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渡海!私のお隣奪還編
第456話 発進直後に眷属化!はづきジェット伝説
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それなりに距離があるし、空中で敵の迎撃が待ってるだろうってことで、速度が出る兵員輸送機に詰め込まれることになった。
これは今までの空の旅で一番、外の風景が見れないかも知れない!
米軍基地を飛び立ちますよ、私達を載せた飛行機が!
「壁に背中合わせで座ってるから外が見れない……」
「これはそういうものじゃないですかねー先輩」
私ともみじちゃんが呑気に会話しているのを、珍しげに兵士の人が見ているのだ。
「なあ、あれだけの成果をあげた君に聞くのもおかしな話なんだが……怖くないのか?」
あっ、なかなかもっともな質問が!
これはゲリラ配信で音声を流しましょう。
「そうですねー。まあまあ、怖いっちゃあ怖いんですが、配信のスイッチが入ってると割と大丈夫なんですよねえ。自己暗示的な……?」
「そうか。解放の女神たる君でも、恐怖は感じるんだな。君が俺達と同じ人間だと知れて良かったよ」
あれっ!?
今、人間かどうか探りを入れられた?
ちなみに今言ったことは、二年前までは本当!
最近は呼吸するように配信してるので、ダンジョン攻略は日常のルーチンに組み込まれつつあるのだ!
そのルーチンを控えめにしてるから、ちょっと調子が狂ってたところなんだよね。
中国解放のための大規模ダンジョン攻略、勘を取り戻すために使わせてもらいましょう。
ちなみに私の殊勝な物言いで、兵士の人たちはホッとしたり、「ここは俺達がこのかわいいレディを守ってあげないとな!」「お礼にデートくらいしてほしいもんだぜ!」みたいな盛り上がりをしていて。
もみじちゃん、カナンさん、バングラッド氏の三人は、「何を嘘言ってるんだこの人は」って顔をしていた。
内心を表情に出さないで下さい!
「機内に通達。これよりチャイナの海域上空。ダンジョン化している地域だ。空中にもダンジョンが展開されている可能性がある。対モンスター装備を準備。当機がいつ撃墜されてもおかしくない。外部での戦闘に備えよ!」
兵士の人たちがガシャガシャ装備を整えてる。
飛行機にベルトで固定されてるのに器用だなあ。
※『おっ、はづきっちが輸送機の中でぼーっとしてる』『今回は飛行機を自分の武器にしたりしないんだ?』『人間の力を見極めようとする上位存在みたい』
「いやいやそんなわけではなくてですね」
私がいきなりコメント欄と会話をし始めたので、一瞬ぎょっとする兵士の人たち。
それから、すぐに気にしないそぶりをしてくれた。
どうやら、私が配信してても自由にさせるようにっていう指示が来てるみたいだ。
私達はこの配信がパワーの源だもんねえ。
「この飛行機は米軍の持ち物なので、勝手にやったら悪いわけです」
※『毎回他の会社の持ち物な飛行機を武器にしてるのに……』
「言われてみれば……」
このやり取りを聞いていた隊長さんらしき人が、操縦席と連絡を取ってくれた。
少しして、「問題ない。存分にやってくれ、ミス・ハヅキ! 君がヒーローパワーを発揮することで、部下たちの命が守られるなら何よりだからな!」
周りがヒーローパワーと言う言葉に、ドッと笑う。
「コミックの読みすぎだぜ隊長!」「いくら女神様でも、言われてすぐにホイホイできるようなものは」
「あっ、じゃあ許可が出たのでやりまーす!」
「えっ」「えっ」「えっ」
※『きちゃああああ』『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』『とんでもねえ待ってたんだ』『来た来た!』
私がAフォンから取り出すのは産地直送のゴボウ。
これを、トンッと飛行機の床に突き立てた。
「そんじゃあ、いきましょー!!」
後で聞いた話だけど。
その瞬間、私達が乗っていた飛行機の識別名がきら星はづきに変わったらしい。
案の定、空中ではそこに展開したダンジョンが待ち受けていたらしいんだけど……。
「なんてこった!! 一機でダンジョンを押し込んでいくぜ!!」「アメイジング! 翼が光を放って、これじゃあテキサス州一つを丸ごと包みこむサイズじゃないか!」「何が起きてるんだ!? いや、何が起きてるかは分かる! 女神様がまたやってくれたんだ!」「俺たちの眼の前で奇跡が起こってる!」
そんな大層なものでは無いんですが……!!
※もんじゃ『多分これ、今のはづきっちのパワーで武器になった輸送機が、こう……↖みたいな感じで突き進んでダンジョンを切り裂いているんだろうが……』『翼がカバーできる範囲が広すぎて、切り裂くどころか広範囲で消滅させていってるやつな』『絵で見てえw』
ほんとにね!
私達から見ると、どこまでも青空が広がっているような感じなんだけど……。
きっと操縦席から見たら全然違う光景なんだと思う。
ダンジョンって嫌な感じの極彩色をしてたりするからね。
それがどんどん消えてくような。
「うわーっ、外から見たい! ベルっち!」
『ほいほい。じゃあ動けないかわいそうなはづきに替わって、私が見てきてあげよう』
「お願い~!」
私がいきなり二人に分かれて、しかも一人は束縛も何もされてないもんだから、兵士の人たちがギョッとする。
ベルっちは後部の降下口から外に出ると、輸送機と並走して飛び始めた。
※『うおー! ベルっち側にカメラが行った!』『あっ! ゆ、輸送機のノーズが! 豚のノーズに!!』『眷属になってる!!』
『ぶいーっ!!』
空域に響き渡る声で、豚さんの声が鳴り響いた。
ははあ、私はスマホでこの配信を見ればいいわけだ。
ほうほう、こんな風になってるんだなあ。
極彩色が青空にどんどん切り替わっていく風景、なかなか見ものではないですか。
あっ、下の方に大陸が見えてきた。
もう日本海を渡り終わるんだなあ。
「南部の暫定首都に着陸する!」
おっと、着陸が始まるみたい。
じゃあベルっちを呼び戻さないとなのだ。
これは今までの空の旅で一番、外の風景が見れないかも知れない!
米軍基地を飛び立ちますよ、私達を載せた飛行機が!
「壁に背中合わせで座ってるから外が見れない……」
「これはそういうものじゃないですかねー先輩」
私ともみじちゃんが呑気に会話しているのを、珍しげに兵士の人が見ているのだ。
「なあ、あれだけの成果をあげた君に聞くのもおかしな話なんだが……怖くないのか?」
あっ、なかなかもっともな質問が!
これはゲリラ配信で音声を流しましょう。
「そうですねー。まあまあ、怖いっちゃあ怖いんですが、配信のスイッチが入ってると割と大丈夫なんですよねえ。自己暗示的な……?」
「そうか。解放の女神たる君でも、恐怖は感じるんだな。君が俺達と同じ人間だと知れて良かったよ」
あれっ!?
今、人間かどうか探りを入れられた?
ちなみに今言ったことは、二年前までは本当!
最近は呼吸するように配信してるので、ダンジョン攻略は日常のルーチンに組み込まれつつあるのだ!
そのルーチンを控えめにしてるから、ちょっと調子が狂ってたところなんだよね。
中国解放のための大規模ダンジョン攻略、勘を取り戻すために使わせてもらいましょう。
ちなみに私の殊勝な物言いで、兵士の人たちはホッとしたり、「ここは俺達がこのかわいいレディを守ってあげないとな!」「お礼にデートくらいしてほしいもんだぜ!」みたいな盛り上がりをしていて。
もみじちゃん、カナンさん、バングラッド氏の三人は、「何を嘘言ってるんだこの人は」って顔をしていた。
内心を表情に出さないで下さい!
「機内に通達。これよりチャイナの海域上空。ダンジョン化している地域だ。空中にもダンジョンが展開されている可能性がある。対モンスター装備を準備。当機がいつ撃墜されてもおかしくない。外部での戦闘に備えよ!」
兵士の人たちがガシャガシャ装備を整えてる。
飛行機にベルトで固定されてるのに器用だなあ。
※『おっ、はづきっちが輸送機の中でぼーっとしてる』『今回は飛行機を自分の武器にしたりしないんだ?』『人間の力を見極めようとする上位存在みたい』
「いやいやそんなわけではなくてですね」
私がいきなりコメント欄と会話をし始めたので、一瞬ぎょっとする兵士の人たち。
それから、すぐに気にしないそぶりをしてくれた。
どうやら、私が配信してても自由にさせるようにっていう指示が来てるみたいだ。
私達はこの配信がパワーの源だもんねえ。
「この飛行機は米軍の持ち物なので、勝手にやったら悪いわけです」
※『毎回他の会社の持ち物な飛行機を武器にしてるのに……』
「言われてみれば……」
このやり取りを聞いていた隊長さんらしき人が、操縦席と連絡を取ってくれた。
少しして、「問題ない。存分にやってくれ、ミス・ハヅキ! 君がヒーローパワーを発揮することで、部下たちの命が守られるなら何よりだからな!」
周りがヒーローパワーと言う言葉に、ドッと笑う。
「コミックの読みすぎだぜ隊長!」「いくら女神様でも、言われてすぐにホイホイできるようなものは」
「あっ、じゃあ許可が出たのでやりまーす!」
「えっ」「えっ」「えっ」
※『きちゃああああ』『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』『とんでもねえ待ってたんだ』『来た来た!』
私がAフォンから取り出すのは産地直送のゴボウ。
これを、トンッと飛行機の床に突き立てた。
「そんじゃあ、いきましょー!!」
後で聞いた話だけど。
その瞬間、私達が乗っていた飛行機の識別名がきら星はづきに変わったらしい。
案の定、空中ではそこに展開したダンジョンが待ち受けていたらしいんだけど……。
「なんてこった!! 一機でダンジョンを押し込んでいくぜ!!」「アメイジング! 翼が光を放って、これじゃあテキサス州一つを丸ごと包みこむサイズじゃないか!」「何が起きてるんだ!? いや、何が起きてるかは分かる! 女神様がまたやってくれたんだ!」「俺たちの眼の前で奇跡が起こってる!」
そんな大層なものでは無いんですが……!!
※もんじゃ『多分これ、今のはづきっちのパワーで武器になった輸送機が、こう……↖みたいな感じで突き進んでダンジョンを切り裂いているんだろうが……』『翼がカバーできる範囲が広すぎて、切り裂くどころか広範囲で消滅させていってるやつな』『絵で見てえw』
ほんとにね!
私達から見ると、どこまでも青空が広がっているような感じなんだけど……。
きっと操縦席から見たら全然違う光景なんだと思う。
ダンジョンって嫌な感じの極彩色をしてたりするからね。
それがどんどん消えてくような。
「うわーっ、外から見たい! ベルっち!」
『ほいほい。じゃあ動けないかわいそうなはづきに替わって、私が見てきてあげよう』
「お願い~!」
私がいきなり二人に分かれて、しかも一人は束縛も何もされてないもんだから、兵士の人たちがギョッとする。
ベルっちは後部の降下口から外に出ると、輸送機と並走して飛び始めた。
※『うおー! ベルっち側にカメラが行った!』『あっ! ゆ、輸送機のノーズが! 豚のノーズに!!』『眷属になってる!!』
『ぶいーっ!!』
空域に響き渡る声で、豚さんの声が鳴り響いた。
ははあ、私はスマホでこの配信を見ればいいわけだ。
ほうほう、こんな風になってるんだなあ。
極彩色が青空にどんどん切り替わっていく風景、なかなか見ものではないですか。
あっ、下の方に大陸が見えてきた。
もう日本海を渡り終わるんだなあ。
「南部の暫定首都に着陸する!」
おっと、着陸が始まるみたい。
じゃあベルっちを呼び戻さないとなのだ。
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