115 / 181
第三部:覚醒編
115・俺、新生ホリデー号に乗る
しおりを挟む
新生ホリデー号!
「な、なんじゃこりゃあー!!」
こいつを前にした時、俺は思わず叫んでしまった。
全身を、天空の大盆から回収されたパーツで覆われた船は、なんとも面白い姿に変わっていたからだ。
明らかにドリルにしか見えない衝角。
水の下に見える、明らかに巨大なクワガタのハサミにしか見えない砕氷衝角。
船の両脇には機械みたいに見える部品がずらりと並んで埋め込まれている。
帆柱の一本にはマストが張られていないが、その代わりに機械がついている。
なんだろうこれは……。
「どうですか、新生ホリデー号は」
「ダミアンさんが私の意見を取り入れてデザインしたんです」
イーサワとグルムルが得意げだ。
やはりダミアン絡みか。
「質問いいかな」
「どうぞ」
設計段階で、ダミアンの助手をしていたらしいグルムルが答えてくれた。
「あの船の横に埋め込まれてるパーツはなに」
「あれですか。おーい、頼みます!」
グルムルが声を張り上げると、船の中で作業をしていたリザードマンが顔を出した。
「了解」
すると、パーツの一つがピカッと光る。
フラッシュライトみたいな役割か、と俺が思った時だ。
光がぬぬぬぬぬっと盛り上がり、光の盾になった。
「古代遺跡の技術をそのまま使いました。リザードマンが一人、あれに取り付いて呪力を注ぎ込むことで、少しの間光の盾を発生させることができるのです」
「すごい。明らかに地球よりもテクノロジーが進んだ」
「それから帆に関してですが。あれも同じです。おーい、頼みます!」
「了解」
何もついてない用に見えた帆柱に、光の帆がはためいた。
「あくまで実験的なものですが、光の帆の大きさは呪力が続く限り、際限なく拡大できます。通常は帆柱として使用し、緊急時には光の帆として高速移動、あるいは飛行に利用するのがいいかと」
「飛べるの!?」
「計算上は飛べます、とダミアンさんから聞きました」
このリザードマン、今とんでもないことを言ったな。
ダミアンの計算だぞ。
「ですが呪力がかかるので、飛行の際には呪法使いの方に協力する必要があります。私でもいいのですが、まだ少し力不足でして」
なるほど。
俺はじーっとアミラを見た。
「お姉さんがやってみればいいのね? 任せて、オクノくん」
アミラが笑顔で安請け合いした。
さあ、船に乗って試してみよう。
「ここに触れるの? どれどれ……。あ、なんだか呪力が吸われる感じがする」
アミラが帆柱に触れると、その頭上が光り輝いた。
青く輝く透き通った帆が出現する。
それはどんどん大きくなり……。
風を受けて、ホリデー号はちょっとだけ浮かび上がった。
「うおわっ、船が飛んだ!」
「やはり。団長、我が団の呪法使いの方々は、既に二つの大陸でも有数の実力を持っています。彼らの力を借りられれば、旅は大幅な行程の短縮ができます」
「凄いな。というかグルムルにこんな才能があったとは」
「はい。もともと航海士でもありましたので、船の構造は一通り頭に叩き込んであります」
その航海士がどうして船を空に飛ばすという発想になるのか。
聞けば、嵐の日に帆をたたみ忘れた船が、吹き飛ばされて空を舞うということがよくあるのだそうだ。
これを応用したのだとか。
「着水や飛行時間などは全く分かっていませんから、これから調べねばなりません」
「ああ、ぶっつけ本番になるってことね。分かった。それは慣れてるからオーケー」
俺は許可を出した。
いざとなればなんとなかるだろう。
なんとかするし。
ホリデー号が便利になったことは分かった。
どうやらこの世界の古代は、かなり文明が発達していたようだな。
エスプレイダーは改造人間だし、ダミアンGは意思のあるロボットだ。
古代遺跡群も呪力で動いてはいるが、構造は機械に近い。
そんな文明を滅ぼしてしまう混沌の裁定者は恐ろしいやつだな。
いや待てよ。古代文明、俺がいた現代みたいに色々めんどくさい社会になったりしてたとしたら、むしろ滅ぼすのは楽じゃないか?
ハームラが使ってたルナティックみたいなので、一発で戦争が起こるだろ。
それに対して、中世ヨーロッパから産業革命時代くらいの感じになっている今のキョーダリアスは、単純だし各国が分断されている。
混沌の裁定者が混乱をばらまいて世界を滅ぼすには、なかなか都合が悪い形になっているんだな。
そうなれば、こうやって世界を巡って遺跡を叩き潰し、混沌の裁定者が陰謀を巡らしているっぽいところを叩くのは効率的なのかも。
あと五花な。あいつ、何を考えてるんだか。
というか、あいつが混沌の裁定者の使徒になってるんじゃないのか。
「オクノくん、さっきから何を百面相してるの?」
ほっぺたをアミラにぐにぐにされた。
「団長は考えることが多いのだ」
「眉間にシワ寄せてたらおじいちゃんみたいになっちゃうよ? オクノくんまだ若いのに。一人で考えてないで、ここはみんなで相談しちゃえばいいでしょう? 私達、たくさんいるんだから」
「それもそうか!」
ハッとする俺だ。
「ありがとうアミラ! なんか、さすが年上のお姉さんだなあって思ってしまった」
「うふふ、たまには私もお姉さんらしいところを見せないといけないものね。いつでも頼って! 人生経験ならそこそこあるから!」
アミラがどんと胸を張った。
うむ、こういう相談事ができるというのは頼もしいかも知れない。
かくして、俺達は新帝国を発つことになった。
帝国の人々が見送りに出てくる。
皇帝自ら、俺達を港町まで送ってくれるのだ。
「混沌の裁定者との戦いには、必ず余が駆けつけよう。呼びつけるがいい」
「頼りにしてるぜ皇帝」
俺と皇帝は、固く握手を交わした。
実際、ファイナル皇帝はかなり強い。
戦力としてあてにできるなら、しておきたいものだ。
『北ニ行クノデスカ。金属ガきんきんニ冷エルンデスヨネエ。オオ寒イ』
ダミアンGがガタガタと震えてみせた。
「ダミアンGはキグルミでも着せたほうがいいかもな」
『キグルミ!! ドウイウ格好ニナルンデスカ』
「秘密だ」
『私、気ニナリマス!』
多分、イエティみたいな格好になると思う。
日本の昔の幼児番組で、真っ赤なイエティが頭に竹とんぼつけたみたいなのがいたなあ。
「毛皮、毛皮」
「毛皮のコートにマフラーですか……。動きづらくなければいいのですが」
「ルリアやカリナと、私、アミラでは毛皮も作りが違うほうがいいわよね。コートは私達、マフラーがあなた達みたいな」
「そうねえ」
女子達が既に、取らぬ毛皮の皮算用を始めている。
モーフルの毛皮、そこまでのブランドなのか。
港町までやって来て、みんながホリデー号に驚く声を聞き、そして乗り込む。
「古代遺跡の技術を応用しているのであるな。しかし、なんとも凄い趣味であるな」
ジェーダイの時代でも、ホリデー号みたいなとんでもない形の船は無かったようだ。
ちなみに彼は、光の盾をハンディタイプにして持ち歩けるようだった。
ジェーダイ、さらに守りが固くなるな。
「北の蛮族だったか? 奴らを逆に襲うような船だなこりゃ。乗り移る前に沈めちまうんじゃないか?」
別の方向で心配そうなオルカ。
獲物の船に乗り移って戦うのは、海賊の醍醐味なんだそうだ。
「これ、前を泳いでたら刺さりそうだねえ……。とんでもない船になったねえ……」
人魚のロマは呆れている。
新生ホリデー号についての意見はみんな色々だが、行動範囲が広がったことについては好意的だった。
さあ、それでは北へ向かって漕ぎ出すとしよう。
新しい冒険の始まりなのだ。
第三部:覚醒編 → 第四部:送還編
「な、なんじゃこりゃあー!!」
こいつを前にした時、俺は思わず叫んでしまった。
全身を、天空の大盆から回収されたパーツで覆われた船は、なんとも面白い姿に変わっていたからだ。
明らかにドリルにしか見えない衝角。
水の下に見える、明らかに巨大なクワガタのハサミにしか見えない砕氷衝角。
船の両脇には機械みたいに見える部品がずらりと並んで埋め込まれている。
帆柱の一本にはマストが張られていないが、その代わりに機械がついている。
なんだろうこれは……。
「どうですか、新生ホリデー号は」
「ダミアンさんが私の意見を取り入れてデザインしたんです」
イーサワとグルムルが得意げだ。
やはりダミアン絡みか。
「質問いいかな」
「どうぞ」
設計段階で、ダミアンの助手をしていたらしいグルムルが答えてくれた。
「あの船の横に埋め込まれてるパーツはなに」
「あれですか。おーい、頼みます!」
グルムルが声を張り上げると、船の中で作業をしていたリザードマンが顔を出した。
「了解」
すると、パーツの一つがピカッと光る。
フラッシュライトみたいな役割か、と俺が思った時だ。
光がぬぬぬぬぬっと盛り上がり、光の盾になった。
「古代遺跡の技術をそのまま使いました。リザードマンが一人、あれに取り付いて呪力を注ぎ込むことで、少しの間光の盾を発生させることができるのです」
「すごい。明らかに地球よりもテクノロジーが進んだ」
「それから帆に関してですが。あれも同じです。おーい、頼みます!」
「了解」
何もついてない用に見えた帆柱に、光の帆がはためいた。
「あくまで実験的なものですが、光の帆の大きさは呪力が続く限り、際限なく拡大できます。通常は帆柱として使用し、緊急時には光の帆として高速移動、あるいは飛行に利用するのがいいかと」
「飛べるの!?」
「計算上は飛べます、とダミアンさんから聞きました」
このリザードマン、今とんでもないことを言ったな。
ダミアンの計算だぞ。
「ですが呪力がかかるので、飛行の際には呪法使いの方に協力する必要があります。私でもいいのですが、まだ少し力不足でして」
なるほど。
俺はじーっとアミラを見た。
「お姉さんがやってみればいいのね? 任せて、オクノくん」
アミラが笑顔で安請け合いした。
さあ、船に乗って試してみよう。
「ここに触れるの? どれどれ……。あ、なんだか呪力が吸われる感じがする」
アミラが帆柱に触れると、その頭上が光り輝いた。
青く輝く透き通った帆が出現する。
それはどんどん大きくなり……。
風を受けて、ホリデー号はちょっとだけ浮かび上がった。
「うおわっ、船が飛んだ!」
「やはり。団長、我が団の呪法使いの方々は、既に二つの大陸でも有数の実力を持っています。彼らの力を借りられれば、旅は大幅な行程の短縮ができます」
「凄いな。というかグルムルにこんな才能があったとは」
「はい。もともと航海士でもありましたので、船の構造は一通り頭に叩き込んであります」
その航海士がどうして船を空に飛ばすという発想になるのか。
聞けば、嵐の日に帆をたたみ忘れた船が、吹き飛ばされて空を舞うということがよくあるのだそうだ。
これを応用したのだとか。
「着水や飛行時間などは全く分かっていませんから、これから調べねばなりません」
「ああ、ぶっつけ本番になるってことね。分かった。それは慣れてるからオーケー」
俺は許可を出した。
いざとなればなんとなかるだろう。
なんとかするし。
ホリデー号が便利になったことは分かった。
どうやらこの世界の古代は、かなり文明が発達していたようだな。
エスプレイダーは改造人間だし、ダミアンGは意思のあるロボットだ。
古代遺跡群も呪力で動いてはいるが、構造は機械に近い。
そんな文明を滅ぼしてしまう混沌の裁定者は恐ろしいやつだな。
いや待てよ。古代文明、俺がいた現代みたいに色々めんどくさい社会になったりしてたとしたら、むしろ滅ぼすのは楽じゃないか?
ハームラが使ってたルナティックみたいなので、一発で戦争が起こるだろ。
それに対して、中世ヨーロッパから産業革命時代くらいの感じになっている今のキョーダリアスは、単純だし各国が分断されている。
混沌の裁定者が混乱をばらまいて世界を滅ぼすには、なかなか都合が悪い形になっているんだな。
そうなれば、こうやって世界を巡って遺跡を叩き潰し、混沌の裁定者が陰謀を巡らしているっぽいところを叩くのは効率的なのかも。
あと五花な。あいつ、何を考えてるんだか。
というか、あいつが混沌の裁定者の使徒になってるんじゃないのか。
「オクノくん、さっきから何を百面相してるの?」
ほっぺたをアミラにぐにぐにされた。
「団長は考えることが多いのだ」
「眉間にシワ寄せてたらおじいちゃんみたいになっちゃうよ? オクノくんまだ若いのに。一人で考えてないで、ここはみんなで相談しちゃえばいいでしょう? 私達、たくさんいるんだから」
「それもそうか!」
ハッとする俺だ。
「ありがとうアミラ! なんか、さすが年上のお姉さんだなあって思ってしまった」
「うふふ、たまには私もお姉さんらしいところを見せないといけないものね。いつでも頼って! 人生経験ならそこそこあるから!」
アミラがどんと胸を張った。
うむ、こういう相談事ができるというのは頼もしいかも知れない。
かくして、俺達は新帝国を発つことになった。
帝国の人々が見送りに出てくる。
皇帝自ら、俺達を港町まで送ってくれるのだ。
「混沌の裁定者との戦いには、必ず余が駆けつけよう。呼びつけるがいい」
「頼りにしてるぜ皇帝」
俺と皇帝は、固く握手を交わした。
実際、ファイナル皇帝はかなり強い。
戦力としてあてにできるなら、しておきたいものだ。
『北ニ行クノデスカ。金属ガきんきんニ冷エルンデスヨネエ。オオ寒イ』
ダミアンGがガタガタと震えてみせた。
「ダミアンGはキグルミでも着せたほうがいいかもな」
『キグルミ!! ドウイウ格好ニナルンデスカ』
「秘密だ」
『私、気ニナリマス!』
多分、イエティみたいな格好になると思う。
日本の昔の幼児番組で、真っ赤なイエティが頭に竹とんぼつけたみたいなのがいたなあ。
「毛皮、毛皮」
「毛皮のコートにマフラーですか……。動きづらくなければいいのですが」
「ルリアやカリナと、私、アミラでは毛皮も作りが違うほうがいいわよね。コートは私達、マフラーがあなた達みたいな」
「そうねえ」
女子達が既に、取らぬ毛皮の皮算用を始めている。
モーフルの毛皮、そこまでのブランドなのか。
港町までやって来て、みんながホリデー号に驚く声を聞き、そして乗り込む。
「古代遺跡の技術を応用しているのであるな。しかし、なんとも凄い趣味であるな」
ジェーダイの時代でも、ホリデー号みたいなとんでもない形の船は無かったようだ。
ちなみに彼は、光の盾をハンディタイプにして持ち歩けるようだった。
ジェーダイ、さらに守りが固くなるな。
「北の蛮族だったか? 奴らを逆に襲うような船だなこりゃ。乗り移る前に沈めちまうんじゃないか?」
別の方向で心配そうなオルカ。
獲物の船に乗り移って戦うのは、海賊の醍醐味なんだそうだ。
「これ、前を泳いでたら刺さりそうだねえ……。とんでもない船になったねえ……」
人魚のロマは呆れている。
新生ホリデー号についての意見はみんな色々だが、行動範囲が広がったことについては好意的だった。
さあ、それでは北へ向かって漕ぎ出すとしよう。
新しい冒険の始まりなのだ。
第三部:覚醒編 → 第四部:送還編
10
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる