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年越し私のまったり編
第366話 年度末配信多窓伝説
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冬休みをいいことに、ベルっちと分離して、二手に分かれてダンジョン配信をしたよ!
私はカナンさんと一緒に山梨までちょっとだけ遠征して、ダンジョン化したスキー場でデーモンと対決。
ふふふ、私はスキーならちょっと滑れるのだ。
ちょっと体を傾ける意外はそのままスキー板に任せてればいいからね!
無限に続くようになった傾斜を、ひたすら最高速度で下り続けていたらモンスターが勝手に私に当たってピチューンと消えていく。
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』×たくさん
※『高速なのにフラフラ蛇行するはづきっちのスキーは行き先が読めない!』『あれで転倒しないでずっと滑り続けるの、さすがの体幹だなあ』『カナンちゃんがサポートに回ってるんだろ?』『これは多窓する価値あるぜ』『はづきっち視点は速すぎて分かんないw』
私も今、どれくらい速度が出てるか分からないからねー。
で、前方の斜面がゴゴゴゴッと立ち上がり、雪崩が遡ってきた。
これ、多分今回のダンジョンのデーモンっぽい?
私は何の計算もなく、逆さ雪崩に正面からぶつかっていった。
「あちょー!」
スキーのストックを構えて、前方にぶんぶん振り回した。
そうしたら、そこに接触した雪崩がドバーン!と吹き飛んでいく。
『ウグワーッ!! ば、ばかなー!? 雪の魔精霊たるこのワシが、こんな意味の分からぬ輩にィィィィィッ!?』
結局、逆さ雪崩を全部ストックで掘り返して、スキー場全体にばらまいたらダンジョン化は終わったのだった。
こういう広い開けたところもダンジョンになっちゃうんですねえ。
「ちなみにダンジョン化の原因は、不倫旅行で来た奥さんを旦那さんが追っかけて来ちゃって修羅場になったことだったみたいです。怖いですねー」
※『現役女子高生になんて修羅場を見せつけてるんだよw!』『教育に悪いw』おこのみ『だがはづきっちは本人もムッツリ気質だからそういうのには詳しいはず! 俺もはづきっちには詳しいんだ!!』
お、おこのみ~!
こやつ、私をプロファイリングしてくる!
魂がちょっと近いのかも知れない。
カナンさんも、雪の魔精霊たちを退けたらしい。
満足気に戻って来る。
私はと言うと……。
いきなり抵抗が消えたので、猛スピードで滑って行って、横にあった木にぶつかった。
「あひー」
止まった!
※『はづきっちでなければ怪我をしているレベルの勢い!』『この人は特別に頑丈なので平気ですが、絶対にマネをしてはいけません!』
注意喚起してくれるお前らありがとー。
絶対に私のマネをしないでね!
「はづき、お疲れ様。こちらは片付いたぞ。魔精霊の親玉が二体いたようだな。同時撃破したからダンジョン化は解けたのだと思う。精霊の愛子が教えてくれたが、もう一人のはづきも神奈川の横須賀でデーモンを撃破したぞ。現地の配信者たちとコラボして、今は一緒に横須賀海軍カレーを食べてるそうだ」
「か、カレーずるい~!!」
また一つになれば、カレーを食べた記憶は統合されるけどさ。
私もカレーを食べたいに決まってるじゃないかー。
なので、私はカナンさんと二人で、ロッジでカレーを食べて帰ったのだ。
運動した後のカレーうまーい。
冬休みは短いので、こんな風に手分けして色々配信をする。
ダブル配信はアーカイブをぜひ見て欲しいなあ。
多窓推奨だったりします。
そして私も……。
「年末はどこの配信者も大忙しだよねえ」
自宅のパソコンディスプレイを買い替えた私。
今はなんと、正面と左右に三つのディスプレイがあるのだ!
なぜかと言うと……。
ながらで色々やるため。
「スレイヤーVさんの和装アバター上がりましたー! 送ります~!」
『ありがたい! 追加で振り込んでおくよ。君は仕事が早いなあ……。配信もしているのに』
「二人いますからねえ」
配信はベルっちに任せ、私は別の作業とか。
送られてくるメールをチェックして、フィギュアやプラモの仕上がりを見せてもらったり、イカルガの若手の人たちの相談に乗ったり、次の配信の計画を考えたり、アニメをチェックしたり、動画を見たり、大きい果物を作るパズルとか駅の異常を発見するループ系のブラウザゲーを延々とやったり。
ディスプレイが多いと、これが全部できちゃうんだなあ!
便利~。
「別にマルチタスクが得意なわけじゃないんだけど、ベルっちと分かれてから色々な事をいっぺんにやるのが楽になった気がする。あれかな。たくさんの情報を一気に処理しやすくなったとか」
しょっちゅう分離と合体をして、記憶を統合してるもんねえ。
スレイヤーVさん、黒胡椒スパイスちゃんや他の配信者さんと一緒に、バーチャル空間のダンジョンを四人で攻略するとか。
年末の大規模コラボだねー。
頑張ってほしい。
元迷宮省長官にして、私の弟子だったり、絵的な意味では子供だったりする人なので!
アバターを作ってくれた絵師さんを、配信者は性別関係なくママって呼んだりする文化なんだよね。
彼にアバターを提供してから、ちょこちょこアバター作成依頼が来るんだけど。
流石にそこまでは手が回りません!
ということで、今はお断りさせてもらっている。
私が引退したら受けられるようになるんじゃないかなー。
あっ、そのうち、スレイヤーVさんと親子コラボをする約束もあるのだった。
やることはたくさんだ……。
そんな事を考えていたら、楽しみにしている配信が始まった。
なうファンタジーのトライシグナルによる、歌枠。
要はカラオケしてくれるやつ。
当然カンナちゃんがいる!
「うおおおー! カンナちゃーん!!」
この時ばかりは他の全ての窓を閉じて、全力応援する私なのだった。
私はカナンさんと一緒に山梨までちょっとだけ遠征して、ダンジョン化したスキー場でデーモンと対決。
ふふふ、私はスキーならちょっと滑れるのだ。
ちょっと体を傾ける意外はそのままスキー板に任せてればいいからね!
無限に続くようになった傾斜を、ひたすら最高速度で下り続けていたらモンスターが勝手に私に当たってピチューンと消えていく。
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』×たくさん
※『高速なのにフラフラ蛇行するはづきっちのスキーは行き先が読めない!』『あれで転倒しないでずっと滑り続けるの、さすがの体幹だなあ』『カナンちゃんがサポートに回ってるんだろ?』『これは多窓する価値あるぜ』『はづきっち視点は速すぎて分かんないw』
私も今、どれくらい速度が出てるか分からないからねー。
で、前方の斜面がゴゴゴゴッと立ち上がり、雪崩が遡ってきた。
これ、多分今回のダンジョンのデーモンっぽい?
私は何の計算もなく、逆さ雪崩に正面からぶつかっていった。
「あちょー!」
スキーのストックを構えて、前方にぶんぶん振り回した。
そうしたら、そこに接触した雪崩がドバーン!と吹き飛んでいく。
『ウグワーッ!! ば、ばかなー!? 雪の魔精霊たるこのワシが、こんな意味の分からぬ輩にィィィィィッ!?』
結局、逆さ雪崩を全部ストックで掘り返して、スキー場全体にばらまいたらダンジョン化は終わったのだった。
こういう広い開けたところもダンジョンになっちゃうんですねえ。
「ちなみにダンジョン化の原因は、不倫旅行で来た奥さんを旦那さんが追っかけて来ちゃって修羅場になったことだったみたいです。怖いですねー」
※『現役女子高生になんて修羅場を見せつけてるんだよw!』『教育に悪いw』おこのみ『だがはづきっちは本人もムッツリ気質だからそういうのには詳しいはず! 俺もはづきっちには詳しいんだ!!』
お、おこのみ~!
こやつ、私をプロファイリングしてくる!
魂がちょっと近いのかも知れない。
カナンさんも、雪の魔精霊たちを退けたらしい。
満足気に戻って来る。
私はと言うと……。
いきなり抵抗が消えたので、猛スピードで滑って行って、横にあった木にぶつかった。
「あひー」
止まった!
※『はづきっちでなければ怪我をしているレベルの勢い!』『この人は特別に頑丈なので平気ですが、絶対にマネをしてはいけません!』
注意喚起してくれるお前らありがとー。
絶対に私のマネをしないでね!
「はづき、お疲れ様。こちらは片付いたぞ。魔精霊の親玉が二体いたようだな。同時撃破したからダンジョン化は解けたのだと思う。精霊の愛子が教えてくれたが、もう一人のはづきも神奈川の横須賀でデーモンを撃破したぞ。現地の配信者たちとコラボして、今は一緒に横須賀海軍カレーを食べてるそうだ」
「か、カレーずるい~!!」
また一つになれば、カレーを食べた記憶は統合されるけどさ。
私もカレーを食べたいに決まってるじゃないかー。
なので、私はカナンさんと二人で、ロッジでカレーを食べて帰ったのだ。
運動した後のカレーうまーい。
冬休みは短いので、こんな風に手分けして色々配信をする。
ダブル配信はアーカイブをぜひ見て欲しいなあ。
多窓推奨だったりします。
そして私も……。
「年末はどこの配信者も大忙しだよねえ」
自宅のパソコンディスプレイを買い替えた私。
今はなんと、正面と左右に三つのディスプレイがあるのだ!
なぜかと言うと……。
ながらで色々やるため。
「スレイヤーVさんの和装アバター上がりましたー! 送ります~!」
『ありがたい! 追加で振り込んでおくよ。君は仕事が早いなあ……。配信もしているのに』
「二人いますからねえ」
配信はベルっちに任せ、私は別の作業とか。
送られてくるメールをチェックして、フィギュアやプラモの仕上がりを見せてもらったり、イカルガの若手の人たちの相談に乗ったり、次の配信の計画を考えたり、アニメをチェックしたり、動画を見たり、大きい果物を作るパズルとか駅の異常を発見するループ系のブラウザゲーを延々とやったり。
ディスプレイが多いと、これが全部できちゃうんだなあ!
便利~。
「別にマルチタスクが得意なわけじゃないんだけど、ベルっちと分かれてから色々な事をいっぺんにやるのが楽になった気がする。あれかな。たくさんの情報を一気に処理しやすくなったとか」
しょっちゅう分離と合体をして、記憶を統合してるもんねえ。
スレイヤーVさん、黒胡椒スパイスちゃんや他の配信者さんと一緒に、バーチャル空間のダンジョンを四人で攻略するとか。
年末の大規模コラボだねー。
頑張ってほしい。
元迷宮省長官にして、私の弟子だったり、絵的な意味では子供だったりする人なので!
アバターを作ってくれた絵師さんを、配信者は性別関係なくママって呼んだりする文化なんだよね。
彼にアバターを提供してから、ちょこちょこアバター作成依頼が来るんだけど。
流石にそこまでは手が回りません!
ということで、今はお断りさせてもらっている。
私が引退したら受けられるようになるんじゃないかなー。
あっ、そのうち、スレイヤーVさんと親子コラボをする約束もあるのだった。
やることはたくさんだ……。
そんな事を考えていたら、楽しみにしている配信が始まった。
なうファンタジーのトライシグナルによる、歌枠。
要はカラオケしてくれるやつ。
当然カンナちゃんがいる!
「うおおおー! カンナちゃーん!!」
この時ばかりは他の全ての窓を閉じて、全力応援する私なのだった。
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