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第三部:覚醒編
97・俺、インペリアルガードと遭遇する
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「いよーうフタマター! またこっち来てたのかー」
「わんわん!」
俺が声を張り上げると、向こうでフタマタが嬉しそうに尻尾を振った。
『ふたまたー。私デスヨー』
「つーん」
『ガーン』
ダミアンGはあれだな。フタマタに遊ばれてるな。
俺達がいきなり現れて、オルトロスが反応したため、新帝国の連中は驚いたようだ。
その中には、派手な制服みたいなのを来た男が一人いる。
「なんだ、お前達は!!」
男はマントを翻し、軍帽みたいなのの下から俺達を鋭く睨む。
腰から、魔剣らしい武器を抜いてみせた。
イクサが無言で前に出る。
敵意センサーに反応ありだな。
「悪ではない」
イクサが呟きながら、剣の柄を握る。
周囲の兵士たちが一斉に緊張した。
「やる気か……!!」
派手な制服の男は低く身構えた。
全身から殺気が迸ったのが分かったぞ。
これをイクサは、一見して棒立ちのままで迎える。
こいつの場合、全てのたたずまいが必殺の構えだからな。
「剣から手を離せ!!」
「剣を収めるがいい」
男の言葉に、イクサが言い返す。
凄まじい緊張感だ。
「わんわん!」
だがそういうのはわんこには関係ないのだ。
フタマタが元気に走ってきた。
「おー! フタマター!」
「わんわん!」
「おーよしよしよし。どうした? 今回の報告はなんだー?」
「わんわんわん!」
「おおー、日向のやつ、やったなあ。幽霊船をやっつけたかあ! 陣形は渡してくれたか? ふむふむ、練習中か。いいねいいね。えっ、ロマも複合呪法を使ってる? いつの間に……」
イクサが新帝国の部隊と睨み合っているうちに、情報交換を終えた。
「お、おいそこ! 勝手にモンスターとスキンシップするな! というか、そいつはお前のモンスターか!」
「うむ」
俺は肯定した。
「だからむやみに人を襲わなかっただろう。フタマタは賢いんだ」
並の人間よりも遥かに賢さが高いぞ。
「うーむ、確かにそうだが……!!」
新帝国側から、緊張が薄れていく。
するとイクサが、剣から手を離した。
彼らに背を向けて、俺達の方へ戻ってくる。
「いいの?」
「敵意は消えた。戦いにはならん」
「ほんとに有能なセンサーだなあ」
俺がフタマタをなでなでもふもふしながら感心していると、新帝国の門からわらわらと四人ばかりやって来た。
みんな、派手な制服を身にまとい、マントと軍帽を被っている。
「インペリアルガードの方々が来た!」
「メイン戦力来た!」
「これで勝つる!」
どよめく兵士達。
何と戦っているんだ君達は。
しかし、こいつらがインペリアルガードか。
その中でひときわ体がでかいやつが進み出た。
「外で狼藉者がモンスターとつるんで暴れていると聞いて出てきたんだが……お前らか?」
威嚇するように、拳をべきべきと鳴らす。
「ほう……新帝国ではわんこをもふることと暴れると表現するのか。変わった方言だな」
俺はフタマタをぎゅっとハグしたまま立ち上がった。
「なんだとぉ……」
「俺は狼藉物で構わんが、フタマタはモンスターではない。俺の犬だ。あと、他の仲間が狼藉者とか言われると女子達が後でうるさいから訂正してね」
「なんだとー」
大男はちょっと気が抜けた。
だが、すぐに力の強い目になる。
「まあいい。ここは新帝国流の出迎えをしてやろう。てめえの正しさを身を以て示すがいい!」
「おいおいグリズ! またお前は悪い癖を出して」
インペリアルガードのリーダーらしき美男子が、大男を諌める。
「悪いなジェラルド。だが、こいつもでかいし、面白そうなんだよ。さあかかってこいよ! インペリアルガードのグリズが胸を貸してやる!」
「良かろう。ではここは今から、俺とお前のリングということだな」
「リング?」
ここでダミアンG、タイミングよく自分の頭を棒で高らかに打ち鳴らす。
カーン!
仕掛ける俺。
まずはグリズとやらを見ながら、周囲をゆっくりと回る。
間合いを取るパフォーマンスだ。
「ちなみに俺はオクノ。六欲天を投げたり、メイオーの三神官にフランケンシュタイナーやシャイニングウィザードを決めて倒した男だ……」
「途中途中の単語が意味が分からんが、なにっ、六欲天や三神官を倒すだと!? 与太話も大概にしろ! おらあ!」
グリズが雑な感じで殴りかかってきた。
俺はこれを、胸板で顔面で受け止める。
「ブロッキング! むむ、この拳圧……。お前、体術は素人だな?」
「な、なにっ……!? 一撃でそこまで分かるのか!?」
「俺は体術でこの世界を渡ってきたからな。正確には体術じゃなくてプロレスだって気がするが。ならばいいだろう。お前の流儀に合わせてやる。もう一発来い!」
グリズが慌てて拳を引いた。
奴の体重を乗せただろうパンチで、俺の体は少しも後ろに下がっていない。
あの程度のダメージならブロッキングをしなくても、首の筋肉だけで吸収できるな。
「なら、これだあ!!」
グリズが助走をつけて殴りかかってきた。
あくまで拳で勝負するか。
その意気やよし。
俺はそいつを真っ向から受け止めつつ、宣言した。
「クロスカウンター・逆水平チョップ!」
俺の腕が風を切り裂いて唸る。
グリズの拳と交差するように放たれた逆水平は、奴の胸板を殴打すると、そのまま跳ね飛ばした。
「ぬがああーっ!!」
地面と平行にぶっ飛んでいくグリズ。
潜水艦をぶっ飛ばす俺の逆水平だ。
手加減したとは言え、なかかな痛いはずである。
この俺の技を見て、インペリアルガードの連中も緊張感を高めた。
中でも、小柄な少年とも思えるような男が飛び出してくる。
「奥義! 百手巨人拳!」
男の全身がぶれた。
その直後、超高速の拳が連発されてくる。
おっ、これは結構やばいやつだ!
「ブロッキング連発!!」
真っ向から受け止める俺。
基本的に回避はしないスタンスなのだ。
だが、グリズのパンチで後退しなかった俺の足が、地面を削りながら後ろへと押し込まれていく。
なかなかやるなあ……。
「パリィ!」
俺は百手巨人拳という技の合間に、回避技をねじ込んだ。
相手の攻撃そのものを弾き飛ばす技なので、プロレス的ではないのが玉に瑕だ。
「くっ!」
一瞬、小柄な男が俺から離れる。
そこに跳躍する俺。
「シャイニングウィザード!」
俺のジャンプに合わせて、地面が爆ぜた。
超高速の膝蹴りだ。
対人戦はももをぶち当てるようにするのだ。
「くうーっ!!」
これを小柄な男は腕をクロスさせて受けて、自ら背後へ飛んだ。
おお、ダメージを軽減しやがった。
やるなあ。
これは掴んで投げて仕留めないといけないな。
俺はすっかり楽しくなってしまって、ニコニコした。
だが、そこまでだった。
「そこまで!! 君の実力はよく分かった。我らインペリアルガードと正面から渡り合う技の冴え……! しかも、背後に控える剣士もその佇まいだけで只者ではないと分かる」
インペリアルガードのリーダー、ジェラルドだ。
赤毛に青い目の美青年である。
黙っていれば金髪碧眼の美青年であるイクサと向かい合うと実に絵になる。
「君が彼らのリーダーかい?」
「ん?」
あっ、こいつイクサに話しかけてるぞ。
案の定、イクサは何も理解してない顔をしている。
イクサが泰然自若としている時は、思考をやめている時なのだ。
「こっちよ、こっち。一見するとイクサがそれっぽいのは分かるけど」
ラムハが訂正してくれた。
ジェラルドが、イクサと俺を見比べる。
「……本当かい?」
他の女子たちも頷く。
「ほんとだよ。リーダーはオクノくんだよね」
「そうねえ、最初からオクノくんがリーダーだものね」
「むしろオクノ団長ですよね。傭兵団オクタマ戦団の団長です!」
『団長ダッタノデスカ!!』
お前が一番驚いててどうするんだダミアンG!
向こうでは、俺がぶっ飛ばしたグリズが起き上がっている。
そして状況が変わったらしい事に気づいて、大人しくなった。
「どうすんだジェラルド。こいつら意味が分からん奴らだぜ」
「ああ。だが今この時に彼らが現れたということは、我が神キョードウの思し召しかも知れない。皇帝陛下にお伝えするとしよう」
おっ、話が動き出した。
どうやら新帝国の皇帝に会えるようなのだ。
「わんわん!」
俺が声を張り上げると、向こうでフタマタが嬉しそうに尻尾を振った。
『ふたまたー。私デスヨー』
「つーん」
『ガーン』
ダミアンGはあれだな。フタマタに遊ばれてるな。
俺達がいきなり現れて、オルトロスが反応したため、新帝国の連中は驚いたようだ。
その中には、派手な制服みたいなのを来た男が一人いる。
「なんだ、お前達は!!」
男はマントを翻し、軍帽みたいなのの下から俺達を鋭く睨む。
腰から、魔剣らしい武器を抜いてみせた。
イクサが無言で前に出る。
敵意センサーに反応ありだな。
「悪ではない」
イクサが呟きながら、剣の柄を握る。
周囲の兵士たちが一斉に緊張した。
「やる気か……!!」
派手な制服の男は低く身構えた。
全身から殺気が迸ったのが分かったぞ。
これをイクサは、一見して棒立ちのままで迎える。
こいつの場合、全てのたたずまいが必殺の構えだからな。
「剣から手を離せ!!」
「剣を収めるがいい」
男の言葉に、イクサが言い返す。
凄まじい緊張感だ。
「わんわん!」
だがそういうのはわんこには関係ないのだ。
フタマタが元気に走ってきた。
「おー! フタマター!」
「わんわん!」
「おーよしよしよし。どうした? 今回の報告はなんだー?」
「わんわんわん!」
「おおー、日向のやつ、やったなあ。幽霊船をやっつけたかあ! 陣形は渡してくれたか? ふむふむ、練習中か。いいねいいね。えっ、ロマも複合呪法を使ってる? いつの間に……」
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「お、おいそこ! 勝手にモンスターとスキンシップするな! というか、そいつはお前のモンスターか!」
「うむ」
俺は肯定した。
「だからむやみに人を襲わなかっただろう。フタマタは賢いんだ」
並の人間よりも遥かに賢さが高いぞ。
「うーむ、確かにそうだが……!!」
新帝国側から、緊張が薄れていく。
するとイクサが、剣から手を離した。
彼らに背を向けて、俺達の方へ戻ってくる。
「いいの?」
「敵意は消えた。戦いにはならん」
「ほんとに有能なセンサーだなあ」
俺がフタマタをなでなでもふもふしながら感心していると、新帝国の門からわらわらと四人ばかりやって来た。
みんな、派手な制服を身にまとい、マントと軍帽を被っている。
「インペリアルガードの方々が来た!」
「メイン戦力来た!」
「これで勝つる!」
どよめく兵士達。
何と戦っているんだ君達は。
しかし、こいつらがインペリアルガードか。
その中でひときわ体がでかいやつが進み出た。
「外で狼藉者がモンスターとつるんで暴れていると聞いて出てきたんだが……お前らか?」
威嚇するように、拳をべきべきと鳴らす。
「ほう……新帝国ではわんこをもふることと暴れると表現するのか。変わった方言だな」
俺はフタマタをぎゅっとハグしたまま立ち上がった。
「なんだとぉ……」
「俺は狼藉物で構わんが、フタマタはモンスターではない。俺の犬だ。あと、他の仲間が狼藉者とか言われると女子達が後でうるさいから訂正してね」
「なんだとー」
大男はちょっと気が抜けた。
だが、すぐに力の強い目になる。
「まあいい。ここは新帝国流の出迎えをしてやろう。てめえの正しさを身を以て示すがいい!」
「おいおいグリズ! またお前は悪い癖を出して」
インペリアルガードのリーダーらしき美男子が、大男を諌める。
「悪いなジェラルド。だが、こいつもでかいし、面白そうなんだよ。さあかかってこいよ! インペリアルガードのグリズが胸を貸してやる!」
「良かろう。ではここは今から、俺とお前のリングということだな」
「リング?」
ここでダミアンG、タイミングよく自分の頭を棒で高らかに打ち鳴らす。
カーン!
仕掛ける俺。
まずはグリズとやらを見ながら、周囲をゆっくりと回る。
間合いを取るパフォーマンスだ。
「ちなみに俺はオクノ。六欲天を投げたり、メイオーの三神官にフランケンシュタイナーやシャイニングウィザードを決めて倒した男だ……」
「途中途中の単語が意味が分からんが、なにっ、六欲天や三神官を倒すだと!? 与太話も大概にしろ! おらあ!」
グリズが雑な感じで殴りかかってきた。
俺はこれを、胸板で顔面で受け止める。
「ブロッキング! むむ、この拳圧……。お前、体術は素人だな?」
「な、なにっ……!? 一撃でそこまで分かるのか!?」
「俺は体術でこの世界を渡ってきたからな。正確には体術じゃなくてプロレスだって気がするが。ならばいいだろう。お前の流儀に合わせてやる。もう一発来い!」
グリズが慌てて拳を引いた。
奴の体重を乗せただろうパンチで、俺の体は少しも後ろに下がっていない。
あの程度のダメージならブロッキングをしなくても、首の筋肉だけで吸収できるな。
「なら、これだあ!!」
グリズが助走をつけて殴りかかってきた。
あくまで拳で勝負するか。
その意気やよし。
俺はそいつを真っ向から受け止めつつ、宣言した。
「クロスカウンター・逆水平チョップ!」
俺の腕が風を切り裂いて唸る。
グリズの拳と交差するように放たれた逆水平は、奴の胸板を殴打すると、そのまま跳ね飛ばした。
「ぬがああーっ!!」
地面と平行にぶっ飛んでいくグリズ。
潜水艦をぶっ飛ばす俺の逆水平だ。
手加減したとは言え、なかかな痛いはずである。
この俺の技を見て、インペリアルガードの連中も緊張感を高めた。
中でも、小柄な少年とも思えるような男が飛び出してくる。
「奥義! 百手巨人拳!」
男の全身がぶれた。
その直後、超高速の拳が連発されてくる。
おっ、これは結構やばいやつだ!
「ブロッキング連発!!」
真っ向から受け止める俺。
基本的に回避はしないスタンスなのだ。
だが、グリズのパンチで後退しなかった俺の足が、地面を削りながら後ろへと押し込まれていく。
なかなかやるなあ……。
「パリィ!」
俺は百手巨人拳という技の合間に、回避技をねじ込んだ。
相手の攻撃そのものを弾き飛ばす技なので、プロレス的ではないのが玉に瑕だ。
「くっ!」
一瞬、小柄な男が俺から離れる。
そこに跳躍する俺。
「シャイニングウィザード!」
俺のジャンプに合わせて、地面が爆ぜた。
超高速の膝蹴りだ。
対人戦はももをぶち当てるようにするのだ。
「くうーっ!!」
これを小柄な男は腕をクロスさせて受けて、自ら背後へ飛んだ。
おお、ダメージを軽減しやがった。
やるなあ。
これは掴んで投げて仕留めないといけないな。
俺はすっかり楽しくなってしまって、ニコニコした。
だが、そこまでだった。
「そこまで!! 君の実力はよく分かった。我らインペリアルガードと正面から渡り合う技の冴え……! しかも、背後に控える剣士もその佇まいだけで只者ではないと分かる」
インペリアルガードのリーダー、ジェラルドだ。
赤毛に青い目の美青年である。
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「君が彼らのリーダーかい?」
「ん?」
あっ、こいつイクサに話しかけてるぞ。
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「こっちよ、こっち。一見するとイクサがそれっぽいのは分かるけど」
ラムハが訂正してくれた。
ジェラルドが、イクサと俺を見比べる。
「……本当かい?」
他の女子たちも頷く。
「ほんとだよ。リーダーはオクノくんだよね」
「そうねえ、最初からオクノくんがリーダーだものね」
「むしろオクノ団長ですよね。傭兵団オクタマ戦団の団長です!」
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向こうでは、俺がぶっ飛ばしたグリズが起き上がっている。
そして状況が変わったらしい事に気づいて、大人しくなった。
「どうすんだジェラルド。こいつら意味が分からん奴らだぜ」
「ああ。だが今この時に彼らが現れたということは、我が神キョードウの思し召しかも知れない。皇帝陛下にお伝えするとしよう」
おっ、話が動き出した。
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