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スローライフから逃げられると思うな編
第51話 遺跡のガーディアンがまるでロボ
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カシャン、カシャン、カシャンと足音がする。
そして立ち止まった彼らは俺たちを見つけ、低く身構えると……。
背中から白い煙を引いた何かが放たれた。
これが通路の曲がり角に逃げ込んだ俺たちを追って、曲がってくるではないか。
「ホーミングミサイルだっ!! 野郎、この世界はスローライフだぞ。戦争ゲームじゃないんだぞ。ふざけやがって!」
『タマル様がなんで憤っているのか知りませんが、この世界はタマル様がおっしゃるスローライフじゃないのではないですかな?』
「なんか余裕があるなラムザー」
『追ってくるものの勢いがヒョロヒョロになっておりますからな』
「ほんとだ」
ホーミングミサイルはしおしおしお、となると、地面にポタッと落ちた。
よく見れば、後に引いていた煙は煙ではなく、糸である。
そして手繰り寄せるようにしてミサイルが戻っていく。
ミサイルの先端は鋭く尖っており、爆発するのではなく物理的に殴りつけるもののようだ。
「いやしかし参ったな。遺跡のガーディアンだと思ったんだ。それがロボだとは」
「骨次郎に似てない?」
「確かに骨格だけみたいに見えたよな。じゃあ、生物じゃない?」
『オー、テリブル! あれはゴーレムでーす!』
「ゴーレムかあ」
『知識としては知ってますぞ。人造モンスターですな? ではあれは捕獲したら素材になるのでは』
「なにっ」
「あっ、タマルがめっちゃやる気になった! ラムザー上手いなあ」
『ハハハ、伊達に付き合いが長くはありませんぞ。あるじのやる気スイッチを入れることなど造作もありません』
やり手だなラムザー!
だが俺は本当にやる気になった。
ちなみに今のシチュエーションだが、遺跡を上階まで上がってきた俺たちを、このゴーレムどもが襲ってきたわけだ。
暗い通路を進むため、たいまつをもっていたのだが、これをポタルに預ける。
そして装備するのは、オリハルコンの高枝切鋏と、マンイーターの虫取り網である。
特徴はどっちも長い。
ホーミングミサイルが糸で操られているなら、射出されても本体とつながっているということである。
これが俺に到達するよりも早く、捕獲してしまえばいいのだ。
俺はそろり、そろりと忍び足をする。
後ろからたいまつを持ったポタルが続く。
俺が曲がり角からそろりと出たところで、ゴーレムは勘付いた。
こいつ、気付くってことは魔人候クラスだぞ!
ゴーレムが身構えたので、高枝切鋏を伸ばしてやつのスネの辺りをチョッキンした。
うおーっ、硬そうな素材が、キッチンハサミでほうれん草でもぶった切るみたいにして切断できたな!
ゴーレムが転ぶ。
そして転びながら、ミサイルが発射されるのである。
本当にたちが悪い。
「うおおーっ! なんとぉーっ!!」
俺は空中を飛びながら体を捻り、ミサイルの隙間をかいくぐりながらマンイーターの虫取り網を振るった。
ピョインッ!と音がして、ゴーレムがアイコンになる。
「ふう、大苦戦だったぜ。恐ろしい相手だった。もったいぶらないし、感情も無いし、勘は鋭いし、俺と戦うために生まれてきたようなやつだったな」
『タマル様がそんなに褒めるとは珍しいですな』
「退廃帝より強かった」
『ワッツ!? そんなに!?』
いや多分相性の問題だと思うけど。
『我が思うに、この辺りにいるゴーレムをまとめて捕獲してから探索すべきではないですかな』
「確かに」
『高枝切鋏と虫取り網を同時に使うのは無理があるでしょう。我が高枝切鋏を担当しましょう。幸い、身につけてきたこのカエル装備、体の表面がヌルヌルしていてミサイルとやらを滑らせて弾くようですからな。さっきも当てられましたがぬるりといきましたぞ』
「マジかあ! じゃあコンビで行くぞラムザー!」
『承知ですぞ! タマル様と我のコンビなら、ゴーレムなどひとタマルもございますまい!』
「ダジャレだな!」
『ははは、言ってませんぞ!』
ということで。
「うおおおーっ!!」
『!?』
反応したゴーレムから放たれるミサイル。
これを、カエル装備のラムザーがヌルヌルと滑らせる。
脇を駆け抜けた俺が、ゴーレムをゲットする。
集団で現れるゴーレム。
前に立ったラムザーが、高枝切鋏でチョッキンチョッキンとゴーレムの戦闘力を奪う。
俺がピョインッと捕獲していく。
ゴーレムを探して走り回っていたら、この辺り……このフロアを制覇してしまったようだ。
「アイテムボックスが埋まってしまった。大量にゴーレムを捕まえているがどうしたものか」
『新しいレシピが生まれた!』
「お、来た!」
▶DIYレシピ
※ゴーレム装備
素材:ゴーレム×5
ゴーレム五体も同時に使う装備だ!
アイテムボックスにスペースを設けるため、さっそくDIYである。
トンカントンカン。
「よし、できた! ラムザー着ろ!」
『了解ですぞ! うほー、今までで一番甲冑という感じがしますな! で、この背中にとか肩とかから突き出している筒はなんですかな?』
「そりゃあミサイルだろ。撃ってみよう」
『うむ、射撃ですぞー!』
シュポポン、とミサイルが出た。
それが天井や壁に突き刺さり、もろくなっていた部分を粉砕するではないか。
「よし、戻せ戻せ」
『巻き戻しますぞー』
ミサイルには糸がついており、これがしゅるしゅると巻かれて筒に戻っていく。
「おもしろーい!」
『愉快愉快!』
「ねえねえ、次私! 私にも着させて!」
ということで、ゴーレム装備はおもちゃとして大人気になった。
なお、他にもゴーレムレシピが出てきたぞ。
▶DIYレシピ
※ゴーレムの鍋つかみ
素材:ゴーレム
※ゴーレムの幌
素材:ゴーレム×4
※ゴーレム人形
素材:ゴーレム
※ゴーレムのスコップ
素材:ゴーレム×2
「幌は馬車強化用か。馬車にもミサイルを設置できるんだな。おもしろーい!」
『スコップなるものは地面を掘れるのですな?』
「人形はポルポルにくっつけられるのね」
『オー! 鍋つかみがあれば、ミーでもあつあつの料理を掴めまーす! ノーフィアー!』
なお、フロアにあった売れそうな素材は大半が腐っていたのだった。
生鮮食料品でも扱ってたのか?
『残るは最上階ですな! あるといいですなあ、浮遊石』
「ほんとにね」
無ければ無いで、テーブルマウンテンを旅するだけなのである。
ドラゴン捕獲も待ってるしな。
やることがたくさんあるぞ。ウキウキする。
▶DIYレシピ
ゴーレム装備
ゴーレムの鍋つかみ
ゴーレムの幌
ゴーレム人形
ゴーレムのスコップ
そして立ち止まった彼らは俺たちを見つけ、低く身構えると……。
背中から白い煙を引いた何かが放たれた。
これが通路の曲がり角に逃げ込んだ俺たちを追って、曲がってくるではないか。
「ホーミングミサイルだっ!! 野郎、この世界はスローライフだぞ。戦争ゲームじゃないんだぞ。ふざけやがって!」
『タマル様がなんで憤っているのか知りませんが、この世界はタマル様がおっしゃるスローライフじゃないのではないですかな?』
「なんか余裕があるなラムザー」
『追ってくるものの勢いがヒョロヒョロになっておりますからな』
「ほんとだ」
ホーミングミサイルはしおしおしお、となると、地面にポタッと落ちた。
よく見れば、後に引いていた煙は煙ではなく、糸である。
そして手繰り寄せるようにしてミサイルが戻っていく。
ミサイルの先端は鋭く尖っており、爆発するのではなく物理的に殴りつけるもののようだ。
「いやしかし参ったな。遺跡のガーディアンだと思ったんだ。それがロボだとは」
「骨次郎に似てない?」
「確かに骨格だけみたいに見えたよな。じゃあ、生物じゃない?」
『オー、テリブル! あれはゴーレムでーす!』
「ゴーレムかあ」
『知識としては知ってますぞ。人造モンスターですな? ではあれは捕獲したら素材になるのでは』
「なにっ」
「あっ、タマルがめっちゃやる気になった! ラムザー上手いなあ」
『ハハハ、伊達に付き合いが長くはありませんぞ。あるじのやる気スイッチを入れることなど造作もありません』
やり手だなラムザー!
だが俺は本当にやる気になった。
ちなみに今のシチュエーションだが、遺跡を上階まで上がってきた俺たちを、このゴーレムどもが襲ってきたわけだ。
暗い通路を進むため、たいまつをもっていたのだが、これをポタルに預ける。
そして装備するのは、オリハルコンの高枝切鋏と、マンイーターの虫取り網である。
特徴はどっちも長い。
ホーミングミサイルが糸で操られているなら、射出されても本体とつながっているということである。
これが俺に到達するよりも早く、捕獲してしまえばいいのだ。
俺はそろり、そろりと忍び足をする。
後ろからたいまつを持ったポタルが続く。
俺が曲がり角からそろりと出たところで、ゴーレムは勘付いた。
こいつ、気付くってことは魔人候クラスだぞ!
ゴーレムが身構えたので、高枝切鋏を伸ばしてやつのスネの辺りをチョッキンした。
うおーっ、硬そうな素材が、キッチンハサミでほうれん草でもぶった切るみたいにして切断できたな!
ゴーレムが転ぶ。
そして転びながら、ミサイルが発射されるのである。
本当にたちが悪い。
「うおおーっ! なんとぉーっ!!」
俺は空中を飛びながら体を捻り、ミサイルの隙間をかいくぐりながらマンイーターの虫取り網を振るった。
ピョインッ!と音がして、ゴーレムがアイコンになる。
「ふう、大苦戦だったぜ。恐ろしい相手だった。もったいぶらないし、感情も無いし、勘は鋭いし、俺と戦うために生まれてきたようなやつだったな」
『タマル様がそんなに褒めるとは珍しいですな』
「退廃帝より強かった」
『ワッツ!? そんなに!?』
いや多分相性の問題だと思うけど。
『我が思うに、この辺りにいるゴーレムをまとめて捕獲してから探索すべきではないですかな』
「確かに」
『高枝切鋏と虫取り網を同時に使うのは無理があるでしょう。我が高枝切鋏を担当しましょう。幸い、身につけてきたこのカエル装備、体の表面がヌルヌルしていてミサイルとやらを滑らせて弾くようですからな。さっきも当てられましたがぬるりといきましたぞ』
「マジかあ! じゃあコンビで行くぞラムザー!」
『承知ですぞ! タマル様と我のコンビなら、ゴーレムなどひとタマルもございますまい!』
「ダジャレだな!」
『ははは、言ってませんぞ!』
ということで。
「うおおおーっ!!」
『!?』
反応したゴーレムから放たれるミサイル。
これを、カエル装備のラムザーがヌルヌルと滑らせる。
脇を駆け抜けた俺が、ゴーレムをゲットする。
集団で現れるゴーレム。
前に立ったラムザーが、高枝切鋏でチョッキンチョッキンとゴーレムの戦闘力を奪う。
俺がピョインッと捕獲していく。
ゴーレムを探して走り回っていたら、この辺り……このフロアを制覇してしまったようだ。
「アイテムボックスが埋まってしまった。大量にゴーレムを捕まえているがどうしたものか」
『新しいレシピが生まれた!』
「お、来た!」
▶DIYレシピ
※ゴーレム装備
素材:ゴーレム×5
ゴーレム五体も同時に使う装備だ!
アイテムボックスにスペースを設けるため、さっそくDIYである。
トンカントンカン。
「よし、できた! ラムザー着ろ!」
『了解ですぞ! うほー、今までで一番甲冑という感じがしますな! で、この背中にとか肩とかから突き出している筒はなんですかな?』
「そりゃあミサイルだろ。撃ってみよう」
『うむ、射撃ですぞー!』
シュポポン、とミサイルが出た。
それが天井や壁に突き刺さり、もろくなっていた部分を粉砕するではないか。
「よし、戻せ戻せ」
『巻き戻しますぞー』
ミサイルには糸がついており、これがしゅるしゅると巻かれて筒に戻っていく。
「おもしろーい!」
『愉快愉快!』
「ねえねえ、次私! 私にも着させて!」
ということで、ゴーレム装備はおもちゃとして大人気になった。
なお、他にもゴーレムレシピが出てきたぞ。
▶DIYレシピ
※ゴーレムの鍋つかみ
素材:ゴーレム
※ゴーレムの幌
素材:ゴーレム×4
※ゴーレム人形
素材:ゴーレム
※ゴーレムのスコップ
素材:ゴーレム×2
「幌は馬車強化用か。馬車にもミサイルを設置できるんだな。おもしろーい!」
『スコップなるものは地面を掘れるのですな?』
「人形はポルポルにくっつけられるのね」
『オー! 鍋つかみがあれば、ミーでもあつあつの料理を掴めまーす! ノーフィアー!』
なお、フロアにあった売れそうな素材は大半が腐っていたのだった。
生鮮食料品でも扱ってたのか?
『残るは最上階ですな! あるといいですなあ、浮遊石』
「ほんとにね」
無ければ無いで、テーブルマウンテンを旅するだけなのである。
ドラゴン捕獲も待ってるしな。
やることがたくさんあるぞ。ウキウキする。
▶DIYレシピ
ゴーレム装備
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