3 / 181
第一部:始動編
3・俺、いらんことをする
しおりを挟む
女の子たちをたくさん連れての旅は賑やかである。
ついさっきまで、草むらの中で泥とかにまみれ、クラスの連中が追ってくるのを警戒していた地獄のような状況とは大違いだ。
世の中、苦あれば楽ありなのだ!
「ねえねえ俺さん!」
「はい、俺ですよ」
馬車の横を歩いている女の子に声を掛けられたので、ニコニコしながら振り返った。
茶色い髪をみつあみにした、活発な感じの女の子だ。
「あたしね、ルリア。あのねー。俺さんはどこから来たの?」
「日本だよ! 日本の東京の青梅だよ!」
「ニッポン? トキョ? オーメ?」
ルリアが首を傾げた。
おっと、情報量が多すぎたかな。
「日本というのが俺がいた国で、東京というのがその中にある大都市で、青梅というのが俺が住んでた山梨に限りなく近い土地ね。あ、学校はまた別で」
「ふうん、知らない国から来たんだねえ」
「そう、君たちの知らない国から来たんだ。そして俺もこの世界のことは何も知らない……」
「そうなの? じゃあ教えてあげよっか!」
上目遣いでルリアが言う。
かわいい。
「ぜひ」
「じゃあ、二人っきりで向こうに……」
「はい」
「待って」
俺の腕を、ラムハががっちり掴んだ。
「なんだねラムハくん! 俺には大切な用事が……」
「この馬車で戦えるのはオクノだけでしょう。あなたが裏で女の子といちゃいちゃしてたら、あいつら人さらいが戻ってきたらひとたまりもない」
「えっ、そうかな? そんなことないんじゃないかなー」
俺としては、ルリアちゃんとのいちゃいちゃを妄想して、早くいたして男として一皮剥けたい欲求でいっぱいだ。
だが、現実は常に非情である。
「あっ、そっか……。そうだよね、俺さん、強いもんね! 私たちを守ってくれるんだね!」
「えっ、あっ、はい」
濁りのないキラキラした瞳で言われては、頷かざるをえまい。
「お、俺に任せておくんだ。ひとさらいめえ、やってこい、俺がやっつけるぞお」
心で血の涙を流しながら、棒読みで覚悟の程を語る。
「じゃあね、俺さん! またお話しようね!」
ルリアが去っていった。
畜生!
畜生人さらいめ!!
許さん!!
絶対に、絶対に許さんからなあ!!
俺は脳内で、人さらいどもをローリングジャーマンでいたぶる想像に励んだ。
ルリアが去った後、ラムハがちょっと近寄ってきた。
「イライラしないで。説明は私がしてあげるから」
「アッ、ハイ」
俺は素直になる。
肩と肩が普通に触れ合う距離で、しかも彼女は人さらいが着せた薄手のワンピース一枚だ。
彼女の体温が分かる……いや、俺の制服が邪魔で体温なんか分からん!
邪魔! 制服邪魔!!
「この世界はね、キョーダリアス。創造神キョードウが作った世界だからそう呼ばれているわ。そしてここは、ユート王国」
「ふむふむ、ユート王国ね。それで、王国のボスが皇帝なのか」
「そんなわけないでしょ。王国で一番偉いのは国王よ」
「あれ? じゃあ俺を召喚した連中、他人の国に入り込んで異世界から召喚する儀式を行ってたのか。皇帝陛下にどう報告するのだーって言ってたもんな」
「……!? どういうこと?」
ラムハの鋭い視線がこちらに向けられる。
密着しそうな距離にいるので、顔が近い。
とても近い。息がいい匂いする。
俺はスッと深呼吸した。
「また変なことしてる」
「つい、な……。ええと、俺は異世界人なんだ。で、邪神メイオーが復活するっていうから、それを討つための勇者として召喚された。召喚されたのは俺だけじゃなく、俺が所属していたクラスの連中24人も一緒な」
「異世界からの、集団召喚呪法……。そんなの、禁呪の類じゃない。失敗したら、辺り一帯が呪力の暴走で吹き飛ぶわよ」
「あー、だから他人の国でやったのか。あの貴族とロリババア魔法使い最低だな」
「ロリババアって?」
「のじゃー、とかいう口調のちっちゃい女が魔法……こっちだと呪法っていうの? それを使ったみたいだった」
「帝国、集団召喚呪法、幼く見える呪法使い……。セブト帝国の奴らだわ。その呪法使いは、異端の呪法師、“高みの”シーマに違いないわね」
「詳しいなー」
「い、一般常識よ」
ラムハが、明らかに喋りすぎた、という顔をする。
めちゃめちゃ事情通っぽい女性だ。
彼女は一体何者だろうか。
ステータスを見れば分かるかな。
「ラムハ、パーティを組まないか?」
「いやよ、ステータス見る気でしょ」
「!? こいつ、俺の心を読んで……?」
「オクノ、すごく分かりやすいのよ……。全部顔に出るんだもの」
馬鹿な……!!
俺は衝撃とともに、自分の顔をペタペタ触った。
うむ、いつも通り、皮脂でしっとりしてる。よく汗を掻くからな、俺。
「とにかく。あなたとパーティを組むのは嫌じゃないけれど、私とじゃ一緒になる意味がないでしょ。何もできないんだから、私」
つん、とラムハがそっぽを向いた。
首筋のラインが大変美しい。
「意味はある……」
「えっ!?」
「俺のモチベーションが凄く上がるんだ……!! 美女と一緒というのは、これはとても凄いことなんだぞ!!」
「あ、そ、そう」
ラムハは呆れたように流したが、俺の目は彼女の頬がちょっと赤くなったのを見逃してはいなかった。
「パーティを組もう、ラムハ……! 頼む……! お願いだ! このとおりだ……!」
拝み倒してみる。
なにせ、ここまで喋ってくれる女子など初めてである。
この機会を逃せば、いつまた機会が巡ってくるかわからない。
あ、いや、人さらいから助けたここの女の子たちなら、仲良くしてくれそうな気が……。
いや、待て、奥野! 多摩川奥野!!
邪な心を抱くな!
目の前の相手に集中せよ!!
いけそうなんだぞ!!
俺は、全身全霊を込めて、彼女にお願いをしてみた。
その瞬間、また頭上に電球が灯る。
ピコーン!
『アクティブ土下座』
技の発動と同時に、俺の体は大変美しい土下座の姿勢を取っていた。
見る者の心を動かさずにはおれぬ、見事な土下座である。
これを見て、ラムハがハッとする。
「そ……そこまで言うならいいわ。パーティを組んであげる」
「やったあああああああああ!!」
俺は立ち上がり、ガッツポーズを決めた。コロンビアである。
俺は彼女と、パーティ登録をする。
やり方がよく分からなかったが、両者が同意すればパーティになれるらしい。
なった。
「どれどれ、ラムハのステータスはっと」
「ほら! 早速私のステータス見てる!」
恥ずかしがる彼女の声を聴きいて、俺はニコニコした。
さあ、彼女のステータスを拝見することにするぞ。
名前:ラムハ
レベル:6
職業:記憶を失った女
力 : 9
身の守り: 9
素早さ :21
賢さ :36
運の良さ: 3
HP71
MP85
闇の呪法5レベル(使用条件を満たしていません)
「記憶を失った……?」
「そう」
ラムハはため息をついた。
「私ね、記憶がないの。だから、自分の記憶の手がかりになるかと思って、世界中を旅して、色々なことを調べているの」
「なるほど、だから物知りだったのか。あと、この闇の呪法って?」
「よく分からないのよね。私、呪法なんて全然使えないんだけど、ステータスにはずっとこれがあるの。だけど、使用条件ってどうしたらいいか分からないわ」
「ふーん」
俺の目は、手綱を握る彼女の指先に向けられている。
そこにあるのは、闇色をした指輪だ。
これじゃない?
おれは彼女の指先をつんつん、とつついた。
おっ、ピリッと来た。
「何をしてるのオクノ」
「や、ちょっと。あ」
ピリピリ来るのをさらにつついたら、指輪の表面にピシッと亀裂が入る。
「あ、ごめん、なんか指輪割れそう」
「え?」
次の瞬間、指輪が割れた。
そして、その中から新しい指輪が出現する。
今度の指輪も黒いが、その表面にキラキラ輝くものが散りばめられている。
宇宙っぽい指輪になった。
名前:ラムハ
レベル:6/■■■
職業:記憶を失った女/黒■の■■
力 : 9/■■■■■
身の守り: 9/■■■■■
素早さ :21/■■■■■
賢さ :36/■■■■■
運の良さ: 3/■■■
HP71/■■■■■■
MP85/■■■■■■
闇の呪法5レベル
やったねラムハ、呪法が使えるよ!
なんか禍々しいステータスになったけど気にしない。
「オクノー……! もう。あなたのステータスも見せなさい」
「は、どうぞ」
ちょっと怒り顔のラムハ。
かわいい。
彼女は俺のステータスを覗いて、目を丸くした。
名前:多摩川 奥野
技P :111/111
術P :99/99
HP:161
アイテムボックス →
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
「変。オクノのステータス、変」
「なんだとー!」
「でも、オクノがちょっと変だものね。それに、私はこの変なステータス、嫌いじゃないわ」
えっ!
優しい言葉に、俺はちょっとときめくのだった。
ついさっきまで、草むらの中で泥とかにまみれ、クラスの連中が追ってくるのを警戒していた地獄のような状況とは大違いだ。
世の中、苦あれば楽ありなのだ!
「ねえねえ俺さん!」
「はい、俺ですよ」
馬車の横を歩いている女の子に声を掛けられたので、ニコニコしながら振り返った。
茶色い髪をみつあみにした、活発な感じの女の子だ。
「あたしね、ルリア。あのねー。俺さんはどこから来たの?」
「日本だよ! 日本の東京の青梅だよ!」
「ニッポン? トキョ? オーメ?」
ルリアが首を傾げた。
おっと、情報量が多すぎたかな。
「日本というのが俺がいた国で、東京というのがその中にある大都市で、青梅というのが俺が住んでた山梨に限りなく近い土地ね。あ、学校はまた別で」
「ふうん、知らない国から来たんだねえ」
「そう、君たちの知らない国から来たんだ。そして俺もこの世界のことは何も知らない……」
「そうなの? じゃあ教えてあげよっか!」
上目遣いでルリアが言う。
かわいい。
「ぜひ」
「じゃあ、二人っきりで向こうに……」
「はい」
「待って」
俺の腕を、ラムハががっちり掴んだ。
「なんだねラムハくん! 俺には大切な用事が……」
「この馬車で戦えるのはオクノだけでしょう。あなたが裏で女の子といちゃいちゃしてたら、あいつら人さらいが戻ってきたらひとたまりもない」
「えっ、そうかな? そんなことないんじゃないかなー」
俺としては、ルリアちゃんとのいちゃいちゃを妄想して、早くいたして男として一皮剥けたい欲求でいっぱいだ。
だが、現実は常に非情である。
「あっ、そっか……。そうだよね、俺さん、強いもんね! 私たちを守ってくれるんだね!」
「えっ、あっ、はい」
濁りのないキラキラした瞳で言われては、頷かざるをえまい。
「お、俺に任せておくんだ。ひとさらいめえ、やってこい、俺がやっつけるぞお」
心で血の涙を流しながら、棒読みで覚悟の程を語る。
「じゃあね、俺さん! またお話しようね!」
ルリアが去っていった。
畜生!
畜生人さらいめ!!
許さん!!
絶対に、絶対に許さんからなあ!!
俺は脳内で、人さらいどもをローリングジャーマンでいたぶる想像に励んだ。
ルリアが去った後、ラムハがちょっと近寄ってきた。
「イライラしないで。説明は私がしてあげるから」
「アッ、ハイ」
俺は素直になる。
肩と肩が普通に触れ合う距離で、しかも彼女は人さらいが着せた薄手のワンピース一枚だ。
彼女の体温が分かる……いや、俺の制服が邪魔で体温なんか分からん!
邪魔! 制服邪魔!!
「この世界はね、キョーダリアス。創造神キョードウが作った世界だからそう呼ばれているわ。そしてここは、ユート王国」
「ふむふむ、ユート王国ね。それで、王国のボスが皇帝なのか」
「そんなわけないでしょ。王国で一番偉いのは国王よ」
「あれ? じゃあ俺を召喚した連中、他人の国に入り込んで異世界から召喚する儀式を行ってたのか。皇帝陛下にどう報告するのだーって言ってたもんな」
「……!? どういうこと?」
ラムハの鋭い視線がこちらに向けられる。
密着しそうな距離にいるので、顔が近い。
とても近い。息がいい匂いする。
俺はスッと深呼吸した。
「また変なことしてる」
「つい、な……。ええと、俺は異世界人なんだ。で、邪神メイオーが復活するっていうから、それを討つための勇者として召喚された。召喚されたのは俺だけじゃなく、俺が所属していたクラスの連中24人も一緒な」
「異世界からの、集団召喚呪法……。そんなの、禁呪の類じゃない。失敗したら、辺り一帯が呪力の暴走で吹き飛ぶわよ」
「あー、だから他人の国でやったのか。あの貴族とロリババア魔法使い最低だな」
「ロリババアって?」
「のじゃー、とかいう口調のちっちゃい女が魔法……こっちだと呪法っていうの? それを使ったみたいだった」
「帝国、集団召喚呪法、幼く見える呪法使い……。セブト帝国の奴らだわ。その呪法使いは、異端の呪法師、“高みの”シーマに違いないわね」
「詳しいなー」
「い、一般常識よ」
ラムハが、明らかに喋りすぎた、という顔をする。
めちゃめちゃ事情通っぽい女性だ。
彼女は一体何者だろうか。
ステータスを見れば分かるかな。
「ラムハ、パーティを組まないか?」
「いやよ、ステータス見る気でしょ」
「!? こいつ、俺の心を読んで……?」
「オクノ、すごく分かりやすいのよ……。全部顔に出るんだもの」
馬鹿な……!!
俺は衝撃とともに、自分の顔をペタペタ触った。
うむ、いつも通り、皮脂でしっとりしてる。よく汗を掻くからな、俺。
「とにかく。あなたとパーティを組むのは嫌じゃないけれど、私とじゃ一緒になる意味がないでしょ。何もできないんだから、私」
つん、とラムハがそっぽを向いた。
首筋のラインが大変美しい。
「意味はある……」
「えっ!?」
「俺のモチベーションが凄く上がるんだ……!! 美女と一緒というのは、これはとても凄いことなんだぞ!!」
「あ、そ、そう」
ラムハは呆れたように流したが、俺の目は彼女の頬がちょっと赤くなったのを見逃してはいなかった。
「パーティを組もう、ラムハ……! 頼む……! お願いだ! このとおりだ……!」
拝み倒してみる。
なにせ、ここまで喋ってくれる女子など初めてである。
この機会を逃せば、いつまた機会が巡ってくるかわからない。
あ、いや、人さらいから助けたここの女の子たちなら、仲良くしてくれそうな気が……。
いや、待て、奥野! 多摩川奥野!!
邪な心を抱くな!
目の前の相手に集中せよ!!
いけそうなんだぞ!!
俺は、全身全霊を込めて、彼女にお願いをしてみた。
その瞬間、また頭上に電球が灯る。
ピコーン!
『アクティブ土下座』
技の発動と同時に、俺の体は大変美しい土下座の姿勢を取っていた。
見る者の心を動かさずにはおれぬ、見事な土下座である。
これを見て、ラムハがハッとする。
「そ……そこまで言うならいいわ。パーティを組んであげる」
「やったあああああああああ!!」
俺は立ち上がり、ガッツポーズを決めた。コロンビアである。
俺は彼女と、パーティ登録をする。
やり方がよく分からなかったが、両者が同意すればパーティになれるらしい。
なった。
「どれどれ、ラムハのステータスはっと」
「ほら! 早速私のステータス見てる!」
恥ずかしがる彼女の声を聴きいて、俺はニコニコした。
さあ、彼女のステータスを拝見することにするぞ。
名前:ラムハ
レベル:6
職業:記憶を失った女
力 : 9
身の守り: 9
素早さ :21
賢さ :36
運の良さ: 3
HP71
MP85
闇の呪法5レベル(使用条件を満たしていません)
「記憶を失った……?」
「そう」
ラムハはため息をついた。
「私ね、記憶がないの。だから、自分の記憶の手がかりになるかと思って、世界中を旅して、色々なことを調べているの」
「なるほど、だから物知りだったのか。あと、この闇の呪法って?」
「よく分からないのよね。私、呪法なんて全然使えないんだけど、ステータスにはずっとこれがあるの。だけど、使用条件ってどうしたらいいか分からないわ」
「ふーん」
俺の目は、手綱を握る彼女の指先に向けられている。
そこにあるのは、闇色をした指輪だ。
これじゃない?
おれは彼女の指先をつんつん、とつついた。
おっ、ピリッと来た。
「何をしてるのオクノ」
「や、ちょっと。あ」
ピリピリ来るのをさらにつついたら、指輪の表面にピシッと亀裂が入る。
「あ、ごめん、なんか指輪割れそう」
「え?」
次の瞬間、指輪が割れた。
そして、その中から新しい指輪が出現する。
今度の指輪も黒いが、その表面にキラキラ輝くものが散りばめられている。
宇宙っぽい指輪になった。
名前:ラムハ
レベル:6/■■■
職業:記憶を失った女/黒■の■■
力 : 9/■■■■■
身の守り: 9/■■■■■
素早さ :21/■■■■■
賢さ :36/■■■■■
運の良さ: 3/■■■
HP71/■■■■■■
MP85/■■■■■■
闇の呪法5レベル
やったねラムハ、呪法が使えるよ!
なんか禍々しいステータスになったけど気にしない。
「オクノー……! もう。あなたのステータスも見せなさい」
「は、どうぞ」
ちょっと怒り顔のラムハ。
かわいい。
彼女は俺のステータスを覗いて、目を丸くした。
名前:多摩川 奥野
技P :111/111
術P :99/99
HP:161
アイテムボックス →
・ジャイアントスイング・ドロップキック・フライングメイヤー
・バックスピンキック・ドラゴンスクリュー・シャイニングウィザード
「変。オクノのステータス、変」
「なんだとー!」
「でも、オクノがちょっと変だものね。それに、私はこの変なステータス、嫌いじゃないわ」
えっ!
優しい言葉に、俺はちょっとときめくのだった。
21
お気に入りに追加
1,154
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる