64 / 210
22・国交樹立!
第64話 やっぱ寒天仕入れるために僕も行くか
しおりを挟む
「ところでナザル」
「なんだいリップル」
「バルバラが話していた、寒天とやらの話はどうするんだい?」
「あっ!!」
僕はハッとした。
そうだった。
これから美味いものを作って暮らしていくために、寒天という一大ヒントを与えられたのだった。
これはリップルが知る限り、ファイブショーナンにしか存在しないものだそうだ。
では、今回の隊商について行かねば始まるまいよ。
気が変わった。
あの隊商の募集に僕も参加する!
この間、コゲタと二人で行ったばかりだけど。
「コゲタ! ファイブショーナン行くぞ!」
「あい、ご主人!」
後ろの、小柄な種族用の椅子に座っていたコゲタが、元気に両手を上げた。
隊商となれば、コゲタも連れ歩けて便利じゃないか。
しかも旅のお供をしたらお金が出るのだ。
よく考えたら失うものがない。
「お得だ。なぜ見落としていたんだ……。下手に権力から遠ざかろうとすると、本質を見失ってしまうんだな」
「君って男はこう、そういうさもしさを忘れられないんだなあ……」
「なんとでも言ってもらいたい! 綺麗事ばかりで、無責任な暮らしは成立しないのだ」
こうして、僕は隊商に応募した。
護衛の費用はごく安いものだったので、他の殆どはアイアン級だったのだが。
そこにシルバー級が来たと言うので、すぐに採用された。
コゲタ付きでもオーケーが出たほどだ。
しかもこの隊商、水と食料がタダで出るんだ。
大したものじゃないが、食べ物をもらえるのはでかい。
数日が過ぎ、隊商出発の時になった。
アイアン級冒険者たちは、護衛としての初仕事に緊張の面持ち。
僕とコゲタは散歩みたいなものなんで、隊商の一番うしろをのんびりついていく。
「ご主人、つりする?」
「隊商についていってると、釣りはできないだろうなあ」
「ざんねんー」
がっかりするコゲタなのだった。
今回のは一応仕事だからね。
だが、この道のりに危険はないことは分かっている。
つまり、のろのろ進む隊商をのろのろ追いかけて行き来するだけで、金と食事が得られる機会と言っていいだろう。
なんたるラクな仕事だろうか。
例の砂浜に踏み込むとかしない限りは安全なのだ。
「後ろのやつ、シルバー級らしいぜ」
「なんでシルバー級がこんな仕事してるんだよ!」
「ってか、コボルド連れているけど何の役に立つんだ?」
若き者たちが何かボソボソ言い合っているではないか。
気持ちは分かるぞ。
緊張しているところで、僕のような緊張感とは縁遠いやつがいるんだからな。
しかもシルバー級だ。
「安心してくれ。手柄は君たちに譲ってやろう。それから、コボルドは五感に優れているから危険なやつの接近にはすぐに気付くんだぞ」
コゲタは遊ぶのに夢中になると全然気付かなくなるけどな。
そこもかわいい。
「そ、そうなんすか」
「うす」
シルバー級に反応されると大人しくなるな……。
権威に弱いぞアイアン級……!
隊商の中央には第二王子がいる。
彼は馬車に乗っており、大事に大事に運ばれているのだ。
大変教養を持った人物らしいが、武芸には縁が無い人物だと聞く。
まあ、会うこともあるまい。
僕は、時折コゲタを肩車したりしながらまったりと旅を楽しんだ。
今回は景色を堪能することがメインだなあ。
そして昼休憩。
例の砂浜に到着した。
よせばいいのに、ぞろぞろと砂浜に降りていく隊商の護衛たち。
「あっ、やめろやめろ。降りるな降りるな! そっちは危ない! ギルマンが出る!」
僕が声を掛けたが、言葉の意味が理解できない様子。
傭兵は人間相手に戦う仕事だし、アイアン級はそもそもギルマンが何なのか分からないのだ。
当然、縄張りを荒らされて出てくるギルマン。
あーっ、わあわあと騒ぎながらバトルが始まってしまった!
「おーいみんな! 砂浜はギルマンの縄張りだ! 彼らの領域を侵してるのは僕らの方だぞ! 退け、退けー!!」
僕が大声を発したら、それなりに熟練の護衛たちはようやく理解して、慌てて砂浜から引き上げた。
残ったのはアイアン級たちだ。
こりゃあいけない。
「おーいギルマン! 僕だ! ほら、油使いの!」
油をビュッと飛ばして、ギルマンたちの意識をこちらに向ける。
いやあ、アイアン級の若人たち、今にも殺されそうなんだもの。
ギルマンの前線に立つ、いわゆる兵士クラスの連中は、実力で言えばカッパー級上位からシルバー級下位。
アイアン級では勝負にならないのだ。
そしてギルマンたちは幸い、僕の事を覚えていたようだ。
油が飛んできたら、それを見てギャアギャア騒ぐ。
アイアン級の一人はギルマンの銛で串刺しになっていたが、これは蹴られて銛を引き抜かれた。
生きてるかー?
あ、血を吐いて咳をしているから、生きてるな。
僕は油を水鉄砲のように飛ばしながら、ギルマンを威嚇した。
彼らは油に触れると、めちゃくちゃ必死にそれを払い落として、慌てて水辺まで下がっていく。
「ほら、今のうちに仲間を回収する! 撤退撤退!」
「わ、分かった!」
「助かりました!」
無茶は若者の専売特許だ。
だが、無茶はえてして、死ぬんだよなあ。
生き残った者だけがそれを教訓とできるのだ。
運が良かったなアイアン級の諸君。
全員が砂浜から引き上げたところで、ギルマンたちも水の中に消えていった。
隊商にもホッとした空気が流れる。
「えー、皆さん! 手出ししなければいらんことにならない状況はたくさんあります! アーランを一歩出た環境は、知らない人にとっては分からん殺しをしてくる魔境みたいなものです! 基本、街道から外れないでください!!」
僕は大声を張り上げて、注意喚起した。
思った以上に、この隊商のみんなは素人だぞ。
状況に対応できるだろうっていうのは、冒険者の常識、一般人の非常識だったな。
目立ちたくはないが、色々注意しながら進んでもらおう。
僕が食事と給料を貰う前に、壊滅なんかされたら堪ったものではない。
「なんだいリップル」
「バルバラが話していた、寒天とやらの話はどうするんだい?」
「あっ!!」
僕はハッとした。
そうだった。
これから美味いものを作って暮らしていくために、寒天という一大ヒントを与えられたのだった。
これはリップルが知る限り、ファイブショーナンにしか存在しないものだそうだ。
では、今回の隊商について行かねば始まるまいよ。
気が変わった。
あの隊商の募集に僕も参加する!
この間、コゲタと二人で行ったばかりだけど。
「コゲタ! ファイブショーナン行くぞ!」
「あい、ご主人!」
後ろの、小柄な種族用の椅子に座っていたコゲタが、元気に両手を上げた。
隊商となれば、コゲタも連れ歩けて便利じゃないか。
しかも旅のお供をしたらお金が出るのだ。
よく考えたら失うものがない。
「お得だ。なぜ見落としていたんだ……。下手に権力から遠ざかろうとすると、本質を見失ってしまうんだな」
「君って男はこう、そういうさもしさを忘れられないんだなあ……」
「なんとでも言ってもらいたい! 綺麗事ばかりで、無責任な暮らしは成立しないのだ」
こうして、僕は隊商に応募した。
護衛の費用はごく安いものだったので、他の殆どはアイアン級だったのだが。
そこにシルバー級が来たと言うので、すぐに採用された。
コゲタ付きでもオーケーが出たほどだ。
しかもこの隊商、水と食料がタダで出るんだ。
大したものじゃないが、食べ物をもらえるのはでかい。
数日が過ぎ、隊商出発の時になった。
アイアン級冒険者たちは、護衛としての初仕事に緊張の面持ち。
僕とコゲタは散歩みたいなものなんで、隊商の一番うしろをのんびりついていく。
「ご主人、つりする?」
「隊商についていってると、釣りはできないだろうなあ」
「ざんねんー」
がっかりするコゲタなのだった。
今回のは一応仕事だからね。
だが、この道のりに危険はないことは分かっている。
つまり、のろのろ進む隊商をのろのろ追いかけて行き来するだけで、金と食事が得られる機会と言っていいだろう。
なんたるラクな仕事だろうか。
例の砂浜に踏み込むとかしない限りは安全なのだ。
「後ろのやつ、シルバー級らしいぜ」
「なんでシルバー級がこんな仕事してるんだよ!」
「ってか、コボルド連れているけど何の役に立つんだ?」
若き者たちが何かボソボソ言い合っているではないか。
気持ちは分かるぞ。
緊張しているところで、僕のような緊張感とは縁遠いやつがいるんだからな。
しかもシルバー級だ。
「安心してくれ。手柄は君たちに譲ってやろう。それから、コボルドは五感に優れているから危険なやつの接近にはすぐに気付くんだぞ」
コゲタは遊ぶのに夢中になると全然気付かなくなるけどな。
そこもかわいい。
「そ、そうなんすか」
「うす」
シルバー級に反応されると大人しくなるな……。
権威に弱いぞアイアン級……!
隊商の中央には第二王子がいる。
彼は馬車に乗っており、大事に大事に運ばれているのだ。
大変教養を持った人物らしいが、武芸には縁が無い人物だと聞く。
まあ、会うこともあるまい。
僕は、時折コゲタを肩車したりしながらまったりと旅を楽しんだ。
今回は景色を堪能することがメインだなあ。
そして昼休憩。
例の砂浜に到着した。
よせばいいのに、ぞろぞろと砂浜に降りていく隊商の護衛たち。
「あっ、やめろやめろ。降りるな降りるな! そっちは危ない! ギルマンが出る!」
僕が声を掛けたが、言葉の意味が理解できない様子。
傭兵は人間相手に戦う仕事だし、アイアン級はそもそもギルマンが何なのか分からないのだ。
当然、縄張りを荒らされて出てくるギルマン。
あーっ、わあわあと騒ぎながらバトルが始まってしまった!
「おーいみんな! 砂浜はギルマンの縄張りだ! 彼らの領域を侵してるのは僕らの方だぞ! 退け、退けー!!」
僕が大声を発したら、それなりに熟練の護衛たちはようやく理解して、慌てて砂浜から引き上げた。
残ったのはアイアン級たちだ。
こりゃあいけない。
「おーいギルマン! 僕だ! ほら、油使いの!」
油をビュッと飛ばして、ギルマンたちの意識をこちらに向ける。
いやあ、アイアン級の若人たち、今にも殺されそうなんだもの。
ギルマンの前線に立つ、いわゆる兵士クラスの連中は、実力で言えばカッパー級上位からシルバー級下位。
アイアン級では勝負にならないのだ。
そしてギルマンたちは幸い、僕の事を覚えていたようだ。
油が飛んできたら、それを見てギャアギャア騒ぐ。
アイアン級の一人はギルマンの銛で串刺しになっていたが、これは蹴られて銛を引き抜かれた。
生きてるかー?
あ、血を吐いて咳をしているから、生きてるな。
僕は油を水鉄砲のように飛ばしながら、ギルマンを威嚇した。
彼らは油に触れると、めちゃくちゃ必死にそれを払い落として、慌てて水辺まで下がっていく。
「ほら、今のうちに仲間を回収する! 撤退撤退!」
「わ、分かった!」
「助かりました!」
無茶は若者の専売特許だ。
だが、無茶はえてして、死ぬんだよなあ。
生き残った者だけがそれを教訓とできるのだ。
運が良かったなアイアン級の諸君。
全員が砂浜から引き上げたところで、ギルマンたちも水の中に消えていった。
隊商にもホッとした空気が流れる。
「えー、皆さん! 手出ししなければいらんことにならない状況はたくさんあります! アーランを一歩出た環境は、知らない人にとっては分からん殺しをしてくる魔境みたいなものです! 基本、街道から外れないでください!!」
僕は大声を張り上げて、注意喚起した。
思った以上に、この隊商のみんなは素人だぞ。
状況に対応できるだろうっていうのは、冒険者の常識、一般人の非常識だったな。
目立ちたくはないが、色々注意しながら進んでもらおう。
僕が食事と給料を貰う前に、壊滅なんかされたら堪ったものではない。
23
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
勇者を庇って死ぬモブに転生したので、死亡フラグを回避する為に槍と魔術で最強になりました。新天地で領主として楽しく暮らしたい
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
現世での残業の最中に突然死。目が覚めたら俺は見覚えのある土手に居た……え? これ昨日やってた死にゲーの街にそっくりじゃね?
俺はどうやら【シャオン】というゲーム序盤のイベントで、主人公である勇者を守って死ぬモブキャラに転生してしまったようだ。
折角転生したのに死んでたまるか!モンスター溢れるこの世界では、人類はモンスターに蹂躙される食物連鎖の下位でしかないのだから……
先ずは死亡フラグを叩き折り理想の異世界セカンドライフを送ってやる!と硬く決意するものの……えっ? シャオンて公爵家の次男? それも妾の子とか面倒ごとは勘弁してくれよ……
少しづつゲームの流れとはズレていき……気が付けば腹違いの兄【イオン】の命令で、モンスターの支配領域の最前線都市アリテナで腹違いの妹【リソーナ】と共に辣腕を振い。あるときは領主として、またあるときは冒険者としてあらゆる手段を用いて、シャオンは日常を守るために藻掻いていく……
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
最強執事の恩返し~大魔王を倒して100年ぶりに戻ってきたら世話になっていた侯爵家が没落していました。恩返しのため復興させます~
榊与一
ファンタジー
異世界転生した日本人、大和猛(やまとたける)。
彼は異世界エデンで、コーガス侯爵家によって拾われタケル・コーガスとして育てられる。
それまでの孤独な人生で何も持つ事の出来なかった彼にとって、コーガス家は生まれて初めて手に入れた家であり家族だった。
その家を守るために転生時のチート能力で魔王を退け。
そしてその裏にいる大魔王を倒すため、タケルは魔界に乗り込んだ。
――それから100年。
遂にタケルは大魔王を討伐する事に成功する。
そして彼はエデンへと帰還した。
「さあ、帰ろう」
だが余りに時間が立ちすぎていた為に、タケルの事を覚えている者はいない。
それでも彼は満足していた。
何故なら、コーガス家を守れたからだ。
そう思っていたのだが……
「コーガス家が没落!?そんな馬鹿な!?」
これは世界を救った勇者が、かつて自分を拾い温かく育ててくれた没落した侯爵家をチートな能力で再興させる物語である。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福論。〜飯作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺若葉
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
【完結】巻き込まれたけど私が本物 ~転移したら体がモフモフ化してて、公爵家のペットになりました~
千堂みくま
ファンタジー
異世界に幼なじみと一緒に召喚された17歳の莉乃。なぜか体がペンギンの雛(?)になっており、変な鳥だと城から追い出されてしまう。しかし森の中でイケメン公爵様に拾われ、ペットとして大切に飼われる事になった。公爵家でイケメン兄弟と一緒に暮らしていたが、魔物が減ったり、瘴気が薄くなったりと不思議な事件が次々と起こる。どうやら謎のペンギンもどきには重大な秘密があるようで……? ※恋愛要素あるけど進行はゆっくり目。※ファンタジーなので冒険したりします。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる