90 / 210
30・安楽椅子冒険者、走る
第90話 それぞれの思惑で大活躍
しおりを挟む
「待て、海藻!! 油漬けにして食ってやる!!」
「俺の部下に化けるとは馬鹿が!! 盗賊ギルドを愚弄した罪の重さを思い知れ! ですよねリップルさん!」
僕とアーガイルさんが飛び出した。
リップルが背後で、なんか生暖かい表情で見守ってるのが分かる……。
僕は海藻デーモンを食卓に並べんとする食欲から
アーガイルさんは盗賊ギルドのメンツを賭けて……のように見せつつ、実はリップルにいいところ見せたいだけなのだ。
このゴールド級、自由すぎる。
だが、下心満々だろうが僕らは本気だ。
油を使って地面を滑らせ、多分時速40kmくらい出している僕。
アーガイルさんは、屋根の上に塀の上を高速で跳び回りながらデーモンのゼルケルをを追跡する。
あの人が優れているのは、あの圧倒的な身体能力だろう。人間じゃねえ。
「ナザル! 二件先右折!!」
「了解!」
先に油を伸ばした。
とは言っても、僕の能力は僕から離れるほどスピードが出なくなる。
せいぜい時速45kmが限度だ。
それでも人間の姿をしているデーモン相手には十分だったらしく。
『ウボアーッ!!』
なんか曲がり角の方で叫び声がして、ステンと転んだやつがいる。
引っかかった!
アーガイルさんが家と家の間をショートカットで跳躍しながら、僕の頭上を飛び越えていく。
そして空中で三本のダガーを投擲した。
僕が曲がり角に到達したら、ダガーがちょうど倒れている男の頭と目玉と首に突き刺さったところだった。
これが普通の人間なら一巻の終わり。
だが、相手はデーモンだ。
刺さったと思ったところが、ばらりと崩れた。
その全身が緑色に染まり、バラバラの触手めいた姿に解けていく。
『ウボアーッ!!』
デーモンが僕らを見回しながら叫んだ。
表面に刺さっていたダガーがぬるりと抜ける。
これは……。
油ではないぬめりを持っている海藻のようだ。
海藻のぬめぬめはごちそうだからな……。
こりゃあ堪らんぞ。
「ダガーが通用しないか。毒も通じなさそうだな。さて……。おいナザル、なんでお前はめちゃくちゃに悪そうな笑みを浮かべてやる気全開なんだ!?」
「アーガイルさん! こいつを倒したら僕にくれませんかね!? 試してみたい料理が幾つも思い浮かぶんですよ!」
「食う気か!? いや、止めはしないが……よっと!! 野郎、触手を伸ばしてきやがった!」
バック転して突然の攻撃を回避するアーガイルさん。
塀の上だろうが、地面の上みたいに移動するな。
そうしながら、今度は紐のついたダガーを何本も投擲する。
これがデーモンに突き刺さり、あるいは触手みたいな海藻を切断し、アーガイルさんが紐を操作すると、彼の手元に戻っていく。
あれが彼の切り札だろう。
射程距離は5mくらい。
だが、その距離から自在にダガーを操り、しかも弾切れがない。
恐るべき技だ。
だが、相手が悪いなあ。
都合よく、相手に核があるとも限らない。
僕が見たところ、ゼルケルは海藻の集合体だ。
このまま日中で暴れていれば勝手に乾いて死ぬだろうが、水分がある限りは死なないと見た。
「任せてください! こういう絡まりあって群体で生物みたいになってるやつは……油を……!!」
僕の足元から油が吹き出した。
これを纏いながら前進する。
ゼルケルは迎え撃とうと海藻を伸ばして叩きつけてくるが……。
僕の表面の摩擦はゼロになっている。
海藻はつるんと滑って明後日の方向に吹き飛んでいくのだ。
それだけではない。
食欲に駆られた僕の本領が発揮されているぞ!
油に触れたところから、すでに僕の油がゼルケルに乗り移っている。
足元から、触れた先から。
そして僕は自ら手で触れられる距離まで達し、そこからも油を注ぎ込んだ。
『ウッウッ、ウボアーッ!?』
ゼルケルが叫んだ。
ようやく理解したか。
これはお前が集合体なら、その固く繋がった結び目を油でツルッツルにしてスルスルとほどいてしまうための油だ!
ゼルケルが慌てて暴れた。
だが、彼の周囲は僕の油に覆われている。
アーガイルさんはこれを見越して、ちょっと離れたところにいたのだ。
「相変わらず、恐ろしい油使いだぜ……。見る度に腕を上げていきやがる」
ゼルケルは自分が暴れることで、海藻が遠心力で勝手にほどけ抜けていくようになった。
つまり、見ているだけで自分でばらばらになる。
数分ほどで、そこにはばらばらになった海藻の山があった。
それぞれがバタバタと動いているが、油に包まれたためにもとに戻ることはできない。
「活きが良いまま確保できた! いやあ、ありがたい……」
「おっおっ、やってるね!」
リップルが後からのんびりと現れた。
僕が用意してきた網に、油まみれの海藻を次々詰め込んでいる辺りでだ。
「ナザルは想像を超えたことをしてるね……。あっあっ、その蠢く海藻を手にして近寄らないでくれ」
「なんという言い草だ」
温厚な僕もちょっと憤慨した。
アーガイルさんは油が引いたところに降りてきて、海藻を一つ摘んだ。
ピチピチ跳ねている。
「あっ、一本くらいなら持っていっていいですよ」
「お前のじゃねえだろ! いやあ……しかし、なんでこんなもんがアーランに逃げ込んだんだか……。ゴールド級のパーティともなりゃ、こんな奴を倒すくらいわけないだろうに」
「それがだねアーガイルくん」
リップルが肩をすくめた。
「どうやら、ゴールド級のギフト持ちが、海藻で何か料理を作ろうと思い立って運んでいる最中だったらしく……」
「げっ!? ナザル意外にもこんなもん食おうとしてるやつがいるのかよ!? 物好きだねえ……」
リップルもアーガイルさんも笑うのだった。
だが、僕はちょっと気になったところがある。
ギフト持ちで、海藻で料理を作ろうと思い立つ者がいる。
その人はもしかすると……僕と同じ、転生者なんじゃないのか?
会いたい。
ぜひ、会ってみたいものだ。
「リップル、その人を紹介してくれないか?」
「おやナザル、珍しい。ゴールド級冒険者とはあまり積極的に関わろうとしなかった君じゃないか」
「権力の臭いがするところからは離れていたかったんだよ。だが今回は別だ。その人が、どんな海藻料理を知っているのかに興味がある……!!」
「俺の部下に化けるとは馬鹿が!! 盗賊ギルドを愚弄した罪の重さを思い知れ! ですよねリップルさん!」
僕とアーガイルさんが飛び出した。
リップルが背後で、なんか生暖かい表情で見守ってるのが分かる……。
僕は海藻デーモンを食卓に並べんとする食欲から
アーガイルさんは盗賊ギルドのメンツを賭けて……のように見せつつ、実はリップルにいいところ見せたいだけなのだ。
このゴールド級、自由すぎる。
だが、下心満々だろうが僕らは本気だ。
油を使って地面を滑らせ、多分時速40kmくらい出している僕。
アーガイルさんは、屋根の上に塀の上を高速で跳び回りながらデーモンのゼルケルをを追跡する。
あの人が優れているのは、あの圧倒的な身体能力だろう。人間じゃねえ。
「ナザル! 二件先右折!!」
「了解!」
先に油を伸ばした。
とは言っても、僕の能力は僕から離れるほどスピードが出なくなる。
せいぜい時速45kmが限度だ。
それでも人間の姿をしているデーモン相手には十分だったらしく。
『ウボアーッ!!』
なんか曲がり角の方で叫び声がして、ステンと転んだやつがいる。
引っかかった!
アーガイルさんが家と家の間をショートカットで跳躍しながら、僕の頭上を飛び越えていく。
そして空中で三本のダガーを投擲した。
僕が曲がり角に到達したら、ダガーがちょうど倒れている男の頭と目玉と首に突き刺さったところだった。
これが普通の人間なら一巻の終わり。
だが、相手はデーモンだ。
刺さったと思ったところが、ばらりと崩れた。
その全身が緑色に染まり、バラバラの触手めいた姿に解けていく。
『ウボアーッ!!』
デーモンが僕らを見回しながら叫んだ。
表面に刺さっていたダガーがぬるりと抜ける。
これは……。
油ではないぬめりを持っている海藻のようだ。
海藻のぬめぬめはごちそうだからな……。
こりゃあ堪らんぞ。
「ダガーが通用しないか。毒も通じなさそうだな。さて……。おいナザル、なんでお前はめちゃくちゃに悪そうな笑みを浮かべてやる気全開なんだ!?」
「アーガイルさん! こいつを倒したら僕にくれませんかね!? 試してみたい料理が幾つも思い浮かぶんですよ!」
「食う気か!? いや、止めはしないが……よっと!! 野郎、触手を伸ばしてきやがった!」
バック転して突然の攻撃を回避するアーガイルさん。
塀の上だろうが、地面の上みたいに移動するな。
そうしながら、今度は紐のついたダガーを何本も投擲する。
これがデーモンに突き刺さり、あるいは触手みたいな海藻を切断し、アーガイルさんが紐を操作すると、彼の手元に戻っていく。
あれが彼の切り札だろう。
射程距離は5mくらい。
だが、その距離から自在にダガーを操り、しかも弾切れがない。
恐るべき技だ。
だが、相手が悪いなあ。
都合よく、相手に核があるとも限らない。
僕が見たところ、ゼルケルは海藻の集合体だ。
このまま日中で暴れていれば勝手に乾いて死ぬだろうが、水分がある限りは死なないと見た。
「任せてください! こういう絡まりあって群体で生物みたいになってるやつは……油を……!!」
僕の足元から油が吹き出した。
これを纏いながら前進する。
ゼルケルは迎え撃とうと海藻を伸ばして叩きつけてくるが……。
僕の表面の摩擦はゼロになっている。
海藻はつるんと滑って明後日の方向に吹き飛んでいくのだ。
それだけではない。
食欲に駆られた僕の本領が発揮されているぞ!
油に触れたところから、すでに僕の油がゼルケルに乗り移っている。
足元から、触れた先から。
そして僕は自ら手で触れられる距離まで達し、そこからも油を注ぎ込んだ。
『ウッウッ、ウボアーッ!?』
ゼルケルが叫んだ。
ようやく理解したか。
これはお前が集合体なら、その固く繋がった結び目を油でツルッツルにしてスルスルとほどいてしまうための油だ!
ゼルケルが慌てて暴れた。
だが、彼の周囲は僕の油に覆われている。
アーガイルさんはこれを見越して、ちょっと離れたところにいたのだ。
「相変わらず、恐ろしい油使いだぜ……。見る度に腕を上げていきやがる」
ゼルケルは自分が暴れることで、海藻が遠心力で勝手にほどけ抜けていくようになった。
つまり、見ているだけで自分でばらばらになる。
数分ほどで、そこにはばらばらになった海藻の山があった。
それぞれがバタバタと動いているが、油に包まれたためにもとに戻ることはできない。
「活きが良いまま確保できた! いやあ、ありがたい……」
「おっおっ、やってるね!」
リップルが後からのんびりと現れた。
僕が用意してきた網に、油まみれの海藻を次々詰め込んでいる辺りでだ。
「ナザルは想像を超えたことをしてるね……。あっあっ、その蠢く海藻を手にして近寄らないでくれ」
「なんという言い草だ」
温厚な僕もちょっと憤慨した。
アーガイルさんは油が引いたところに降りてきて、海藻を一つ摘んだ。
ピチピチ跳ねている。
「あっ、一本くらいなら持っていっていいですよ」
「お前のじゃねえだろ! いやあ……しかし、なんでこんなもんがアーランに逃げ込んだんだか……。ゴールド級のパーティともなりゃ、こんな奴を倒すくらいわけないだろうに」
「それがだねアーガイルくん」
リップルが肩をすくめた。
「どうやら、ゴールド級のギフト持ちが、海藻で何か料理を作ろうと思い立って運んでいる最中だったらしく……」
「げっ!? ナザル意外にもこんなもん食おうとしてるやつがいるのかよ!? 物好きだねえ……」
リップルもアーガイルさんも笑うのだった。
だが、僕はちょっと気になったところがある。
ギフト持ちで、海藻で料理を作ろうと思い立つ者がいる。
その人はもしかすると……僕と同じ、転生者なんじゃないのか?
会いたい。
ぜひ、会ってみたいものだ。
「リップル、その人を紹介してくれないか?」
「おやナザル、珍しい。ゴールド級冒険者とはあまり積極的に関わろうとしなかった君じゃないか」
「権力の臭いがするところからは離れていたかったんだよ。だが今回は別だ。その人が、どんな海藻料理を知っているのかに興味がある……!!」
22
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
勇者を庇って死ぬモブに転生したので、死亡フラグを回避する為に槍と魔術で最強になりました。新天地で領主として楽しく暮らしたい
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
現世での残業の最中に突然死。目が覚めたら俺は見覚えのある土手に居た……え? これ昨日やってた死にゲーの街にそっくりじゃね?
俺はどうやら【シャオン】というゲーム序盤のイベントで、主人公である勇者を守って死ぬモブキャラに転生してしまったようだ。
折角転生したのに死んでたまるか!モンスター溢れるこの世界では、人類はモンスターに蹂躙される食物連鎖の下位でしかないのだから……
先ずは死亡フラグを叩き折り理想の異世界セカンドライフを送ってやる!と硬く決意するものの……えっ? シャオンて公爵家の次男? それも妾の子とか面倒ごとは勘弁してくれよ……
少しづつゲームの流れとはズレていき……気が付けば腹違いの兄【イオン】の命令で、モンスターの支配領域の最前線都市アリテナで腹違いの妹【リソーナ】と共に辣腕を振い。あるときは領主として、またあるときは冒険者としてあらゆる手段を用いて、シャオンは日常を守るために藻掻いていく……
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
最強執事の恩返し~大魔王を倒して100年ぶりに戻ってきたら世話になっていた侯爵家が没落していました。恩返しのため復興させます~
榊与一
ファンタジー
異世界転生した日本人、大和猛(やまとたける)。
彼は異世界エデンで、コーガス侯爵家によって拾われタケル・コーガスとして育てられる。
それまでの孤独な人生で何も持つ事の出来なかった彼にとって、コーガス家は生まれて初めて手に入れた家であり家族だった。
その家を守るために転生時のチート能力で魔王を退け。
そしてその裏にいる大魔王を倒すため、タケルは魔界に乗り込んだ。
――それから100年。
遂にタケルは大魔王を討伐する事に成功する。
そして彼はエデンへと帰還した。
「さあ、帰ろう」
だが余りに時間が立ちすぎていた為に、タケルの事を覚えている者はいない。
それでも彼は満足していた。
何故なら、コーガス家を守れたからだ。
そう思っていたのだが……
「コーガス家が没落!?そんな馬鹿な!?」
これは世界を救った勇者が、かつて自分を拾い温かく育ててくれた没落した侯爵家をチートな能力で再興させる物語である。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福論。〜飯作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺若葉
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる