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第二部:彷徨編
73・俺、しっぽの生えた船員を迎える
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俺たちが旅立つちょっと前に問題が出た。
オクタマ戦団の旅はあてがない感じなので、これに雇われる船員たちが難色を示したのだ。
「俺たちも家族がいたりするので」
「なるほど」
俺はとても納得した。
「そこで納得しちゃうんですか団長」
「だってさイーサワ。みんなそれぞれ事情があるからな」
「それはそうですが……。船員がいないと船が動かないんですよ」
「それはそうだけど」
俺とイーサワで頭を抱えていると、そこにグルムルがやってきた。
オルカにとっての副長のみならず、イーサワにとっての右腕にもなっている有能リザードマンだ。
「どうしたのですか」
「お、グルムル。実はとても困っているんだが。船員が見つからない。みんな家族がいたり、終わりのないような旅に出るのがいやらしい。俺、自分基準で考えていたのでその辺が盲点だったよ」
「なるほど、了解いたしました。私にいい考えがあります」
ノータイムでグルムルが告げたので、俺とイーサワは顔を見合わせた。
「ほんと?」
「本当ですとも。ちょうど我が一族が海賊王国の奴隷から解放されまして、その中でも人間の生活に馴染んだ者たちがいるのです。連れてきましょう」
グルムルが、近くにあった小屋に入っていった。
あんな小さい小屋にリザードマンが?
だが、次の瞬間には俺はびっくりしてしまった。
小屋から、ぞろぞろとたくさんのリザードマンが出てくるではないか。
えっ、なんで!?
質量保存の法則とかないの?
「グルムル、どういう仕掛けなの」
「我々は穴をほって暗いところに住んだりするのです。なので、小屋の地下にみんなおりました。このように我々は日の当たらないところで生活してても一切ストレスが溜まりませんし、陽の光が当たるところで生活していても具合が良いです。いかがです?」
グルムルが言うと、彼に続くリザードマンたちが、「ギャアギャア」と鳴き声を出した。
そうだそうだ、みたいな意味らしい。
「あ、つまり彼らを船員にするのか。いける?」
誰にともなく言ったのだが、これにイーサワが頷く。
「研修期間を設けて、現役の船乗りの方々から技術を学びましょう。海に出てからはグルムルさんに教えてもらえばいいです。なるほど、リザードマンならば身体能力も強靭ですし、水の中を自在に泳ぐこともできます。船員としてはうってつけですね」
「そりゃあいい。じゃあ、皆さん!」
俺はリザードマンたちに呼びかけた。
彼らが一斉に俺を見る。
「雇います! よろしく!」
「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」
おっ、31人くらいいたな。
全員と握手してハグして回った。
握手は人間の習慣らしいが、ハグはリザードマンも人間も親愛の情みたいな意味で変わらないらしい。
すっかり仲良くなったので、イーサワとグルムルと、リザードマン31人衆を連れてご飯を食べに出かけた。
海の見えるいつものレストランを貸切にして、わいわいと飯を食う。
これを見て、うちの女子たちもやって来た。
「なになに? オクノくんがリザードマンに囲まれてる!」
「この人達どうしたの? え? 新しい船員さんなの?」
「よろしくおねがいしますですよ。オクノさん、すっかり溶け込んでますね。恐ろしいコミュ力です」
「オクノは普通の人間以外にはコミュニケーション能力がとても高いのよ」
最後にラムハが人聞きの悪い事を言った。
いや、だが言われてみればそうだなあ。
世の中のしがらみとか空気読みとか、俺は全然ダメだ。
だが異種族とかモンスターの空気はよく分かるぞ。
あと変なやつはだいたい友達になれる。
「団長、もしかするとたまにリザードマンが増えるかも知れませんが大目に見てください」
「もしかして男女一緒に混じってる? いいよいいよ。あんまり増えすぎないでね」
「なんだかとんでもない会話してるわね……」
ラムハが呆れた。
ということで、出港の準備は整った。
水と食料を積み込む。
リザードマンたちは実によく作業をしてくれた。
「無駄話とかしないの、息が詰まったりしないの」
一人のリザードマンに聞いてみる。
「こりゃあ団長。わしら、言葉だけじゃないシュ。息を吐いたり吸ったりするシュ。この音で喋ってるシュ」
「あー、実は結構おしゃべりしてる?」
「そうシュ」
「だったらよかった。息抜きしながらやっていこうな」
「団長話が分かるシュ」
ちなみにリザードマン、体が大きいものとか力が強いものを信頼する傾向もあるんだそうで、彼らとの親睦と信頼を深めるために相撲大会をやったりした。
俺が全員投げ飛ばした。
それ以降、リザードマンたちから俺への信頼度がかなり高まった気がする。
これにはイクサにオルカ、グルムルとフタマタも参加した。
イクサは当然のように強いが、体術に関しては俺に及ばない。
がっぷり組み付いて寄り切ったら、とても悔しそうだった。
オルカは途中で息切れしてリタイアし、グルムルは彼だと気付かずに他のリザードマンと思って投げ飛ばしていた。
この相撲大会を、女子たちがきゃあきゃあ言いながら眺めている。
男たちの組んず解れつみたいなのは、どの世界の女子も好きなのかも知れない。
あと、ジェーダイは行司を担当したので、大会には参加していない。
どうやら古代にも相撲みたいなのがあったらしく、
「懐かしいですな。我、古代を思い出します」
なんて言ってる。
さて、最強の相手はフタマタだった。
手加減抜きでじゃれてくるオルトロス。
四つ足の獣なので、オルトロスにお手付きという概念はないのだ。
強い。
「わんわん! はふはふ」
「よーしよしよし! お前、そのわんわんはふはふで次々にリザードマンを押し倒しで破ってきたもんな」
「わおん」
オルトロスを受け止めながら、俺は力比べと洒落込む。
即席土俵の中心で、俺とフタマタのパワーが拮抗した。
こいつ、強くなってるな!
だが身体構造上、フタマタが立ち上がって組み付けば足元のグリップ力が落ちるのだ。
「そぉいっ!」
俺はフタマタをホールドすると、満身の力を込めた。
ピコーン!
『羅刹ひねり』
「きゃいーん」
フタマタが空中で錐揉み状態になりながら吹っ飛んだ。
俺の勝ちである。
謎の技を身に着けてしまった……。
まさか相撲から来るとは……。
しかも気絶効果があるようで、フタマタが目を回している。
これは恐ろしい技だな。
身内に使ってはいけない。
俺たちはこの相撲大会でより仲を深め、いよいよ出港することになった。
まずは帝国航路を大回り。
理想の地とやらに人々を連れて行く、謎の船の事を探ってみよう。
オクタマ戦団の旅はあてがない感じなので、これに雇われる船員たちが難色を示したのだ。
「俺たちも家族がいたりするので」
「なるほど」
俺はとても納得した。
「そこで納得しちゃうんですか団長」
「だってさイーサワ。みんなそれぞれ事情があるからな」
「それはそうですが……。船員がいないと船が動かないんですよ」
「それはそうだけど」
俺とイーサワで頭を抱えていると、そこにグルムルがやってきた。
オルカにとっての副長のみならず、イーサワにとっての右腕にもなっている有能リザードマンだ。
「どうしたのですか」
「お、グルムル。実はとても困っているんだが。船員が見つからない。みんな家族がいたり、終わりのないような旅に出るのがいやらしい。俺、自分基準で考えていたのでその辺が盲点だったよ」
「なるほど、了解いたしました。私にいい考えがあります」
ノータイムでグルムルが告げたので、俺とイーサワは顔を見合わせた。
「ほんと?」
「本当ですとも。ちょうど我が一族が海賊王国の奴隷から解放されまして、その中でも人間の生活に馴染んだ者たちがいるのです。連れてきましょう」
グルムルが、近くにあった小屋に入っていった。
あんな小さい小屋にリザードマンが?
だが、次の瞬間には俺はびっくりしてしまった。
小屋から、ぞろぞろとたくさんのリザードマンが出てくるではないか。
えっ、なんで!?
質量保存の法則とかないの?
「グルムル、どういう仕掛けなの」
「我々は穴をほって暗いところに住んだりするのです。なので、小屋の地下にみんなおりました。このように我々は日の当たらないところで生活してても一切ストレスが溜まりませんし、陽の光が当たるところで生活していても具合が良いです。いかがです?」
グルムルが言うと、彼に続くリザードマンたちが、「ギャアギャア」と鳴き声を出した。
そうだそうだ、みたいな意味らしい。
「あ、つまり彼らを船員にするのか。いける?」
誰にともなく言ったのだが、これにイーサワが頷く。
「研修期間を設けて、現役の船乗りの方々から技術を学びましょう。海に出てからはグルムルさんに教えてもらえばいいです。なるほど、リザードマンならば身体能力も強靭ですし、水の中を自在に泳ぐこともできます。船員としてはうってつけですね」
「そりゃあいい。じゃあ、皆さん!」
俺はリザードマンたちに呼びかけた。
彼らが一斉に俺を見る。
「雇います! よろしく!」
「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」
おっ、31人くらいいたな。
全員と握手してハグして回った。
握手は人間の習慣らしいが、ハグはリザードマンも人間も親愛の情みたいな意味で変わらないらしい。
すっかり仲良くなったので、イーサワとグルムルと、リザードマン31人衆を連れてご飯を食べに出かけた。
海の見えるいつものレストランを貸切にして、わいわいと飯を食う。
これを見て、うちの女子たちもやって来た。
「なになに? オクノくんがリザードマンに囲まれてる!」
「この人達どうしたの? え? 新しい船員さんなの?」
「よろしくおねがいしますですよ。オクノさん、すっかり溶け込んでますね。恐ろしいコミュ力です」
「オクノは普通の人間以外にはコミュニケーション能力がとても高いのよ」
最後にラムハが人聞きの悪い事を言った。
いや、だが言われてみればそうだなあ。
世の中のしがらみとか空気読みとか、俺は全然ダメだ。
だが異種族とかモンスターの空気はよく分かるぞ。
あと変なやつはだいたい友達になれる。
「団長、もしかするとたまにリザードマンが増えるかも知れませんが大目に見てください」
「もしかして男女一緒に混じってる? いいよいいよ。あんまり増えすぎないでね」
「なんだかとんでもない会話してるわね……」
ラムハが呆れた。
ということで、出港の準備は整った。
水と食料を積み込む。
リザードマンたちは実によく作業をしてくれた。
「無駄話とかしないの、息が詰まったりしないの」
一人のリザードマンに聞いてみる。
「こりゃあ団長。わしら、言葉だけじゃないシュ。息を吐いたり吸ったりするシュ。この音で喋ってるシュ」
「あー、実は結構おしゃべりしてる?」
「そうシュ」
「だったらよかった。息抜きしながらやっていこうな」
「団長話が分かるシュ」
ちなみにリザードマン、体が大きいものとか力が強いものを信頼する傾向もあるんだそうで、彼らとの親睦と信頼を深めるために相撲大会をやったりした。
俺が全員投げ飛ばした。
それ以降、リザードマンたちから俺への信頼度がかなり高まった気がする。
これにはイクサにオルカ、グルムルとフタマタも参加した。
イクサは当然のように強いが、体術に関しては俺に及ばない。
がっぷり組み付いて寄り切ったら、とても悔しそうだった。
オルカは途中で息切れしてリタイアし、グルムルは彼だと気付かずに他のリザードマンと思って投げ飛ばしていた。
この相撲大会を、女子たちがきゃあきゃあ言いながら眺めている。
男たちの組んず解れつみたいなのは、どの世界の女子も好きなのかも知れない。
あと、ジェーダイは行司を担当したので、大会には参加していない。
どうやら古代にも相撲みたいなのがあったらしく、
「懐かしいですな。我、古代を思い出します」
なんて言ってる。
さて、最強の相手はフタマタだった。
手加減抜きでじゃれてくるオルトロス。
四つ足の獣なので、オルトロスにお手付きという概念はないのだ。
強い。
「わんわん! はふはふ」
「よーしよしよし! お前、そのわんわんはふはふで次々にリザードマンを押し倒しで破ってきたもんな」
「わおん」
オルトロスを受け止めながら、俺は力比べと洒落込む。
即席土俵の中心で、俺とフタマタのパワーが拮抗した。
こいつ、強くなってるな!
だが身体構造上、フタマタが立ち上がって組み付けば足元のグリップ力が落ちるのだ。
「そぉいっ!」
俺はフタマタをホールドすると、満身の力を込めた。
ピコーン!
『羅刹ひねり』
「きゃいーん」
フタマタが空中で錐揉み状態になりながら吹っ飛んだ。
俺の勝ちである。
謎の技を身に着けてしまった……。
まさか相撲から来るとは……。
しかも気絶効果があるようで、フタマタが目を回している。
これは恐ろしい技だな。
身内に使ってはいけない。
俺たちはこの相撲大会でより仲を深め、いよいよ出港することになった。
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