166 / 181
第五部:伝説編
166・俺、帝国の海に漕ぎ出す
しおりを挟む
ホリデー号が空を飛んでやって来た。
帝国の人々が空を見上げて呆然としている。
それはそうだろう。
でかい帆船が頭上を通過していくのだ。
軍師タカフミが魔力を供給しているはずだが、それでも大陸を横断できるとはやるものだ。
あいつの魔力量は俺に匹敵するな。
帝国の港まで行くと、ちょうどホリデー号が着水したところだった。
他の連中が驚く顔にはもう慣れたなー。
「よう、タカフミお疲れー」
「疲れたぞ!!」
目にクマを作ったタカフミが降りてきた。
その後を、ダミアンがトコトコ歩いてくる。
『ナカナカノ居心地デシタヨ、たかふみサンノあいてむぼっくす!』
「アイテムボックス評論家みたいになってるな」
「こいつは注文もうるさいし、本当に大変だった……。あと、船に明良川がいるじゃないか。あの性悪、なんで生き残ってるんだ話が違うぞ」
「おいこら多摩川ぁ! なんかダミアン戻ってきたと思ったら、キモ男が来てるんじゃん!! なに? 話聞いたらみんな消滅してんの!? は? でなんでこのキモが無事なのよ。おかしいでしょー」
「キモキモ言うない」
俺は駆け寄って、明良川にデコピンした。
「ウグワーッ!!」
額を押さえて甲板でのたうち回る明良川。
こいつはウグワーッて叫んでも基本的に死なないな。
「タカフミだろー。つうか、こいつをキモキモ陰キャ言ってた奴らがお前以外全員死んだんだぞ。日頃の行いじゃね?」
「うぐうっ、は、反論できねー」
明良川がぎりぎり歯ぎしりする。
自分がひどいこと言ってる自覚があったか。
自覚があってもあえてひどい事をいう辺り、筋が通ったダメ子なのだこいつは。
「まあまあオクノ氏。こらえてやれ。こいつ口ではこう言っているが頑張ってる僕になんかサンドイッチとか三食差し入れてくれたんだから」
「は? あれは団員としての仕事だし? 飯でつられるとかチョロいんですけど」
「ツンデレだあ」
タカフミが嬉しそうにふひゃふひゃ笑った。
「キモい笑い方すんなぁ!!」
明良川に蹴られるタカフミ。
「痛い!!」
「あれっ!? お前ら何気に、こう……ふーん。へえー」
「は? おま、多摩川、いくらあんたでもその想像は許さん。許さんからなー!! あたしは! もっと! イケメンで! お喋りが面白い人で! お金があってコミュ強の陽キャが好みなのよ! ……まあ、全員とダメになったけど」
「無残wwwww」
「クソ陰キャ! お前草生やすな! もうなんなのよこの世界! なんでこいつが草生やしてる分かるの!!」
「仲いいなあ」
「僕とこいつ、小学校から同じだからね」
「えっ、幼馴染というやつ……? 昔は清純だった明良川が変わっていくのをずっと見てた的な?」
俺が問うと、タカフミはニヤリと笑った。
「こいつ昔からこう」
「あー」
「おら多摩川! キモ! 分かった風な顔すんなー!! あたしの風評がーっ!!」
もとから七勇者に与して悪行をやってきてるんだから、お前の名声は地に落ちてるだろう。
あ、地に潜るのか!!
そんな事を考えていたらだ。
甲板をどたどた走ってくる音がした。
何やら、ワンピース姿にみつあみの素朴な感じのお嬢さんが手を振っているじゃないか。
「オクノくーん!! おかえりー! ってあたしが来たのかー! オクノくーん! 愛してるー!!」
「このどストレートな愛情表現!! 分かってはいるがルリアだな!」
「そうだよ! いやっふー!」
甲板から宙に身を躍らせるルリア。
「スライディングキック!」
落下地点に技を使って超高速で滑り込みルリアを余裕を持ってキャッチする俺。
「うわーい! オクノくんだー!! 好き好き!!」
ルリアが俺の顔にキスの雨を降らせる。
そして、体を起こすとお腹をさする。
「残念ながらまだまだ実感がないんだよねー」
「逆算してもようやく三ヶ月目とかだもんなあ。つわりとかあるんでしょ? ない?」
「全然」
「それに関しては私が説明するわね!!」
「そ、その声はお袋!!」
甲板から縄梯子がスルスルと下ろされる。
リザードマンが、「どうぞ」とその人を案内する。
うちの母がにゅっと顔を出した。
そして、父とともに降りてくる。
「ルリアちゃん、つわりがすごく軽いみたい。私も軽かったけど、ルリアちゃんの場合は凄いね。奥野の遺伝子とルリアちゃんの遺伝子の相性が最高にいいのかもねえ。楽しみだわー!」
「はあ、そうですか……!」
全てルリアの運の良さが関係している気がしてくる。
最強の能力か、運の良さ。
さて、再会を喜び合う中、うちの団員たちも続々と港に到着する。
船を担当していたのは、グルムルがほぼ一人。
彼はオルカが戻ってくると、嬉しそうに尻尾をぶんぶん振った。
「おう、相棒、無事だったか!」
「ええ。守りきりました」
この海賊コンビは本当に仲良しなのだ。
あとは先に帰っていたイクサ。
アリシアを伴って出てくる。
「この軍師を名乗る男、俺にはよく真価が分からないが弱くはないな」
「おっ、イクサセンサーに反応したか」
「呪法はあまり使えないようだが、妙な力を行使できる。ホリデー号の飛行を最短ルートで飛ばしたようだな。風向きすら計算し尽くしていたようだ」
「なるほどなあ。イクサ、こいつが帝国にいたから、オクタマ戦団の半分をもっても帝国を押しきれなかったんだぜ。あと、シュウスケとマナミがいるからな」
「まあ、僕は軍師ですからなフヒヒ」
タカフミがニヤニヤした。
正真正銘、軍師に特化したスキルと頭の回転、そしておそらく積み重ねてきたであろう経験。
頭脳系のトップだなこいつ。
やって来ていたシュウスケとマナミは、イクサを見るとちょっと緊張したようだ。
イクサもまた、やや剣呑な気配を帯びる。
イクサをもって意識させるこの二人、間違いなく強いな。
二人合わせるとイクサと互角。
これはかなりとんでもない話だ。
スキル、ユニゾン。
バカにできん。
「げえっ、陽キャコンビ!! あ、あんた達が無事だったなんて……」
明良川がガクガク震えた。
「詳しいのか、明良川」
「こ、こいつら本物の陽キャなんだもん。いい、多摩川? あんたはタカフミとおんなじボッチだったからわかんないだろうけど、普通、五花が決めた事とかに逆らうとハブられるの。だけど、こいつらだけは別格なのよ。なんか、持ってる空気がガチ陽キャなの!! 五花と、日野と高尾! コイツラ三人の力関係が拮抗してたのあのクラスは!」
「ほー」
今初めて知る事実である。
つまり、今生き残っているあのクラスの人間は……。
ボッチ、俺。
陰キャ、タカフミ。
性悪、明良川。
空手、日向。
真の陽キャ、シュウスケ。
真の陽キャ、マナミ。
この六名だ。
ああ、あと一人。
肉体のみ、西府アオイ。
いやあー、減ったなあ!
二十人近く死んだか消滅するかしたな。
生き残ったメンツを見ると、なるほど、どこか尖った四人と、ひたすら運が良かった二人だな。
キョーダリアス、地獄か!
だが、生き残った連中が全員かなりの強さになっている辺り、シーマが呼び出したうちのクラスは間違いなかったんだな。
消滅した七勇者も、混沌の裁定者に魂を売り渡したとは言え強かったもんな。
そしてこの場に、生き残った六人+一人が揃ったわけだな。
揃った……?
日向がいねえ。
あっ、ホリデー号の見張り台の上でフロントといちゃいちゃしてやがる!!
だが……妻帯者になった俺は心が広くなったのだ。
ここは許してやるとしよう。
「よしダミアン、速攻で出発するぞ! オルカ、風を思い切り吹かせろ! 出港だ! え? 見張り台にまだ人がいる? ハハッ知らん」
ということで!
ホリデー号は久々に、海を走り始めるのだ。
いきなり吹いた強風に煽られ、頭上から日向の悲鳴が聞こえてきたのだった。
帝国の人々が空を見上げて呆然としている。
それはそうだろう。
でかい帆船が頭上を通過していくのだ。
軍師タカフミが魔力を供給しているはずだが、それでも大陸を横断できるとはやるものだ。
あいつの魔力量は俺に匹敵するな。
帝国の港まで行くと、ちょうどホリデー号が着水したところだった。
他の連中が驚く顔にはもう慣れたなー。
「よう、タカフミお疲れー」
「疲れたぞ!!」
目にクマを作ったタカフミが降りてきた。
その後を、ダミアンがトコトコ歩いてくる。
『ナカナカノ居心地デシタヨ、たかふみサンノあいてむぼっくす!』
「アイテムボックス評論家みたいになってるな」
「こいつは注文もうるさいし、本当に大変だった……。あと、船に明良川がいるじゃないか。あの性悪、なんで生き残ってるんだ話が違うぞ」
「おいこら多摩川ぁ! なんかダミアン戻ってきたと思ったら、キモ男が来てるんじゃん!! なに? 話聞いたらみんな消滅してんの!? は? でなんでこのキモが無事なのよ。おかしいでしょー」
「キモキモ言うない」
俺は駆け寄って、明良川にデコピンした。
「ウグワーッ!!」
額を押さえて甲板でのたうち回る明良川。
こいつはウグワーッて叫んでも基本的に死なないな。
「タカフミだろー。つうか、こいつをキモキモ陰キャ言ってた奴らがお前以外全員死んだんだぞ。日頃の行いじゃね?」
「うぐうっ、は、反論できねー」
明良川がぎりぎり歯ぎしりする。
自分がひどいこと言ってる自覚があったか。
自覚があってもあえてひどい事をいう辺り、筋が通ったダメ子なのだこいつは。
「まあまあオクノ氏。こらえてやれ。こいつ口ではこう言っているが頑張ってる僕になんかサンドイッチとか三食差し入れてくれたんだから」
「は? あれは団員としての仕事だし? 飯でつられるとかチョロいんですけど」
「ツンデレだあ」
タカフミが嬉しそうにふひゃふひゃ笑った。
「キモい笑い方すんなぁ!!」
明良川に蹴られるタカフミ。
「痛い!!」
「あれっ!? お前ら何気に、こう……ふーん。へえー」
「は? おま、多摩川、いくらあんたでもその想像は許さん。許さんからなー!! あたしは! もっと! イケメンで! お喋りが面白い人で! お金があってコミュ強の陽キャが好みなのよ! ……まあ、全員とダメになったけど」
「無残wwwww」
「クソ陰キャ! お前草生やすな! もうなんなのよこの世界! なんでこいつが草生やしてる分かるの!!」
「仲いいなあ」
「僕とこいつ、小学校から同じだからね」
「えっ、幼馴染というやつ……? 昔は清純だった明良川が変わっていくのをずっと見てた的な?」
俺が問うと、タカフミはニヤリと笑った。
「こいつ昔からこう」
「あー」
「おら多摩川! キモ! 分かった風な顔すんなー!! あたしの風評がーっ!!」
もとから七勇者に与して悪行をやってきてるんだから、お前の名声は地に落ちてるだろう。
あ、地に潜るのか!!
そんな事を考えていたらだ。
甲板をどたどた走ってくる音がした。
何やら、ワンピース姿にみつあみの素朴な感じのお嬢さんが手を振っているじゃないか。
「オクノくーん!! おかえりー! ってあたしが来たのかー! オクノくーん! 愛してるー!!」
「このどストレートな愛情表現!! 分かってはいるがルリアだな!」
「そうだよ! いやっふー!」
甲板から宙に身を躍らせるルリア。
「スライディングキック!」
落下地点に技を使って超高速で滑り込みルリアを余裕を持ってキャッチする俺。
「うわーい! オクノくんだー!! 好き好き!!」
ルリアが俺の顔にキスの雨を降らせる。
そして、体を起こすとお腹をさする。
「残念ながらまだまだ実感がないんだよねー」
「逆算してもようやく三ヶ月目とかだもんなあ。つわりとかあるんでしょ? ない?」
「全然」
「それに関しては私が説明するわね!!」
「そ、その声はお袋!!」
甲板から縄梯子がスルスルと下ろされる。
リザードマンが、「どうぞ」とその人を案内する。
うちの母がにゅっと顔を出した。
そして、父とともに降りてくる。
「ルリアちゃん、つわりがすごく軽いみたい。私も軽かったけど、ルリアちゃんの場合は凄いね。奥野の遺伝子とルリアちゃんの遺伝子の相性が最高にいいのかもねえ。楽しみだわー!」
「はあ、そうですか……!」
全てルリアの運の良さが関係している気がしてくる。
最強の能力か、運の良さ。
さて、再会を喜び合う中、うちの団員たちも続々と港に到着する。
船を担当していたのは、グルムルがほぼ一人。
彼はオルカが戻ってくると、嬉しそうに尻尾をぶんぶん振った。
「おう、相棒、無事だったか!」
「ええ。守りきりました」
この海賊コンビは本当に仲良しなのだ。
あとは先に帰っていたイクサ。
アリシアを伴って出てくる。
「この軍師を名乗る男、俺にはよく真価が分からないが弱くはないな」
「おっ、イクサセンサーに反応したか」
「呪法はあまり使えないようだが、妙な力を行使できる。ホリデー号の飛行を最短ルートで飛ばしたようだな。風向きすら計算し尽くしていたようだ」
「なるほどなあ。イクサ、こいつが帝国にいたから、オクタマ戦団の半分をもっても帝国を押しきれなかったんだぜ。あと、シュウスケとマナミがいるからな」
「まあ、僕は軍師ですからなフヒヒ」
タカフミがニヤニヤした。
正真正銘、軍師に特化したスキルと頭の回転、そしておそらく積み重ねてきたであろう経験。
頭脳系のトップだなこいつ。
やって来ていたシュウスケとマナミは、イクサを見るとちょっと緊張したようだ。
イクサもまた、やや剣呑な気配を帯びる。
イクサをもって意識させるこの二人、間違いなく強いな。
二人合わせるとイクサと互角。
これはかなりとんでもない話だ。
スキル、ユニゾン。
バカにできん。
「げえっ、陽キャコンビ!! あ、あんた達が無事だったなんて……」
明良川がガクガク震えた。
「詳しいのか、明良川」
「こ、こいつら本物の陽キャなんだもん。いい、多摩川? あんたはタカフミとおんなじボッチだったからわかんないだろうけど、普通、五花が決めた事とかに逆らうとハブられるの。だけど、こいつらだけは別格なのよ。なんか、持ってる空気がガチ陽キャなの!! 五花と、日野と高尾! コイツラ三人の力関係が拮抗してたのあのクラスは!」
「ほー」
今初めて知る事実である。
つまり、今生き残っているあのクラスの人間は……。
ボッチ、俺。
陰キャ、タカフミ。
性悪、明良川。
空手、日向。
真の陽キャ、シュウスケ。
真の陽キャ、マナミ。
この六名だ。
ああ、あと一人。
肉体のみ、西府アオイ。
いやあー、減ったなあ!
二十人近く死んだか消滅するかしたな。
生き残ったメンツを見ると、なるほど、どこか尖った四人と、ひたすら運が良かった二人だな。
キョーダリアス、地獄か!
だが、生き残った連中が全員かなりの強さになっている辺り、シーマが呼び出したうちのクラスは間違いなかったんだな。
消滅した七勇者も、混沌の裁定者に魂を売り渡したとは言え強かったもんな。
そしてこの場に、生き残った六人+一人が揃ったわけだな。
揃った……?
日向がいねえ。
あっ、ホリデー号の見張り台の上でフロントといちゃいちゃしてやがる!!
だが……妻帯者になった俺は心が広くなったのだ。
ここは許してやるとしよう。
「よしダミアン、速攻で出発するぞ! オルカ、風を思い切り吹かせろ! 出港だ! え? 見張り台にまだ人がいる? ハハッ知らん」
ということで!
ホリデー号は久々に、海を走り始めるのだ。
いきなり吹いた強風に煽られ、頭上から日向の悲鳴が聞こえてきたのだった。
10
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる