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第一部:始動編
27・イーヒン辺境伯
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イクサが王子様だったことが判明したので、どよめく女子たち。
いつもは冷静なラムハですら動揺を隠せないようだ。
「正確には第一王子ではない。いや、なくなった。だがここの者たちは俺をまだ王子と呼ぶだけだ」
イクサが兵士の言葉を訂正した。
すると兵士たちは直立不動のまま声を張り上げる。
「ユート王国最強の剣士にして軍神イクサ王子は、我々にとって永遠に王子のままであります!」
めちゃめちゃ慕われている。
「あ、あのー。お姉さん、イクサくんなんて呼んじゃってごめんなさいね……。じゃない、申し訳ありませんでした王子様~」
アミラが俺の後ろに隠れながらイクサに謝っている。
この時代の人々は権力者に弱いんだな……!
「すごーい! 王子様なの? イクサくんすごーい!」
お前は恐れというものを知らんのかルリア。
あと、王族というものにカリナは複雑な思いがあるらしく、ちょっと険しい目を向けている。
「カリナさんや、どうしたんだね」
「ユート王国はわたしたちの住む高原に領土を広げようとしているんです。だから、遊牧民から見るとユートの王族は敵なんです」
「複雑な事情があるなあ」
「つまりわたしの夫になるオクノさんは、イクサさんの敵なんです」
「規定事項みたいに言わないで!?」
このカリナによる夫発言は、ルリアとアミラが黙っちゃいない。
「聞き捨てならないわねカリナちゃん。お姉さん、オクノくんとはふかーい絆が生まれたんだから。むしろ産むんだから」
「開拓地で旦那さんの名前を叫んでたじゃないですか。義理はどうなるんですか」
「カールは大切だけど私だって幸せになっていいでしょー!」
強烈なカリナからのツッコミに、アミラが年相応な感じの仕草になって、手を振り回しながら怒る。
「ふっふっふ、オクノくんはあたしがいただくんだよー」
「ルリアはそもそもどうしてわたしやアミラさんに勝てると思えるんですか? その自信は根拠がないのにどうしてそんなに堂々としていられるんですか?」
「あの時ラムハが邪魔してなかったら、あたしとオクノくんは大人になっていたからだよ……!」
「なん……ですって……」
衝撃を受けるカリナ。
そう言えばそうだった。
ルリアは俺の初体験の相手になるかもしれなかった女子なのだ。
ちなみにまだ、互いに清い体である。
ここで、蚊帳の外になったイクサが話の中に割り込んできた。
「もう一度言う。俺は既に王族の系譜からは外されている。ユート王国の王族は、軍略にも長けねばならん。だが俺は軍略の才能が全く無かったのだ。故に俺は母とともに辺境伯領へと送られ、イーヒン辺境伯に育てられた」
ああ、賢さが2だったから。
今3だけど。
「軍略ができぬ愚かな王子、出来損ないと貴族たちには謗られたものだ。だが、軍略ができずとも、個人の力で戦況を変えられればそれでいい。そう、俺は考えた。そしてそんな俺に、イーヒン辺境伯は剣を教えてくれたのだ」
「人に歴史ありだなあ……。道理でイクサ、めちゃくちゃ強いわけだ」
「幸い、才能があった」
「でもイクサ。あなたがあの力を持ったまま、帝国にいいように使われていたら危なかったわ。オクノと私たちと出会って良かったわね」
ここは冷静なラムハ。
彼女の言葉に、イクサは頷いた。
「ああ。俺の剣を振り下ろす先が正しいのか間違っているのか、俺には判断できない時がある。そこはこいつがやってくれるのは助かる」
イクサが俺に笑いかけた。
むむっ!!
友情みを感じる!!
俺は今まで友達がいなかったので、友情みを感じるものにとても弱いのだ。
「任せておくのだ……!! イクサ、マイ・フレンド……!!」
俺もサムズ・アップしてイクサに応えた。
ちなみに他の女子たちも、イクサの境遇を聞いて同情心みたいなのが芽生えたようだ。
「あの、ごめんなさいね。お姉さん、イクサくんの辛い立場とか分からなくて……」
気遣うアミラ。優しい。
「元気出しなよイクサくん! あたしだってなーんにも無いけど元気だから!!」
この、どこから湧き出してくるのか分からない謎のポジティブシンキング。
ルリアの見習うべきところだろう。
「あなたは敵ではないのですね。では味方です」
カリナ、その二元論はどうだろう……!
物事を単純化して考えちゃうあたり、まだまだ若いのだと思う。
ちなみにこの間聞いたら、カリナの年齢は十二歳だそうだ。
小学六年生くらい……!!
歓談を終えた俺たちは、辺境伯領の騎士たちに案内され、城へと通された。
お城っていうか砦だなこれ。
無骨な石造りの建物が、どーんと鎮座している。
「そう言えばイクサさ、お母さんと追放されたの?」
「そうだ。母は死んだがな。その事で、訪ねてきた弟には恨まれたものだ」
「そうかー。大変だなあ」
「なに、恨まれる事には慣れている」
だんだん、イクサが器の大きい男に見えてきた。
これで賢ささえあれば、こいつは立派な王様になっていたのかも知れないな。
世の中ままならないものだ。
砦の中をそんな話をしながら歩く。
ラムハがちょこちょこ、「そういう重い話を世間話でしないの!!」とか注意してくるのだ。
まるでお母さんみたいだな君は。
到着した場所は、会議場みたいになっていた。
辺境伯領は、ここ以外にもたくさんの騎士爵と共同で運営されていて、みんなが集まって会議をして辺境伯領をどう管理していくかを決めているんだそうだ。
合議制なんだね。
会議場には椅子が用意されていて、いかつい感じのおじさんが待っていた。
くすんだ色の金の髪で、目つきは大変鋭い。もみあげからアゴヒゲが繋がっていて、上品ながらワイルドに見える。
これがイーヒン辺境伯!
強そう。
「でも背丈は普通くらいだな」
「それはオクノくんの体が大きくなったからだと思う」
ルリアに言われて、俺は首をかしげる。
実感がない。いや、みんなの背がちょっと縮んだなとは思ってたけど。
「お戻りになられましたか、殿下。世界をその目でご覧になりましたかな」
「ああ。世界は不正と悪に満ちていた。帝国に身を置き、この剣を振るってきたが……」
「剣を利用されましたな」
「そうだ。何もかも見透かされているのだな」
「ええ。剣は振るわれてこそその真価を発揮する。殿下は軍略に疎い。ゆえ、強い剣にはなれても剣の振るい手としては不適なのです」
「その通りだった。俺は帝国の尖兵として使われてしまったようだ。我ながら情けない……」
「ですが、殿下のお顔は晴れ晴れとしていらっしゃいますな。そちらの方々が? そして、そこにいる黒髪の若武者がもしや」
「うむ。俺の剣の振るい手、オクノだ」
「おお……!」
辺境伯の厳しい顔に、かなり太い感じの笑みが浮かんだ。
めちゃめちゃ男くさい人だ。
「オクノ。殿下を守り、正しき道へ導いてくれたようだな。感謝する」
握手を求めて来られたので、俺も握手を返した。
「ユアウェルカム」
「オクノくんがかっこつけた返ししてるんだけど」
「似合わないわよねえ」
「いつものドタバタした感じでいいと思います」
後ろは黙っててね!!
「そしてちょうどいい時に来た。これから、辺境伯領の運営会議が行われる。覗いていくといい。近頃、この土地には異変が起こっていてな。畑や木々を根こそぎ食い荒らすモンスターが、地の底からやって来るのだ」
「ここでも騒ぎが!」
「その規模、偶然相対した騎士団の一つが容易に壊滅させられたことから、恐らく相手は六欲天の一柱であろう。地虫の姿をした強大な相手だ」
六欲天か!
なんとなくこっちに来たが、どうやら俺たちのいる意味がでてきたみたいだ。
「それからオクノ。お前には、殿下の力をより発揮できるよう、伝授したい技がある」
「技?」
「陣形。そして、陣形技というものだ」
新しい要素が出てきたぞ……!!
いつもは冷静なラムハですら動揺を隠せないようだ。
「正確には第一王子ではない。いや、なくなった。だがここの者たちは俺をまだ王子と呼ぶだけだ」
イクサが兵士の言葉を訂正した。
すると兵士たちは直立不動のまま声を張り上げる。
「ユート王国最強の剣士にして軍神イクサ王子は、我々にとって永遠に王子のままであります!」
めちゃめちゃ慕われている。
「あ、あのー。お姉さん、イクサくんなんて呼んじゃってごめんなさいね……。じゃない、申し訳ありませんでした王子様~」
アミラが俺の後ろに隠れながらイクサに謝っている。
この時代の人々は権力者に弱いんだな……!
「すごーい! 王子様なの? イクサくんすごーい!」
お前は恐れというものを知らんのかルリア。
あと、王族というものにカリナは複雑な思いがあるらしく、ちょっと険しい目を向けている。
「カリナさんや、どうしたんだね」
「ユート王国はわたしたちの住む高原に領土を広げようとしているんです。だから、遊牧民から見るとユートの王族は敵なんです」
「複雑な事情があるなあ」
「つまりわたしの夫になるオクノさんは、イクサさんの敵なんです」
「規定事項みたいに言わないで!?」
このカリナによる夫発言は、ルリアとアミラが黙っちゃいない。
「聞き捨てならないわねカリナちゃん。お姉さん、オクノくんとはふかーい絆が生まれたんだから。むしろ産むんだから」
「開拓地で旦那さんの名前を叫んでたじゃないですか。義理はどうなるんですか」
「カールは大切だけど私だって幸せになっていいでしょー!」
強烈なカリナからのツッコミに、アミラが年相応な感じの仕草になって、手を振り回しながら怒る。
「ふっふっふ、オクノくんはあたしがいただくんだよー」
「ルリアはそもそもどうしてわたしやアミラさんに勝てると思えるんですか? その自信は根拠がないのにどうしてそんなに堂々としていられるんですか?」
「あの時ラムハが邪魔してなかったら、あたしとオクノくんは大人になっていたからだよ……!」
「なん……ですって……」
衝撃を受けるカリナ。
そう言えばそうだった。
ルリアは俺の初体験の相手になるかもしれなかった女子なのだ。
ちなみにまだ、互いに清い体である。
ここで、蚊帳の外になったイクサが話の中に割り込んできた。
「もう一度言う。俺は既に王族の系譜からは外されている。ユート王国の王族は、軍略にも長けねばならん。だが俺は軍略の才能が全く無かったのだ。故に俺は母とともに辺境伯領へと送られ、イーヒン辺境伯に育てられた」
ああ、賢さが2だったから。
今3だけど。
「軍略ができぬ愚かな王子、出来損ないと貴族たちには謗られたものだ。だが、軍略ができずとも、個人の力で戦況を変えられればそれでいい。そう、俺は考えた。そしてそんな俺に、イーヒン辺境伯は剣を教えてくれたのだ」
「人に歴史ありだなあ……。道理でイクサ、めちゃくちゃ強いわけだ」
「幸い、才能があった」
「でもイクサ。あなたがあの力を持ったまま、帝国にいいように使われていたら危なかったわ。オクノと私たちと出会って良かったわね」
ここは冷静なラムハ。
彼女の言葉に、イクサは頷いた。
「ああ。俺の剣を振り下ろす先が正しいのか間違っているのか、俺には判断できない時がある。そこはこいつがやってくれるのは助かる」
イクサが俺に笑いかけた。
むむっ!!
友情みを感じる!!
俺は今まで友達がいなかったので、友情みを感じるものにとても弱いのだ。
「任せておくのだ……!! イクサ、マイ・フレンド……!!」
俺もサムズ・アップしてイクサに応えた。
ちなみに他の女子たちも、イクサの境遇を聞いて同情心みたいなのが芽生えたようだ。
「あの、ごめんなさいね。お姉さん、イクサくんの辛い立場とか分からなくて……」
気遣うアミラ。優しい。
「元気出しなよイクサくん! あたしだってなーんにも無いけど元気だから!!」
この、どこから湧き出してくるのか分からない謎のポジティブシンキング。
ルリアの見習うべきところだろう。
「あなたは敵ではないのですね。では味方です」
カリナ、その二元論はどうだろう……!
物事を単純化して考えちゃうあたり、まだまだ若いのだと思う。
ちなみにこの間聞いたら、カリナの年齢は十二歳だそうだ。
小学六年生くらい……!!
歓談を終えた俺たちは、辺境伯領の騎士たちに案内され、城へと通された。
お城っていうか砦だなこれ。
無骨な石造りの建物が、どーんと鎮座している。
「そう言えばイクサさ、お母さんと追放されたの?」
「そうだ。母は死んだがな。その事で、訪ねてきた弟には恨まれたものだ」
「そうかー。大変だなあ」
「なに、恨まれる事には慣れている」
だんだん、イクサが器の大きい男に見えてきた。
これで賢ささえあれば、こいつは立派な王様になっていたのかも知れないな。
世の中ままならないものだ。
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ラムハがちょこちょこ、「そういう重い話を世間話でしないの!!」とか注意してくるのだ。
まるでお母さんみたいだな君は。
到着した場所は、会議場みたいになっていた。
辺境伯領は、ここ以外にもたくさんの騎士爵と共同で運営されていて、みんなが集まって会議をして辺境伯領をどう管理していくかを決めているんだそうだ。
合議制なんだね。
会議場には椅子が用意されていて、いかつい感じのおじさんが待っていた。
くすんだ色の金の髪で、目つきは大変鋭い。もみあげからアゴヒゲが繋がっていて、上品ながらワイルドに見える。
これがイーヒン辺境伯!
強そう。
「でも背丈は普通くらいだな」
「それはオクノくんの体が大きくなったからだと思う」
ルリアに言われて、俺は首をかしげる。
実感がない。いや、みんなの背がちょっと縮んだなとは思ってたけど。
「お戻りになられましたか、殿下。世界をその目でご覧になりましたかな」
「ああ。世界は不正と悪に満ちていた。帝国に身を置き、この剣を振るってきたが……」
「剣を利用されましたな」
「そうだ。何もかも見透かされているのだな」
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「うむ。俺の剣の振るい手、オクノだ」
「おお……!」
辺境伯の厳しい顔に、かなり太い感じの笑みが浮かんだ。
めちゃめちゃ男くさい人だ。
「オクノ。殿下を守り、正しき道へ導いてくれたようだな。感謝する」
握手を求めて来られたので、俺も握手を返した。
「ユアウェルカム」
「オクノくんがかっこつけた返ししてるんだけど」
「似合わないわよねえ」
「いつものドタバタした感じでいいと思います」
後ろは黙っててね!!
「そしてちょうどいい時に来た。これから、辺境伯領の運営会議が行われる。覗いていくといい。近頃、この土地には異変が起こっていてな。畑や木々を根こそぎ食い荒らすモンスターが、地の底からやって来るのだ」
「ここでも騒ぎが!」
「その規模、偶然相対した騎士団の一つが容易に壊滅させられたことから、恐らく相手は六欲天の一柱であろう。地虫の姿をした強大な相手だ」
六欲天か!
なんとなくこっちに来たが、どうやら俺たちのいる意味がでてきたみたいだ。
「それからオクノ。お前には、殿下の力をより発揮できるよう、伝授したい技がある」
「技?」
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