ピコーン!と技を閃く無双の旅!〜クラス転移したけど、システム的に俺だけハブられてます〜

あけちともあき

文字の大きさ
上 下
113 / 181
第三部:覚醒編

113・俺、次の目的地を定める

しおりを挟む
「ラムハどうしたんだ?」

 朝イチで俺のところを覗きに来たオルカが、床で簀巻きになっているラムハを見たようだ。

「ラムハの回りで三人が寝てるだろ。抜け駆けを許さない淑女協定が炸裂したんだ」

「大変だなあお前さんも……。ラムハ一強が崩れたわけか。どうやりゃ決着がつくんだ?」

「分からん……」

 ということで、女子達を放っておいて俺は食事に移動するのだ。

 ここは城にある食堂。
 今朝の飯は固いパンと、牛乳を使ったスープ。
 パンをふやかしながら食う。
 美味い。

「昨日の今日で何だけどよ。これからどうする? 今のところ、団には潤沢な金がある。しばらくは働かなくても食っていけるぜ。俺らは船員三十一人と、俺ら十七人しかいねえ。なんなら一年間遊んで暮らせる金がある」

「どこでそんなに稼いだんだ」

「幽霊船狩りが捗ってな。イーサワもそこで手に入るものを次々高値で売りさばくからよ」

 なるほど……。
 オルカとイーサワが組むと、とんでもないことになるな。

 地上でちまちまと仕事を見つけて歩いた俺は何だったのだ。
 ま、それはそれでいいか。
 面白かったし、ダミアン見つけたし。

「じゃあ、ちょっと行きたいところがあってな」

 俺は今後の予定について話しだした。

「六欲天、ヒエロ・ヒューガとワース・ワッシャー。こいつら話が通じるんで、メイオーとの戦いに備えて協力を取り付けておきたいんだ」

「げげえっ、お前、六欲天二柱と遭遇してたのかよ。ちょっと旅するだけでそんなのに会うとか、どんな確率だよ……」

「人徳だな」

「呪われた人徳じゃねえか」

 オルカがうんざりした顔をした。
 そうかなあ。

「とりあえずさ。俺はここに、ダグ・ダムドからの信頼の証らしい祭具ってのを持っててな」

 アイテムボックスから、ローリィ・ポーリィを取り出す。
 この形が崩れないピカピカの泥団子が、六欲天ダグ・ダムドをあと二回召喚できる祭具なのだ。

「これがあると色々便利なんだ。何より信頼の証みたいなものになる。あと二柱も六欲天から協力を得られれば、絶対これから役立つって」

「そりゃ間違いねえけどよ。話のスケールがでかすぎるぜ……。もう、人間の世界を越えた規模の話になってきてるじゃねえか」

「それはそうだろ。ラムハの中にいた女神と三日前に戦ったろ? 多分この世界、ああいう規模の世界の危機みたいなのがゴロゴロしてるんだ。俺達はその上で、気付かないまま日常生活してるだけで。一歩間違えると、世界をぶっ壊す化け物たちが姿を現すってわけだ」

「お前さんも大概化け物じみてきてるがな」

「そりゃあどうも」

 お褒めの言葉として受け取っておく。

「しかしまあ、お前さんが動くと世界が動くな。ここらで腰を落ち着けて、女達を囲ってのんびりしててもいいだろうが。世の中の厄介事に首を突っ込むのは、もうお前の趣味だなオクノ」

「違いない。俺はふわっとした正義感だけで生きてるからな! それに、五花が逃げただろ? あれ放っておいたら絶対世界の危機みたいなのに成長するぞ。追いかけていってぶっ飛ばさないとだめだろ」

「ああ……。確かにあいつは放置できねえ……! まだ借りも返しちゃいねえからな!」

 オルカがやる気になった。
 いい事だ。

 ということで、女神をぶっ飛ばして正気に戻した三日後くらいに、また俺は新しい冒険に旅立つのである。
 当座の拠点は新帝国。

 皇帝の厚意で、宿と飯は用意してもらっている。
 金はあるんだけどなあ。

 金だけ余らせてもなんだから、ホリデー号を強化改造してもらっておこうかな。
 そこら辺りは、金勘定担当のイーサワと、何やら強化改造に詳しいダミアンGに任せることにした。
 楽しい予感しかしない。




 六欲天との交渉チームを結成する俺である。
 総勢五人になる。

 まずは、メンバーを率いる俺。
 そして船側の監督を任せている日向。
 簀巻きから解放されたラムハ。
 我が団の誇る偉大な副団長フタマタ。
 大きい怪獣とか大好きらしいエスプレイダーこと、石神フロント。

 この五名である。
 ルリアとアミラとカリナが同行を主張したが、ルリアは城の兵士達に槍の技を教える役割ができている。
 兵士達が彼女の下に日参してるのを俺は知ってるぞ。
 村娘だったルリアが大きくなったもんだ……。

 アミラは単純に、険しい行程だと大変そうだから。
 もっと足腰を鍛えてもらわなくては。

 カリナはフロントと同行者じゃんけんして負けた。
 フロント、じゃんけんが超つええんだ。

 カリナが泣いて悔しがっていた。

「要は気迫だ。相手に気迫をぶつければ、じゃんけんの瞬間、敵は高確率でグーを出す! 俺はパーを出すだけでいい」

「なんてよく分からない理論を振りかざすやつだ」

 だが、俺はそういう変な奴大好きだぞ。
 俺達はバギーに乗り、まずはワース・ワッシャーの元へと急いだ。

 ……バギーなら別にアミラを連れてきても良かったな?

 まあいいか。

 巨大な猛禽類の姿をした六欲天は、今日も彫像めいて岩山の頂点に鎮座している。

「おーい、ワース・ワッシャー!」

 俺がその名を叫ぶと、彫像が動いた。

『おや、私を呼ぶ声がすると思ったら、あなたでしたかオクノ』

 完全に俺が認識されている。

『空を飛ぶ全ての鳥とモンスターは私の眷属です。彼らが見聞きしたものを、私は知ることができる。あなたが女神ハームラと戦い、これに勝ち、開放した様は見ていました』

「話が早いなー」

『鳥だけに速いのです』

「誰が上手いこと言えと」

 ワース・ワッシャーはその翼を広げた。
 そして、音もなく舞い上がる。

 少し遅れてから、猛烈な風が吹いた。

 気付くと、六欲天は俺達の目の前に降り立っている。

『あなたが成した事を見るだけで、信頼に値する人間であることが分かります。これを授けましょう。私からの信頼の証です』

 そう言うと、ワース・ワッシャーは口からペッと何か吐いた。
 ええ……口から吐いたのかよ。

 それは、羽毛の形をした石だった。

「これはもしや」

『私が消化を助けるために飲み込んでいる石の一つを加工したものです』

 鳥は丸呑みだから、胃の中に石を飲み込み、そいつで食べ物をすり潰すんだそうだ。
 ワース・ワッシャーも同じことらしい。
 で、その胃石の一つを祭具として俺にくれると。

『祭具イーグルストーンです。大事にするように。ああ、それからよく水で洗って使ってください』

 言われなくてもそうするぞ。
 くさい。

『ヒエロ・ヒューガについても伝えましょう。彼は今、また眠る期間に入っています。訪れても頭が曖昧になっているでしょうから、祭具をもらえるという期待はしないほうがいいでしょう』

 ああ、つまり、あいつの夢であるヒエロ・ヒューガの落とし子も増えてる可能性があるってことだな。
 それはよろしくない。
 また今度にしておこう。

「六欲天……すっごい……」

 日向は終始ぽかーんとしていた。
 彼女が見たモンスターの中で、ワース・ワッシャーは掛け値無しで最大のものだろうからな。
 しかも理知的に喋る。

 フロントは興奮していた。

「俺専用の飛行装備として欲しい」

「やめておくんだフロント……!」

 イーグルストーンを手に入れ、新帝国へと戻る俺である。

「あっさり手に入るようになったわね。ウーボイドとは決裂したし、ダグ・ダムド相手も大変だったじゃない?」

 ラムハが懐かしい話をしてくる。

「ウーボイドは鬼畜だったからなー。あれは倒すしか選択肢ないでしょ。ダグ・ダムドは話がまあ分かるやつで良かった。それにしても、ワース・ワッシャーの話の通じるっぷりは異常だけど」

「鳥って頭がいいらしいじゃない?」

「ええー? だからなのかなあ」

「わんわん!」

「ああ、フタマタは賢いな! それは俺が一番良く知ってるぞー。よーしよしよし」

 わしゃわしゃとフタマタを撫で回す俺なのだ。

「ねえオクノ。あっという間に目的が終わってしまったけど、次はどうするの? もう、行っちゃう? 北にある凍れる城」

「凍れる城……三つ目の遺跡か。もう行っちゃうか」

「行っちゃおう」

 俺と二人で盛りあがるラムハ。
 これを見て、日向がぼそっと言うのである。

「なんだかラムハさん、凄く明るくなったっていうか無邪気になったっていうか……」

 女神の封印から解放されて、初めて自分のために生きられるようになったわけだからな。
 多分、これがラムハの素なんじゃないか?
しおりを挟む
感想 92

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

処理中です...