さんが恐れているのは、エカテリーナ様を邪魔に思ってる奴らがそろそろ暗殺しに来るんじゃないかってことだった。
実際、アルフォンシーナは自分の立場が危なくなる恐れを押してまで、エカテリーナ様を陥れようとした。それくらい、他の王族貴族にとって、エカテリーナ様は危険なんだろう。
僕たちのクラスの仲間は、とりあえずみんなエカテリーナ様の食客扱いだ。
戦争でも大きな活躍をしたということで、お客様として部屋ももらっている。
「なんていうか……こう……不味いっすねえ」
新聞屋が出された料理に対して、とても正直な感想を言った。
「さ、さすがに失礼よそれ」
出羽亀さんがちょっと慌ててフォローしようとする。
「だって、ただこれ焼いただけっすよね? 塩は振ってあるっすけど、他に味付けは無かったっすか? これじゃあ南の国で食べた料理の方が遥かに美味しかったっすねえ」
「うん、確かにあっちはご飯が美味しかったよねー」
「王族に出される料理は、毒物などを警戒して、何十にも毒見をされて出されてくるのだ。だから、未知の香辛料などは使われないことも多いな」
エカテリーナ様は、まあご飯なんてこんなものだって、期待しない顔で食べてる。
でも、なんかこれってわざと不味いものを食べさせられてるんじゃないかなあ。
なんか嫌がらせのにおいがするぞ。
それにこのスープ、苦いなあ。飲むたびにHPが減るよ。
「!? 皆!! スープを飲むな! これは毒だ!!」
「えっ」
完飲したよ!!
なるほど、確かにHPがちょっと減ってる。
名前:張井辰馬
性別:男
種族:M
職業:M
HP:372380/372400
腕力:6
体力:485→530
器用さ:8
素早さ:6
知力:4→9
精神:265→411
魔力:200→267
愛 :567→703
魅力:25→31
取得技:ダメージグロウアップ(女性限定、容姿条件あり)
クロスカウンター(男性限定、相手攻撃力準拠)
全体カウンター(男性限定、固定ダメージ)
河津掛け(相手体重準拠)
反応射撃(射撃か投擲できるものが必要、相手攻撃力準拠)
全体ガード
気魔法行使レベル2
毒耐性←NEW!
20点減った。
あ、なんか閃いてるぞ。
ちなみに僕は、サリアさんとの決闘でまた物凄く強くなった。
いや、ひたすらタフに打たれ強くだけなった。
「なんとも無いのか、ハリイ」
「うん、僕だから大丈夫だと思いますけど、これ階さんや出羽亀さんが飲んだら死ぬと思います」
多分これ、僕が毒耐性閃くくらいだから猛毒だ。
出羽亀さんがやられたら、相手のステータスが見えなくて困るし、階さんが死んだら詰みだ。
あの二人って戦闘力皆無だけど、物凄く重要なのだ。
ちなみにスープ完飲は二人。
ぶつくさ言いながら飲み干していた新聞屋だ。
「げ、げげえーっ!? あっしが飲む前に言って欲しいっすよー!? うぎゃあああー! あ、あっしは若いみそらで死にたくないっすよー!?」
「大丈夫よ亜美。あんたも張井くんもほとんどHP減ってないじゃない。っていうか二人とも毒耐性ってなに……? あんたたち段々化け物じみてくるわねえ」
出羽亀さんいわく、どうやら新聞屋も僕と同じ感じになってきてるみたいだ。
うむむ、最強の敵は新聞屋かもしれない。
「はっ、あっしに毒耐性が! は、はは、はーっはっはっはっは!! もう暗殺も怖くないっすよー!!」
問題は、明らかにエカテリーナ様を暗殺する方向に、物事がシフトした事だろう。
めんどくさい事になりそうだぞ。
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