192 / 196
終章・始まりの王編
第192話 別れで準備で人間は愚か
しおりを挟む
シクスゼクスとの会談の準備が始まった。
お互いの使者を国境線で会わせてやりとりするのである。
向こうも、魔界神バリオスが手回ししているから対応が早い。
サクサクと状況は進みそうである。
そんな中、セブンセンス神官戦士団が帰ることになった。
ガガンとアリスティアと別れを惜しむ。
「しばらく会えなさそうだな。アリスティアは次の法王になるんだろ? 頑張れよ」
「はい、頑張ります! それと、わたくしもルミイさんのように……」
「あっ、お話伝わってますか」
「ええ! おめでとうございます!」
「ありがとうございまあす!」
俺とアリスティアでキャッキャと喜ぶのである。
「マスターが女子みたいな喜び方をしていてなかなか気持ち悪いですね」
アカネル、ひどいことを言うものではない。
ガガンが進み出てきて、俺と固く握手した。
「大して力にはなれなかったが……。またいつでも呼んでくれ! お前はオレの大恩人だからな! まだまだ恩は返し足りない」
「はい! セブンセンスにとって、マナビさんは救世主なのですから。遠く離れた同じ教えを持つ人々との繋がりを作ってくれて、さらに神々の帰還を助けてくれた。どうかまた、セブンセンスを訪れてください。大歓迎します。それと……」
アリスティアがガガンに目配せした。
ガガンがちょっと照れながらうなずく。
「次にお前に会ったときには、俺も父親になっている……つもりだ! 頑張るからな!」
「おう、頑張れ!!」
ガガンの拳をペチペチ叩いた俺である。
平和な世界になったのだ。
やっぱ、産めよ増やせよだよな。
こうして彼らも去っていった。
で、オクタゴンたちもヌルっと帰っていった。
ナルカは残った。
当然だよな。
うちの奥さんだし。
あっ、ちなみにその夜はナルカと一晩たっぷり励みました。
第二回ともなると慣れていて、六回戦いけた。
ナルカも精根尽き果てて爆睡してしまったなあ。
俺も流石に疲れた。
「マナビさん。スリッピーのご婦人方が、お腹に赤ちゃんがいてもできる方法というのがあると教えてくれたんですが」
「ほうほう、どういう?」
「お尻を……」
「アーッ。ご婦人方、なんてアブノーマルなエッチを可愛いルミイに教えるんだ。えっ、ルミイさんいけるんですか」
「やってみようじゃないですか!」
ということで、俺たちの挑戦の日々は続くのだ。
そんなこんなで緩く毎日を暮らしていたら、スリッピー・シクスゼクス間の会談の場所と日程が決定した。
場所は国境線。
そこに特設テントを作って、日取りは三日後。
スリッピー帝国の魔導王対策本部は解体されたが、そのままここは国軍の総司令部として使われていた。
俺も相談役としてアカネルとともにちょいちょい顔出しするが、みんながバタバタ忙しそうにしているのが分かる。
「そんな必死に準備なんかしなくても」
俺が言うと、向こうの幹部の一人が苦笑いした。
「いや、そうは仰いますがマナビ名誉相談役。あなた方のような超人と違って、我々は凡人なのです。魔族は恐ろしい存在ですし、千年前からの不倶戴天の敵なのですよ」
「あ、そうか、そういうものだったっけ」
ハッとする俺なのだった。
魔族よりも遥かに強大な異世界召喚者とか神々と戦ってきたので、麻痺していたようだ。
「そうですね。魔族の平均的な戦闘能力は、人間三人分と言われています。ですから数は少なくても恐ろしい脅威になります。普通は」
「じゃあ、ナルカとかカオルンがいるとどうなるの」
「魔族がいくらいても物の数ではなくなりますね」
「なんということか」
俺に人間側の恐怖や焦りが理解できるはずもなかった。
なるほど、そりゃあシクスゼクスを滅ぼしたがるよな。
だが、魔界神バリオスの気持ちも大変よく分かる。
個体が強くても絶対数に劣る魔族は、減らされ過ぎるともう再生が困難になるのだ。
どうにかして生き延びたいということであろう。
バリオスの後押しがあったとは言え、会談に応じたのはその証拠である。
「マナビ名誉相談役、人間は弱いのです。だから備えたいし、可能であればあの脅威を排除したかった。それが叶わなくなってしまうことが、今後どんな禍根をもたらすか……」
幹部氏が恨み言を言ってきたぞ。
「だが教授は強いだろ」
「あ、あの人は例外中の例外ですから」
「それに人間、そうやって脅威を排除したら何を始める? 平和に、記憶を消されてたフォーホースみたいにまったりと発展をやめて過ごすか? できないだろスリッピーは。絶対争う。魔族がいなくなったら、次は身内でだ。んで、腐敗する。俺はこのスタイル、よく知ってるぞ。お前だって知ってるはずだ」
「な、なんですと」
「お前らが次の魔法帝国になるんだよ。外敵がいなくなって発展し続ける単一勢力なんぞ、腐るに決まってる。で、バーバリアンを排除したり隷属させたり、モンスターを絶滅させたり、果ては身内で争い出す。俺は詳しくないが、何故かこれだけは断言できる」
「に、人間はそこまで」
「そこまで愚かに決まってるだろう。なので適度な緊張感は必要なの。ま、俺はスススス連合軍の解体に成功したから、この会談が終わったらフィフスエレ帝国改め、バルガイヤー森王国に戻るけどな」
フィフスエレは、蛮神の名を冠した、人とエルフが収める王国に生まれ変わりつつあるのである。
俺はそこで王の補佐をすることになる。
で、王は誰になるんだ。
まあ、ルミイパパのバルクだろうなあ。
あいつが引退するなら、双子のどっちかだ。
俺が空想していると、何故か横で、不敵に笑うアカネルなのだった。
なんだ、何か俺の知らぬことを知っている風じゃないか……!
お互いの使者を国境線で会わせてやりとりするのである。
向こうも、魔界神バリオスが手回ししているから対応が早い。
サクサクと状況は進みそうである。
そんな中、セブンセンス神官戦士団が帰ることになった。
ガガンとアリスティアと別れを惜しむ。
「しばらく会えなさそうだな。アリスティアは次の法王になるんだろ? 頑張れよ」
「はい、頑張ります! それと、わたくしもルミイさんのように……」
「あっ、お話伝わってますか」
「ええ! おめでとうございます!」
「ありがとうございまあす!」
俺とアリスティアでキャッキャと喜ぶのである。
「マスターが女子みたいな喜び方をしていてなかなか気持ち悪いですね」
アカネル、ひどいことを言うものではない。
ガガンが進み出てきて、俺と固く握手した。
「大して力にはなれなかったが……。またいつでも呼んでくれ! お前はオレの大恩人だからな! まだまだ恩は返し足りない」
「はい! セブンセンスにとって、マナビさんは救世主なのですから。遠く離れた同じ教えを持つ人々との繋がりを作ってくれて、さらに神々の帰還を助けてくれた。どうかまた、セブンセンスを訪れてください。大歓迎します。それと……」
アリスティアがガガンに目配せした。
ガガンがちょっと照れながらうなずく。
「次にお前に会ったときには、俺も父親になっている……つもりだ! 頑張るからな!」
「おう、頑張れ!!」
ガガンの拳をペチペチ叩いた俺である。
平和な世界になったのだ。
やっぱ、産めよ増やせよだよな。
こうして彼らも去っていった。
で、オクタゴンたちもヌルっと帰っていった。
ナルカは残った。
当然だよな。
うちの奥さんだし。
あっ、ちなみにその夜はナルカと一晩たっぷり励みました。
第二回ともなると慣れていて、六回戦いけた。
ナルカも精根尽き果てて爆睡してしまったなあ。
俺も流石に疲れた。
「マナビさん。スリッピーのご婦人方が、お腹に赤ちゃんがいてもできる方法というのがあると教えてくれたんですが」
「ほうほう、どういう?」
「お尻を……」
「アーッ。ご婦人方、なんてアブノーマルなエッチを可愛いルミイに教えるんだ。えっ、ルミイさんいけるんですか」
「やってみようじゃないですか!」
ということで、俺たちの挑戦の日々は続くのだ。
そんなこんなで緩く毎日を暮らしていたら、スリッピー・シクスゼクス間の会談の場所と日程が決定した。
場所は国境線。
そこに特設テントを作って、日取りは三日後。
スリッピー帝国の魔導王対策本部は解体されたが、そのままここは国軍の総司令部として使われていた。
俺も相談役としてアカネルとともにちょいちょい顔出しするが、みんながバタバタ忙しそうにしているのが分かる。
「そんな必死に準備なんかしなくても」
俺が言うと、向こうの幹部の一人が苦笑いした。
「いや、そうは仰いますがマナビ名誉相談役。あなた方のような超人と違って、我々は凡人なのです。魔族は恐ろしい存在ですし、千年前からの不倶戴天の敵なのですよ」
「あ、そうか、そういうものだったっけ」
ハッとする俺なのだった。
魔族よりも遥かに強大な異世界召喚者とか神々と戦ってきたので、麻痺していたようだ。
「そうですね。魔族の平均的な戦闘能力は、人間三人分と言われています。ですから数は少なくても恐ろしい脅威になります。普通は」
「じゃあ、ナルカとかカオルンがいるとどうなるの」
「魔族がいくらいても物の数ではなくなりますね」
「なんということか」
俺に人間側の恐怖や焦りが理解できるはずもなかった。
なるほど、そりゃあシクスゼクスを滅ぼしたがるよな。
だが、魔界神バリオスの気持ちも大変よく分かる。
個体が強くても絶対数に劣る魔族は、減らされ過ぎるともう再生が困難になるのだ。
どうにかして生き延びたいということであろう。
バリオスの後押しがあったとは言え、会談に応じたのはその証拠である。
「マナビ名誉相談役、人間は弱いのです。だから備えたいし、可能であればあの脅威を排除したかった。それが叶わなくなってしまうことが、今後どんな禍根をもたらすか……」
幹部氏が恨み言を言ってきたぞ。
「だが教授は強いだろ」
「あ、あの人は例外中の例外ですから」
「それに人間、そうやって脅威を排除したら何を始める? 平和に、記憶を消されてたフォーホースみたいにまったりと発展をやめて過ごすか? できないだろスリッピーは。絶対争う。魔族がいなくなったら、次は身内でだ。んで、腐敗する。俺はこのスタイル、よく知ってるぞ。お前だって知ってるはずだ」
「な、なんですと」
「お前らが次の魔法帝国になるんだよ。外敵がいなくなって発展し続ける単一勢力なんぞ、腐るに決まってる。で、バーバリアンを排除したり隷属させたり、モンスターを絶滅させたり、果ては身内で争い出す。俺は詳しくないが、何故かこれだけは断言できる」
「に、人間はそこまで」
「そこまで愚かに決まってるだろう。なので適度な緊張感は必要なの。ま、俺はスススス連合軍の解体に成功したから、この会談が終わったらフィフスエレ帝国改め、バルガイヤー森王国に戻るけどな」
フィフスエレは、蛮神の名を冠した、人とエルフが収める王国に生まれ変わりつつあるのである。
俺はそこで王の補佐をすることになる。
で、王は誰になるんだ。
まあ、ルミイパパのバルクだろうなあ。
あいつが引退するなら、双子のどっちかだ。
俺が空想していると、何故か横で、不敵に笑うアカネルなのだった。
なんだ、何か俺の知らぬことを知っている風じゃないか……!
4
お気に入りに追加
675
あなたにおすすめの小説

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる