506 / 517
これからの私の将来編
第507話 節分ダンジョンソフト攻略伝説
しおりを挟む
二階に続く階段を上がっていく。
「もともとこのアパートは、外付けの金属の階段をガンガン音を立てて上がってく構造だったんですけど、ここもダンジョン化してるのであまりガンガン言いませんねー。みしっ、みしっ、と言ってます」
※『本来なら正統派オカルトダンジョンなんだろうけど、はづきっちだからな……』『約束された勝利が待っているから全く怖くない』『ダンジョン逃げてー!という気持ちすら湧き上がってくる』『あまりにも強くなりすぎたんだw』
そうかも知れない。
さて、突き当りの部屋のドアノブに手を掛けると……。
『ウグワーッ!!』
と断末魔が響いて、ドアごと裏にいたデーモンが消滅しました。
「あーっ、儚い」
※『触れただけで消滅してる!!』『もうあかんw!』『このダンジョンは! 消滅する!』
ほんとにね。
難しいですよダンジョン配信。
私が配信者を引退する理由の一つもお分かりいただけただろうか!
気をつけないと、あっという間に終わってしまうんですよねえ。
「えーと、元々は二階の奥に大家さん親子が住んでいらっしゃって、その方々がデーモン化したんですねえ。で、アパートの住人さんを巻き込んで丸ごとダンジョンになったところに、私が初めての配信をしに来たと……。あっ、思い出の部屋はさっき私がぶち抜いた一階で」
※『全然センチメンタルにならないw』『圧倒的ではないかはづきっちは。本当に圧倒的すぎるんだよ』『大きくなって里帰りしてきたら里を滅ぼしちゃうやつ』
「まあ、この優しく攻略するのは恩返しということで……。あっ、宝箱がありますねー」
小規模な体育館くらいある畳敷きの部屋で、真ん中に鎮座する大きな宝箱。
大変目立つ。
※『あからさまにミミックではないか』おこのみ『おお、思い出す、はづきっちのお嫁さんとの出会い』
「カンナちゃん、ミミックに引っかかってましたねー! 懐かしいー」
私は近寄っていって、ミミックを棒でつついた。
ミミックは『もがーっ!!』と開いて襲いかかってくるけど、私のチョップで真っ二つになった。
『ウグワーッ!!』
※『一呼吸しか持たなかったのだw!!』『もうチョップが置いてあったもんな』『自分から置きチョップに突っ込んで砕け散ったミミックよ……』
「ミミックをきっかけにカンナちゃんと出会えて仲良くなったので、なんか感謝の気持ちが湧き上がって来ますねー。あっ、壁を抜いて隣の部屋行きましょう」
壁にチョップを当てると、そこがパカッと割れて通り道になった。
向こうではモンスターやデーモンが、呆気にとられていた。
そしてすぐに気を取り直して襲ってきて……。
「あちょちょー!」
『ウグワーッ!!』『ウグワーッ!!』『ウグワッウグワーッ!!』
私が取り出した、音が鳴って光るビームソードのおもちゃで撃破された。
私はビームソードを、しゅんしゅん、と映画のキャラみたいに振った後、Aフォンに戻した。
※もんじゃ『そいつを重たがってたはづきっちが、すっかりたくましくなったものだ……』たこやき『三年経てば若者は成長するからね』おこのみ『色々なところも成長した』
「センシティブ! えー、ではですね。次の部屋が大家さんの家になります。ここ、賃貸だと六畳一間で、大家さんの家が三部屋ある作りになってたんですよねー」
壁をパカーンと抜くと、さっきまでよりも広い空間に出た。
外見は古びた小さいアパートなのに、中は広大というのはダンジョンのお約束。
だけど今回は思った以上に広かった!
何故なら……。
「あっ、お城みたいになってますね! これは異世界の方と繋がっちゃったかな……?」
お城の謁見の間みたいになっていて、私をずらりと取り囲む角の生えた甲冑軍団がいるのだった。
一斉に剣や槍や斧槍を抜いて襲いかかって来る。
「えー。バーチャルゴボウまでを解禁します」
※『キター!』『この冷静な判断力がベテラン配信者の凄みよな』『やっちゃえはづきっちー!!』
「あちょー!」
抜き打ちざまに正面の鎧を九つくらい粉々にして、ヌンチャクみたいに伸ばしたバーチャルゴボウをそれっぽくヒュンヒュン振り回す。
「これはですね、兄に伝授されたヌンチャクアクションで、あちょー!」
『ウグワーッ!!』
鎧が一体粉々になった。
「かっこよくこうやってる間にもあちょ!」
『ウグワーッ!!』
「攻撃判定があるということで使いやすくてあちょー!」
『ウグワワーッ!!』
「あちゃー!」
びしっとポーズを決めたら、周りにいた鎧は全部砕け散って散らばっていた。
私はあたりを見回して、「豆で良かったなー」と呟く。
そうしたら、玉座からゴゴゴゴゴッとなにかが立ち上がる。
角の生えた王様っぽい甲冑!
金色と黒のしましま鎧だ。
さっきの甲冑と言い、王様といい、鬼なのでは?
私は豆の袋を装備した。
『この土地の淀みを拠り所に、やっとこちらの世界への足がかりを作れたと思ったが、なんだ貴様は』
「鬼はー外!」
豆、パーン!
『ウグワーッ!?』
ピチューン!
鬼っぽい王様が消えました。
ダンジョン化が解けていく。
「効きましたねー、豆」
※『話の途中で豆を投げつけて消滅させたw!!』『壮大な何かが始まりそうだったけど、始まる前に終わったぞ!』『いつものはづきっちだったw』
私の足元にあったお城の床がなくなり、二階くらいの高さの空間になった。
これくらいなら、全然ふわっと軟着陸できるのだ。
※『はづきっち、何も無いのに高いところからゆっくり降りてきたぞ』『はづきっちならそれくらいできるだろ……』『なんかできて当然って気がしてきた』
そうでしょうそうでしょう。
降り立った現場は、荒れ放題の空き地になっていた。
禍々しい気配があったらしいんだけど、もう全くそういうのは無いですね。
私が撒いた豆がたくさんあちこちに落ちているくらいで……。
「豆は鳥と虫のご飯にします。じゃあ、節分配信でしたー! よい節分ライフをー! おつきらー!」
配信終わり!
また一つイベントごと終了なのだ!
「もともとこのアパートは、外付けの金属の階段をガンガン音を立てて上がってく構造だったんですけど、ここもダンジョン化してるのであまりガンガン言いませんねー。みしっ、みしっ、と言ってます」
※『本来なら正統派オカルトダンジョンなんだろうけど、はづきっちだからな……』『約束された勝利が待っているから全く怖くない』『ダンジョン逃げてー!という気持ちすら湧き上がってくる』『あまりにも強くなりすぎたんだw』
そうかも知れない。
さて、突き当りの部屋のドアノブに手を掛けると……。
『ウグワーッ!!』
と断末魔が響いて、ドアごと裏にいたデーモンが消滅しました。
「あーっ、儚い」
※『触れただけで消滅してる!!』『もうあかんw!』『このダンジョンは! 消滅する!』
ほんとにね。
難しいですよダンジョン配信。
私が配信者を引退する理由の一つもお分かりいただけただろうか!
気をつけないと、あっという間に終わってしまうんですよねえ。
「えーと、元々は二階の奥に大家さん親子が住んでいらっしゃって、その方々がデーモン化したんですねえ。で、アパートの住人さんを巻き込んで丸ごとダンジョンになったところに、私が初めての配信をしに来たと……。あっ、思い出の部屋はさっき私がぶち抜いた一階で」
※『全然センチメンタルにならないw』『圧倒的ではないかはづきっちは。本当に圧倒的すぎるんだよ』『大きくなって里帰りしてきたら里を滅ぼしちゃうやつ』
「まあ、この優しく攻略するのは恩返しということで……。あっ、宝箱がありますねー」
小規模な体育館くらいある畳敷きの部屋で、真ん中に鎮座する大きな宝箱。
大変目立つ。
※『あからさまにミミックではないか』おこのみ『おお、思い出す、はづきっちのお嫁さんとの出会い』
「カンナちゃん、ミミックに引っかかってましたねー! 懐かしいー」
私は近寄っていって、ミミックを棒でつついた。
ミミックは『もがーっ!!』と開いて襲いかかってくるけど、私のチョップで真っ二つになった。
『ウグワーッ!!』
※『一呼吸しか持たなかったのだw!!』『もうチョップが置いてあったもんな』『自分から置きチョップに突っ込んで砕け散ったミミックよ……』
「ミミックをきっかけにカンナちゃんと出会えて仲良くなったので、なんか感謝の気持ちが湧き上がって来ますねー。あっ、壁を抜いて隣の部屋行きましょう」
壁にチョップを当てると、そこがパカッと割れて通り道になった。
向こうではモンスターやデーモンが、呆気にとられていた。
そしてすぐに気を取り直して襲ってきて……。
「あちょちょー!」
『ウグワーッ!!』『ウグワーッ!!』『ウグワッウグワーッ!!』
私が取り出した、音が鳴って光るビームソードのおもちゃで撃破された。
私はビームソードを、しゅんしゅん、と映画のキャラみたいに振った後、Aフォンに戻した。
※もんじゃ『そいつを重たがってたはづきっちが、すっかりたくましくなったものだ……』たこやき『三年経てば若者は成長するからね』おこのみ『色々なところも成長した』
「センシティブ! えー、ではですね。次の部屋が大家さんの家になります。ここ、賃貸だと六畳一間で、大家さんの家が三部屋ある作りになってたんですよねー」
壁をパカーンと抜くと、さっきまでよりも広い空間に出た。
外見は古びた小さいアパートなのに、中は広大というのはダンジョンのお約束。
だけど今回は思った以上に広かった!
何故なら……。
「あっ、お城みたいになってますね! これは異世界の方と繋がっちゃったかな……?」
お城の謁見の間みたいになっていて、私をずらりと取り囲む角の生えた甲冑軍団がいるのだった。
一斉に剣や槍や斧槍を抜いて襲いかかって来る。
「えー。バーチャルゴボウまでを解禁します」
※『キター!』『この冷静な判断力がベテラン配信者の凄みよな』『やっちゃえはづきっちー!!』
「あちょー!」
抜き打ちざまに正面の鎧を九つくらい粉々にして、ヌンチャクみたいに伸ばしたバーチャルゴボウをそれっぽくヒュンヒュン振り回す。
「これはですね、兄に伝授されたヌンチャクアクションで、あちょー!」
『ウグワーッ!!』
鎧が一体粉々になった。
「かっこよくこうやってる間にもあちょ!」
『ウグワーッ!!』
「攻撃判定があるということで使いやすくてあちょー!」
『ウグワワーッ!!』
「あちゃー!」
びしっとポーズを決めたら、周りにいた鎧は全部砕け散って散らばっていた。
私はあたりを見回して、「豆で良かったなー」と呟く。
そうしたら、玉座からゴゴゴゴゴッとなにかが立ち上がる。
角の生えた王様っぽい甲冑!
金色と黒のしましま鎧だ。
さっきの甲冑と言い、王様といい、鬼なのでは?
私は豆の袋を装備した。
『この土地の淀みを拠り所に、やっとこちらの世界への足がかりを作れたと思ったが、なんだ貴様は』
「鬼はー外!」
豆、パーン!
『ウグワーッ!?』
ピチューン!
鬼っぽい王様が消えました。
ダンジョン化が解けていく。
「効きましたねー、豆」
※『話の途中で豆を投げつけて消滅させたw!!』『壮大な何かが始まりそうだったけど、始まる前に終わったぞ!』『いつものはづきっちだったw』
私の足元にあったお城の床がなくなり、二階くらいの高さの空間になった。
これくらいなら、全然ふわっと軟着陸できるのだ。
※『はづきっち、何も無いのに高いところからゆっくり降りてきたぞ』『はづきっちならそれくらいできるだろ……』『なんかできて当然って気がしてきた』
そうでしょうそうでしょう。
降り立った現場は、荒れ放題の空き地になっていた。
禍々しい気配があったらしいんだけど、もう全くそういうのは無いですね。
私が撒いた豆がたくさんあちこちに落ちているくらいで……。
「豆は鳥と虫のご飯にします。じゃあ、節分配信でしたー! よい節分ライフをー! おつきらー!」
配信終わり!
また一つイベントごと終了なのだ!
80
お気に入りに追加
248
あなたにおすすめの小説

社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる