おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき

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スローライフから逃げられると思うな編

第49話 密林の奥地に謎の遺跡を見た!

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「ドラゴンを捕獲するには色々情報を集めねばならない」

『浮遊石をゲットするのが目的だったはずでは?』

「寄り道をちょっとしようかと思って」

『ドラゴンキャプチャーが寄り道……!? 寄り道の方がビッグスペクタクルでーす!』

 うるさいぞ君たち。

「ドラゴン食べるの? 大きいからお腹いっぱいになりそうね」

「その発想はなかった」

 馬車でどんどんと突き進んでいく。
 密林なので、木を斬り倒しながら進むわけで、自然と進行速度は遅くなるのだ。
 これは仕方ない。

 陸を歩いているだけ山登りよりはましだと思って作業する俺なのだった。

「こういう時、率先して労働するからタマルは偉いよねえ。今まで見てきた魔人候とか、みんな城の奥でふんぞり返ってたでしょ。ラムザーとかフランクリンにやらせないの?」

「やらせてもいいんだが、俺のほうがスローライフが上手いからな……仕方ない」

『どんな強力な怪物が現れても、タマル様なら一発当てれば勝てますからな。実は一番安定した人選なんですぞ。いやあ、初めて会った頃には、タマル様がこれほどたくましくなるとは夢にも思っておりませなんだ。前線には我が立っておりましたからなあ』

「そういうこともあったなあ……懐かしい」

 今は遠き、こっちに来たばかりだった頃。

『まあ、木を切り倒すだけなら我らもできますからな。フランクリン、休憩は終わりですぞ! 行きますぞー!!』

『オーケー! 騎兵隊のお出ましだ! fuuuuuuu!』

 森林の伐採、三人力である。
 速い速い。
 すごい速さで木が切り倒されていく。

 そしてガンガン斧がぶっ壊れる。
 途中途中で俺がDIYする。

 あれ?
 進行速度は結果的に変わってなくない?

「みんなー! マシマル焼けたよー」

『ありがたい!』

『パワーがチャージされまーす!』

「糖分は補給しないとな」

 わいわいと戻って、みんなでマシマル焼きを食う。
 既にシステムが解析されてしまったので、レシピのないポタルでも作ることができるのである。

 みんなでむしゃむしゃ食った。
 これ、マシュマロ焼きに酷似した触感と味なんだけど、胃にドッシリくるんだよな。
 焼く前の性質が、アボカドっぽい感じだった気がする。

 肉が欲しくなるが、さっきのオウルベアはさっそく異形博物館に預けてきたのだ。
 そうそう、レシピも生えた。

▶DIYレシピ
 ※オウルベア装備
 素材:オウルベア

 またオウルベア捕まえないとな……。
 どうやら、夜目が効いて滑空できるようになる装備らしい。

『よし、後半戦は我らがやるから、タマル様は一休みしてるのですぞ』

「ほんと? じゃあ任せちゃおうかな……」

『何かテリブルモンスターが出てきたら呼びまーす』

「へいへい」

 ごろりと横になろうとした俺である。
 ポタルがふふーんとドヤ顔をして、膝をポンポン叩いている。

「な、なにィ……!? 俺に膝枕を……!?」

「いつもタマル頑張ってるもん。たまにはご褒美だよー!」

「ありがてえ、ありがてえ……」

 ということで、人生初膝枕である。
 おお、感触的にはフツー。
 だが、妙な感動がある。

 そしてドキドキするから全く眠れないぞ。

『タマル様ータマル様ー』

 いやあ、いいなあ膝枕。
 心が満たされていく気がする……。

『タマルさーん! タマルさーん!』

「なんだうるさいな! あ、怪物出た? 俺が飛び出さないといけない感じ?」

『いや、その、何というか……』

『フォレストがエンドしてしまいました』

「なんだってー!?」

 慌てて馬車を飛び出す俺である。
 ポタルが背中に飛び乗ってきた。
 久々の定位置なー。

「あー、ほんとだ。森が途切れた。そしてなんかその先に妙なものが……」

「建物?」

「建物だねえ。まさか、テーブルマウンテンの上に文明が存在していた……!? 我々は密林の奥地に謎の遺跡を発見してしまったのか……!!」

『タマル様が興奮してるから、どうやら特殊なことらしいですぞ』

『ミーたちはそれぞれの文化圏のことオンリーですからねー』

『ウグワーッ! 御堪宮オタクの遺跡を発見しました! 1000ptゲットです!』

 登山成功した時もそうだけど、妙に獲得するポイントが多いな。
 やっぱり、山に登ることもそこで遺跡を発見することも、困難だってことなのか?
 多分そうだろう。

 ヌキチータ曰く、『ゴッドモジュール自体はタマルさんの活動に合わせて、独自のアルゴリズムで判断をしていくようになっているんだなもし。だから何でどれだけポイントが得られるかは分からないんだなもし』だそうだ。

 明らかに自分が管理しきれないものを作っているな。
 この辺りはヌキチータのこだわりなのかもしれない。

「よし、行ってみよう。すごく楽しそう」

『浮遊石、浮遊石をお忘れなくですぞー』

「忘れてませんぞー。浮遊石だけに浮かれてませんからなー」

『おっ』

「おっ」

 俺とラムザーで、互いを両手で指さして笑顔でドヤる。

『オー、スーパーなかよしでーす』

「この二人、なんだかんだ言ってめちゃくちゃ仲良しだからねー」

 馬車でぐるりと遺跡を回り、停められそうなところを探す。
 ここは、という広場があった。
 大体、遺跡はそういうのあるよな。

 下草が邪魔だったので、ポルポルを解き放つ。

『ピピー!』

 存分に物を掃除しまくっていいと言われたポルポルは、大ハッスルである。
 トコトコ広場を走り回り、バキューンバキューンと下草を消滅させていく。

 さあ、この間に遺跡探索の準備である。


▶DIYレシピ
 オウルベア装備
 

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