102 / 181
第三部:覚醒編
102・日向マキ航海記4・蒼の閃撃エスプレイダー
しおりを挟む
「ダーク・ダイヤモンドってなに?」
私が聞くと、石神フロントさんはグッと拳を握りしめました。
「奴らはこのサンクニージュ大陸の征服を狙った悪党どもだ。表向きはロボットとモンスターと人間が手を組み、新たな社会体制を打ち立てようという革命運動のように装っていた。だが、奴らはテロリストだったんだ! 俺の両親も、友も、あいつらに殺された。俺もまた復讐を誓って奴らに挑んだが、返り討ちに……。そして俺は奴らに実験体として改造されたが、脳改造手術を受ける前に逃げ出したんだ」
「大変だったんだね……。頑張ったね、石神さん」
「フロントでいい」
「フロントさん。あの、あと、記憶喪失だったはずでは」
「ハッ」
目を見開くフロントさん……フロントくんです。
「オレハ、ナニモオボエテイナイ」
バレバレです。
彼が目覚めた後、今は古代文明がすっかり滅びた後の時代であることをお話しました。
すると、彼は愕然としたものです。
「ダーク・ダイヤモンドを倒したと言うのに、世界は滅んでしまったのか……。いや、だが人間は生きているんだな……!」
ここでも記憶喪失設定がボロボロです。
結局、フロントくんは行き場がないということで、オクタマ戦団に加入することになりました。
フタマタ副長もイーサワさんもいない状態だと、どうやら私がこの辺を決める権限を持つことになるみたいです。
「私ですか!?」
「おうよ。マキ、お前、オクノに直々になんか言われただろ。どっちのルート行くんだみたいな」
「はい……でも、私が決めても?」
「俺やジェーダイが決めたら、そりゃあ説得力がある。だが、それだって感情に任せて決めたかも知れないし、年の功なんてのはこういう未知の状況じゃ役立たないもんだ。なら、若いお前さんが考えて悩んで決めたほうがいい。オクノなら笑って受け入れてくれるだろうよ」
オルカさんの多摩川くんに対する信頼が凄いです。
それにしても、出しゃばらない大人の人って初めてかも知れません。
うちのコーチとか俺が俺が俺がの人だったし。
「ええっと、それじゃあ。フロントくんは、オクタマ戦団のメンバーとして受け入れます」
私が宣言すると、オルカさん、ジェーダイさんとロマさん、グルムルさん、船員の皆さんが拍手しました。
満場一致です!
「オクタマ戦団とやらは正義なのか?」
フロントくん、そこらへんはこだわってるみたいです。
なんだかイクサさんみたい。
「多摩川くん……えっと、うちの団長なんだけど、彼が言うにはふわっとした正義を行うための傭兵団なんだって」
「正義ならよし。俺もあんた達の仲間に加えてもらおう。この世界には今、俺を知るものが他にいないからな」
ということで、正式な仲間です!
ええっと、こういう時はステータスをチェックするんでしたっけ。
名前:石神フロント/青の閃撃エスプレイダー
レベル:44/66
職業:ヒーロー
力 :120/180
身の守り:100/150
素早さ :180/270
賢さ :24
運の良さ:95
HP550/1100
MP450
剣:30レベル
ヒーロー殺法:50レベル
風の呪法:20レベル
☆剣
・クロスブレイド・袈裟懸け・駆け抜け
✩ヒーロー殺法
・レーザーブレイド・レイダーダッシュ・レイダーインパクト
・ゲイルブロウ・ブラストキック・マッハコンビネーション
・レイダービーム・レイダースプラッシュ・レイダーバリア
・エスプレイドゼフィロス
★風の呪法
・テールウィンド・ヘッドウィンド・アップドラフト
・ダウンドラフト
???
分からない世界です。
多分、多摩川くんが詳しいんじゃないかなあ……。
「俺もこいつのステータスはよく分からん」
オルカさんも首をひねりました。
「ああ、古代文明ではヒーローという職業もあってな。我も何度か手合わせしたことがある。サンクニージュとキョーダリアスの争いは何度かあった故な。説明した通り、奴らの力は身につける呪力を帯びたスーツにある。己の中から呪力を取り出すスーツを身につけるのがヒーロー。他者から略奪した呪力でスーツを纏うのがヴィランと呼ばれていたのである」
「知っているんですかジェーダイさん!」
「我も古代文明時代の生き残りゆえな」
「だが、かつては敵対した同士か」
フロントくんとジェーダイさんが向き合います。
「この世界に、我らが所属していた国は既に無い。昔の諍いなど国とともに失われてしまったも同然である。だが、フロントよ。失われていない忌まわしき遺産もある」
「なん……だと……!?」
フロントくんノリがいいです。
「天空の大盆……。二大陸を渡る、あの巨大な空中都市が未だに存在しているのである。しかも、この時代の人間たちを生贄として呪力を保っておる」
「馬鹿な……!! あれは俺と仲間達が破壊したはず!」
「一つだけでは無かったのかもしれぬな。そして天空の大盆は、今は我らが団長オクノ殿の宿敵に乗っ取られ、世界に災いを振りまきながら空にある」
「なんてことだ……! そうか、俺が目覚めたのはそれと戦うためだったんだな……!! ところでそのオクノというのはどこに」
「今は出張中である」
「そうか、残念だ。さぞや正義感溢れる好漢であろうに」
どうかなあ。
ところかわって。
ここは新帝国の謁見の間。
改めて、傭兵団として依頼を正式に請けた俺達。
「……ということで、海の方に仲間達を待機させているので合流しようと思うんだが」
俺が告げると、ファイナル皇帝は、ふむと頷いた。
「船にいるのだな? では、帝国の港を使わせよう。先代がモンスターを追い払って開拓した町がある。そこに船を止めるがいい。ファルコン、お前が案内をしてやれ」
皇帝に声を掛けられたのは、インペリアルガードで最も影の薄い男である。
俺達が最初に出会った、門のところにいたあいつだな。
「かしこまりました。では、天空の大盆との戦いは」
「余が直々に出る」
「おおっ……」
周囲から感嘆の声が漏れた。
皇帝が直々に戦いに出てくるとか。
しがらみとかそういうのをふっとばして、最終決戦って感じなのか。
「イクサ、皇帝が強いって言ってたろ。どれくらいだ?」
「俺といい勝負ができそうだ」
「つまり桁外れに強いんだな、よく分かった」
俺は納得した。
それならば問題ないだろう。
七勇者はまあそこそこの強さとは言え、一般兵だと相手にならない。
ぶっちゃけると、オルカとグルムルが組んでも七勇者相手には分が悪いのだ。
タイマンで戦えるのは、俺とイクサくらいのものだろう。
イクサといい勝負できるなら、皇帝陛下も七勇者とタイマン張れるだろう。
さて、皇帝の命を受け、インペリアルガードのファルコンは旅立った。
イーサワのバギーの助手席に乗ってである。
初めての乗り物に、彼の顔はこわばっていた。
生まれて初めて車に乗るんだもんな。
緊張するよなあ。
「では団長! また仲間達とともに合流しますから!」
「おう、みんなによろしく!」
我が傭兵団の主務は土煙とともに去っていった。
「で、フタマタはこっちに残るの?」
「わおん」
「ああ、どうせみんな来るもんな。向こうもメンバーが増えてたりしてな」
「わんわん」
「はっはっは、海だからそれはないか。幽霊船と戦ってたなら、仲間になるなんてアンデッドとかだもんなあ」
さて、俺達も準備を整え、合流の地である港町へ向かうのだ。
そこからは、天空の大盆との決戦を見据えるぞ。
私が聞くと、石神フロントさんはグッと拳を握りしめました。
「奴らはこのサンクニージュ大陸の征服を狙った悪党どもだ。表向きはロボットとモンスターと人間が手を組み、新たな社会体制を打ち立てようという革命運動のように装っていた。だが、奴らはテロリストだったんだ! 俺の両親も、友も、あいつらに殺された。俺もまた復讐を誓って奴らに挑んだが、返り討ちに……。そして俺は奴らに実験体として改造されたが、脳改造手術を受ける前に逃げ出したんだ」
「大変だったんだね……。頑張ったね、石神さん」
「フロントでいい」
「フロントさん。あの、あと、記憶喪失だったはずでは」
「ハッ」
目を見開くフロントさん……フロントくんです。
「オレハ、ナニモオボエテイナイ」
バレバレです。
彼が目覚めた後、今は古代文明がすっかり滅びた後の時代であることをお話しました。
すると、彼は愕然としたものです。
「ダーク・ダイヤモンドを倒したと言うのに、世界は滅んでしまったのか……。いや、だが人間は生きているんだな……!」
ここでも記憶喪失設定がボロボロです。
結局、フロントくんは行き場がないということで、オクタマ戦団に加入することになりました。
フタマタ副長もイーサワさんもいない状態だと、どうやら私がこの辺を決める権限を持つことになるみたいです。
「私ですか!?」
「おうよ。マキ、お前、オクノに直々になんか言われただろ。どっちのルート行くんだみたいな」
「はい……でも、私が決めても?」
「俺やジェーダイが決めたら、そりゃあ説得力がある。だが、それだって感情に任せて決めたかも知れないし、年の功なんてのはこういう未知の状況じゃ役立たないもんだ。なら、若いお前さんが考えて悩んで決めたほうがいい。オクノなら笑って受け入れてくれるだろうよ」
オルカさんの多摩川くんに対する信頼が凄いです。
それにしても、出しゃばらない大人の人って初めてかも知れません。
うちのコーチとか俺が俺が俺がの人だったし。
「ええっと、それじゃあ。フロントくんは、オクタマ戦団のメンバーとして受け入れます」
私が宣言すると、オルカさん、ジェーダイさんとロマさん、グルムルさん、船員の皆さんが拍手しました。
満場一致です!
「オクタマ戦団とやらは正義なのか?」
フロントくん、そこらへんはこだわってるみたいです。
なんだかイクサさんみたい。
「多摩川くん……えっと、うちの団長なんだけど、彼が言うにはふわっとした正義を行うための傭兵団なんだって」
「正義ならよし。俺もあんた達の仲間に加えてもらおう。この世界には今、俺を知るものが他にいないからな」
ということで、正式な仲間です!
ええっと、こういう時はステータスをチェックするんでしたっけ。
名前:石神フロント/青の閃撃エスプレイダー
レベル:44/66
職業:ヒーロー
力 :120/180
身の守り:100/150
素早さ :180/270
賢さ :24
運の良さ:95
HP550/1100
MP450
剣:30レベル
ヒーロー殺法:50レベル
風の呪法:20レベル
☆剣
・クロスブレイド・袈裟懸け・駆け抜け
✩ヒーロー殺法
・レーザーブレイド・レイダーダッシュ・レイダーインパクト
・ゲイルブロウ・ブラストキック・マッハコンビネーション
・レイダービーム・レイダースプラッシュ・レイダーバリア
・エスプレイドゼフィロス
★風の呪法
・テールウィンド・ヘッドウィンド・アップドラフト
・ダウンドラフト
???
分からない世界です。
多分、多摩川くんが詳しいんじゃないかなあ……。
「俺もこいつのステータスはよく分からん」
オルカさんも首をひねりました。
「ああ、古代文明ではヒーローという職業もあってな。我も何度か手合わせしたことがある。サンクニージュとキョーダリアスの争いは何度かあった故な。説明した通り、奴らの力は身につける呪力を帯びたスーツにある。己の中から呪力を取り出すスーツを身につけるのがヒーロー。他者から略奪した呪力でスーツを纏うのがヴィランと呼ばれていたのである」
「知っているんですかジェーダイさん!」
「我も古代文明時代の生き残りゆえな」
「だが、かつては敵対した同士か」
フロントくんとジェーダイさんが向き合います。
「この世界に、我らが所属していた国は既に無い。昔の諍いなど国とともに失われてしまったも同然である。だが、フロントよ。失われていない忌まわしき遺産もある」
「なん……だと……!?」
フロントくんノリがいいです。
「天空の大盆……。二大陸を渡る、あの巨大な空中都市が未だに存在しているのである。しかも、この時代の人間たちを生贄として呪力を保っておる」
「馬鹿な……!! あれは俺と仲間達が破壊したはず!」
「一つだけでは無かったのかもしれぬな。そして天空の大盆は、今は我らが団長オクノ殿の宿敵に乗っ取られ、世界に災いを振りまきながら空にある」
「なんてことだ……! そうか、俺が目覚めたのはそれと戦うためだったんだな……!! ところでそのオクノというのはどこに」
「今は出張中である」
「そうか、残念だ。さぞや正義感溢れる好漢であろうに」
どうかなあ。
ところかわって。
ここは新帝国の謁見の間。
改めて、傭兵団として依頼を正式に請けた俺達。
「……ということで、海の方に仲間達を待機させているので合流しようと思うんだが」
俺が告げると、ファイナル皇帝は、ふむと頷いた。
「船にいるのだな? では、帝国の港を使わせよう。先代がモンスターを追い払って開拓した町がある。そこに船を止めるがいい。ファルコン、お前が案内をしてやれ」
皇帝に声を掛けられたのは、インペリアルガードで最も影の薄い男である。
俺達が最初に出会った、門のところにいたあいつだな。
「かしこまりました。では、天空の大盆との戦いは」
「余が直々に出る」
「おおっ……」
周囲から感嘆の声が漏れた。
皇帝が直々に戦いに出てくるとか。
しがらみとかそういうのをふっとばして、最終決戦って感じなのか。
「イクサ、皇帝が強いって言ってたろ。どれくらいだ?」
「俺といい勝負ができそうだ」
「つまり桁外れに強いんだな、よく分かった」
俺は納得した。
それならば問題ないだろう。
七勇者はまあそこそこの強さとは言え、一般兵だと相手にならない。
ぶっちゃけると、オルカとグルムルが組んでも七勇者相手には分が悪いのだ。
タイマンで戦えるのは、俺とイクサくらいのものだろう。
イクサといい勝負できるなら、皇帝陛下も七勇者とタイマン張れるだろう。
さて、皇帝の命を受け、インペリアルガードのファルコンは旅立った。
イーサワのバギーの助手席に乗ってである。
初めての乗り物に、彼の顔はこわばっていた。
生まれて初めて車に乗るんだもんな。
緊張するよなあ。
「では団長! また仲間達とともに合流しますから!」
「おう、みんなによろしく!」
我が傭兵団の主務は土煙とともに去っていった。
「で、フタマタはこっちに残るの?」
「わおん」
「ああ、どうせみんな来るもんな。向こうもメンバーが増えてたりしてな」
「わんわん」
「はっはっは、海だからそれはないか。幽霊船と戦ってたなら、仲間になるなんてアンデッドとかだもんなあ」
さて、俺達も準備を整え、合流の地である港町へ向かうのだ。
そこからは、天空の大盆との決戦を見据えるぞ。
10
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる