3 / 181
第一部:始動編
3・俺、いらんことをする
しおりを挟む
女の子たちをたくさん連れての旅は賑やかである。
ついさっきまで、草むらの中で泥とかにまみれ、クラスの連中が追ってくるのを警戒していた地獄のような状況とは大違いだ。
世の中、苦あれば楽ありなのだ!
「ねえねえ俺さん!」
「はい、俺ですよ」
馬車の横を歩いている女の子に声を掛けられたので、ニコニコしながら振り返った。
茶色い髪をみつあみにした、活発な感じの女の子だ。
「あたしね、ルリア。あのねー。俺さんはどこから来たの?」
「日本だよ! 日本の東京の青梅だよ!」
「ニッポン? トキョ? オーメ?」
ルリアが首を傾げた。
おっと、情報量が多すぎたかな。
「日本というのが俺がいた国で、東京というのがその中にある大都市で、青梅というのが俺が住んでた山梨に限りなく近い土地ね。あ、学校はまた別で」
「ふうん、知らない国から来たんだねえ」
「そう、君たちの知らない国から来たんだ。そして俺もこの世界のことは何も知らない……」
「そうなの? じゃあ教えてあげよっか!」
上目遣いでルリアが言う。
かわいい。
「ぜひ」
「じゃあ、二人っきりで向こうに……」
「はい」
「待って」
俺の腕を、ラムハががっちり掴んだ。
「なんだねラムハくん! 俺には大切な用事が……」
「この馬車で戦えるのはオクノだけでしょう。あなたが裏で女の子といちゃいちゃしてたら、あいつら人さらいが戻ってきたらひとたまりもない」
「えっ、そうかな? そんなことないんじゃないかなー」
俺としては、ルリアちゃんとのいちゃいちゃを妄想して、早くいたして男として一皮剥けたい欲求でいっぱいだ。
だが、現実は常に非情である。
「あっ、そっか……。そうだよね、俺さん、強いもんね! 私たちを守ってくれるんだね!」
「えっ、あっ、はい」
濁りのないキラキラした瞳で言われては、頷かざるをえまい。
「お、俺に任せておくんだ。ひとさらいめえ、やってこい、俺がやっつけるぞお」
心で血の涙を流しながら、棒読みで覚悟の程を語る。
「じゃあね、俺さん! またお話しようね!」
ルリアが去っていった。
畜生!
畜生人さらいめ!!
許さん!!
絶対に、絶対に許さんからなあ!!
俺は脳内で、人さらいどもをローリングジャーマンでいたぶる想像に励んだ。
ルリアが去った後、ラムハがちょっと近寄ってきた。
「イライラしないで。説明は私がしてあげるから」
「アッ、ハイ」
俺は素直になる。
肩と肩が普通に触れ合う距離で、しかも彼女は人さらいが着せた薄手のワンピース一枚だ。
彼女の体温が分かる……いや、俺の制服が邪魔で体温なんか分からん!
邪魔! 制服邪魔!!
「この世界はね、キョーダリアス。創造神キョードウが作った世界だからそう呼ばれているわ。そしてここは、ユート王国」
「ふむふむ、ユート王国ね。それで、王国のボスが皇帝なのか」
「そんなわけないでしょ。王国で一番偉いのは国王よ」
「あれ? じゃあ俺を召喚した連中、他人の国に入り込んで異世界から召喚する儀式を行ってたのか。皇帝陛下にどう報告するのだーって言ってたもんな」
「……!? どういうこと?」
ラムハの鋭い視線がこちらに向けられる。
密着しそうな距離にいるので、顔が近い。
とても近い。息がいい匂いする。
俺はスッと深呼吸した。
「また変なことしてる」
「つい、な……。ええと、俺は異世界人なんだ。で、邪神メイオーが復活するっていうから、それを討つための勇者として召喚された。召喚されたのは俺だけじゃなく、俺が所属していたクラスの連中24人も一緒な」
「異世界からの、集団召喚呪法……。そんなの、禁呪の類じゃない。失敗したら、辺り一帯が呪力の暴走で吹き飛ぶわよ」
「あー、だから他人の国でやったのか。あの貴族とロリババア魔法使い最低だな」
「ロリババアって?」
「のじゃー、とかいう口調のちっちゃい女が魔法……こっちだと呪法っていうの? それを使ったみたいだった」
「帝国、集団召喚呪法、幼く見える呪法使い……。セブト帝国の奴らだわ。その呪法使いは、異端の呪法師、“高みの”シーマに違いないわね」
「詳しいなー」
「い、一般常識よ」
ラムハが、明らかに喋りすぎた、という顔をする。
めちゃめちゃ事情通っぽい女性だ。
彼女は一体何者だろうか。
ステータスを見れば分かるかな。
「ラムハ、パーティを組まないか?」
「いやよ、ステータス見る気でしょ」
「!? こいつ、俺の心を読んで……?」
「オクノ、すごく分かりやすいのよ……。全部顔に出るんだもの」
馬鹿な……!!
俺は衝撃とともに、自分の顔をペタペタ触った。
うむ、いつも通り、皮脂でしっとりしてる。よく汗を掻くからな、俺。
「とにかく。あなたとパーティを組むのは嫌じゃないけれど、私とじゃ一緒になる意味がないでしょ。何もできないんだから、私」
つん、とラムハがそっぽを向いた。
首筋のラインが大変美しい。
「意味はある……」
「えっ!?」
「俺のモチベーションが凄く上がるんだ……!! 美女と一緒というのは、これはとても凄いことなんだぞ!!」
「あ、そ、そう」
ラムハは呆れたように流したが、俺の目は彼女の頬がちょっと赤くなったのを見逃してはいなかった。
「パーティを組もう、ラムハ……! 頼む……! お願いだ! このとおりだ……!」
拝み倒してみる。
なにせ、ここまで喋ってくれる女子など初めてである。
この機会を逃せば、いつまた機会が巡ってくるかわからない。
あ、いや、人さらいから助けたここの女の子たちなら、仲良くしてくれそうな気が……。
いや、待て、奥野! 多摩川奥野!!
邪な心を抱くな!
目の前の相手に集中せよ!!
いけそうなんだぞ!!
俺は、全身全霊を込めて、彼女にお願いをしてみた。
その瞬間、また頭上に電球が灯る。
ピコーン!
『アクティブ土下座』
技の発動と同時に、俺の体は大変美しい土下座の姿勢を取っていた。
見る者の心を動かさずにはおれぬ、見事な土下座である。
これを見て、ラムハがハッとする。
「そ……そこまで言うならいいわ。パーティを組んであげる」
「やったあああああああああ!!」
俺は立ち上がり、ガッツポーズを決めた。コロンビアである。
俺は彼女と、パーティ登録をする。
やり方がよく分からなかったが、両者が同意すればパーティになれるらしい。
なった。
「どれどれ、ラムハのステータスはっと」
「ほら! 早速私のステータス見てる!」
恥ずかしがる彼女の声を聴きいて、俺はニコニコした。
さあ、彼女のステータスを拝見することにするぞ。
名前:ラムハ
レベル:6
職業:記憶を失った女
力 : 9
身の守り: 9
素早さ :21
賢さ :36
運の良さ: 3
HP71
MP85
闇の呪法5レベル(使用条件を満たしていません)
「記憶を失った……?」
「そう」
ラムハはため息をついた。
「私ね、記憶がないの。だから、自分の記憶の手がかりになるかと思って、世界中を旅して、色々なことを調べているの」
「なるほど、だから物知りだったのか。あと、この闇の呪法って?」
「よく分からないのよね。私、呪法なんて全然使えないんだけど、ステータスにはずっとこれがあるの。だけど、使用条件ってどうしたらいいか分からないわ」
「ふーん」
俺の目は、手綱を握る彼女の指先に向けられている。
そこにあるのは、闇色をした指輪だ。
これじゃない?
おれは彼女の指先をつんつん、とつついた。
おっ、ピリッと来た。
「何をしてるのオクノ」
「や、ちょっと。あ」
ピリピリ来るのをさらにつついたら、指輪の表面にピシッと亀裂が入る。
「あ、ごめん、なんか指輪割れそう」
「え?」
次の瞬間、指輪が割れた。
そして、その中から新しい指輪が出現する。
今度の指輪も黒いが、その表面にキラキラ輝くものが散りばめられている。
宇宙っぽい指輪になった。
名前:ラムハ
レベル:6/■■■
職業:記憶を失った女/黒■の■■
力 : 9/■■■■■
身の守り: 9/■■■■■
素早さ :21/■■■■■
賢さ :36/■■■■■
運の良さ: 3/■■■
HP71/■■■■■■
MP85/■■■■■■
闇の呪法5レベル
やったねラムハ、呪法が使えるよ!
なんか禍々しいステータスになったけど気にしない。
「オクノー……! もう。あなたのステータスも見せなさい」
「は、どうぞ」
ちょっと怒り顔のラムハ。
かわいい。
彼女は俺のステータスを覗いて、目を丸くした。
名前:多摩川 奥野
技P :111/111
術P :99/99
HP:161
アイテムボックス →
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
「変。オクノのステータス、変」
「なんだとー!」
「でも、オクノがちょっと変だものね。それに、私はこの変なステータス、嫌いじゃないわ」
えっ!
優しい言葉に、俺はちょっとときめくのだった。
ついさっきまで、草むらの中で泥とかにまみれ、クラスの連中が追ってくるのを警戒していた地獄のような状況とは大違いだ。
世の中、苦あれば楽ありなのだ!
「ねえねえ俺さん!」
「はい、俺ですよ」
馬車の横を歩いている女の子に声を掛けられたので、ニコニコしながら振り返った。
茶色い髪をみつあみにした、活発な感じの女の子だ。
「あたしね、ルリア。あのねー。俺さんはどこから来たの?」
「日本だよ! 日本の東京の青梅だよ!」
「ニッポン? トキョ? オーメ?」
ルリアが首を傾げた。
おっと、情報量が多すぎたかな。
「日本というのが俺がいた国で、東京というのがその中にある大都市で、青梅というのが俺が住んでた山梨に限りなく近い土地ね。あ、学校はまた別で」
「ふうん、知らない国から来たんだねえ」
「そう、君たちの知らない国から来たんだ。そして俺もこの世界のことは何も知らない……」
「そうなの? じゃあ教えてあげよっか!」
上目遣いでルリアが言う。
かわいい。
「ぜひ」
「じゃあ、二人っきりで向こうに……」
「はい」
「待って」
俺の腕を、ラムハががっちり掴んだ。
「なんだねラムハくん! 俺には大切な用事が……」
「この馬車で戦えるのはオクノだけでしょう。あなたが裏で女の子といちゃいちゃしてたら、あいつら人さらいが戻ってきたらひとたまりもない」
「えっ、そうかな? そんなことないんじゃないかなー」
俺としては、ルリアちゃんとのいちゃいちゃを妄想して、早くいたして男として一皮剥けたい欲求でいっぱいだ。
だが、現実は常に非情である。
「あっ、そっか……。そうだよね、俺さん、強いもんね! 私たちを守ってくれるんだね!」
「えっ、あっ、はい」
濁りのないキラキラした瞳で言われては、頷かざるをえまい。
「お、俺に任せておくんだ。ひとさらいめえ、やってこい、俺がやっつけるぞお」
心で血の涙を流しながら、棒読みで覚悟の程を語る。
「じゃあね、俺さん! またお話しようね!」
ルリアが去っていった。
畜生!
畜生人さらいめ!!
許さん!!
絶対に、絶対に許さんからなあ!!
俺は脳内で、人さらいどもをローリングジャーマンでいたぶる想像に励んだ。
ルリアが去った後、ラムハがちょっと近寄ってきた。
「イライラしないで。説明は私がしてあげるから」
「アッ、ハイ」
俺は素直になる。
肩と肩が普通に触れ合う距離で、しかも彼女は人さらいが着せた薄手のワンピース一枚だ。
彼女の体温が分かる……いや、俺の制服が邪魔で体温なんか分からん!
邪魔! 制服邪魔!!
「この世界はね、キョーダリアス。創造神キョードウが作った世界だからそう呼ばれているわ。そしてここは、ユート王国」
「ふむふむ、ユート王国ね。それで、王国のボスが皇帝なのか」
「そんなわけないでしょ。王国で一番偉いのは国王よ」
「あれ? じゃあ俺を召喚した連中、他人の国に入り込んで異世界から召喚する儀式を行ってたのか。皇帝陛下にどう報告するのだーって言ってたもんな」
「……!? どういうこと?」
ラムハの鋭い視線がこちらに向けられる。
密着しそうな距離にいるので、顔が近い。
とても近い。息がいい匂いする。
俺はスッと深呼吸した。
「また変なことしてる」
「つい、な……。ええと、俺は異世界人なんだ。で、邪神メイオーが復活するっていうから、それを討つための勇者として召喚された。召喚されたのは俺だけじゃなく、俺が所属していたクラスの連中24人も一緒な」
「異世界からの、集団召喚呪法……。そんなの、禁呪の類じゃない。失敗したら、辺り一帯が呪力の暴走で吹き飛ぶわよ」
「あー、だから他人の国でやったのか。あの貴族とロリババア魔法使い最低だな」
「ロリババアって?」
「のじゃー、とかいう口調のちっちゃい女が魔法……こっちだと呪法っていうの? それを使ったみたいだった」
「帝国、集団召喚呪法、幼く見える呪法使い……。セブト帝国の奴らだわ。その呪法使いは、異端の呪法師、“高みの”シーマに違いないわね」
「詳しいなー」
「い、一般常識よ」
ラムハが、明らかに喋りすぎた、という顔をする。
めちゃめちゃ事情通っぽい女性だ。
彼女は一体何者だろうか。
ステータスを見れば分かるかな。
「ラムハ、パーティを組まないか?」
「いやよ、ステータス見る気でしょ」
「!? こいつ、俺の心を読んで……?」
「オクノ、すごく分かりやすいのよ……。全部顔に出るんだもの」
馬鹿な……!!
俺は衝撃とともに、自分の顔をペタペタ触った。
うむ、いつも通り、皮脂でしっとりしてる。よく汗を掻くからな、俺。
「とにかく。あなたとパーティを組むのは嫌じゃないけれど、私とじゃ一緒になる意味がないでしょ。何もできないんだから、私」
つん、とラムハがそっぽを向いた。
首筋のラインが大変美しい。
「意味はある……」
「えっ!?」
「俺のモチベーションが凄く上がるんだ……!! 美女と一緒というのは、これはとても凄いことなんだぞ!!」
「あ、そ、そう」
ラムハは呆れたように流したが、俺の目は彼女の頬がちょっと赤くなったのを見逃してはいなかった。
「パーティを組もう、ラムハ……! 頼む……! お願いだ! このとおりだ……!」
拝み倒してみる。
なにせ、ここまで喋ってくれる女子など初めてである。
この機会を逃せば、いつまた機会が巡ってくるかわからない。
あ、いや、人さらいから助けたここの女の子たちなら、仲良くしてくれそうな気が……。
いや、待て、奥野! 多摩川奥野!!
邪な心を抱くな!
目の前の相手に集中せよ!!
いけそうなんだぞ!!
俺は、全身全霊を込めて、彼女にお願いをしてみた。
その瞬間、また頭上に電球が灯る。
ピコーン!
『アクティブ土下座』
技の発動と同時に、俺の体は大変美しい土下座の姿勢を取っていた。
見る者の心を動かさずにはおれぬ、見事な土下座である。
これを見て、ラムハがハッとする。
「そ……そこまで言うならいいわ。パーティを組んであげる」
「やったあああああああああ!!」
俺は立ち上がり、ガッツポーズを決めた。コロンビアである。
俺は彼女と、パーティ登録をする。
やり方がよく分からなかったが、両者が同意すればパーティになれるらしい。
なった。
「どれどれ、ラムハのステータスはっと」
「ほら! 早速私のステータス見てる!」
恥ずかしがる彼女の声を聴きいて、俺はニコニコした。
さあ、彼女のステータスを拝見することにするぞ。
名前:ラムハ
レベル:6
職業:記憶を失った女
力 : 9
身の守り: 9
素早さ :21
賢さ :36
運の良さ: 3
HP71
MP85
闇の呪法5レベル(使用条件を満たしていません)
「記憶を失った……?」
「そう」
ラムハはため息をついた。
「私ね、記憶がないの。だから、自分の記憶の手がかりになるかと思って、世界中を旅して、色々なことを調べているの」
「なるほど、だから物知りだったのか。あと、この闇の呪法って?」
「よく分からないのよね。私、呪法なんて全然使えないんだけど、ステータスにはずっとこれがあるの。だけど、使用条件ってどうしたらいいか分からないわ」
「ふーん」
俺の目は、手綱を握る彼女の指先に向けられている。
そこにあるのは、闇色をした指輪だ。
これじゃない?
おれは彼女の指先をつんつん、とつついた。
おっ、ピリッと来た。
「何をしてるのオクノ」
「や、ちょっと。あ」
ピリピリ来るのをさらにつついたら、指輪の表面にピシッと亀裂が入る。
「あ、ごめん、なんか指輪割れそう」
「え?」
次の瞬間、指輪が割れた。
そして、その中から新しい指輪が出現する。
今度の指輪も黒いが、その表面にキラキラ輝くものが散りばめられている。
宇宙っぽい指輪になった。
名前:ラムハ
レベル:6/■■■
職業:記憶を失った女/黒■の■■
力 : 9/■■■■■
身の守り: 9/■■■■■
素早さ :21/■■■■■
賢さ :36/■■■■■
運の良さ: 3/■■■
HP71/■■■■■■
MP85/■■■■■■
闇の呪法5レベル
やったねラムハ、呪法が使えるよ!
なんか禍々しいステータスになったけど気にしない。
「オクノー……! もう。あなたのステータスも見せなさい」
「は、どうぞ」
ちょっと怒り顔のラムハ。
かわいい。
彼女は俺のステータスを覗いて、目を丸くした。
名前:多摩川 奥野
技P :111/111
術P :99/99
HP:161
アイテムボックス →
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
「変。オクノのステータス、変」
「なんだとー!」
「でも、オクノがちょっと変だものね。それに、私はこの変なステータス、嫌いじゃないわ」
えっ!
優しい言葉に、俺はちょっとときめくのだった。
21
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる