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第一部:始動編
6・俺、レベリングする
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~アミラ編~
「へえ、悪くない鞭じゃない。お姉さんね、旦那をこれでしばくのが日課だったの」
ビシッと、実にいい音を立てる鞭。
なんだ、こんなもんで叩かれるのが趣味の旦那ってどうなってるんだ。
鞭で叩かれて死んだんじゃないのか!?
「ま、もう、開拓地のモンスタースタンピートに巻き込まれて死んじゃったのよねえ。彼って、腕の立つ傭兵だったから」
「あっ、そ、そうなんですか」
「だから、お姉さん、頼りになる男の子って大好きなの。オクノくん、どれくらい強いのかな? 私にいいところ見せてね」
鞭を俺に手渡して、頬にキスしてきた。
俺のテンション、もう爆上がりですわ。
「わーっはっはっは! 行くぞモンスターめ! この俺の鞭さばきに恐れおののくがいいーっ!」
本日の敵は、オオトカゲ。
人間ほどの大きさがあるそいつが、俺に向かって飛びかかってくる。
「へやっ!!」
こいつを鞭を振り回して撃退する。
俺、鞭なんか使うの初めてなんだが、どうもそんなの関係なく、手にした武器はすぐに使いこなせるようになってるっぽいな。
そもそも俺のステータスに、スキルとかそういうもの一切無いからな。
「ジュアッ!」
オオトカゲが叫びながら、その口から毒液を吐き出してきた。
「ふんっ!」
これも、鞭を回転させて防ぐのだ。
飛び散った毒液が地面に落ちると、そこがジュッと煙を上げた。
なんかやばい毒だ!
触れたら死では?
俺、未だに学生服姿だしな。
「閃け、俺!! 閃かないと死ぬぞ!!」
危機感を感じ、俺は叫んだ。
そして空気を読む閃きである。
ピコーンッ!
『スラッシュバイパー』
鞭の先端が、目にも留まらぬ速さでオオトカゲに飛びかかる。
それがモンスターの体に触れたかと思ったら、もう巻き付いてしまっていた。
しかも、巻き付くときの勢いで、オオトカゲの胴体を真っ二つに切断した。
やばい……やばい技だ……!!
当然ながらオオトカゲは死んだ。
「アミラさん、こんなもんでどうですかね……」
「えげつないわねえ……。私もさすがに引くわ……。でも、これしかないんでしょ?」
「そうなりますね。じゃあ、手を」
「はい、お手。あら……君、手汗がすごい」
「アミラさんサラッとしてますよね……。はー、ひんやりして気持ちいい」
「私、冷え性なのよ。……と、来たわ、技が! へえ、技を継承した瞬間に、もう使いこなせる気がしているわね! おもしろーい!」
鞭を受け取ったアミラが、スラッシュバイパーを振り回している。
大変危ない!
俺は、危険な人に危険な技を継承してしまったのでは……?
~カリナ編~
「弓の素人から技を継承されるのが、とても腹が立ちます」
最年少のカリナは、頬を膨らませて不満顔だ。
「まあそんなこと言うなよ。技を覚えたら一気に強くなるだろ? ほら、来たぞ」
俺はカリナから借りた弓を構える。
敵モンスターは、巨大な猛禽類だ。種類はよく分からない。
「オクノさん、気をつけて。人間や子馬程度なら連れ去ってしまう、大鷲です。毎年、こいつにやられて死者が出るんです」
「そんなやばいモンスターなのか……! おっと!」
飛びかかろうとした大鷲に、俺は矢を放って牽制した。
モンスターは俺から離れたように見えたが、次の瞬間には反対方向から飛来する!
「はええ!」
慌てて矢をつがえるが、明らかに間に合ってない。
俺の首筋を狙って、鷲の鉤爪が迫った。
ピコーン!
『サイドワインダー』
俺の手が、矢を放つ。
明らかに明後日の方向に撃たれたはずのそれが、上向きの弧を描いて大鷲に襲いかかった。
「キョエーッ!!」
矢が突き刺さり、大鷲が悲鳴を上げる。
奴の体勢が崩れた。
ピコーン!
何っ、二つ目だと!?
『影縫い』
放たれた矢は、地面に落ちた鷲の影に突き刺さる。
その一撃で、鷲は身動きができなくなった。
そのまま、地面に落下してくる。
「凄い……。追尾する矢と、影を縫い止めて動きを止める矢……! まさに神業です。オクノさん、上出来です」
カリナが走り、落下した大鷲にとどめを刺した。
その後、俺から技を継承することになる。
「手汗……。まあいいです。狩りが上手い男なら、どれだけ欠点があっても問題にはなりませんから。さっきは素人なんて言ってごめんなさい。あなたの腕なら、遊牧民になってわたしを娶ることもできますよ」
「そ、そうかい」
にっこりと微笑むカリナ。
さっきまでとは態度が全然違う。
この娘にとっての男の価値は、狩りの上手さなんだな……!
~ラムハ編~
「お疲れ様、オクノ。疲れたでしょう」
三人に技を継承した俺を、優しい笑みを浮かべたラムハが出迎えた。
「ああ……。一日で三人に継承するのは無茶だったんじゃないか……? というか、全部俺が危険の前に身を投げだして閃いてるじゃないか!」
「だって、あなたしか技を閃ける者はいないでしょ? お蔭で、三人とも強くなったわ」
「そうか? そうだったら俺の頑張りも報われるなあ……」
「最後は私ね」
「ゲエーッ!? 一日で四人やらせるつもりかお前はーっ! 鬼! 悪魔ーっ!」
俺がなじると、ラムハはちょっと考え込んだ。
「確かにそうね……。無理があるわ」
「おお、分かってくれたかあ」
「ただお願いするだけじゃだめよね。オクノ、はい、どうぞ」
ラムハが俺の手を握り、それを導いて……。
うわーっ!!
柔らかい感触が!!
え、ええーっ!?
なんというか着痩せするんですねラムハさん!!
結構なでかさだ!!
「報酬を前払いするわ。私も、まだ闇の呪法は使えるようになったばかりだもの。技を得て、少しでも強くなっておきたいの」
彼女の目は真剣だ。
だからこそ、我が身を投げ出すような事をやるのだろう。
これは俺も頷かざるをえない。
「す、すごいっすね! じゃあ、なんかとてもいい思いをしたので、やります!!」
「ありがとう、オクノ!」
ということで!
俺の!
今日最後の仕事だオラア!!
俺は、呪法の杖を手にしてモンスターと相対していた。
最後に戦う相手は、杖を握りしめた腰の曲がった老人だ。
だがただの人間じゃない。その全身から枝葉が生え、背中には緑の葉が生い茂っている。
植物に全身を乗っ取られた人間、樹人だ。
樹人はもごもごと何かをつぶやく。
すると、呪法が発動した。
何もない空間がゆらぎ、幻のように炎が湧き上がる。
「オクノ! それは多分、幻の呪法よ! |幻炎術! 幻だけれども現実に効果を及ぼすわ!」
「マジかー!! あちっ! あつっ!」
俺は炎を振り払いながら、杖を構えた。
何か出てこい、何か!
ピコーン!
『スペルエンハンス』
杖に埋め込まれた黒曜石が、怪しく輝いた。
次の瞬間、俺の頭脳に活力が満ちる。
流れ込んでくるのは、呪法の使い方だ。
「呪法が……分かるぞ!」
俺に与えられた力は、今見たもの。
幻の呪法だ。
「幻炎術はこう使うんだよ! おらあっ!!」
俺の構えに合わせて、樹人の周囲の空間が揺らいだ。
そこから、敵が使ったものとは比べ物にならないサイズの幻の炎が吹き上がる。
「────!!」
炎に炙られ、声なき悲鳴を漏らす樹人。
その全身は焼き尽くされ、やがて燃えカスが残るだけになった。
幻の炎は、嘘のように消えている。
「これは……凄い……。幻炎術は、幻の呪法の初歩的な攻撃呪法のはずなのに」
ラムハが呆然としている。
「ねえ、オクノ。あなたが閃いた技は一体何だったの?」
「継承すれば分かるよ。ほら」
俺はラムハにタッチした。
そこから、技が彼女に流れ込む。
「これ……呪法を強化する技……!? これ、凄い! あらゆる呪法に使えるのね……!」
「ラムハにピッタリの技だな! そして俺もマスターしたから、幻の呪法を強化して使い放題だぜ」
「そうね。これで、私たちは大きく強化されたわ。人さらいにも負けることなんてない。……ところでオクノ」
「何だい」
「継承するのに、また私の胸に触れているのはどうして……?」
「先払いしてもらったので、後払いももらおうかなと思って……」
「後払いする気はないのーっ! そこに直れ、オクノー!!」
「うわーっ!! や、やめろラムハ、杖で叩いたら杖が折れるだろーっ!?」
そんなこんなで、強烈に強化された俺たち一行。
いよいよ人さらいたちの本部へ向けて出発なのだ。
以下、俺達のステータス!
名前:多摩川 奥野
技P :111/111
術P :104/104
HP:195
アイテムボックス →
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
・足払い
・スラッシュバイパー
・影縫い・サイドワインダー
・スペルエンハンス
◯幻炎術
増えに増えたなあ。
どうやら、武器によって技のカテゴリーが変わるっぽい。
名前:ラムハ
レベル:7/■■■
職業:記憶を失った女/黒■の■■
力 :10/■■■■■
身の守り:10/■■■■■
素早さ :23/■■■■■
賢さ :40/■■■■■
運の良さ: 3/■■■
HP77/■■■■■■
MP96/■■■■■■
闇の呪法5レベル
・スペルエンハンス
相変わらず禍々しいステータスだ。
でも着実に強くなってる。
名前:ルリア
レベル:2
職業:村娘
力 : 5
身の守り: 4
素早さ : 7
賢さ : 7
運の良さ:52
HP24
MP 5
槍1レベル
・バックスピンキック
・足払い
こいつの運はどうなってるんだ!?
名前:アミラ
レベル:4
職業:未亡人
力 : 7
身の守り: 4
素早さ :10
賢さ :19
運の良さ:12
HP38
MP30
鞭2レベル
水の呪法1レベル
・スラッシュバイパー
しっかりと成長してる。
スキルが上がってるな!
名前:カリナ
レベル:7
職業:遊牧民の娘
力 :12
身の守り:16
素早さ :36
賢さ :15
運の良さ:10
HP70
MP12
弓4レベル
短剣3レベル
・影縫い・サイドワインダー
彼女が主戦力ってのは変わらないだろう。
頼りにしているのだ。
「へえ、悪くない鞭じゃない。お姉さんね、旦那をこれでしばくのが日課だったの」
ビシッと、実にいい音を立てる鞭。
なんだ、こんなもんで叩かれるのが趣味の旦那ってどうなってるんだ。
鞭で叩かれて死んだんじゃないのか!?
「ま、もう、開拓地のモンスタースタンピートに巻き込まれて死んじゃったのよねえ。彼って、腕の立つ傭兵だったから」
「あっ、そ、そうなんですか」
「だから、お姉さん、頼りになる男の子って大好きなの。オクノくん、どれくらい強いのかな? 私にいいところ見せてね」
鞭を俺に手渡して、頬にキスしてきた。
俺のテンション、もう爆上がりですわ。
「わーっはっはっは! 行くぞモンスターめ! この俺の鞭さばきに恐れおののくがいいーっ!」
本日の敵は、オオトカゲ。
人間ほどの大きさがあるそいつが、俺に向かって飛びかかってくる。
「へやっ!!」
こいつを鞭を振り回して撃退する。
俺、鞭なんか使うの初めてなんだが、どうもそんなの関係なく、手にした武器はすぐに使いこなせるようになってるっぽいな。
そもそも俺のステータスに、スキルとかそういうもの一切無いからな。
「ジュアッ!」
オオトカゲが叫びながら、その口から毒液を吐き出してきた。
「ふんっ!」
これも、鞭を回転させて防ぐのだ。
飛び散った毒液が地面に落ちると、そこがジュッと煙を上げた。
なんかやばい毒だ!
触れたら死では?
俺、未だに学生服姿だしな。
「閃け、俺!! 閃かないと死ぬぞ!!」
危機感を感じ、俺は叫んだ。
そして空気を読む閃きである。
ピコーンッ!
『スラッシュバイパー』
鞭の先端が、目にも留まらぬ速さでオオトカゲに飛びかかる。
それがモンスターの体に触れたかと思ったら、もう巻き付いてしまっていた。
しかも、巻き付くときの勢いで、オオトカゲの胴体を真っ二つに切断した。
やばい……やばい技だ……!!
当然ながらオオトカゲは死んだ。
「アミラさん、こんなもんでどうですかね……」
「えげつないわねえ……。私もさすがに引くわ……。でも、これしかないんでしょ?」
「そうなりますね。じゃあ、手を」
「はい、お手。あら……君、手汗がすごい」
「アミラさんサラッとしてますよね……。はー、ひんやりして気持ちいい」
「私、冷え性なのよ。……と、来たわ、技が! へえ、技を継承した瞬間に、もう使いこなせる気がしているわね! おもしろーい!」
鞭を受け取ったアミラが、スラッシュバイパーを振り回している。
大変危ない!
俺は、危険な人に危険な技を継承してしまったのでは……?
~カリナ編~
「弓の素人から技を継承されるのが、とても腹が立ちます」
最年少のカリナは、頬を膨らませて不満顔だ。
「まあそんなこと言うなよ。技を覚えたら一気に強くなるだろ? ほら、来たぞ」
俺はカリナから借りた弓を構える。
敵モンスターは、巨大な猛禽類だ。種類はよく分からない。
「オクノさん、気をつけて。人間や子馬程度なら連れ去ってしまう、大鷲です。毎年、こいつにやられて死者が出るんです」
「そんなやばいモンスターなのか……! おっと!」
飛びかかろうとした大鷲に、俺は矢を放って牽制した。
モンスターは俺から離れたように見えたが、次の瞬間には反対方向から飛来する!
「はええ!」
慌てて矢をつがえるが、明らかに間に合ってない。
俺の首筋を狙って、鷲の鉤爪が迫った。
ピコーン!
『サイドワインダー』
俺の手が、矢を放つ。
明らかに明後日の方向に撃たれたはずのそれが、上向きの弧を描いて大鷲に襲いかかった。
「キョエーッ!!」
矢が突き刺さり、大鷲が悲鳴を上げる。
奴の体勢が崩れた。
ピコーン!
何っ、二つ目だと!?
『影縫い』
放たれた矢は、地面に落ちた鷲の影に突き刺さる。
その一撃で、鷲は身動きができなくなった。
そのまま、地面に落下してくる。
「凄い……。追尾する矢と、影を縫い止めて動きを止める矢……! まさに神業です。オクノさん、上出来です」
カリナが走り、落下した大鷲にとどめを刺した。
その後、俺から技を継承することになる。
「手汗……。まあいいです。狩りが上手い男なら、どれだけ欠点があっても問題にはなりませんから。さっきは素人なんて言ってごめんなさい。あなたの腕なら、遊牧民になってわたしを娶ることもできますよ」
「そ、そうかい」
にっこりと微笑むカリナ。
さっきまでとは態度が全然違う。
この娘にとっての男の価値は、狩りの上手さなんだな……!
~ラムハ編~
「お疲れ様、オクノ。疲れたでしょう」
三人に技を継承した俺を、優しい笑みを浮かべたラムハが出迎えた。
「ああ……。一日で三人に継承するのは無茶だったんじゃないか……? というか、全部俺が危険の前に身を投げだして閃いてるじゃないか!」
「だって、あなたしか技を閃ける者はいないでしょ? お蔭で、三人とも強くなったわ」
「そうか? そうだったら俺の頑張りも報われるなあ……」
「最後は私ね」
「ゲエーッ!? 一日で四人やらせるつもりかお前はーっ! 鬼! 悪魔ーっ!」
俺がなじると、ラムハはちょっと考え込んだ。
「確かにそうね……。無理があるわ」
「おお、分かってくれたかあ」
「ただお願いするだけじゃだめよね。オクノ、はい、どうぞ」
ラムハが俺の手を握り、それを導いて……。
うわーっ!!
柔らかい感触が!!
え、ええーっ!?
なんというか着痩せするんですねラムハさん!!
結構なでかさだ!!
「報酬を前払いするわ。私も、まだ闇の呪法は使えるようになったばかりだもの。技を得て、少しでも強くなっておきたいの」
彼女の目は真剣だ。
だからこそ、我が身を投げ出すような事をやるのだろう。
これは俺も頷かざるをえない。
「す、すごいっすね! じゃあ、なんかとてもいい思いをしたので、やります!!」
「ありがとう、オクノ!」
ということで!
俺の!
今日最後の仕事だオラア!!
俺は、呪法の杖を手にしてモンスターと相対していた。
最後に戦う相手は、杖を握りしめた腰の曲がった老人だ。
だがただの人間じゃない。その全身から枝葉が生え、背中には緑の葉が生い茂っている。
植物に全身を乗っ取られた人間、樹人だ。
樹人はもごもごと何かをつぶやく。
すると、呪法が発動した。
何もない空間がゆらぎ、幻のように炎が湧き上がる。
「オクノ! それは多分、幻の呪法よ! |幻炎術! 幻だけれども現実に効果を及ぼすわ!」
「マジかー!! あちっ! あつっ!」
俺は炎を振り払いながら、杖を構えた。
何か出てこい、何か!
ピコーン!
『スペルエンハンス』
杖に埋め込まれた黒曜石が、怪しく輝いた。
次の瞬間、俺の頭脳に活力が満ちる。
流れ込んでくるのは、呪法の使い方だ。
「呪法が……分かるぞ!」
俺に与えられた力は、今見たもの。
幻の呪法だ。
「幻炎術はこう使うんだよ! おらあっ!!」
俺の構えに合わせて、樹人の周囲の空間が揺らいだ。
そこから、敵が使ったものとは比べ物にならないサイズの幻の炎が吹き上がる。
「────!!」
炎に炙られ、声なき悲鳴を漏らす樹人。
その全身は焼き尽くされ、やがて燃えカスが残るだけになった。
幻の炎は、嘘のように消えている。
「これは……凄い……。幻炎術は、幻の呪法の初歩的な攻撃呪法のはずなのに」
ラムハが呆然としている。
「ねえ、オクノ。あなたが閃いた技は一体何だったの?」
「継承すれば分かるよ。ほら」
俺はラムハにタッチした。
そこから、技が彼女に流れ込む。
「これ……呪法を強化する技……!? これ、凄い! あらゆる呪法に使えるのね……!」
「ラムハにピッタリの技だな! そして俺もマスターしたから、幻の呪法を強化して使い放題だぜ」
「そうね。これで、私たちは大きく強化されたわ。人さらいにも負けることなんてない。……ところでオクノ」
「何だい」
「継承するのに、また私の胸に触れているのはどうして……?」
「先払いしてもらったので、後払いももらおうかなと思って……」
「後払いする気はないのーっ! そこに直れ、オクノー!!」
「うわーっ!! や、やめろラムハ、杖で叩いたら杖が折れるだろーっ!?」
そんなこんなで、強烈に強化された俺たち一行。
いよいよ人さらいたちの本部へ向けて出発なのだ。
以下、俺達のステータス!
名前:多摩川 奥野
技P :111/111
術P :104/104
HP:195
アイテムボックス →
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
・足払い
・スラッシュバイパー
・影縫い・サイドワインダー
・スペルエンハンス
◯幻炎術
増えに増えたなあ。
どうやら、武器によって技のカテゴリーが変わるっぽい。
名前:ラムハ
レベル:7/■■■
職業:記憶を失った女/黒■の■■
力 :10/■■■■■
身の守り:10/■■■■■
素早さ :23/■■■■■
賢さ :40/■■■■■
運の良さ: 3/■■■
HP77/■■■■■■
MP96/■■■■■■
闇の呪法5レベル
・スペルエンハンス
相変わらず禍々しいステータスだ。
でも着実に強くなってる。
名前:ルリア
レベル:2
職業:村娘
力 : 5
身の守り: 4
素早さ : 7
賢さ : 7
運の良さ:52
HP24
MP 5
槍1レベル
・バックスピンキック
・足払い
こいつの運はどうなってるんだ!?
名前:アミラ
レベル:4
職業:未亡人
力 : 7
身の守り: 4
素早さ :10
賢さ :19
運の良さ:12
HP38
MP30
鞭2レベル
水の呪法1レベル
・スラッシュバイパー
しっかりと成長してる。
スキルが上がってるな!
名前:カリナ
レベル:7
職業:遊牧民の娘
力 :12
身の守り:16
素早さ :36
賢さ :15
運の良さ:10
HP70
MP12
弓4レベル
短剣3レベル
・影縫い・サイドワインダー
彼女が主戦力ってのは変わらないだろう。
頼りにしているのだ。
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魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
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クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
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小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
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理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
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修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
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修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
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実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
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