ピコーン!と技を閃く無双の旅!〜クラス転移したけど、システム的に俺だけハブられてます〜

あけちともあき

文字の大きさ
上 下
159 / 181
第五部:伝説編

159・俺、西府アオイと西府アオイが出会うのを目撃する

しおりを挟む
「な、なんだってー!!」

 仲間達が一斉に驚いた。
 冥神ザップが発言した、俺が神様になるよ的なお話へのリアクションだ。
 そりゃあ驚くよなあ。

「ザップ、俺は本当に神になるんですかね?」

『間違いないでしょうな』

『そうですね。オクノさんはあと何十年かしたら神様になりますねー』

 何を当たり前みたいな顔をして月の女神も頷いているのだ。
 そんな事、一言も言ってなかったじゃない。

「……ていうか、英雄コールも神様になってるってわけか?」

『うむ。だが、かの神は救世神。今は別の世界に渡り、そこを救っておる。かの神剣、チェンソーを使ってな……』

 神剣チェンソー……!!
 すごい言霊だ。

「わっ……私も頑張って神格になれるようにする……! オクノの隣りにいる……!!」

 ラムハがめちゃめちゃ真剣な顔をして、俺の手をぎゅっと掴んでくる。
 本気だ!

「よし、じゃあ夫婦で神様になるか」

「うん、なろう!」

 これにはアミラも苦笑する。

「ラムハの気持ちは本物ねえ。お姉さん、この人生でオクノくんと添い遂げられたらそれで十分だわ」

 アミラは割とそこら辺現実的なのだ。
 カリナはよく分かってない。
 ミッタクはさらに分かってない。

「お? 神になるってのはすげえ強くなるってことなのか?」

『あまり強さとは関係ないですねえ。結果的に強くはなりますけど。わたくし、強そうに見えますか?』

「ハームラ様は弱そうだよね。うちと腕相撲して一瞬で負けたもんね」

『わたくし頭脳労働ですから』

「頭脳労働なのにめっちゃやる気でうちに腕相撲挑んだよね」

『わたくし挑戦者ですから』

『ハームラ……! 戻ってくる前からあなたは変わっていないな……!』

 ザップが流石に苦言を口にした。
 このガイコツな神様、大変な常識家だ。
 そして女神ハームラはずーっとポンコツだったようだ。

 そんなわけで、俺とラムハで、一緒に神様になろうと約束を交わしたのだった。
 どこまでもついて来てくれるのはかなり愛を感じて、俺としてもめちゃめちゃ嬉しい。
 むぎゅっとハグしていたら、冥神が『そろそろいいかね?』とか確認してきた。

『冥府を案内しよう。頼みたい仕事は、ハームラから聞いていると思うが、暴れる魂がいましてな』

「おう、了解です」

「は、はい」

 ハグを解く俺とラムハ。
 さあ、お仕事だ。

『どっこいしょ』

「あ、冥神ザップ自ら案内するんですか」

『次代の神になる者を連れ回すのだから、神が対応せねばならんでしょう』

「礼儀正しい人だ」

 ザップと俺で並んで冥府の宮殿を歩く。
 そう、ここは宮殿なのだ。

 しかもとんでもなくでかい宮殿。
 ユート王国の王都よりもでかい。

 冥府の半分はこの宮殿が占めているのだそうで、それというのも、ザップが罪を犯した魂を裁く裁判所も併設されているからなのだそうだ。

『罰を与えるのは、冥府の地の底にある煉獄で行う。そこまでいけば、魂は力を保っていられぬから問題ないのだ。だが、裁判所に入る前の魂はまだ、生前の力を残した者がいる。それら暴れる魂に、余がいちいち相手をしていては裁判も進まぬ。これを鎮圧して欲しいのです』

「よしきた」

 最初に仕事に挑む俺達なのである。
 そして、その暴れている魂というのは……。




『返せ! 俺達を日本に返してくれよー!!』

『なんでこんなところにいなくちゃいけないんだーっ!!』

「見覚えのある連中がいる」

「あー、わしが召喚したオクノのクラスメイトじゃな」

 俺とシーマで、他人事みたいな感じでそいつらを眺める。

 暴れているのは、まさしく俺のクラスメイトだった。
 中途半端に勇者としての力を持っているので、冥府の番人達でも歯が立たない。

「シーマ、ぶっちゃけあいつらは蘇ることができるの?」

「無理じゃ。肉体が滅びているからのう。可能とするなら、肉体に似せて依代を作って、そこに魂を宿すしかあるまい」

「なるほどなあ。……あれ? じゃあ西府アオイは復活できるのでは?」

 そんな話をしていた俺達を、クラスメイト連中が見つけた。

『ま、まさかお前は』

 気づかれたか。

『アオイ!? どうしてアオイが二人いるの!?』

 あれえ?
 俺に気付いてない?

「わんわん」

「あ、そうか。俺はマッチョになってでかくなってるんだった」

 時折忘れてしまうな!
 日本に戻った時、元のサイズになったら違和感があったもんな。

『わ、私の体! 私のーっ!!』

 あ、西府アオイじゃん!
 なんつうか、シーマの肉体としての西府アオイよりも、もっと検のある顔をしてるな。

『返せ、私の体!』

「無理じゃ。お前は死んだんじゃなからな。既にお前とこの肉体の繋がりはなくなっておる。肉体的には西府アオイじゃが、既にこれはわし、シーマの体になっている」

『シ、シーマだと!?』

『俺達をこっちの世界に呼び込んだ女じゃないか!』

『あいつのせいだ! 全部あいつの!』

 うむ、間違ってない。
 だが、俺や日向は普通に楽しくやってるし、なんなら日本よりもエンジョイできてる。
 明良川はあいつで、リザードマンとかなり仲良くなっているらしく、生活リズムがリザードマンになっている始末だ。

 異世界、悪いことばかりじゃないけどなあ。

『こんな地獄みたいな世界にあたし達を閉じ込めて!! 殺してやる!!』

『そうだそうだ! 殺せーっ!』

 そりゃあ冥府は地獄の入り口みたいなところだもんな。
 えっ?
 もしかしてキョーダリアスそのものを指して地獄とか言ってる?

「それは住んでる人達に失礼だろ。結構いいところだぞキョーダリアス」

 俺が口を開いたら、連中は一斉に俺を見た。

『そ、その声……』

『まさか、多摩川!? なんで生きてるの……!? 私達がこうやって死んでるのに!!』

『ずるい! お前だけ生きているなんてずるい!!』

『お前も死ねえっ!!』

 飛びかかってきたのがいるので、俺は迎え撃った。

「ドロップキック!」

『ウグワーッ!!』

 凶悪な顔の女子生徒を対空ドロップキックで落としたら、そいつはしおしおーっと小さくなって、人魂みたいになってしまった。
 これを摘んで、冥府の番人達に手渡す。

「ほい!」

『ご協力、感謝します!』

 冥府の番人、とてもいい笑顔でこれを受け取る。
 一人回収されていった。

『ア、アスカー! お前、アスカをよくも!』

「君達なー。自分が今何を言ってるお分かり? それ地獄に落ちても仕方ない事言ってるでしょ」

『うるさいうるさい!!』

『多摩川のくせに生意気なんだよ!!』

 すると、ラムハ、アミラ、カリナ、ミッタクが無言で前に出た。
 四人とも、こめかみに青筋が浮かんでる。
 ヒェッ、キレてる!

「オクノ、やっちゃっていい?」

「お姉さん達、もう我慢の限界なんだよね。私達のオクノくんを、こいつら」

「救いようがない人達です。二回殺します」

「ひん曲がった根性が気に入らねえ!! ぶっ飛ばす」

 おお、元クラスメイトと、うちの嫁たちの雰囲気が一触即発。
 というか、クラスメイトどもはバーサーカー状態になっていて、こちらに襲いかかってくる。
 地獄の亡者ですな。

「やれやれ、これがオクノ殿の元同僚なのであるか? 民度低すぎである」

 ため息をつきながら、いつの間にかジェーダイが最前線にいた。
 そして、クラスメイト達が放ってくる魔法や攻撃を、ビームサーベル一本で全て受け止める。
 受けて受けて受け、それらを確実に反射する。

 現状、ジェーダイの受けを完全に抜ける奴は、狂気に陥っていた時のハームラか、洗脳する五花、だけだ。
 俺だって打撃でこいつの守りは抜けない。

『ひいっ、攻撃が返されてくる!』

『なんだこのハゲ!』

「剃っているのである。その暴言、許しがたし」

「行くわよ! シャイニングレイ!!」

 ラムハの光の呪法が、亡者達に降り注ぐ。

「ボルカニックバイパー!」

 アミラの鞭が大地を打ち、地面を隆起させて亡者達を叩く。

「アローレイン!」

 降り注ぐカリナの弓が、亡者たちを地面に縫い付ける。

「撃魔斬!!」

 ミッタクの斧が生み出した退魔の輝きが、亡者たちを焼き尽くした。

『シャイニングボルカニックアロー魔斬』

『ウグワーッ!!』

 クラスメイトは全滅だ!
 こいつら、最後の撃魔斬で浄化されたっぽい感じになったから、普通に悪霊だったみたいだな。

「五花にそそのかされていたとは言え、こやつら、人のせいにしてこの世界で生きておったからな。自分で自分の命の責任を負えん者が、あの戦乱の中で生き残れる訳がなかろう。まあ、わしが言えた義理ではないな」

 シーマがけらけら笑った。

「現に、このわしを、オクノめは味方につけている。誰だってオクノになれた可能性があるんじゃ。それだけの力が与えられていたのじゃからな」

「あいつら、提示された選択肢で、楽な方を選び続けたな? あれ、結構罠なんだぞ」

 俺はしみじみと呟いた。
 最後に、人魂になる寸前の西府アオイがシーマの足を掴んだ。

『わ、私の体……! 帰りたい、日本に……! パパ、ママ……!!』

「ならば、自ら帰るべく動くべきじゃったな。お前は待ち続けて、冥府に落ちたのじゃ。さらばじゃ」

 シーマの手から、オレンジ色の衝撃が放たれる。

『ウグワーッ!』

 西府アオイが人魂になった。
 俺はこれをひょいっと摘む。

「はい、どうぞ」

『ご協力、感謝します!』

 冥府の番人が、とてもいい笑顔でこれを受け取った。

 お仕事完了だ。
 さらばクラスメイト達よ!
 なんかこの世界、輪廻する世界っぽいから、そのうち生まれ変わったら会えるかもな。

 しかしあいつらを見ていると、帝国でまだ生き残っている三人のクラスメイトは凄いんじゃないのか……?
 五花の甘言に乗ったとは言え、あの戦いで生き残って、帝国側について、それでまだ生きてられるくらい有能さを見せているわけだろ?
 今度会いに行こうっと。

 俺が今後の予定を考えていると、横合いから声が響いた。

『アミラ! アミラじゃないか! ま……まさか君も死んだのか!?』

「えっ!? カール!?」

 ハッ!
 これは、ウェットな再会の予感……!!
しおりを挟む
感想 92

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

処理中です...