164 / 181
第五部:伝説編
164・俺、軍師と相談する
しおりを挟む
「やあ多摩川くん。僕が八王子だ。はじめまして」
「クラスメイトなんだからはじめましてじゃなくね?」
「君はクラスの鼻つまみ者。僕は陰キャ。お互いに触れ合うことが絶対ないダークサイドの住人だろう」
「なるほどおー」
俺はとても納得した。
八王子タカフミは、古風な感じのメガネを掛けた背の低い男だった。
俺とだと、頭二つ分くらい違うのでは? ルリアやカリナくらいの背丈だぞ。
それが、でかい俺に全く動じるでもなく、平然と対応している。
肝が据わっている。
陰キャの肝ではない。
「僕も色々と揉まれたからね。それに、僕の武器は力じゃない。知略だ。全体戦力では王国に勝っても、個人戦力では劣る我が帝国。この状況で、個人の力を発揮させずに王国を破るため、色々考えたものだよ」
タカフミはトコトコと俺の周りを歩き回った。
「まあ、一番強力なイクサを抑えて、あとは数の力で押し込めばいいんだけどね。正道に勝る道はなし」
そう言うと、タカフミが手にしていた扇みたいなのをビシッと俺に突きつけた。
「それ、孔明とか司馬懿みたいなやつ?」
「そう。かっこいいだろ。特注で作ってもらった。一応防御魔法が掛かってて僕の身を守ってくれる」
「いいなー。やっぱ、形から入るよな」
「分かる? 形から入るとさ、なんかビシーッと身が引き締まるっていうか。コスプレって正義だったんだなーって僕は思うんだよね」
「うんうん。俺もマスク被ったら、なんか気持ちが切り替わったもんな」
俺とタカフミは分かりあった。
なんだこいつ、俺に魂が近いんじゃないか?
「オクノが生き生きしてる……」
なんか羨ましそうにラムハが見てくる。
これは仕方ないのだ。
好きなものの方向性が似通っている男子が二人であってしまえば、そこには何者も入り込めないフィールドが生まれたりする。
俺とタカフミは、もっと早く出会っておけばよかったのだ……。
この一瞬の邂逅でそれを悟ってしまった。
「でもさ、無理だよねぶっちゃけ。あの教室って陽キャモドキの巣だったじゃないか」
「分かる」
「ちなみに帝国に真の陽キャ二人が生き残っているわけだけど」
「シュウスケとマナミな。あいつら全然嫌味とかなくて、心の底から陽キャなんだと俺も思った」
「真の陰キャと真の陽キャが同時に存在すると対消滅が起きる……」
「な、なんだってー!」
二人でそんな話をして、ゲラゲラ笑った。
タカフミは引き笑いをする。
「オクノが楽しそう……」
「ラムハ、男ってああいうものよ。ずっと子どもな部分があるんだから、そこはそれとして流してあげるのが大人ってものよ。……もしかしてラムハ、混ざりたかったりするの?」
「いや、あの、私って趣味みたいなのが無いなーって思って……」
「ふんふん……。じゃあ、お姉さんがラムハに趣味のなんたるかを教えてあげる」
ラムハとアミラがいちゃいちゃしている。
いいぞいいぞ。
嫁同士が仲がイイことは素晴らしいのだ。
「ところでオクノ氏」
「フレンドリーな呼び方に変わった! なんだタカフミ氏」
「君はまさか……ハーレムの主なのかね……」
「そうだぞ」
「おっ、もげて死ね」
「なにぃーっ」
俺が小突くと、タカフミはふひゃふひゃ笑った。
こいつ、キモくて大好きだなあ。
イクサとかダミアンとかとは全然別のベクトルで、最高に仲良くなれそうな気がする。
「ああ、そうだ。オクノ氏、君は技を閃いて技の数だけ強くなっていくスキルを持っていると聞いている。それで間違いない?」
「おう。もう把握してるのかあ」
「僕は物を覚えるのだけは得意だからね。シュウスケとマナミの能力も把握してる。あの二人はユニゾン。二人揃うと強さが累乗で強くなる。だからイクサと渡り合えた」
「ほほー。しかもカップルとか、強いな」
「そういうこと。で、僕のスキルは、タクティクス。これは三つの能力の複合でね。まず、戦場を上空から俯瞰で一望でき、自在にズームイン、ズームアウトできるタクティカルアイ。次に、戦場に存在する部隊をユニットとして扱い、彼らの能力に則った正確な行動を取らせることができる、タクティカルコマンド。最後に、全体の戦力を把握し、部隊配分を瞬間移動させることで自在に操作できる、タクティカルコントロール。この三つを総じて、タクティクスと呼ぶんだ」
「あ、それ強いなあ。戦争になったら無敵のスキルじゃないか。相手に俺らがいなければだけど」
「だろ? 僕のこの力があったから、シュウスケとマナミは十全に活かせる最強の手駒として、残してもらったんだ。幸い、あの二人は真の陽キャだったから、帝国の国民にもひどいことしてなかったしね」
ということは、冥府にいたクラスメイト連中は、天狗になって帝国の国民を虐げたりしてたってことか。
そりゃあダメだ。
報いを受けるのも分かる。
「このタクティクス、戦争じゃない場合でも使えるんだ。一応対象がパーティ単位で、最低でも二人一組になってる必要があるけど。この力で、僕はオクノ氏を支援できる」
「おう。すげえ頼りになると思う。今俺は、メイオー戦に備えて鍛えてるんだけどさ。俺の能力を把握できてるのが俺しかいなくて、伸び悩みを抱えてたんだ」
「オクノ氏、君は強くなりすぎた……」
シリアスな声でタカフミが言ってきた。
なにかのマンガのネタだろう。
俺に通じなかったので、ちょっとがっかりするタカフミ。
「冗談じゃなく、オクノ氏のスキルって相手が強くないとダメなんだろ? 君ね、体術に偏りすぎたんだよね。相手のメイオーも体術だって言うじゃない。なら、体術と体術がぶつかりあって、より強いほうが勝つ。今の所メイオーの方が強いだろこれ」
「よく分かるなあ……」
「ラスボスが一点特化型だからね。こういうパターンはそのジャンルだけではラスボスには勝てないよ」
「あ、そういうの俺もゲームで心当たりあるわ」
「そうそう、相手が万能型だったら一点突破で戦う。相手が一点特化型だったら……」
「冥神ザップにも言われたな、万能型で戦う、か」
「そのための練習相手がいないってわけだね? なら、安心してくれ! ちょうどいいのを見つけてある」
タカフミはそう言うと、棚から丸められた地図を取り出した。
これは……キョーダリアス世界の地図か!
「僕のタクティクスは、戦場になっているところならどこでも眺められる。これを駆使して、戦場になった場所の地形を書き込んでおいたんだ。そしてここ!」
タカフミが指差すのは、キョーダリアスは、帝国近海。
海のど真ん中じゃないか。
「ここで、クジラのモンスターがいた。君が話している六欲天ってやつの最後の一柱だろうね」
「おっ、ついに六欲天の六柱めが!!」
「帝国の船と、六欲天が小競り合いをやったのさ。結果、船は全壊、部隊はほぼ全滅。とんでもない相手で、しかも海だ。どうだい? いかに強力な君と言えど、海なら戦闘力が半減するだろう?」
「するねえー。つまり、俺がレベルダウンしたみたいな扱いになるわけだ」
「そういうこと。鍛えるには持って来いだ!」
タカフミがニンマリと笑った。
頼りになる男だ……!
俺はここで、閃きまくってメイオー戦に備えるぞ。
「クラスメイトなんだからはじめましてじゃなくね?」
「君はクラスの鼻つまみ者。僕は陰キャ。お互いに触れ合うことが絶対ないダークサイドの住人だろう」
「なるほどおー」
俺はとても納得した。
八王子タカフミは、古風な感じのメガネを掛けた背の低い男だった。
俺とだと、頭二つ分くらい違うのでは? ルリアやカリナくらいの背丈だぞ。
それが、でかい俺に全く動じるでもなく、平然と対応している。
肝が据わっている。
陰キャの肝ではない。
「僕も色々と揉まれたからね。それに、僕の武器は力じゃない。知略だ。全体戦力では王国に勝っても、個人戦力では劣る我が帝国。この状況で、個人の力を発揮させずに王国を破るため、色々考えたものだよ」
タカフミはトコトコと俺の周りを歩き回った。
「まあ、一番強力なイクサを抑えて、あとは数の力で押し込めばいいんだけどね。正道に勝る道はなし」
そう言うと、タカフミが手にしていた扇みたいなのをビシッと俺に突きつけた。
「それ、孔明とか司馬懿みたいなやつ?」
「そう。かっこいいだろ。特注で作ってもらった。一応防御魔法が掛かってて僕の身を守ってくれる」
「いいなー。やっぱ、形から入るよな」
「分かる? 形から入るとさ、なんかビシーッと身が引き締まるっていうか。コスプレって正義だったんだなーって僕は思うんだよね」
「うんうん。俺もマスク被ったら、なんか気持ちが切り替わったもんな」
俺とタカフミは分かりあった。
なんだこいつ、俺に魂が近いんじゃないか?
「オクノが生き生きしてる……」
なんか羨ましそうにラムハが見てくる。
これは仕方ないのだ。
好きなものの方向性が似通っている男子が二人であってしまえば、そこには何者も入り込めないフィールドが生まれたりする。
俺とタカフミは、もっと早く出会っておけばよかったのだ……。
この一瞬の邂逅でそれを悟ってしまった。
「でもさ、無理だよねぶっちゃけ。あの教室って陽キャモドキの巣だったじゃないか」
「分かる」
「ちなみに帝国に真の陽キャ二人が生き残っているわけだけど」
「シュウスケとマナミな。あいつら全然嫌味とかなくて、心の底から陽キャなんだと俺も思った」
「真の陰キャと真の陽キャが同時に存在すると対消滅が起きる……」
「な、なんだってー!」
二人でそんな話をして、ゲラゲラ笑った。
タカフミは引き笑いをする。
「オクノが楽しそう……」
「ラムハ、男ってああいうものよ。ずっと子どもな部分があるんだから、そこはそれとして流してあげるのが大人ってものよ。……もしかしてラムハ、混ざりたかったりするの?」
「いや、あの、私って趣味みたいなのが無いなーって思って……」
「ふんふん……。じゃあ、お姉さんがラムハに趣味のなんたるかを教えてあげる」
ラムハとアミラがいちゃいちゃしている。
いいぞいいぞ。
嫁同士が仲がイイことは素晴らしいのだ。
「ところでオクノ氏」
「フレンドリーな呼び方に変わった! なんだタカフミ氏」
「君はまさか……ハーレムの主なのかね……」
「そうだぞ」
「おっ、もげて死ね」
「なにぃーっ」
俺が小突くと、タカフミはふひゃふひゃ笑った。
こいつ、キモくて大好きだなあ。
イクサとかダミアンとかとは全然別のベクトルで、最高に仲良くなれそうな気がする。
「ああ、そうだ。オクノ氏、君は技を閃いて技の数だけ強くなっていくスキルを持っていると聞いている。それで間違いない?」
「おう。もう把握してるのかあ」
「僕は物を覚えるのだけは得意だからね。シュウスケとマナミの能力も把握してる。あの二人はユニゾン。二人揃うと強さが累乗で強くなる。だからイクサと渡り合えた」
「ほほー。しかもカップルとか、強いな」
「そういうこと。で、僕のスキルは、タクティクス。これは三つの能力の複合でね。まず、戦場を上空から俯瞰で一望でき、自在にズームイン、ズームアウトできるタクティカルアイ。次に、戦場に存在する部隊をユニットとして扱い、彼らの能力に則った正確な行動を取らせることができる、タクティカルコマンド。最後に、全体の戦力を把握し、部隊配分を瞬間移動させることで自在に操作できる、タクティカルコントロール。この三つを総じて、タクティクスと呼ぶんだ」
「あ、それ強いなあ。戦争になったら無敵のスキルじゃないか。相手に俺らがいなければだけど」
「だろ? 僕のこの力があったから、シュウスケとマナミは十全に活かせる最強の手駒として、残してもらったんだ。幸い、あの二人は真の陽キャだったから、帝国の国民にもひどいことしてなかったしね」
ということは、冥府にいたクラスメイト連中は、天狗になって帝国の国民を虐げたりしてたってことか。
そりゃあダメだ。
報いを受けるのも分かる。
「このタクティクス、戦争じゃない場合でも使えるんだ。一応対象がパーティ単位で、最低でも二人一組になってる必要があるけど。この力で、僕はオクノ氏を支援できる」
「おう。すげえ頼りになると思う。今俺は、メイオー戦に備えて鍛えてるんだけどさ。俺の能力を把握できてるのが俺しかいなくて、伸び悩みを抱えてたんだ」
「オクノ氏、君は強くなりすぎた……」
シリアスな声でタカフミが言ってきた。
なにかのマンガのネタだろう。
俺に通じなかったので、ちょっとがっかりするタカフミ。
「冗談じゃなく、オクノ氏のスキルって相手が強くないとダメなんだろ? 君ね、体術に偏りすぎたんだよね。相手のメイオーも体術だって言うじゃない。なら、体術と体術がぶつかりあって、より強いほうが勝つ。今の所メイオーの方が強いだろこれ」
「よく分かるなあ……」
「ラスボスが一点特化型だからね。こういうパターンはそのジャンルだけではラスボスには勝てないよ」
「あ、そういうの俺もゲームで心当たりあるわ」
「そうそう、相手が万能型だったら一点突破で戦う。相手が一点特化型だったら……」
「冥神ザップにも言われたな、万能型で戦う、か」
「そのための練習相手がいないってわけだね? なら、安心してくれ! ちょうどいいのを見つけてある」
タカフミはそう言うと、棚から丸められた地図を取り出した。
これは……キョーダリアス世界の地図か!
「僕のタクティクスは、戦場になっているところならどこでも眺められる。これを駆使して、戦場になった場所の地形を書き込んでおいたんだ。そしてここ!」
タカフミが指差すのは、キョーダリアスは、帝国近海。
海のど真ん中じゃないか。
「ここで、クジラのモンスターがいた。君が話している六欲天ってやつの最後の一柱だろうね」
「おっ、ついに六欲天の六柱めが!!」
「帝国の船と、六欲天が小競り合いをやったのさ。結果、船は全壊、部隊はほぼ全滅。とんでもない相手で、しかも海だ。どうだい? いかに強力な君と言えど、海なら戦闘力が半減するだろう?」
「するねえー。つまり、俺がレベルダウンしたみたいな扱いになるわけだ」
「そういうこと。鍛えるには持って来いだ!」
タカフミがニンマリと笑った。
頼りになる男だ……!
俺はここで、閃きまくってメイオー戦に備えるぞ。
10
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる