ピコーン!と技を閃く無双の旅!〜クラス転移したけど、システム的に俺だけハブられてます〜

あけちともあき

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第四部:送還編

142・幕間・逆鱗なりイクサ

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 イクサとヘラクレスシュートの戦いが始まる。

『人間の癖に、この俺に傷をつけるなんざ生意気なんだよーっ!!』

 甲虫はその巨大な翼を広げ、舞い上がった。
 飛来するイクサの飛翔斬を、分厚い甲で受け止める。

『効かねえよ、そんなへなちょこは!』

 巨体がホバリングし、次の瞬間にはイクサ目掛けて突進をしている。
 二本の角でイクサを串刺しにしようというのだ。
 これに対し、剣士は一歩も動かない。

 剣を構えたまま、真っ向からヘラクレスシュートを迎え撃つ。

「円月斬!!」

 カウンターの斬撃。

『ヘラクレスストライク!!』

 甲虫の突撃。
 この二つが真っ向からぶつかりあった。
 凄まじい金属音、そして轟音。
 衝撃波が室内を駆け回り、壁や天井を破壊する。

「ぬうっ!!」

 弾き飛ばされたのはイクサだ。
 衝撃波が生む爆煙が、彼を覆って見えなくする。
 だが、ヘラクレスシュートも地面に叩き落されている。

『てめえ……化け物か!? 人間が俺を真正面から受け止められるなんてことは、ありえねえ……!! この世界の人間の中じゃ、ダントツの強さだぜ』

 ヘラクレスシュートの顔に笑みが浮かぶ。

『おもしれえ!! 戦って、戦って、戦って勝つ! つええやつを、ぶちのめして勝つ!! その快楽に比べたら、女を犯すことなんざお遊戯と一緒だからなあ! お前が来てくれて助かったぜ!』

「お前は遊戯のつもりでアリシアに手を出したのか?」

 砕けた部屋の破片が舞い散る中、イクサの声がした。
 彼の鋭い眼光が、そこから甲虫を見据えている。

『はっ! こいつがお前の女ってわけか! 女の危機に到着するヒーロー様ってか? 流行らねえんだよ、そんなのはな。好きな女の目の前で、てめえの強さを、矜持をバッキバキに折る! これが面白えんだ!』

「アリシアに対して、俺は責任がある」

 イクサが身構える。

『責任だあ? 眠たいことを……』

「王位の資格を失い、俺はただの男に過ぎん。だからこそ、男が果たすべき責任がある」

『ほう……』

 ヘラクレスシュートが剣を抜いた。
 二本の角と合わせて、三つの刃がイクサを狙う。

『男の責任か。それは悪くねえ理屈だ。嫌いじゃないぜ。……だが! そういうのを踏みつけてずたずたにするのが、最高に愉しい! 快楽なんだよ、極上の! ははははは! 死ね、死ね、死ね、剣士!!』

 再び、ヘラクレスシュートが舞い上がった。
 ホバリング状態。
 だが、すぐには襲いかからない。

 構えた角と剣をゆらゆらと動かし──それらが一つの軌道を動くよう、狙いを定める。
 ピタリと、甲虫の動きが止まった。

『大した見極めだ。てめえがあの飛ぶ斬撃を放ってきてたら、その瞬間に俺はてめえを真っ二つにしてたぜ』

「来い」

『行くぜ!! メェェェェェンッ!!』

 衝撃波すら纏って、ヘラクレスシュートが超高速で空を駆けた。
 高速移動が放つ圧力が、部屋を破壊していく。
 既に、半ばは瓦礫で覆われ、崩れた天井からは空が見える。

「望月!」

 イクサの技が放たれる。

『抜刀術だと!?』

 爆煙が晴れる中、鞘に収まっていた剣は抜かれ、ヘラクレスシュートの三つの刃へと打ち込まれていた。

『ぬうっおぉぉぉぉぉぉぉっ!!』

 甲虫の巨体が、ピタリと空中で静止する。
 その目の前には、振り抜かれたイクサの剣。

 ヘラクレスシュートの脳裏に、一瞬静止が遅ければ、自分が剣ごと切り裂かれていたであろうビジョンが浮かんだ。

『ヒューッ! やべえやべえ! だが、てめえは切り札を切った! 俺は残している! ドォォォォォォォッ!!』

 甲虫の剣が軌道を変え、イクサへと迫る。
 イクサが剣を戻す動きは、間に合わない……!

 だが。
 ヘラクレスシュートは、その目でおかしなものを見た。
 イクサの左拳だけが、腰だめに戻っている。

 否、剣には左手が添えられていなかったのだ。

『誘い!?』

 そう察した瞬間には遅かった。

「カウンター!!」

 イクサの拳が、ヘラクレスシュートの剣をすり抜け、その顔面へと突き刺さった。
 技としてのカウンターである。
 甲虫が現実世界で経験した、戦闘の流れで放たれるそれではない。

 ヘラクレスシュートの勢い、重量、力、そしてイクサの速度とタイミング。
 それら全てが拳に乗って、ヘラクレスシュートを撃ち抜いた。

『うぐおおおおおおわあああああああっ!!』

 叫びながら、甲虫の巨体が地面をバウンドした。
 ヘラクレスシュートは無様に背を地面に擦りつつ、砕けた天井から空を仰ぐ。

『なん……だと……!? 俺が……この俺が、空を見させられてるだと!? ありえねえ……そんなのありえねえだろうが……!!』

 本来、甲虫はひっくり返れば起き上がれない。
 背に重心の多くがあるためだ。
 だが、ヘラクレスシュートは人と甲虫の力を併せ持つ存在だ。

 体に勢いを付け、一瞬で腹ばいの姿勢に戻った。
 そして、翼を広げて羽ばたかせる。

『許さねえ……! 男のプライドに傷をつけたてめえは、絶対に確実に、殺す!! 女なんざどうでもいい! てめえをぶっ殺さなきゃ気が済まねえ!』

 背後から、イクサの足音が迫る。
 この状況に於いて、イクサの放つ飛翔斬も裂空斬も、決め技には成りえない。
 甲虫の固い翼がそれを弾いてしまうからだ。

『空から!! 城ごと崩して殺してやるよ!! てめえは剣すら届かずに死ぬ! そしててめえの飛ぶ斬撃では、俺の角も頭も羽も、壊せない! 詰みだ!!』

 空へと飛び上がるヘラクレスシュート。
 反転した巨体は、一瞬で超加速した。

 音の速度すら超えて、その身が辺境伯の屋敷に飛び込もうとする。
 この突撃なら、その打撃と衝撃波で屋敷をまるごと吹き飛ばすことができよう。
 剣一本で抗える次元ではない、強力な広範囲打撃だ。

 だが。

「詰みだ……!」

 イクサがいる。
 甲虫のすぐ目の前にだ。

 それは、屋敷の中などではない。
 空中だった。

 自ら、ヘラクレスシュートの目の前へと身を躍らせたのだ。

『馬鹿が……! 砕け散れ……!!』

「──乱れ雪月花」

 氷のごとき怜悧な斬撃。
 月のごとき天から降る斬撃。
 花のごとき鮮やかな斬撃。

 三つの輝きが、甲虫の全身を走った。

『……は?』

 ヘラクレスシュートは気づく。
 自分が既に、静止していることに。

 音の速度すら超えて、衝撃波を生みながら突撃していたはずだ。

 だが、衝撃波は斬撃によって散らされた。
 翼は既に、断ち切られて存在しない。
 全てを打ち壊す角と剣は、絶ち折られて役には立たぬ。

 そして、屋敷へと向かった衝撃を自らの身で受け、血まみれになりながらも、未だ衰えぬ眼光で甲虫を睨みつける男が一人。

『てめえ……名は』

「イクサだ」

『イクサ……見事……! ウグワーッ!!』

 ヘラクレスシュートの正中線に光の線が入り、巨体が左右に分かたれた






「ひえええ、イクサが派手にやってる」

 俺はイーヒン辺境伯を発見し、モンスターを次々ラリアットでなぎ倒し、闘魂を注入して放心させたあと、彼を救出していた。

「オクノ!! すまんな。情けないところを見せてしまった。ところで、イクサヴァータ殿下はさらに腕を上げたようだな」

「うむ。美味しいところを全部持っていかれてしまった」

「何。君が彼を連れてきてくれたのだ。感謝する。あの様子なら、アリシアも助かったようだ……」

「イクサの許嫁さんねー。ほんとに超かっこいい助け方をする男だ」

 俺もかっこよく立ち回りたいものである。
 だが、基本的に相手の攻撃を受けては返すストロングスタイル。
 イクサとはかっこよさのベクトルが違うのだ。

「オクノ、こちらは片付きそうじゃ」

 シーマが現状報告にやって来た。
 周囲は、シーマが洗脳したモンスター達に守られている。
 
 そして、洗脳が通じない強力な相手は、ミッタクが次々にタイマンで撃破していっている。

 辺境伯領全体は、フタマタと、彼にまたがったカリナが駆け回ってモンスターを掃討中だ。

「本来、戦において数の差を覆すことは難しい。それほど、数とは重要な要素なのだよ」

「ふむふむ」

 なんか辺境伯が語り始めたんで傾聴しておく。

「だが、例えばだ。蟻の群れが数を頼りにドラゴンに立ち向かったとして、数は力に成り得るかね?」

「ならないでしょうな」

「そういうことだ。君達はドラゴン。革命軍の多くは蟻だった。そういうことさ。敵はどうやら、相手に相当数のドラゴンがいることを想定していなかったようだ」

「ははあ、なるほど。まあ、敵は混沌の裁定者なんで何も考えてないと思うんですけど」

「うむ。例え強大なドラゴンでも、バラバラであれば守りきれぬ部分が出るだろう。先程の甲虫のモンスターのように、一時的に強力な敵を足止めしたり、傷つけられれば、雑兵にも機会は巡る。単独ならば切り崩しようは幾らでもあるのだよ。私が知る限り、混沌の裁定者は混沌の中に、無数の策を巡らして世界を掌握していくタイプだ。個の力では抗いきれない」

 めっちゃ語ってる!

「だが、しかしだよ、名誉騎士オクノ。ドラゴンが束ねられていれば話は違う。それは、向かう場所にあある策謀を、陰謀をことごとく粉砕する切り札だ。本来は出会わないはずの彼らを出会わせ束ねた者がいる」

「あっ、俺ですか!! 同じこと仲間にこの間言われたんで」

「そういうことだ! さあ、この地を発つがいい、名誉騎士オクノ。君は次代の英雄コールとなるだろう!」

「なるほど……!!」

 みんな俺を買い過ぎでは?
 解せぬものを感じつつ、残るモンスターの掃討に移る俺なのだった。
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