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私の最終決戦?編
第475話 日本は超暑い伝説
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帰ってきました日本に!
飛行機から外に出たら超暑い。
「ぐわあああ」
「はひー」
私が呻き、もみじちゃんがあえいだ。
で、カナンさんは涼しい顔をしてタラップを降りていく。
なんで無事なんです?
「私は水の精霊を含ませた風の精霊を循環させているんだ。さらに外気との壁を作って暑さを遮断しているし、頭上には空気のレンズを作って日差しを左右に発散させている」
「精霊魔法ずるい~」
「ははははは」
カナンさんが愉快そうに笑いながら先に行ってしまった。
後から来たのは、バングラッド氏とホセ&パンチョ。
『まあいいではないか! この鎧をも錆びさせる湿気と熱こそ日本よ! がはははは! 不快不快! そして今夜からまたゲーム三昧だと思うと腕が鳴るわい。待っておれ、我がライバルたちよ!!』
「おおーっ、バングラッド氏が燃えてる!!」
『あんなお手軽に強敵たちと相まみえ、激闘を連続できる場は無いぞ。オンラインゲームは最高だ……。我が求めた最高の環境だ……』
そうだったかあ。
なお、同じ社内のドラゴン、ウェスパース氏とはライバル関係にあり、オフラインでも二人で集まってバチバチに対戦してるらしい。
もう読み合いを超えて、人読みというか魔将読みというかドラゴン読みというか、相手ならこう動く、をやりあう達人のバトルみたいになってるとか。
そしてそこに追いついてきて凌駕してくるネットの猛者ゲーマーたち!
そりゃあ、ウォーモンガー(バトル大好きっ子)のバングラッド氏も満足しますわ。
ホセ&パンチョはごきげんで、二人でなんか歌ったりしている。
常に陽気ねあなたたち!
配信なくてもそんな感じなのか。
「自然体だからこそ配信は続けられるからねセニョリータ」
「俺たちは何も無理をしちゃいない。本気で楽しんでるからリスナーも楽しんでくれるのさ」
「至言~!」
世界トップランク配信者の言葉は違うわあ。
感心していたら、タラップからマネージャーのルンテさん上がってきて、
「この後会見とかあるんだから早くして~!」とせっつかれてしまった。
いけないいけない。
炎天下で話し込んでしまっていた。
空港に入ると、大変涼しい。
生き返る~。
ウェルカムドリンクをもらい、もみじちゃんとホセ&パンチョではははと笑いながら飲んだ。
ラテン系二人、会ったばかりだし、陽を超えた太陽キャなのに妙なシンパシーを感じる……。
「配信のスタンスが先輩と一緒だからじゃないですか? エンタメを当たり前のものとして自然体に発揮するみたいな」
「なるほどー」
もみじちゃんの分析~。
イカルガのみんながお迎えに来ており、ゲートをくぐったら『歓迎! きら星はづき 鹿野もみじ カナン バングラッド』と書いてあった。
うおー、気遣いがありがたい!
そしてカメラのフラッシュが!
報道陣がいる!!
「そりゃあ、一国を救ったんだから当然でしょう」
ルンテさんがふふふと笑う。
「うちのママが妙につやつやしてるし、中国は楽しかったんでしょ?」
「なかなか……。風光明媚でお料理も美味しかった」
「それは何より。そういう話を記者会見でやってください」
「はあい」
私はそのまま会見場に行き、中国はどうだったみたいな話をしたのだった。
ずっと横でホセ&パンチョがBGMをやってたので、記者の皆さんはずーっと頭上に疑問符が浮かんでたように思う。
ネットに詳しい記者さんは、すぐに彼らが誰なのか理解し、鼻息も荒く「大スクープだ!!」とか言ってたけど。
「最後に質問なのだ!」
「あっ、先頭にいる緑色の子供!! うぉっちチャンネルさん! どうぞどうぞ」
「ありがとうなのだ! きら星はづきさんは、魔王と二度目の対決をしたけど、ぶっちゃけどうなのだ? 勝てそうなのだ?」
このストレートな質問に、会場がピリッとした。
誰もが聞きたかったけど聞けなかったような。
ホセ&パンチョも空気を読んで、重々しいメロディを……。
BGMやめないのね。
「えっと、あの……いけるんじゃないですかね? 多分?」
「ありがとうございますなのだ! これで質問終わりですのだ!」
このやり取りに、周りの記者さんたちが「えっ、終わり!?」「もっと突っ込まないの!?」「詳しい方法とか可能性とか」とかざわついてる。
「あのグリーンボーイよく分かってるぜ」
「ああ。セニョリータの前じゃ方法論や確率なんて無意味だってことだよな」
「その時の気分でどうとでもなる」
「俺達がそうだからよく分かる」
そうだよねー。
なんか強力な応援団がついたような気がする……。
こうして会見は終わり。
私達は日常に戻ることに……。
あっ、ホセが全ての銃火器を取り上げられました!
銃刀法違反だからねえ……。
本人はなくなく、ソンブレロやギターやケースにモデルガンを仕込むことになってしまった。
「まともな武器を使えないのに、ダンジョン戦争の最前線で戦い続けてるハポンは本当に凄いな……」
「何を言っているんだ兄弟。俺なんか武器はサッカーだぞ」
「そう言えばそうか……。俺もハッタリとそれらしさで新たな道を模索するかな……」
「本物の武器じゃなくても、それっぽさをリスナーが感じてくれれば武器以上の威力を発揮するのが配信者ですからねえ……」
「「ゴボウマスターの言葉は説得力が凄い」」
飛行機から外に出たら超暑い。
「ぐわあああ」
「はひー」
私が呻き、もみじちゃんがあえいだ。
で、カナンさんは涼しい顔をしてタラップを降りていく。
なんで無事なんです?
「私は水の精霊を含ませた風の精霊を循環させているんだ。さらに外気との壁を作って暑さを遮断しているし、頭上には空気のレンズを作って日差しを左右に発散させている」
「精霊魔法ずるい~」
「ははははは」
カナンさんが愉快そうに笑いながら先に行ってしまった。
後から来たのは、バングラッド氏とホセ&パンチョ。
『まあいいではないか! この鎧をも錆びさせる湿気と熱こそ日本よ! がはははは! 不快不快! そして今夜からまたゲーム三昧だと思うと腕が鳴るわい。待っておれ、我がライバルたちよ!!』
「おおーっ、バングラッド氏が燃えてる!!」
『あんなお手軽に強敵たちと相まみえ、激闘を連続できる場は無いぞ。オンラインゲームは最高だ……。我が求めた最高の環境だ……』
そうだったかあ。
なお、同じ社内のドラゴン、ウェスパース氏とはライバル関係にあり、オフラインでも二人で集まってバチバチに対戦してるらしい。
もう読み合いを超えて、人読みというか魔将読みというかドラゴン読みというか、相手ならこう動く、をやりあう達人のバトルみたいになってるとか。
そしてそこに追いついてきて凌駕してくるネットの猛者ゲーマーたち!
そりゃあ、ウォーモンガー(バトル大好きっ子)のバングラッド氏も満足しますわ。
ホセ&パンチョはごきげんで、二人でなんか歌ったりしている。
常に陽気ねあなたたち!
配信なくてもそんな感じなのか。
「自然体だからこそ配信は続けられるからねセニョリータ」
「俺たちは何も無理をしちゃいない。本気で楽しんでるからリスナーも楽しんでくれるのさ」
「至言~!」
世界トップランク配信者の言葉は違うわあ。
感心していたら、タラップからマネージャーのルンテさん上がってきて、
「この後会見とかあるんだから早くして~!」とせっつかれてしまった。
いけないいけない。
炎天下で話し込んでしまっていた。
空港に入ると、大変涼しい。
生き返る~。
ウェルカムドリンクをもらい、もみじちゃんとホセ&パンチョではははと笑いながら飲んだ。
ラテン系二人、会ったばかりだし、陽を超えた太陽キャなのに妙なシンパシーを感じる……。
「配信のスタンスが先輩と一緒だからじゃないですか? エンタメを当たり前のものとして自然体に発揮するみたいな」
「なるほどー」
もみじちゃんの分析~。
イカルガのみんながお迎えに来ており、ゲートをくぐったら『歓迎! きら星はづき 鹿野もみじ カナン バングラッド』と書いてあった。
うおー、気遣いがありがたい!
そしてカメラのフラッシュが!
報道陣がいる!!
「そりゃあ、一国を救ったんだから当然でしょう」
ルンテさんがふふふと笑う。
「うちのママが妙につやつやしてるし、中国は楽しかったんでしょ?」
「なかなか……。風光明媚でお料理も美味しかった」
「それは何より。そういう話を記者会見でやってください」
「はあい」
私はそのまま会見場に行き、中国はどうだったみたいな話をしたのだった。
ずっと横でホセ&パンチョがBGMをやってたので、記者の皆さんはずーっと頭上に疑問符が浮かんでたように思う。
ネットに詳しい記者さんは、すぐに彼らが誰なのか理解し、鼻息も荒く「大スクープだ!!」とか言ってたけど。
「最後に質問なのだ!」
「あっ、先頭にいる緑色の子供!! うぉっちチャンネルさん! どうぞどうぞ」
「ありがとうなのだ! きら星はづきさんは、魔王と二度目の対決をしたけど、ぶっちゃけどうなのだ? 勝てそうなのだ?」
このストレートな質問に、会場がピリッとした。
誰もが聞きたかったけど聞けなかったような。
ホセ&パンチョも空気を読んで、重々しいメロディを……。
BGMやめないのね。
「えっと、あの……いけるんじゃないですかね? 多分?」
「ありがとうございますなのだ! これで質問終わりですのだ!」
このやり取りに、周りの記者さんたちが「えっ、終わり!?」「もっと突っ込まないの!?」「詳しい方法とか可能性とか」とかざわついてる。
「あのグリーンボーイよく分かってるぜ」
「ああ。セニョリータの前じゃ方法論や確率なんて無意味だってことだよな」
「その時の気分でどうとでもなる」
「俺達がそうだからよく分かる」
そうだよねー。
なんか強力な応援団がついたような気がする……。
こうして会見は終わり。
私達は日常に戻ることに……。
あっ、ホセが全ての銃火器を取り上げられました!
銃刀法違反だからねえ……。
本人はなくなく、ソンブレロやギターやケースにモデルガンを仕込むことになってしまった。
「まともな武器を使えないのに、ダンジョン戦争の最前線で戦い続けてるハポンは本当に凄いな……」
「何を言っているんだ兄弟。俺なんか武器はサッカーだぞ」
「そう言えばそうか……。俺もハッタリとそれらしさで新たな道を模索するかな……」
「本物の武器じゃなくても、それっぽさをリスナーが感じてくれれば武器以上の威力を発揮するのが配信者ですからねえ……」
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