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第五部:伝説編
174・地底渓谷と大神殿
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出航した、ホリデー号サブマリン。
甲板を覆うのは、卵状にカーブしたカバーパーツ。
これが透けてて、海の中が見えるんだ。
真っ青な世界!
泳ぎ回るお魚……いや、ホリデー号にびっくりして逃げ惑う魚たち。
まあ絶景である。
「潜ったのはいいのですが、どこに行けばいいのですか?」
グルムルからもっともな質問が来た。
「ちょっと待っててくれ! 僕がタクティカル・アイで調べる」
タカフミがグルムルの隣に立ち、目を閉じる。
そして何かぶつぶつ言い始めた。
あいつはものの見方を、自分の肉体から離れてマップを見下ろすみたいな状態に変えられる。
ホリデー号から遠く離れて、周辺を見回しているんだろう。
「あった! このまま真っ直ぐ、陸伝いに行けば大きな横穴がある!」
「了解です!」
グルムルが舵輪を回した。
ゆっくりと弧を描きながら、ホリデー号が進む。
その先に、確かに船がまるごと通り抜けられる巨大な穴が空いていた。
ホリデー号が入ろうとすると、そこに張られていたらしい結界が抵抗を始める。
「イーサワ、これは何とかなるの?」
ホリデー号サブマリン建造をずっと見ていたイーサワだ。
この船の構造に詳しいのではないか。
「ええ。これはですね……、あ、ちょっと離れて……」
「ええー」
ムチムチした人魚さん、まだいたのか!!
当たり前みたいな顔してイーサワにくっついてたのだ。
「船の先端に、結界を破る装置がついていたはずです。起動には、このメインマストから呪力を送り込むわけです。このように」
「マストにハッチがついてた!」
ぱかっと、マストの一部が開く。
そこに、金属の板が現れた。
なるほど、ここに手を触れるわけだな。
「よーし、じゃあ俺がやるか」
「私もやる」
俺とイーサワの間に、ラムハが入ってきた。
「お姉さんも! だってオクノくんが呪力を使っちゃったら後に差し支えるでしょ」
「ううーっ! わたしは呪法が使えないので!」
アミラの言葉に、カリナが悔しそうだ。
だが、ここでイーサワがいい事を言った。
「呪力とは、誰もが少しずつ持っているものです。みんなで呪力を使っていきましょう」
「その手があったか!」
ということで。
オクタマ戦団全員集合なのである。
まずはイクサとアリシア。
「少しだけ指先が冷たくなる感じがするな」
「不思議です。でも、イクサヴァータ様と一緒だとなんだか特別なことをしているみたいで、わたくしは好きです!」
ラブラブしている。
次に、オルカとグルムル。
「ほう、吸われるのはちょっとだけなんだな」
「我々もあまり呪力を使いすぎるわけにはいきませんからね」
そしてジェーダイ、イーサワ。
「ふむ。これは古代文明の頃の技術であるな? だが、ここまで平和的に呪力を集める装置は知らないのである」
「古代文明が崩壊した事を反省して、生き残った方々が改良を加えた技術なのかも知れませんね」
フロントと日向は、手のひらを重ねて当ててきた。
「よし、俺の呪力を吸え……! そしてあの結界を破るのだ!」
「フロントくん、吸わせすぎたらだめだよー!」
シュウスケとマナミ、なんかいちゃいちゃしながら触れた。
「なんか実感が無いけどさあ。俺らが呼ばれた時に聞いてた、邪神メイオーとの最終決戦なんだよな」
「うんうん。でもでも、あたしはシュウスケと一緒になれてよかったなーこの世界」
ロマとシーマがやってくる。
「どれどれー? ひゃー、なんかくすぐったいねえ、呪力を吸われるっての!」
「思ったよりも大したことないのじゃな? だが、オクタマ戦団はこの人数じゃからのう」
明良川とタカフミの番だ。
「あたしは戦いませんからー」
「ハハッ、ワロス。明良川そう言って絶対出てくるだろ。僕は様々な作品からそういうのを学んでて詳しいんだ」
「あたしはマンガのキャラじゃねえー!」
そして俺……と思ったら、わーっと女子達が詰めかけてきた。
「戦えない分はこれで!! うりゃー!!」
これはルリア。
「わふーん」
フタマタは両前足を板にくっつけた。
「どれどれ? あー、まあまあ冷たいね。でも、うちが知ってる北の氷の冷たさはこんなもんじゃ……」
ミッタクが何かぶつぶつ言ってる。
「えいっ! わたしでも、呪力の助けになれば!」
カリナが元気よくタッチする。
「オクノくん、最後の戦いいくわよ!」
アミラがこっちを振り返りながら板にタッチ。
「オクノ!」
ラムハはそれだけ言って、板に触れながらじっと俺を見た。
「おう」
俺も彼女の手の上に、自分の手を重ねる。
かくして、結界破り装置が発動する。
ホントは俺が外に出て、結界を殴って破ればいいんだが……。
つまりは、俺を消耗させないようにしたいというのがイーサワの狙いなのだろう。
「……あれ? ダミアンGは?」
『ピピー。ワタシハホラ、呪力ヲモラウ方専門ナノデ!』
こいつう。
ダミアンを小突いていたら、ホリデー号が結界に突撃していた。
一瞬だけ拮抗し、船全体に揺れが走る。
だが、次の瞬間には、水中に響き渡る破裂音とともに結界が砕け散っていた。
突き進むホリデー号。
結界の中へと流れ込む海の水に乗って、どこまでもどこまでも。
「明らかに周囲が暗いのに、割と見えるもんだな」
「余った呪力を明かりに回してるんです」
ほら、とイーサワが船の前方を指差す。
なるほど、サーチライト的な明かりが。
そして、ぐんぐん進んだホリデー号は、ついに穴の最奥までたどり着いた。
結構な速さだったな。
「浮上します」
グルムルが報告してくる。
そこは竪穴になっており、これをホリデー号が浮上していく。
頭上には光が見える。
外か?
と思ったら、浮かびきってみたら、そこは地下だった。
アホほど広大な地下空間。
空がきらきらと光っている。
……あの空、もしかして砂漠か?
砂漠を陽の光が透過している?
どういう構造なんだ。
船のカプセルが開いていく。
この地下空間の空気は普通に呼吸できるんだな。
わいわいと、船から降りていく俺達。
ここが最終決戦場なのだ。
「遠くにでかい神殿があるなあ。あれがイシーマ大神殿?」
「そうじゃ。あれはあれで、仕掛けに満ちた面白いところなのじゃが……まあ、もう使うこともあるまいよ」
シン・コイーワやキー・ジョージは、古代遺跡の力を使って俺達に挑んできた。
だが、メイオーは基本的に体一つでしか戦わないので、遺跡の力に頼ることがないのだ。
「で、どうやってメイオーを呼べばいい」
「おぬしはもうメイオー様と繋がっておる。オクノが、準備が終わったと言えばメイオー様がいらっしゃるじゃろう」
シーマ、ちょっと不安げだな。
自分の創造主と戦うわけなので気持ちは分かる。
だが、こいつが最後まで俺達の側についていたということは、親離れするつもりがあるということなのだろう。
土壇場で裏切ったり……はないな、うん。
裏切っても裏切り者ごと粉砕するのがメイオーだろうし。
「よーし、じゃあ、メイオーを呼びまーす」
仲間達に宣言すると、めいめい適当な感じの返事が戻ってきた。
俺は神殿の方向を見て、息を吸い込んだ。
「準備は終わったぞ! やろうぜ、メイオー!」
すると。
俺の呼びかけに応えて、目の前の空間にいきなり亀裂が入った。
そこから手が伸びてきて、空間を砕きながらその全身を現す。
『早かったな』
メイオーがやって来た。
本当に呼んだら来たな!
これを知らなくて、どこかで適当にメイオーを呼ばなくて本当に良かった。
その場所が更地になっちゃうもんなー。
メイオーの姿は以前とは変化している。
体は一回り大きくなり、全身に黒い炎のような模様が浮かんでいる。
『いやあ、世界中で戦いが起こっているお陰で、オレはすこぶる調子がいい。お前も絶好調のようじゃないか。なあ』
「まあな。割と俺はいつでも好調だ」
『結構!』
メイオーが歯を見せて笑う。
『では、世界を賭けた最後の勝負を始めようじゃないか、オクノ!』
さあ、ラストバトル、スタートだ!
甲板を覆うのは、卵状にカーブしたカバーパーツ。
これが透けてて、海の中が見えるんだ。
真っ青な世界!
泳ぎ回るお魚……いや、ホリデー号にびっくりして逃げ惑う魚たち。
まあ絶景である。
「潜ったのはいいのですが、どこに行けばいいのですか?」
グルムルからもっともな質問が来た。
「ちょっと待っててくれ! 僕がタクティカル・アイで調べる」
タカフミがグルムルの隣に立ち、目を閉じる。
そして何かぶつぶつ言い始めた。
あいつはものの見方を、自分の肉体から離れてマップを見下ろすみたいな状態に変えられる。
ホリデー号から遠く離れて、周辺を見回しているんだろう。
「あった! このまま真っ直ぐ、陸伝いに行けば大きな横穴がある!」
「了解です!」
グルムルが舵輪を回した。
ゆっくりと弧を描きながら、ホリデー号が進む。
その先に、確かに船がまるごと通り抜けられる巨大な穴が空いていた。
ホリデー号が入ろうとすると、そこに張られていたらしい結界が抵抗を始める。
「イーサワ、これは何とかなるの?」
ホリデー号サブマリン建造をずっと見ていたイーサワだ。
この船の構造に詳しいのではないか。
「ええ。これはですね……、あ、ちょっと離れて……」
「ええー」
ムチムチした人魚さん、まだいたのか!!
当たり前みたいな顔してイーサワにくっついてたのだ。
「船の先端に、結界を破る装置がついていたはずです。起動には、このメインマストから呪力を送り込むわけです。このように」
「マストにハッチがついてた!」
ぱかっと、マストの一部が開く。
そこに、金属の板が現れた。
なるほど、ここに手を触れるわけだな。
「よーし、じゃあ俺がやるか」
「私もやる」
俺とイーサワの間に、ラムハが入ってきた。
「お姉さんも! だってオクノくんが呪力を使っちゃったら後に差し支えるでしょ」
「ううーっ! わたしは呪法が使えないので!」
アミラの言葉に、カリナが悔しそうだ。
だが、ここでイーサワがいい事を言った。
「呪力とは、誰もが少しずつ持っているものです。みんなで呪力を使っていきましょう」
「その手があったか!」
ということで。
オクタマ戦団全員集合なのである。
まずはイクサとアリシア。
「少しだけ指先が冷たくなる感じがするな」
「不思議です。でも、イクサヴァータ様と一緒だとなんだか特別なことをしているみたいで、わたくしは好きです!」
ラブラブしている。
次に、オルカとグルムル。
「ほう、吸われるのはちょっとだけなんだな」
「我々もあまり呪力を使いすぎるわけにはいきませんからね」
そしてジェーダイ、イーサワ。
「ふむ。これは古代文明の頃の技術であるな? だが、ここまで平和的に呪力を集める装置は知らないのである」
「古代文明が崩壊した事を反省して、生き残った方々が改良を加えた技術なのかも知れませんね」
フロントと日向は、手のひらを重ねて当ててきた。
「よし、俺の呪力を吸え……! そしてあの結界を破るのだ!」
「フロントくん、吸わせすぎたらだめだよー!」
シュウスケとマナミ、なんかいちゃいちゃしながら触れた。
「なんか実感が無いけどさあ。俺らが呼ばれた時に聞いてた、邪神メイオーとの最終決戦なんだよな」
「うんうん。でもでも、あたしはシュウスケと一緒になれてよかったなーこの世界」
ロマとシーマがやってくる。
「どれどれー? ひゃー、なんかくすぐったいねえ、呪力を吸われるっての!」
「思ったよりも大したことないのじゃな? だが、オクタマ戦団はこの人数じゃからのう」
明良川とタカフミの番だ。
「あたしは戦いませんからー」
「ハハッ、ワロス。明良川そう言って絶対出てくるだろ。僕は様々な作品からそういうのを学んでて詳しいんだ」
「あたしはマンガのキャラじゃねえー!」
そして俺……と思ったら、わーっと女子達が詰めかけてきた。
「戦えない分はこれで!! うりゃー!!」
これはルリア。
「わふーん」
フタマタは両前足を板にくっつけた。
「どれどれ? あー、まあまあ冷たいね。でも、うちが知ってる北の氷の冷たさはこんなもんじゃ……」
ミッタクが何かぶつぶつ言ってる。
「えいっ! わたしでも、呪力の助けになれば!」
カリナが元気よくタッチする。
「オクノくん、最後の戦いいくわよ!」
アミラがこっちを振り返りながら板にタッチ。
「オクノ!」
ラムハはそれだけ言って、板に触れながらじっと俺を見た。
「おう」
俺も彼女の手の上に、自分の手を重ねる。
かくして、結界破り装置が発動する。
ホントは俺が外に出て、結界を殴って破ればいいんだが……。
つまりは、俺を消耗させないようにしたいというのがイーサワの狙いなのだろう。
「……あれ? ダミアンGは?」
『ピピー。ワタシハホラ、呪力ヲモラウ方専門ナノデ!』
こいつう。
ダミアンを小突いていたら、ホリデー号が結界に突撃していた。
一瞬だけ拮抗し、船全体に揺れが走る。
だが、次の瞬間には、水中に響き渡る破裂音とともに結界が砕け散っていた。
突き進むホリデー号。
結界の中へと流れ込む海の水に乗って、どこまでもどこまでも。
「明らかに周囲が暗いのに、割と見えるもんだな」
「余った呪力を明かりに回してるんです」
ほら、とイーサワが船の前方を指差す。
なるほど、サーチライト的な明かりが。
そして、ぐんぐん進んだホリデー号は、ついに穴の最奥までたどり着いた。
結構な速さだったな。
「浮上します」
グルムルが報告してくる。
そこは竪穴になっており、これをホリデー号が浮上していく。
頭上には光が見える。
外か?
と思ったら、浮かびきってみたら、そこは地下だった。
アホほど広大な地下空間。
空がきらきらと光っている。
……あの空、もしかして砂漠か?
砂漠を陽の光が透過している?
どういう構造なんだ。
船のカプセルが開いていく。
この地下空間の空気は普通に呼吸できるんだな。
わいわいと、船から降りていく俺達。
ここが最終決戦場なのだ。
「遠くにでかい神殿があるなあ。あれがイシーマ大神殿?」
「そうじゃ。あれはあれで、仕掛けに満ちた面白いところなのじゃが……まあ、もう使うこともあるまいよ」
シン・コイーワやキー・ジョージは、古代遺跡の力を使って俺達に挑んできた。
だが、メイオーは基本的に体一つでしか戦わないので、遺跡の力に頼ることがないのだ。
「で、どうやってメイオーを呼べばいい」
「おぬしはもうメイオー様と繋がっておる。オクノが、準備が終わったと言えばメイオー様がいらっしゃるじゃろう」
シーマ、ちょっと不安げだな。
自分の創造主と戦うわけなので気持ちは分かる。
だが、こいつが最後まで俺達の側についていたということは、親離れするつもりがあるということなのだろう。
土壇場で裏切ったり……はないな、うん。
裏切っても裏切り者ごと粉砕するのがメイオーだろうし。
「よーし、じゃあ、メイオーを呼びまーす」
仲間達に宣言すると、めいめい適当な感じの返事が戻ってきた。
俺は神殿の方向を見て、息を吸い込んだ。
「準備は終わったぞ! やろうぜ、メイオー!」
すると。
俺の呼びかけに応えて、目の前の空間にいきなり亀裂が入った。
そこから手が伸びてきて、空間を砕きながらその全身を現す。
『早かったな』
メイオーがやって来た。
本当に呼んだら来たな!
これを知らなくて、どこかで適当にメイオーを呼ばなくて本当に良かった。
その場所が更地になっちゃうもんなー。
メイオーの姿は以前とは変化している。
体は一回り大きくなり、全身に黒い炎のような模様が浮かんでいる。
『いやあ、世界中で戦いが起こっているお陰で、オレはすこぶる調子がいい。お前も絶好調のようじゃないか。なあ』
「まあな。割と俺はいつでも好調だ」
『結構!』
メイオーが歯を見せて笑う。
『では、世界を賭けた最後の勝負を始めようじゃないか、オクノ!』
さあ、ラストバトル、スタートだ!
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