29 / 181
第一部:始動編
29・俺、陣形を伝授される
しおりを挟む
「とは言っても、君のパーティはフルメンバーの様子。六名を超えることはできないからな」
「システム的な問題なのか」
「だが問題はない。なぜなら、私が君に伝授する陣形はそもそも五人用だからだ」
「五人!! 減った!」
「六欲天との戦いには、陣形を以て臨むつもりだ。では君のパーティから二名を我が城に預けていってくれ」
「なにぃっ」
パーティメンバーを選別しろと言うのか……!
辺境伯のイーヒン、俺、そしてイクサまでは確定。枠は残り二つ。
振り返ると、女子たちが既に火花を散らし合っているではないか。
「ここはルリアさんが戦力的には外れるべきでは?」
「ええー。年齢順でいいんじゃない? カリナが待ってるといいよー」
「ねえルリア、それだと下から二番目の年のあなたも待機組になっちゃうけど」
「し、しまったーっ!!」
「ふむ……。ではみんな、ここは公平にくじびきでどうかしら」
「やってやろうではないですか!」
「よっしゃー!」
「お姉さん、なんか不安なんだけど」
おいばかやめろ、そういう運が絡むタイプのやつはいかんって!!
そして案の定。
「おっしゃー!!」
ガッツポーズとともに雄叫びを上げるルリア。
圧倒的運の良さ!!
運が絡めば無敵!!
マスキングされているラムハの、真の能力値っぽい運の良さすら素でトリプルスコアつけてそうだからな。
で、次はカリナだった。
ステータス的に、運の良さでアミラよりも1だけ上なんだよな。
何故かラムハが悔しがっている。
「どうして私が落ちるの……!? おかしい……!」
おかしいも何も、お前、運の良さが最低値じゃないか……。
アミラとラムハをお留守番にして、俺たちは六欲天捜索に向かうことになったのだった。
回復役がいないなあ。
大丈夫かなあ……。
ここで、辺境伯の能力値が表示される。
俺のパーティに加わったためだ。
名前:イーヒン
レベル:55
職業:辺境伯
力 :142
身の守り:97
素早さ :125
賢さ :88
運の良さ:65
HP475
MP288
剣55レベル
光の呪法15レベル
☆剣
・飛翔斬・真空斬・裂空斬・竜破斬
・円月斬・十六夜
★呪法
・レイ・ブライトネス・ブライトヒール
・レイウォール
☆呪法剣
・シャイニングスラッシュ・流星剣・彗星剣
★陣形・陣形技
・青龍陣/ドラゴンファング
・白虎陣/タイガークロウ
・朱雀陣/フェニックスドライブ
・玄武陣/タートルクラッシュ
うん、情報量が多すぎて頭がパンクするな?
レベルこそイクサの方が高いが、間違いなくイーヒンは歴戦の戦士だ。
呪法剣ってなんだ!?
呪法と技を両方使えるからこそ身につくやつか!
そして陣形。
陣形それぞれに固有技があるらしい。
これは確かに、イクサじゃ覚えられないよなー。
「私のステータスを確認したようだな。陣形は、誰かが指揮を取って行使しなければならない。そして指揮する者にはそれなりの賢さや指揮能力が必要となるのだ。殿下では残念ながらできなかった。いや、これらの陣形を使いこなせるものは、我が辺境伯領においても十年に一人現れるかどうかだろう。それほど、陣形は難しいものなのだ」
「そりゃなあ。でも、それだけ難しいって言うことは、使いこなしたら凄いんだろ?」
「無論」
イーヒンは笑ってみせた。
俺の父親くらいの年齢のはずなんだが、イーヒンから感じる気迫みたいなのは全然次元が違うんだよな。
「では実践してみせよう。今回の指揮は私が取る。だが、陣形を学んだ後はオクノ。君がこれを指揮せよ」
「おうよ!」
ってことで、実戦編なのだ。
辺境伯領は、もともとモンスターの多い地域なのだそうだ。
だからこそ、辺境伯領をわざわざ作り、城壁で森と人の世界とを隔てている。
なので、外に出た瞬間にモンスターと遭遇なのだ。
『グオオオオオオッ!!』
咆哮をあげる、ばかでかい人形の怪物。
全身に土塊とか、草や小さな木を生やして、まるで丘がまるごと動いているようだ。
「ひゃー!!」
ルリアがこれを見て腰を抜かしかけた。
六欲天よりは小さいけど、人型ってのはでかく感じるよなあ。
「スプリガンだ。本来は古代文明の財宝を守る役割を負った怪物だが、たまにこうやってはぐれ出る者がいる。こいつの突進を喰らえば城壁とてひとたまりもないぞ」
イーヒンは淡々と説明しながら、歩み出る。
「陣形開始! 白虎陣で迎え撃つ! これは防御に特化した陣形だ!」
イーヒンが中央に立ち、その両脇をルリアとカリナが固める。
で、さらに両脇を一歩進み出た状態で、俺とイクサが分かれて担当。
スプリガンを懐に迎え入れるような態勢だ。
『グオオオオーッ!!』
スプリガンが叫びながら、俺たち目掛けて襲いかかってきた。
城壁をもやすやすとぶち抜くという威力。
まともに食らったらやばいのでは!?
俺は思わず動き出しそうになるが、どうも体の動きが重い。
なんというか……陣形に足を引っ張られているような?
まさかこの陣形、素早さが下がる?
そして、スプリガンが俺たち目掛けて衝突した。
だが、奴は攻撃前に体勢を崩したように見える。
陣形の懐に入り込み、絡め取られたというか。
「ひえーっ!」
「くっ!」
ルリアとカリナが、慌てて身を守る。
だが、直撃したはずの奴の攻撃が、あまり効いてこない。
「懐に招き入れ、敵の本来持つ力を殺し受け流す! これぞ白虎陣! 反撃を行うぞ! タイガークロー!!」
まるで自分の体がひとりでに動くようだった。
俺のバックスピンキックがスプリガンを穿ち、イクサの裂空斬がスプリガンの肉体を一部断ち割る。
思わず後退した怪物に、ルリアの二段突きとカリナの連ね射ちが炸裂した。
連携とは違う。
同時に攻撃が発動した。
スプリガンは防ぐこともできず、尻もちをついた。
「好機! シャイニングスラッシュ!!」
振り抜かれたイーヒンの剣が光の軌跡を生み出す。
それはブーメラン型の光線になってモンスターに到達し、その胸を爆散させた。
倒れ伏すスプリガン。
「おおー……なるほど、これは……。陣形ってなんというか、パーティで魔法っぽい戦場を作り出す技なんだな?」
「飲み込みが早いな。その通り。そして陣形技とは、その陣形の特性を用いて行う連続攻撃だ」
「なるほどー。メンバーとか使う技の違いで威力が変わる?」
「……君は大したものだな。もっとも、技を使える者は才能ある者に限られている。だからその心配は普通しなくていい。メンバーの差も陣形ならば埋めることが可能だ。だが……」
イーヒンは俺たちを見回し、天を仰いだ。
「なんということだ、オクノ。君のパーティは、誰もが技を使えるのか……!! それほどのメンバーで構成された陣形など、この私にも経験がない」
前代未聞っぽいぞ!
……ということで。
ピコーン!
『白虎陣/タイガークロー』
覚えた!
俺はこの要領で、敵を食い止めながら後衛一名を死守する玄武陣、防御を捨てて連続攻撃で敵を仕留める青龍陣、中央一人が遅くなって囮となり、周囲斜め四方向にいる四名の攻撃力を上げる朱雀陣をマスターした。
状況に応じて使う感じかな?
玄武陣と白虎陣だと、白虎陣が攻撃的。
玄武陣はどうしても守りたい人がいれば、そいつを後衛に置けばいい。
白虎陣は全員後攻になってのカウンターだ。
全て覚えた頃には、夕方になっていた。
「驚いた……。まさか一日で全てをマスターしてしまうとは。君は天才だな」
「なんかシステム的な恩恵を受けてるみたいなので……! しかし俺でも頭がパンクしそう」
「頭で覚えるな。体で覚えればいい」
イーヒン、いい師匠だなあ。
なるほど、これならイクサも技を覚えられるはずだ。
だけどこの人、技名をやたら漢字で表記する癖があるんじゃないか……?
お蔭でイクサが苦労したではないか。
「システム的な問題なのか」
「だが問題はない。なぜなら、私が君に伝授する陣形はそもそも五人用だからだ」
「五人!! 減った!」
「六欲天との戦いには、陣形を以て臨むつもりだ。では君のパーティから二名を我が城に預けていってくれ」
「なにぃっ」
パーティメンバーを選別しろと言うのか……!
辺境伯のイーヒン、俺、そしてイクサまでは確定。枠は残り二つ。
振り返ると、女子たちが既に火花を散らし合っているではないか。
「ここはルリアさんが戦力的には外れるべきでは?」
「ええー。年齢順でいいんじゃない? カリナが待ってるといいよー」
「ねえルリア、それだと下から二番目の年のあなたも待機組になっちゃうけど」
「し、しまったーっ!!」
「ふむ……。ではみんな、ここは公平にくじびきでどうかしら」
「やってやろうではないですか!」
「よっしゃー!」
「お姉さん、なんか不安なんだけど」
おいばかやめろ、そういう運が絡むタイプのやつはいかんって!!
そして案の定。
「おっしゃー!!」
ガッツポーズとともに雄叫びを上げるルリア。
圧倒的運の良さ!!
運が絡めば無敵!!
マスキングされているラムハの、真の能力値っぽい運の良さすら素でトリプルスコアつけてそうだからな。
で、次はカリナだった。
ステータス的に、運の良さでアミラよりも1だけ上なんだよな。
何故かラムハが悔しがっている。
「どうして私が落ちるの……!? おかしい……!」
おかしいも何も、お前、運の良さが最低値じゃないか……。
アミラとラムハをお留守番にして、俺たちは六欲天捜索に向かうことになったのだった。
回復役がいないなあ。
大丈夫かなあ……。
ここで、辺境伯の能力値が表示される。
俺のパーティに加わったためだ。
名前:イーヒン
レベル:55
職業:辺境伯
力 :142
身の守り:97
素早さ :125
賢さ :88
運の良さ:65
HP475
MP288
剣55レベル
光の呪法15レベル
☆剣
・飛翔斬・真空斬・裂空斬・竜破斬
・円月斬・十六夜
★呪法
・レイ・ブライトネス・ブライトヒール
・レイウォール
☆呪法剣
・シャイニングスラッシュ・流星剣・彗星剣
★陣形・陣形技
・青龍陣/ドラゴンファング
・白虎陣/タイガークロウ
・朱雀陣/フェニックスドライブ
・玄武陣/タートルクラッシュ
うん、情報量が多すぎて頭がパンクするな?
レベルこそイクサの方が高いが、間違いなくイーヒンは歴戦の戦士だ。
呪法剣ってなんだ!?
呪法と技を両方使えるからこそ身につくやつか!
そして陣形。
陣形それぞれに固有技があるらしい。
これは確かに、イクサじゃ覚えられないよなー。
「私のステータスを確認したようだな。陣形は、誰かが指揮を取って行使しなければならない。そして指揮する者にはそれなりの賢さや指揮能力が必要となるのだ。殿下では残念ながらできなかった。いや、これらの陣形を使いこなせるものは、我が辺境伯領においても十年に一人現れるかどうかだろう。それほど、陣形は難しいものなのだ」
「そりゃなあ。でも、それだけ難しいって言うことは、使いこなしたら凄いんだろ?」
「無論」
イーヒンは笑ってみせた。
俺の父親くらいの年齢のはずなんだが、イーヒンから感じる気迫みたいなのは全然次元が違うんだよな。
「では実践してみせよう。今回の指揮は私が取る。だが、陣形を学んだ後はオクノ。君がこれを指揮せよ」
「おうよ!」
ってことで、実戦編なのだ。
辺境伯領は、もともとモンスターの多い地域なのだそうだ。
だからこそ、辺境伯領をわざわざ作り、城壁で森と人の世界とを隔てている。
なので、外に出た瞬間にモンスターと遭遇なのだ。
『グオオオオオオッ!!』
咆哮をあげる、ばかでかい人形の怪物。
全身に土塊とか、草や小さな木を生やして、まるで丘がまるごと動いているようだ。
「ひゃー!!」
ルリアがこれを見て腰を抜かしかけた。
六欲天よりは小さいけど、人型ってのはでかく感じるよなあ。
「スプリガンだ。本来は古代文明の財宝を守る役割を負った怪物だが、たまにこうやってはぐれ出る者がいる。こいつの突進を喰らえば城壁とてひとたまりもないぞ」
イーヒンは淡々と説明しながら、歩み出る。
「陣形開始! 白虎陣で迎え撃つ! これは防御に特化した陣形だ!」
イーヒンが中央に立ち、その両脇をルリアとカリナが固める。
で、さらに両脇を一歩進み出た状態で、俺とイクサが分かれて担当。
スプリガンを懐に迎え入れるような態勢だ。
『グオオオオーッ!!』
スプリガンが叫びながら、俺たち目掛けて襲いかかってきた。
城壁をもやすやすとぶち抜くという威力。
まともに食らったらやばいのでは!?
俺は思わず動き出しそうになるが、どうも体の動きが重い。
なんというか……陣形に足を引っ張られているような?
まさかこの陣形、素早さが下がる?
そして、スプリガンが俺たち目掛けて衝突した。
だが、奴は攻撃前に体勢を崩したように見える。
陣形の懐に入り込み、絡め取られたというか。
「ひえーっ!」
「くっ!」
ルリアとカリナが、慌てて身を守る。
だが、直撃したはずの奴の攻撃が、あまり効いてこない。
「懐に招き入れ、敵の本来持つ力を殺し受け流す! これぞ白虎陣! 反撃を行うぞ! タイガークロー!!」
まるで自分の体がひとりでに動くようだった。
俺のバックスピンキックがスプリガンを穿ち、イクサの裂空斬がスプリガンの肉体を一部断ち割る。
思わず後退した怪物に、ルリアの二段突きとカリナの連ね射ちが炸裂した。
連携とは違う。
同時に攻撃が発動した。
スプリガンは防ぐこともできず、尻もちをついた。
「好機! シャイニングスラッシュ!!」
振り抜かれたイーヒンの剣が光の軌跡を生み出す。
それはブーメラン型の光線になってモンスターに到達し、その胸を爆散させた。
倒れ伏すスプリガン。
「おおー……なるほど、これは……。陣形ってなんというか、パーティで魔法っぽい戦場を作り出す技なんだな?」
「飲み込みが早いな。その通り。そして陣形技とは、その陣形の特性を用いて行う連続攻撃だ」
「なるほどー。メンバーとか使う技の違いで威力が変わる?」
「……君は大したものだな。もっとも、技を使える者は才能ある者に限られている。だからその心配は普通しなくていい。メンバーの差も陣形ならば埋めることが可能だ。だが……」
イーヒンは俺たちを見回し、天を仰いだ。
「なんということだ、オクノ。君のパーティは、誰もが技を使えるのか……!! それほどのメンバーで構成された陣形など、この私にも経験がない」
前代未聞っぽいぞ!
……ということで。
ピコーン!
『白虎陣/タイガークロー』
覚えた!
俺はこの要領で、敵を食い止めながら後衛一名を死守する玄武陣、防御を捨てて連続攻撃で敵を仕留める青龍陣、中央一人が遅くなって囮となり、周囲斜め四方向にいる四名の攻撃力を上げる朱雀陣をマスターした。
状況に応じて使う感じかな?
玄武陣と白虎陣だと、白虎陣が攻撃的。
玄武陣はどうしても守りたい人がいれば、そいつを後衛に置けばいい。
白虎陣は全員後攻になってのカウンターだ。
全て覚えた頃には、夕方になっていた。
「驚いた……。まさか一日で全てをマスターしてしまうとは。君は天才だな」
「なんかシステム的な恩恵を受けてるみたいなので……! しかし俺でも頭がパンクしそう」
「頭で覚えるな。体で覚えればいい」
イーヒン、いい師匠だなあ。
なるほど、これならイクサも技を覚えられるはずだ。
だけどこの人、技名をやたら漢字で表記する癖があるんじゃないか……?
お蔭でイクサが苦労したではないか。
10
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる