40 / 181
第一部:始動編
40・俺、いよいよ黒幕に到達する
しおりを挟む
五花率いるクラスメイトの軍勢は、雪崩のように襲いかかる。
これに対抗するのが俺と仲間たちの青龍陣。
だが、青龍陣はもともと迎撃用の陣形ではない。
五花軍の先頭は、盾を構えた男だ。
確か、初めての連携で俺がふっとばしたやつ。
名前は忘れた。
「多摩川、てめええ!!」
「ルリア任せた! あいつは防御が強いので!」
「ほいー! エイミング!」
「はっ! 現地人の槍の攻撃なんざ俺に効くかウグワーッ!?」
ルリアの槍が、そいつの盾を回避するように動き、的確にその腹へと突き刺さった。
血を吐いてのたうち回る盾持ち。
絶対命中、防御無視の恐ろしさよ。
これ、俺だったらブロッキングでいなすことができる。
こいつはあえて攻撃を受けて、そのダメージが確定してから軽減するという面倒な処理がされている技っぽい。
結果的に無傷とはいかないが、後付で防御バフなどを乗せられたり、こういう防御無視の技でもダメージを軽減できる。
そうでない盾持ちは、丸裸でルリアの前に立ったようなもんだ。
まさに、今のルリアはタンク殺し。
先頭の奴が倒されたので、クラスメイトたちの動きが鈍くなる。
「豊田、邪魔!!」
「どけ!」
あっ、ひどい。横に蹴り飛ばされている。
だが、既にここで仲間たちの連携が発動している。
「闇の魔槍!」
「ウォーターガン!」
『ドラゴンファング・闇の魔ガン』
闇の魔ガン!!
最後がカタカナなのが妙に間抜けだぞ。
だが威力は間抜けなんてものじゃない。
こっちに放たれていたクラスメイトたちの魔法をぶち抜き、竜のような形になった連携魔法が降り注ぐ。
ああ、これ、貫通型の魔法なのね。
闇の魔槍もウォーターガンも、似た性質を持つのでシナジー効果が発生したらしい。
何人かが貫かれて動けなくなる。
多数を相手にした攻撃なのと、陣形技とは言え二連型なので一撃死とはいかないようだ。
勇者側もレベルアップしてるもんな。
「何をしているお前たち!! ええい、そんなことでは僕の剣にも盾にもなれないだろうが! ならば、いいさ。お前たちの自由意志を剥奪する……!」
五花が叫んだ。
奴の全身から、やばい感じのオーラが吹き出す。
「陣形変更! 玄武陣!」
俺は即座に陣形を変えて、イクサとツートップの最高防御力陣になった。
そこへ、五花の攻撃が降り注ぐ。
「呪法技、“光の支配”!!」
雨のように、禍々しい輝きが降ってきた。
驚くクラスメイトたちだが、彼らは光の雨に対抗することができない。
急に棒立ちになって、これを全身で受け止めた。
「もしかして、扇動スキルがパワーアップしてた? それの影響下にあると、この技を受けちゃうとか」
俺は予想してみるが、実体は分からない。
奴のステータスでも見てみないことにはな。
「ふむ、攻撃が通らないな」
敵の技の最中も攻撃を繰り出していたらしいイクサ。
不満げに唸る。
「光の障壁でイクサの攻撃防がれてただろ。五花だけは別格と見ていいんじゃない?」
「勇者たちのリーダーか。確かに、奴からは以前も危険な臭いがしていた。今はその時とは比較にならん。あれは既に人の形をした災厄だぞ」
人の形をした災厄!
凄い表現だ。
もう完全に、向こうの方が悪役じゃないか。
そうこうしている間に、五花の呪法技が完了したらしい。
光に包まれて、目からも光を放ち、明らかに狂戦士っぽくなったクラスメイトたちがこっちに向き直る。
その数は、えーと。
「残り12人ねえ」
「アミラ、サンキュー! 多いなあ。よし、ここで賭けに出るか」
俺は隣のイクサに囁く。
「最後の技な、もちづきって読むんだ。出してみ」
「なるほど……。最後の技か……!」
俺から技の読みを教えられたイクサが頷く。
この技、教えてくれたはずのイーヒン辺境伯すら習得していない謎の技なのだ。
きっと凄い切り札に違いない。
「望月……!」
技を使用した瞬間、イクサの動きが止まった。
「あれ?」
その間にも敵が攻めてくる。
「いかんいかんいかん! ブロッキングブロッキング! ああ、思ったよりダメージでかいぞ! 剣を取り出してディフレクト……!」
ピコーン!
『パリィ』
「パリィ!」
クラスメイトたちの一斉攻撃を弾き返す。
これは……ディフレクトが進化した?
範囲防御のようだ。
しかも、全ての武器で使えるっぽいな。
俺はパリィを駆使して、敵の攻撃第一弾をやり過ごす。
強力な防御技だ。
だが、攻撃できないことには状況は変わらないぞ。
アミラは俺の回復、ラムハは闇の障壁での相手の攻撃を妨害、ルリアは「うわっまぶしっ」とか言って目を覆っている。
相手が光ってるからなあ。でも、攻撃しなさいよ?
だがここでである。
動かなかったイクサが動いた。
ちょうど、相手の攻撃が全て終わった後である。
「ふんっ」
剣が振り切られる。
切っ先の軌道が、ちょうど満月のようだ。
接近してきていた前衛型のクラスメイトが、四人まとめてぶった切られた。
五花の光によるパワーアップも何もあったものじゃない。
もう、刀で巻藁……どころか大根をぶった切るみたいにして切られた。
「くっ……!!」
これを見た五花の表情が歪む。
「役立たずどもめ……!! おい、シーマ! 何をしている! 僕のピンチだぞ! 助けに来ないか!!」
五花の叫びと同時に、後ろからカリナの声が飛んだ。
「狼煙です! いました! 呪法師シーマです!」
俺たちの戦いを見守る、帝国軍の中程から煙が上がっていた。
そこに、標的がいるのだ。
「カリナ、そこにバードハンティング」
「飛んでいる相手用の技ですが?」
「一番飛距離があるだろ。それに狙われるって分かったら出てくるでしょ」
「確かにです! バードハンティング!」
カリナが放った矢が、帝国兵たちの頭上を飛び越えていく。
狼煙が上がった場所に、それは向かっていき……突然放たれたビームみたいなものに迎撃された。
「出てきたぞ出てきたぞ!」
ビームは轟音を上げている。
うるさい戦場でも、聞こえてしまうほどの音量だ。
誰もがそちらを見た。
「……幼女が宙に浮かんでる」
そいつは、俺がクラスメイトどもと召喚された時に見た顔だった。
呪法師シーマ。
紫色のオーラみたいなのを纏いながら、そいつがとうとう姿を現したのだ。
『やれやれ。メイオー様復活の前に、まさかわしの存在に気づくとはなあ』
肩をすくめている。
あれなー。メイオー様とか言ってるから、邪神の信者なのは間違いないと思うんだけど。
『ならばここで葬ってやろう。なに、雑兵の記憶など幾らでもいじることができるわい。貴様らさえ倒してしまえば、メイオー様の敵になりうるものもおるまいて』
「なんだと!? どういうことだ! 僕たちは邪神メイオーを倒すために召喚されたんじゃ……! ああ、いや、そっちの方が強いのか?」
五花がひどい発言をしてるのだ。
「裂空斬!」
空気を読まないイクサが、技を飛ばした。
これは真っ向からシーマに炸裂して、その体を縦一文字に断ち割る。
だが、真っ二つになったまま、シーマが笑った。
『いやはや……! イクサヴァータ! 人の域を超えた恐ろしき技よ! じゃが、未熟なうちにその芽を摘めることは僥倖なのじゃ! お主が帝国に従っておればこんなことにはならなかったというのに!』
シーマの姿が変わっていく。
のじゃのじゃ言うロリっぽい姿から、紫のローブを纏った性別不明の怪人の姿に。
『我が名は戦神メイオーが三神官、シーマ・カラミティ! 英雄を継ぐ者イクサヴァータ! ここで討ち滅ぼしてくれよう!』
あれっ!?
イクサの方を重要視って。
俺は無視ですか!?
そう思ったら、シーマはすぐにこっちを指差した。
『あと、なんか、お前! わしも全く意味が分からない強さを発揮してきているお前! 計算外過ぎて後々絶対致命的なことになるやつだから、ここで殺すよ!!』
「俺も忘れられてなかったかー」
ほっと一安心。
さあて、俺たちを召喚した黒幕との決戦だ。
五花は手出ししないで見ててくれるとありがたいな。
これに対抗するのが俺と仲間たちの青龍陣。
だが、青龍陣はもともと迎撃用の陣形ではない。
五花軍の先頭は、盾を構えた男だ。
確か、初めての連携で俺がふっとばしたやつ。
名前は忘れた。
「多摩川、てめええ!!」
「ルリア任せた! あいつは防御が強いので!」
「ほいー! エイミング!」
「はっ! 現地人の槍の攻撃なんざ俺に効くかウグワーッ!?」
ルリアの槍が、そいつの盾を回避するように動き、的確にその腹へと突き刺さった。
血を吐いてのたうち回る盾持ち。
絶対命中、防御無視の恐ろしさよ。
これ、俺だったらブロッキングでいなすことができる。
こいつはあえて攻撃を受けて、そのダメージが確定してから軽減するという面倒な処理がされている技っぽい。
結果的に無傷とはいかないが、後付で防御バフなどを乗せられたり、こういう防御無視の技でもダメージを軽減できる。
そうでない盾持ちは、丸裸でルリアの前に立ったようなもんだ。
まさに、今のルリアはタンク殺し。
先頭の奴が倒されたので、クラスメイトたちの動きが鈍くなる。
「豊田、邪魔!!」
「どけ!」
あっ、ひどい。横に蹴り飛ばされている。
だが、既にここで仲間たちの連携が発動している。
「闇の魔槍!」
「ウォーターガン!」
『ドラゴンファング・闇の魔ガン』
闇の魔ガン!!
最後がカタカナなのが妙に間抜けだぞ。
だが威力は間抜けなんてものじゃない。
こっちに放たれていたクラスメイトたちの魔法をぶち抜き、竜のような形になった連携魔法が降り注ぐ。
ああ、これ、貫通型の魔法なのね。
闇の魔槍もウォーターガンも、似た性質を持つのでシナジー効果が発生したらしい。
何人かが貫かれて動けなくなる。
多数を相手にした攻撃なのと、陣形技とは言え二連型なので一撃死とはいかないようだ。
勇者側もレベルアップしてるもんな。
「何をしているお前たち!! ええい、そんなことでは僕の剣にも盾にもなれないだろうが! ならば、いいさ。お前たちの自由意志を剥奪する……!」
五花が叫んだ。
奴の全身から、やばい感じのオーラが吹き出す。
「陣形変更! 玄武陣!」
俺は即座に陣形を変えて、イクサとツートップの最高防御力陣になった。
そこへ、五花の攻撃が降り注ぐ。
「呪法技、“光の支配”!!」
雨のように、禍々しい輝きが降ってきた。
驚くクラスメイトたちだが、彼らは光の雨に対抗することができない。
急に棒立ちになって、これを全身で受け止めた。
「もしかして、扇動スキルがパワーアップしてた? それの影響下にあると、この技を受けちゃうとか」
俺は予想してみるが、実体は分からない。
奴のステータスでも見てみないことにはな。
「ふむ、攻撃が通らないな」
敵の技の最中も攻撃を繰り出していたらしいイクサ。
不満げに唸る。
「光の障壁でイクサの攻撃防がれてただろ。五花だけは別格と見ていいんじゃない?」
「勇者たちのリーダーか。確かに、奴からは以前も危険な臭いがしていた。今はその時とは比較にならん。あれは既に人の形をした災厄だぞ」
人の形をした災厄!
凄い表現だ。
もう完全に、向こうの方が悪役じゃないか。
そうこうしている間に、五花の呪法技が完了したらしい。
光に包まれて、目からも光を放ち、明らかに狂戦士っぽくなったクラスメイトたちがこっちに向き直る。
その数は、えーと。
「残り12人ねえ」
「アミラ、サンキュー! 多いなあ。よし、ここで賭けに出るか」
俺は隣のイクサに囁く。
「最後の技な、もちづきって読むんだ。出してみ」
「なるほど……。最後の技か……!」
俺から技の読みを教えられたイクサが頷く。
この技、教えてくれたはずのイーヒン辺境伯すら習得していない謎の技なのだ。
きっと凄い切り札に違いない。
「望月……!」
技を使用した瞬間、イクサの動きが止まった。
「あれ?」
その間にも敵が攻めてくる。
「いかんいかんいかん! ブロッキングブロッキング! ああ、思ったよりダメージでかいぞ! 剣を取り出してディフレクト……!」
ピコーン!
『パリィ』
「パリィ!」
クラスメイトたちの一斉攻撃を弾き返す。
これは……ディフレクトが進化した?
範囲防御のようだ。
しかも、全ての武器で使えるっぽいな。
俺はパリィを駆使して、敵の攻撃第一弾をやり過ごす。
強力な防御技だ。
だが、攻撃できないことには状況は変わらないぞ。
アミラは俺の回復、ラムハは闇の障壁での相手の攻撃を妨害、ルリアは「うわっまぶしっ」とか言って目を覆っている。
相手が光ってるからなあ。でも、攻撃しなさいよ?
だがここでである。
動かなかったイクサが動いた。
ちょうど、相手の攻撃が全て終わった後である。
「ふんっ」
剣が振り切られる。
切っ先の軌道が、ちょうど満月のようだ。
接近してきていた前衛型のクラスメイトが、四人まとめてぶった切られた。
五花の光によるパワーアップも何もあったものじゃない。
もう、刀で巻藁……どころか大根をぶった切るみたいにして切られた。
「くっ……!!」
これを見た五花の表情が歪む。
「役立たずどもめ……!! おい、シーマ! 何をしている! 僕のピンチだぞ! 助けに来ないか!!」
五花の叫びと同時に、後ろからカリナの声が飛んだ。
「狼煙です! いました! 呪法師シーマです!」
俺たちの戦いを見守る、帝国軍の中程から煙が上がっていた。
そこに、標的がいるのだ。
「カリナ、そこにバードハンティング」
「飛んでいる相手用の技ですが?」
「一番飛距離があるだろ。それに狙われるって分かったら出てくるでしょ」
「確かにです! バードハンティング!」
カリナが放った矢が、帝国兵たちの頭上を飛び越えていく。
狼煙が上がった場所に、それは向かっていき……突然放たれたビームみたいなものに迎撃された。
「出てきたぞ出てきたぞ!」
ビームは轟音を上げている。
うるさい戦場でも、聞こえてしまうほどの音量だ。
誰もがそちらを見た。
「……幼女が宙に浮かんでる」
そいつは、俺がクラスメイトどもと召喚された時に見た顔だった。
呪法師シーマ。
紫色のオーラみたいなのを纏いながら、そいつがとうとう姿を現したのだ。
『やれやれ。メイオー様復活の前に、まさかわしの存在に気づくとはなあ』
肩をすくめている。
あれなー。メイオー様とか言ってるから、邪神の信者なのは間違いないと思うんだけど。
『ならばここで葬ってやろう。なに、雑兵の記憶など幾らでもいじることができるわい。貴様らさえ倒してしまえば、メイオー様の敵になりうるものもおるまいて』
「なんだと!? どういうことだ! 僕たちは邪神メイオーを倒すために召喚されたんじゃ……! ああ、いや、そっちの方が強いのか?」
五花がひどい発言をしてるのだ。
「裂空斬!」
空気を読まないイクサが、技を飛ばした。
これは真っ向からシーマに炸裂して、その体を縦一文字に断ち割る。
だが、真っ二つになったまま、シーマが笑った。
『いやはや……! イクサヴァータ! 人の域を超えた恐ろしき技よ! じゃが、未熟なうちにその芽を摘めることは僥倖なのじゃ! お主が帝国に従っておればこんなことにはならなかったというのに!』
シーマの姿が変わっていく。
のじゃのじゃ言うロリっぽい姿から、紫のローブを纏った性別不明の怪人の姿に。
『我が名は戦神メイオーが三神官、シーマ・カラミティ! 英雄を継ぐ者イクサヴァータ! ここで討ち滅ぼしてくれよう!』
あれっ!?
イクサの方を重要視って。
俺は無視ですか!?
そう思ったら、シーマはすぐにこっちを指差した。
『あと、なんか、お前! わしも全く意味が分からない強さを発揮してきているお前! 計算外過ぎて後々絶対致命的なことになるやつだから、ここで殺すよ!!』
「俺も忘れられてなかったかー」
ほっと一安心。
さあて、俺たちを召喚した黒幕との決戦だ。
五花は手出ししないで見ててくれるとありがたいな。
10
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる