ピコーン!と技を閃く無双の旅!〜クラス転移したけど、システム的に俺だけハブられてます〜

あけちともあき

文字の大きさ
上 下
34 / 181
第一部:始動編

34・俺、嫌味な王子と会う

しおりを挟む
 ルリアの強さ、そこまで絶賛されるほどだろうか。
 どれどれ……?

名前:ルリア
レベル:21
職業:槍使い

力   :24
身の守り:22
素早さ :32
賢さ  :12
運の良さ:409

HP107
MP11

槍7レベル
✩体術
・バックスピンキック
✩槍
・足払い・二段突き・風車
・スウィング
※槍技が生まれました。・エイミング


 エイミングの性能は……回避不能技か!
 しかも一定確率で相手の防御を無視する。
 一定確率ということはルリアの運の良さだと、確定で防御を無視するってことだな。
 ぶっ壊れじゃないか。

 確かに、ルリアがどんどん強くなっている。
 主にこの人は、運の良さでステータスの低さをひっくり返しているからな。

「むっふっふー。オクノくん、どう? どう? すごくない?」

「すごい」

 俺は素直に凄いと思ったので褒めた。
 ニヤニヤするルリア。

「あと、こっちの世界の人でも技を閃いたりするの?」

 俺が抱いた疑問に対し、ルリアと訓練していた騎士が答えてくれた。

「それはですね、一定以上の才能があって、経験を積むことで技を体得する方もおられるようです。まあ、ほとんどいないようなものなんですが」

「アベレッジじゃないか。あんた、まさかルリアに負けた……?」

「ハハハ、可愛らしいお嬢さんにはついつい僕の剣も鈍りましてね」

「瞬殺だったよ!」

「接待プレイです!」

 ルリアの言葉に即反論するアベレッジ。

「ちなみに僕は才能が無いので、技を体得できません。才能があるのは、辺境伯閣下とかイクサヴァータ殿下とか……」

「なるほど、才能がある……。でも、ルリアが才能がある……? もしかして、俺が技を継承したから後付で才能があるみたいな扱いになったりした……?」

 そうかも知れない。
 カリナもそのうち、技を体得する可能性があるな。
 俺がいちいち継承しなくてよくなるのは楽で助かる。

「じゃあ、アベレッジ。この間協力してくれたお礼に、技を一つ継承するぞ」

「は? 継承?」

 さっぱり分かってない顔のアベレッジ。
 俺は彼の手をにぎると、剣の技を送り込む。
 ディフレクトでいいな。

「ほい」

「んっ!? お、おおおおっ! おおおー!! ぼ、僕のステータスに、技が!! 剣の技がーっ!! 本当にいいのかい!?」

「もちろんだ。だっていきなり六欲天との戦いに巻き込んだからな! なのにあんた、しれっとついてきて陣形に参加して、戦い抜いたじゃない」

「いやあ、あれはいきなりのことで頭が真っ白になっててねえ……。まあ僕は細かいこと気にしないタイプだから……。いやあ、だけど嬉しいなあ。この平凡極まりない僕が技を……!」

 めちゃめちゃ喜ばれた。
 ベアクラッシュは強力過ぎるから、継承は考えてしまうな。
 イクサくらいのレベルじゃないと継承できない。

 俺が閃く技はどれも強力なので、継承は今回くらい慎重にやった方がいいのではないか。
 他の騎士たちが、羨ましそうな顔で俺の周りに集まってくる。

「名誉騎士オクノ、そのー、我々にも技を……」

「いかんいかん。だめでしょー。インフレしちゃうでしょー。少なくとも六欲天に挑んで生きて帰ってこないとだめってことで……」

 俺の説明を受けて、騎士たちはみんながっくりと肩を落とした。

「無理でしょ……」

「辺境伯と殿下の二人揃って、陣形まで使わないと戦えないでしょあれ」

 六欲天と戦うというのは、それだけ難易度が高いんだなあ。
 このやり取りから、ルリアとアベレッジが自分たちの特別感を認識したみたいで、得意げな顔になっている。
 だよなあ。六欲天、ボスキャラだもんな。

 俺も今になると、どうしてあれに挑んだのかよく分からない。
 なんか、ふわふわっとした正義感に背中を押され、ついカッとなって戦った気がする。
 世の中大体そう言うものだ。

 せっかくなので、俺も騎士たちに混じって訓練をしてみることにした。
 最近、辺境伯やイクサとばかりやり合っているので、他の騎士の戦い方などを見てみたいと思ったからだ。

「では俺もお邪魔して……。さあこい」

「いきますぞ名誉騎士殿! とりゃあー!!」

「一斉にかかりますぞ、うりゃあー!!」

「後ろからも襲いかかりますぞ、えりゃあー!!」

「ちょ、おま!? なんで三対一なの!? ぬおお! ディフレクト! ディフレクト! ラリアット!」

「ウグワー!」

 勢い余って一人ラリアットでなぎ倒したぞ。

「そりゃあ、名誉騎士オクノ殿が強いからです。我らは騎士。勝てばよかろうなのです」

 アベレッジが何やらとんでもないことを言う。
 騎士道精神なんてものはこの世界には無いらしい。
 まあ、あれは平和な世界での話だもんな。

 ということで、百人組手みたいになってしまい、最後には辺境伯領中の騎士や兵士が集まってきて俺に襲いかかってきた。

「名誉騎士オクノを倒せば技を伝授してもらえるらしいぞ!」

「マジでか! じゃあ一度に飛びかかって飽和攻撃するぞ!」

「俺は飛び道具で襲う!!」

 こいつら本当に手段を選ばねえ!!
 槍が、斧が、槌が、矢が、次々に襲い掛かってくるのを片っ端から叩き落とし、薙ぎ払い、騎士たちをぶっ飛ばす。
 中途半端にやっつけると、ゾンビみたいに起き上がってまた攻撃してくるので、一撃で戦闘力を奪わなければいけない。 
 ただし命は奪ってはいけない。とてもむずかしい!

 途中から、俺は武器を収めて体術のみで戦っていた。
 やっぱり便利ですわプロレス技。

 スライディングキックで転ばして、相手を抱えてエアプレーンスピンで投げ飛ばし、スピンキックで背後を蹴っ飛ばして、カウンターのラリアットで相手をなぎ倒す。
 途中でジャイアントスイングの体勢に入り、三十人くらいこれで倒した。

「そ、そこまで! そこまで!! 何事だーっ!!」

 誰かが叫びながら走ってきた。
 あれは確か、会議場にいた騎士爵の一人だ。

「あっ、なんか百人組み手で訓練しててね」

 俺がひょこっと顔を出すと、騎士爵はハッとした。

「アッ! 名誉騎士オクノ……! なるほど、貴殿ほどの豪傑ならばさもありなん。ですが、名誉騎士オクノ、ここは控えていただきたい。実はですな、既に城壁の外に王太子殿下一行が到着されているのです」

「王太子?」

 俺は、ぽわぽわとイクサの顔を思い浮かべた。

「そっちじゃないです」

「お前今ナチュラルに俺の心を読まなかった?」

「名誉騎士オクノは顔に出ますな。イクサ殿下ではありません。トノス殿下の方です。そしてこれは、少々面倒なことになりますぞ」

「面倒なこと?」

 俺たちの乱闘が収まると、あちこちから騎士爵や貴族たちが集まってきた。
 辺境伯もイクサと娘のアリシアを従えてやって来る。

「オクノ」

「ラムハたちも来たか」

 俺の乱闘を見学していたルリアも合流し、うちの女子チームが集結した。
 さて、ではトノス王子とやらを迎えてやろう。



「ふん! 辺境を守る冴えない顔が、雁首揃えてお出迎えか。ご苦労なことだ。こんなところで油を売っていないで六欲天の後にまた何か現れないか、警戒でもしていたほうがいいんじゃないのか?」

 態度のでかい男がそこにいた。
 明らかに上質の装備の騎士や兵士たちを従え、自身も特別性の鎧に身を包んだ明るい金髪の美形。
 それがトノス王子だった。

 彼はイクサを見ると、途端に不機嫌になった。

「戻ってきたというのは本当だったようだな、イクサ。廃嫡され、よくぞおめおめと私の前に顔を出せたものだ!」

「むっ」

 イクサは何かを言い返そうとしたようだが、特に何も思いつかなかったらしい。
 その代わりになんか気迫みたいなのを発した。
 目に見えないホワッとしたものだが、イクサのレベルのこれはやばい。

 トノス王子の護衛連中が一斉に余裕をなくして、身構えた。
 でも、あの中に何人か、動揺してないのがいるな。

「王太子殿下。挑発的な言葉をおやめ下さい。我らは六欲天から辺境領を守った後なのです。休むくらいは許されるべきでしょう」

「ふん。分かっている。気に食わん男の顔があったから、つい口に出ただけだ」

 イーヒンにたしなめられ、トノスはイクサから目を離した。
 常識はあるっぽい。
 イクサごと辺境に追放された母親が死んで、彼を責めた弟というのがこのトノスだな?

 まだ恨みがあるらしい。
 まあ、分からんでもない。
 人間、恨みはずーっと忘れないもんだからな。
 だが恨みよりも死ぬほど楽しいことが見つかると、割と気にならなくなってくるものだぞ。
 俺がそうだ。

 内心でトノスに語りかけていたら、奴がこっちを見た。 
 まさか俺のテレパシーみたいなのが伝わったのか? 

「そこの男が、外から来た者か。名誉騎士になったと言うが……。知っているぞ」

「どうも、オクノです」

「今は自己紹介する場ではない! 空気読め!」

 怒られてしまった。

「貴様は、セブト帝国が召喚した異世界戦士の一人だろう……! 我が国に入り込み、何を企んでいる!」

 疑いの目線がトノスから叩きつけられる。
 彼が従える護衛たちも、俺に向かって身構える。

「殿下!!」

「イーヒン! 貴様ほどの男が情にほだされたか? 帝国に遣わした我が密偵が全てを伝えてくれたわ。実に25人もの異世界戦士が召喚され、帝国でその力を奮っているとな!」

「今、22人くらいでしょ」

「なにっ!? なぜそれを!?」

 俺の言葉に、トノスが目を剥いた。

「俺と、うちの仲間が倒したからだ。それから俺が抜けた。そう、つまり俺は敵ではない。こういう時はあれだ。身の潔白を証明するもんじゃないのか? ほら、なんか双方から何人かずつ出して力比べとかトーナメントマッチとかやって」

 俺が提案すると、周囲の人々は一様にきょとんとした。

「身の潔白を、力比べで証明する……?」

 ……あれ?
 マンガとかアニメだと大体そう言うパターンなのでは……?
しおりを挟む
感想 92

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

処理中です...