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渡海!私のお隣奪還編
第458話 今こそ反撃の狼煙伝説
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反撃が始まった感ありますねー。
私が到着する応援先は、常にギリギリで踏ん張ってギリギリまで頑張って、それでもどうにもなりそうにないピンチの連続な場所が多いですね!
おっおっ、なんかまた同接がグーンと増えましたよ。
周りでは、カナンさんとバングラッド氏も降り立ち、周囲の黒いダンジョンっぽいとこから湧いてくるモンスターと戦い始めている。
まあ、一方的にこっちが勝ってるんですが!
「あっ、カナンさんが次々にAフォンから現地土産の木刀を抜いてモンスターを叩いて回ってる!! 魔法使いの人なのに!」
※『あれはあれで観光地パワーが凄いらしいからなw』『毎回、木刀に刻まれた観光地の名前が出るようにして、一言その場所の紹介を付け加えて殴るんだぜ』『存在そのものが案件配信のようになってしまったエルフ!』
凄いことです。
バングラッド氏も、なんか全身をピカピカ光らせながら剣を振るってる。
えっ、あれ、メーカーから提供されたゲーミングウェアなんですか!?
二人とも案件配信だ!!
「せんぱーい、泉州市に入ってきそうだったダンジョンは制圧しましたよ~」
「おおー、もみじちゃん仕事が早い!」
見回すと、あちこちに巨大惣菜パンが縦に生えていて、その周囲が安全地帯になってるみたい。
巻き込まれてた市民の人とかが、惣菜パンの近くで助かったことを喜んでる。
「は……はづき! 来てくれたのね!」
懐かしい声がしたので振り返ったら、メイユーがいた。
「メイユーさーん! 手助けに来ました! 一緒にダンジョンを駆逐しましょうー」
「もちろんだ! 一物降一物。どんな強い者にも天敵はいる。それが私たちだということを分からせてやろう!」
「うーい!」
ということで、私とメイユーさんでワーッと突き進み、ふっ飛ばされていたダンジョンボスみたいなのを目指すのだ。
起き上がったのは、胸に激おこな顔がくっついた甲冑みたいなの。
バングラッド氏の色違いパターンかな?
『おのれーっ!! せっかくここまで展開したダンジョンが、一瞬で塗りつぶされただと!? まさか貴様らがこの吾輩よりも勝っていると言うのか! 認めん! 断じてそんなことは認めん! ぬわーっ!!』
「あっ、鞭みたいなのを!」
「はづき、気をつけるんだ! あれはリーチに優れた攻防一体の武器!」
「あっはい。あちょっ」
抜いたバーチャルゴボウで、鞭みたいなのをペチンと払った。
鞭がちぎれ飛んでピチューンと消滅する。
『えっ!?』
なんか鎧の人がびっくりしている。
なんだなんだ。
『わ、吾輩の一撃をまるで虫でも払うみたいに……』
「隙を見せたな! おおおおっ!!」
ここでメイユーさんが行ったー!
両手に展開したマシンなブレードみたいなので、鎧の人に斬りつける。
『ウグワーッ!! おのれ! だが至近距離であろうと吾輩の間合い……』
「よーし、私も長い武器を使っちゃうぞー。バーチャルゴボウを伸ばして……三本連結! 九節棍モード! あちょちょー!」
『ウグワーッ!? な、斜め下から生えてきたと思ったら今度は左頭上から!! なんだこれはーっ!!』
「はづきに気を取られていていいのか!? 私はお前の首を狙っているぞ!」
ということで、私とメイユーのコンビネーション攻撃なのだ!
九節棍をメイユーに当てないようにするのは、なかなか大変。
難しいなーと思いながらコントロールしてたら、敵の鎧の人が大きいので、彼にばっかりペチペチ当たった。
『ウグワワーッ!?』
※『はづきっちが試行錯誤している間に、魔将がどんどん弱っていくw』『実験台にされているな……』『哀れw』
そしてなんかへろへろになったところで、胸にあった顔にメイユーの剣が突き刺さり、切り裂いた。
『ウグワーッ!? そんな、そんな馬鹿なーっ! 吾輩は、吾輩は魔王様より直接そのお力を賜った真魔将フューリ……』
「あちょー」
『ウグワー』
※『また言いかけのところをはづきっちが粉砕したw』『あれは聞いてもいない顔だぞ』『首をかしげてるw』
「このタイミングかなあ……?」
※『ほらあw!』『相手を見てたかどうかすら怪しい……』
九節棍は今後研究するとして、泉州市防衛戦は終わりつつあるようですねえ。
群がる量産型魔将を子供扱いするバングラッド氏。
一合も切り結ばず、鎧袖一触ですよ。
動くたびにゲーミングソードとか、ゲーミングガントレットがピカピカ輝くので大変見栄えがする。
これは激売れですわ。
カナンさんはたっぷり観光地アピールをした後は、魔法を使って掃討戦に入ってる。
もみじちゃんは……。
あっ! 泉州市のあちこちにさらにさらに無数の巨大惣菜パンが突き立ってる!!
「もみじちゃん、手加減して」
「あっ、ごめんなさーい! 思わず張り切っちゃって!」
後で聞いたんだけど、上空から見渡す限りが全部もみじちゃんのパン工房化してて、ダンジョンは完全に塗りつぶされてたみたいだ。
パン屋さん系配信者、恐るべし。
※もんじゃ『やはりはづきっちの眷属としての力を得ているのだろうな。生半可な魔将では彼女のもとへたどり着くことすらできまい』『さすがイノシカチョウ筆頭』『現代魔法の歴史上最強の使い手と名高いもみちゃん!』
そんなことになってるんです?
良くわからないなあー。
「やった……! 勝利した! ありがとう、はづき! 協力を感謝する!」
「いえいえ! 友達のピンチを助けるのは当然」
私とメイユーが握手したら、彼女のコメント欄がワーッと沸いた。
喜んでいただけて何よりです。
さて、ここからは反撃開始。
ダンジョンをどんどん攻略して、この国を奪い返して行くぞー。
なお、もみじちゃんの惣菜パンはダンジョン避けの力があるので、このまま残しておくことになったそうだ。
三日くらいは日持ちするけど、それが過ぎると消滅しちゃうとか。
ナマモノなんだなあ……。
私が到着する応援先は、常にギリギリで踏ん張ってギリギリまで頑張って、それでもどうにもなりそうにないピンチの連続な場所が多いですね!
おっおっ、なんかまた同接がグーンと増えましたよ。
周りでは、カナンさんとバングラッド氏も降り立ち、周囲の黒いダンジョンっぽいとこから湧いてくるモンスターと戦い始めている。
まあ、一方的にこっちが勝ってるんですが!
「あっ、カナンさんが次々にAフォンから現地土産の木刀を抜いてモンスターを叩いて回ってる!! 魔法使いの人なのに!」
※『あれはあれで観光地パワーが凄いらしいからなw』『毎回、木刀に刻まれた観光地の名前が出るようにして、一言その場所の紹介を付け加えて殴るんだぜ』『存在そのものが案件配信のようになってしまったエルフ!』
凄いことです。
バングラッド氏も、なんか全身をピカピカ光らせながら剣を振るってる。
えっ、あれ、メーカーから提供されたゲーミングウェアなんですか!?
二人とも案件配信だ!!
「せんぱーい、泉州市に入ってきそうだったダンジョンは制圧しましたよ~」
「おおー、もみじちゃん仕事が早い!」
見回すと、あちこちに巨大惣菜パンが縦に生えていて、その周囲が安全地帯になってるみたい。
巻き込まれてた市民の人とかが、惣菜パンの近くで助かったことを喜んでる。
「は……はづき! 来てくれたのね!」
懐かしい声がしたので振り返ったら、メイユーがいた。
「メイユーさーん! 手助けに来ました! 一緒にダンジョンを駆逐しましょうー」
「もちろんだ! 一物降一物。どんな強い者にも天敵はいる。それが私たちだということを分からせてやろう!」
「うーい!」
ということで、私とメイユーさんでワーッと突き進み、ふっ飛ばされていたダンジョンボスみたいなのを目指すのだ。
起き上がったのは、胸に激おこな顔がくっついた甲冑みたいなの。
バングラッド氏の色違いパターンかな?
『おのれーっ!! せっかくここまで展開したダンジョンが、一瞬で塗りつぶされただと!? まさか貴様らがこの吾輩よりも勝っていると言うのか! 認めん! 断じてそんなことは認めん! ぬわーっ!!』
「あっ、鞭みたいなのを!」
「はづき、気をつけるんだ! あれはリーチに優れた攻防一体の武器!」
「あっはい。あちょっ」
抜いたバーチャルゴボウで、鞭みたいなのをペチンと払った。
鞭がちぎれ飛んでピチューンと消滅する。
『えっ!?』
なんか鎧の人がびっくりしている。
なんだなんだ。
『わ、吾輩の一撃をまるで虫でも払うみたいに……』
「隙を見せたな! おおおおっ!!」
ここでメイユーさんが行ったー!
両手に展開したマシンなブレードみたいなので、鎧の人に斬りつける。
『ウグワーッ!! おのれ! だが至近距離であろうと吾輩の間合い……』
「よーし、私も長い武器を使っちゃうぞー。バーチャルゴボウを伸ばして……三本連結! 九節棍モード! あちょちょー!」
『ウグワーッ!? な、斜め下から生えてきたと思ったら今度は左頭上から!! なんだこれはーっ!!』
「はづきに気を取られていていいのか!? 私はお前の首を狙っているぞ!」
ということで、私とメイユーのコンビネーション攻撃なのだ!
九節棍をメイユーに当てないようにするのは、なかなか大変。
難しいなーと思いながらコントロールしてたら、敵の鎧の人が大きいので、彼にばっかりペチペチ当たった。
『ウグワワーッ!?』
※『はづきっちが試行錯誤している間に、魔将がどんどん弱っていくw』『実験台にされているな……』『哀れw』
そしてなんかへろへろになったところで、胸にあった顔にメイユーの剣が突き刺さり、切り裂いた。
『ウグワーッ!? そんな、そんな馬鹿なーっ! 吾輩は、吾輩は魔王様より直接そのお力を賜った真魔将フューリ……』
「あちょー」
『ウグワー』
※『また言いかけのところをはづきっちが粉砕したw』『あれは聞いてもいない顔だぞ』『首をかしげてるw』
「このタイミングかなあ……?」
※『ほらあw!』『相手を見てたかどうかすら怪しい……』
九節棍は今後研究するとして、泉州市防衛戦は終わりつつあるようですねえ。
群がる量産型魔将を子供扱いするバングラッド氏。
一合も切り結ばず、鎧袖一触ですよ。
動くたびにゲーミングソードとか、ゲーミングガントレットがピカピカ輝くので大変見栄えがする。
これは激売れですわ。
カナンさんはたっぷり観光地アピールをした後は、魔法を使って掃討戦に入ってる。
もみじちゃんは……。
あっ! 泉州市のあちこちにさらにさらに無数の巨大惣菜パンが突き立ってる!!
「もみじちゃん、手加減して」
「あっ、ごめんなさーい! 思わず張り切っちゃって!」
後で聞いたんだけど、上空から見渡す限りが全部もみじちゃんのパン工房化してて、ダンジョンは完全に塗りつぶされてたみたいだ。
パン屋さん系配信者、恐るべし。
※もんじゃ『やはりはづきっちの眷属としての力を得ているのだろうな。生半可な魔将では彼女のもとへたどり着くことすらできまい』『さすがイノシカチョウ筆頭』『現代魔法の歴史上最強の使い手と名高いもみちゃん!』
そんなことになってるんです?
良くわからないなあー。
「やった……! 勝利した! ありがとう、はづき! 協力を感謝する!」
「いえいえ! 友達のピンチを助けるのは当然」
私とメイユーが握手したら、彼女のコメント欄がワーッと沸いた。
喜んでいただけて何よりです。
さて、ここからは反撃開始。
ダンジョンをどんどん攻略して、この国を奪い返して行くぞー。
なお、もみじちゃんの惣菜パンはダンジョン避けの力があるので、このまま残しておくことになったそうだ。
三日くらいは日持ちするけど、それが過ぎると消滅しちゃうとか。
ナマモノなんだなあ……。
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