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76・冬の終わり
第227話 雪解けとともにカレーが広まった
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新たな美食となれば、すぐさま飛びつくアーランの民たち。
すっかり江戸っ子みたいな生態になってしまったな。
まあ、僕のせいなんだが!
「ギルボウ、何を作ってるんだ?」
「おう。限界まで水分を飛ばし、粉とひき肉をベースにした食べごたえのあるカレーだ」
「ドライカレーじゃん!! 独自に開発したのか!?」
「お? この料理の性質を考えたら、凝縮して少量で足りるようにするってのは思いつくだろ。こいつはパスタにつけたりパンに挟んだりして食うんだが……」
ギルボウの目がギラリと光った。
「ちょっと見てろ。パン種の中にこのドライカレー……いい呼び名だな。使わせてもらうぜ。こいつを入れてだな。そして……揚げる!」
シュワーッと音を立てる油。
きつね色にこんがりと染まるパン。
なんたることだ!
「お前……カレーパンを無から生み出したのか!?」
「カレーを用意したのはお前だろうが。それに美味い粉を使えるようにしたのもお前だろ? 素材が揃えば普通にこういうのが生まれるわけだ」
「いやいやいや、普通生まれないって」
ギルボウ、恐ろしい男だ。
リップルみたいな圧倒的戦闘力に対してもそこまで戦慄しない僕だが、ギルボウの料理の力に関してだけは常に絶対勝てねえ、という思いを感じる。
揚げたてカレーパンを食す。
当たり前のことながら、死ぬほど美味かった。
中身がカレーフィリングじゃなく、まんまドライカレーが入っているのだ!
食べ応え! 圧倒的なスパイシーさ!!
「パン種から油が中にしみ込む前に上げるのがコツだな。そうすると、カレーのままの美味さと揚がったパンのほくほく具合を両立できる……」
「完成させてるじゃん。本当に恐ろしい男だなお前は……」
天才料理人ギルボウ!
この男が僕の発見した料理を大きく飛躍させる。
ということで、カレーパンをいくつかお土産でもらった。
コボルド用に辛味少なめドライカレーのカレーパンもよし!
嗅覚に優れるコボルドがいるお陰で、この国では甘口カレーも発展していっている。
辛いのが苦手な人もいるからね。
そういう人たちも甘口を食べる。
甘くても香りはバッチリカレーなのだ。
「もうすぐ春だが、そうなるとお前、船旅に出るんだろ?」
ギルボウに話を振られ、僕は頷いた。
「ああ。南国でまだ見ぬ食材を見つける」
「この大陸にも食材はまだまだあるだろ。何が足りないんだ?」
「米だ」
「こめえ? なんだそりゃ?」
「僕が今まで発見してきた料理を、丸ごと包みこんで一緒に食べられ、引き立ててくれる幻の主食だよ」
「なんだそりゃ? パンとは違うのか?」
「パンを作る粉も、大義ではそうだと思う。だが、米はちょっと違うんだ。それ単体を炊くだけで食べられるようになる。ちょっと実を欠いて磨く必要があるが……」
「ほうほう。そのまんまで食えるようになるってのはすげえな。よし、探してこいよ。そして俺のところに持って来い!」
「よしきた!」
僕とギルボウはがっしりと握手を交わした。
この男なら、初めて触れる米だろうと美味しくしてくれることだろう。
こうして、店を出た僕。
辺りはすっかり雪解けが始まっており、春の到来を思わせる。
「ちょっとあったかくなってきたもんなあ……。おっ、既に芽吹いているやつがいる」
アーランの道は石畳で舗装されている。
だが、それは表の道だけ。
裏道に入れば土がむき出しで、そこからは解けた雪を割って緑色の物が見えていた。
春が来たなあ。
「パパー! カレーきたー!」
「おまたせしましたー!!」
「おおー、待ってたぞー! はい、これお代金と……御駄賃代わりの骨付き肉」
「ありがとー!!」
コボルドの配達屋さんだな。
料理をこうして自宅まで届けたりしているのだ。
おお、いい香りがする。
ちょっと裕福な国民とかになってくると、カレーも広まっているのだ。
お金がない人はない人で、カレーの味をつけた肉とか、そういうおつまみを楽しんでいるらしい。
マサラガラムとカレーコの栽培も順調。
カレーコに関しては、今は砂漠の王国から輸入される分だけだからちょっと高い。
まだまだ、カレーはこれから。
僕が栽培しているものが出回れば、カレーの価格も下がることだろう。
南行の旅から戻ってきた頃には、そうなっているかな……?
そんな事を考えながら帰ってきたら、雪の消えた宿の軒先で、コゲタとアララちゃんがやあやあ言いながらちゃんばらをしていた。
あっ、そうか。
もうすぐコゲタの冒険者登録なのだった。
「おーい二人ともー!」
「あっ、ご主人ー!」
「コゲタのご主人ー!」
ワーッと駆け寄ってくる二人。
僕はお土産を差し出した。
「これ、お土産のカレーパンだぞー」
「カレーパンー?」
「なんだろー? でもでもコゲタ、これって」
「おいしそうなによいがする!!」
「召し上がれ」
僕が二人に手渡すと、コボルドたちはガブガブーっとカレーパンに食いつくのだった。
感想を言う暇もなく、パンが平らげられていく。
食べ終わり、自分たちの手をペロペロしている二人。
「美味しかった?」 と聞いたら、とてもいい笑顔で「うん!」と返ってくるのだった。
すっかり江戸っ子みたいな生態になってしまったな。
まあ、僕のせいなんだが!
「ギルボウ、何を作ってるんだ?」
「おう。限界まで水分を飛ばし、粉とひき肉をベースにした食べごたえのあるカレーだ」
「ドライカレーじゃん!! 独自に開発したのか!?」
「お? この料理の性質を考えたら、凝縮して少量で足りるようにするってのは思いつくだろ。こいつはパスタにつけたりパンに挟んだりして食うんだが……」
ギルボウの目がギラリと光った。
「ちょっと見てろ。パン種の中にこのドライカレー……いい呼び名だな。使わせてもらうぜ。こいつを入れてだな。そして……揚げる!」
シュワーッと音を立てる油。
きつね色にこんがりと染まるパン。
なんたることだ!
「お前……カレーパンを無から生み出したのか!?」
「カレーを用意したのはお前だろうが。それに美味い粉を使えるようにしたのもお前だろ? 素材が揃えば普通にこういうのが生まれるわけだ」
「いやいやいや、普通生まれないって」
ギルボウ、恐ろしい男だ。
リップルみたいな圧倒的戦闘力に対してもそこまで戦慄しない僕だが、ギルボウの料理の力に関してだけは常に絶対勝てねえ、という思いを感じる。
揚げたてカレーパンを食す。
当たり前のことながら、死ぬほど美味かった。
中身がカレーフィリングじゃなく、まんまドライカレーが入っているのだ!
食べ応え! 圧倒的なスパイシーさ!!
「パン種から油が中にしみ込む前に上げるのがコツだな。そうすると、カレーのままの美味さと揚がったパンのほくほく具合を両立できる……」
「完成させてるじゃん。本当に恐ろしい男だなお前は……」
天才料理人ギルボウ!
この男が僕の発見した料理を大きく飛躍させる。
ということで、カレーパンをいくつかお土産でもらった。
コボルド用に辛味少なめドライカレーのカレーパンもよし!
嗅覚に優れるコボルドがいるお陰で、この国では甘口カレーも発展していっている。
辛いのが苦手な人もいるからね。
そういう人たちも甘口を食べる。
甘くても香りはバッチリカレーなのだ。
「もうすぐ春だが、そうなるとお前、船旅に出るんだろ?」
ギルボウに話を振られ、僕は頷いた。
「ああ。南国でまだ見ぬ食材を見つける」
「この大陸にも食材はまだまだあるだろ。何が足りないんだ?」
「米だ」
「こめえ? なんだそりゃ?」
「僕が今まで発見してきた料理を、丸ごと包みこんで一緒に食べられ、引き立ててくれる幻の主食だよ」
「なんだそりゃ? パンとは違うのか?」
「パンを作る粉も、大義ではそうだと思う。だが、米はちょっと違うんだ。それ単体を炊くだけで食べられるようになる。ちょっと実を欠いて磨く必要があるが……」
「ほうほう。そのまんまで食えるようになるってのはすげえな。よし、探してこいよ。そして俺のところに持って来い!」
「よしきた!」
僕とギルボウはがっしりと握手を交わした。
この男なら、初めて触れる米だろうと美味しくしてくれることだろう。
こうして、店を出た僕。
辺りはすっかり雪解けが始まっており、春の到来を思わせる。
「ちょっとあったかくなってきたもんなあ……。おっ、既に芽吹いているやつがいる」
アーランの道は石畳で舗装されている。
だが、それは表の道だけ。
裏道に入れば土がむき出しで、そこからは解けた雪を割って緑色の物が見えていた。
春が来たなあ。
「パパー! カレーきたー!」
「おまたせしましたー!!」
「おおー、待ってたぞー! はい、これお代金と……御駄賃代わりの骨付き肉」
「ありがとー!!」
コボルドの配達屋さんだな。
料理をこうして自宅まで届けたりしているのだ。
おお、いい香りがする。
ちょっと裕福な国民とかになってくると、カレーも広まっているのだ。
お金がない人はない人で、カレーの味をつけた肉とか、そういうおつまみを楽しんでいるらしい。
マサラガラムとカレーコの栽培も順調。
カレーコに関しては、今は砂漠の王国から輸入される分だけだからちょっと高い。
まだまだ、カレーはこれから。
僕が栽培しているものが出回れば、カレーの価格も下がることだろう。
南行の旅から戻ってきた頃には、そうなっているかな……?
そんな事を考えながら帰ってきたら、雪の消えた宿の軒先で、コゲタとアララちゃんがやあやあ言いながらちゃんばらをしていた。
あっ、そうか。
もうすぐコゲタの冒険者登録なのだった。
「おーい二人ともー!」
「あっ、ご主人ー!」
「コゲタのご主人ー!」
ワーッと駆け寄ってくる二人。
僕はお土産を差し出した。
「これ、お土産のカレーパンだぞー」
「カレーパンー?」
「なんだろー? でもでもコゲタ、これって」
「おいしそうなによいがする!!」
「召し上がれ」
僕が二人に手渡すと、コボルドたちはガブガブーっとカレーパンに食いつくのだった。
感想を言う暇もなく、パンが平らげられていく。
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