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真夏な私の遭遇編
第255話 合流、現地の人魚さん伝説
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「ではですねー。ダンジョンに向かってみましょう」
「レッツゴー!」
私とビクトリアの掛け声が合図となり、ダンジョン探索がスタートした。
周りの人たちから注目を浴びつつ、私たちは突き進む……。
……んんんんん!?
水着でいるの、私たちだけじゃない!?
あー、ダンジョンが発生した砂浜で泳ぐ人いないもんねー。
そうですよねー。
「あひー、これはすごい注目をされているのでは」
「リーダーの同接が五万人超えてるわ。最低五万人がリーダーの水着姿を見てるということよ」
「な、なるほどー」
今更だった!
AフォンはTPS視点……つまり、私たちの後ろから映し出すようなやり方で見せてるみたいだけど、これはこれでなんか受けている。
※『四者四様のお尻が……』『手のひらに収まりそうな慎ましやかなビクトリアのお尻……』『すらりと清楚で実にエルフっぽいカナンちゃんのお尻……』『ファティマちゃんのお尻は凄いな。いや、なんかこう、凄いな』おこのみ『そしてはづきっちだろ。こんなJKがいるかあ! スパチャ投げちゃうぞ!!』
「どうして後ろ姿を見せているだけなのにこんなに受けるのだ……」
「ああ。不思議でならない……」
私もカナンさんも首を傾げる。
ファティマさんは分かってるみたいで、たまにくるっと一回転して見せたり、軽くジャンプしたりしている。
※『こっ、この人、分かってる……!!』『イカルガで天然ではない二人目の人物だぞ!!』『もう一人はぼたんちゃんだもんな』『的確に俺たちのツボを突いて……いや串刺しにしてくる』
ファティマさん、今から自分のチャンネルのリスナーづくりに余念がないかも知れない。
こうして、海沿いまで来た私たち。
砂浜からちょっと横合いに移動すると、もうそこはダンジョンだ。
これは水に潜る必要があるかな?
私、浮くんだよね……。
「私、浮くんですよね……」
「ファティマさんも!?」
「やはり、ハヅキさんも……!」
なかーま! とハイタッチする私たち。
※『てえてえ』『むちむちコンビは水に浮いちゃうかあー』『仕方ないねえ^^』いももち『若さの勝利~。年を取るとむちむちは腹回りにね……!!』
なんかリアルな感想書いてる人もいるけど。
「ここで、現地に住んでいる異種族の手助けを得よう。いるのだろう?」
カナンさんが海に呼びかけた。
そうしたら、二人ほど水中から上がってくる。
男の人と女の人で、二人とも水色の髪をしている。
あっ、裸なんですけど!
賢いAフォンはすでにモザイクを掛けています!
※『危ない危ない危ない』『手足の他に、太い尻尾があって魚みたいになってる』『あれがマーマンとマーメイドか!』もんじゃ『泳ぐ際は足も尾と一体化してヒレとして機能するようだ。恐らくあの尾も、足が変化したものなのだろう。故に六肢の種族なのだ』『有識者~』
「私たちが案内します。現地の者です」
このマーマンとマーメイドの人、もう広島県民として登録されてるらしい。
自己紹介をしあった後、じゃあ活動しましょうかということになった。
「水中で行動しますので、水中呼吸の魔法を失礼しますね」
マーメイドの人がむにゃむにゃ言うと、私たちをふわーんと何かが包みこんだ。
これは……。
「水中で呼吸できるわけではない?」
「はい。皆さんの顔の周りを空気のリングで覆います。さらにリングから伸びた空気のロープが海面まで繋がっていて、ここから常に空気が入れ替わります。水棲種族ではない方々の水中呼吸は、こちらの方が安全ですから」
「なるほどー」
「一応この中には、海を割れる方もおられると聞きますが……」
マーメイドの人が恐る恐るという感じで言ってきた。
「あっはい、私です」
私、挙手。
マーマンとマーメイドの人がなんか恐れおののくみたいな顔になった。
「あの、ここではご遠慮いただけると……」
「水中に我々の集落があって、乾くと割れてしまうので……」
「まだ小さい子は肺呼吸ができなくて、空気で溺れてしまうので」
「なるほどぉ」
海を割るのは封印。
私、覚えた!
「海を割るのですか……!!」
「大精霊みたいなことするのねハヅキ……」
ファティマさんとカナンさんからの見る目が変わった気がする……。
いつもの私ですよー!!
※『ネットの海は割ったが、現実の海も割れるのか……!!』『やばいでしょw』『だがこの同接数ならやれるだろうな……』
家のお風呂は割れたし、多摩川も割れたんだよね。
だから短時間なら海もいけそう。
やらないけど。
水中に入ると、確かに顔の周りだけ空気があって不思議な感じ。
普通に息ができるし、周りのみんなとも会話ができる。
「えっと、それじゃあこっちがダンジョンですよね。行ってみましょう」
パタパタ泳ぐ。
なんか、私とファティマさんだけ水面すれすれの深さなんだけど。
沈めない~!!
これを見かねて、他にマーメイドの人がやって来て、私たちの後ろからサポートしてくれた。
つまりちょっと深いところまで沈ませて、後ろにくっつくことでこれを維持してくれている。
「あ、どうもどうも……」
「ううっ、す、凄い精霊の力を感じます。こちらも気合を入れていないと跳ね飛ばされてしまいそう」
「そんなに!?」
なんか私担当のマーメイドさんだけ負担が大きいんですけど。
かと言って、マーマンの人が参加するとコンプライアンス的によろしくないということで……。
あと一人マーメイドが追加されました。
私だけ二人がかり!
※『人魚を二人引き連れて、フリフリメイド風ビキニのはづきっちか』『絵になるなあ』『二人がかりでないと水中に固定しておけない浮上力のせいだけどw』
まあそうなんですけどね!
ダンジョンに突入してすぐに、モンスターが襲ってきた。
こっちは、上半身が魚で下半身が人間みたいなやつ!
「マンマーです! 気をつけて!」
「マーマンの逆みたいなやつ!?」
※『名前が安直でしょw!』『分かりやすいなあ~』『おっ、みんな武器を抜く』『全員、ポーチ型の収納スペースを装備してるのね』
そうそう。
水着だとカバンタイプのは装備できないから、ウエストポーチ型が主流になるのだ。
なお、あえてショルダーバッグ型にして体の前面をスラッシュ!と肩がけにする人もいるらしい。
胸がアピールポイントの女性配信者さんとか、チャラウェイさんとか。
それじゃあ、最初の戦闘に行ってみましょう!
「レッツゴー!」
私とビクトリアの掛け声が合図となり、ダンジョン探索がスタートした。
周りの人たちから注目を浴びつつ、私たちは突き進む……。
……んんんんん!?
水着でいるの、私たちだけじゃない!?
あー、ダンジョンが発生した砂浜で泳ぐ人いないもんねー。
そうですよねー。
「あひー、これはすごい注目をされているのでは」
「リーダーの同接が五万人超えてるわ。最低五万人がリーダーの水着姿を見てるということよ」
「な、なるほどー」
今更だった!
AフォンはTPS視点……つまり、私たちの後ろから映し出すようなやり方で見せてるみたいだけど、これはこれでなんか受けている。
※『四者四様のお尻が……』『手のひらに収まりそうな慎ましやかなビクトリアのお尻……』『すらりと清楚で実にエルフっぽいカナンちゃんのお尻……』『ファティマちゃんのお尻は凄いな。いや、なんかこう、凄いな』おこのみ『そしてはづきっちだろ。こんなJKがいるかあ! スパチャ投げちゃうぞ!!』
「どうして後ろ姿を見せているだけなのにこんなに受けるのだ……」
「ああ。不思議でならない……」
私もカナンさんも首を傾げる。
ファティマさんは分かってるみたいで、たまにくるっと一回転して見せたり、軽くジャンプしたりしている。
※『こっ、この人、分かってる……!!』『イカルガで天然ではない二人目の人物だぞ!!』『もう一人はぼたんちゃんだもんな』『的確に俺たちのツボを突いて……いや串刺しにしてくる』
ファティマさん、今から自分のチャンネルのリスナーづくりに余念がないかも知れない。
こうして、海沿いまで来た私たち。
砂浜からちょっと横合いに移動すると、もうそこはダンジョンだ。
これは水に潜る必要があるかな?
私、浮くんだよね……。
「私、浮くんですよね……」
「ファティマさんも!?」
「やはり、ハヅキさんも……!」
なかーま! とハイタッチする私たち。
※『てえてえ』『むちむちコンビは水に浮いちゃうかあー』『仕方ないねえ^^』いももち『若さの勝利~。年を取るとむちむちは腹回りにね……!!』
なんかリアルな感想書いてる人もいるけど。
「ここで、現地に住んでいる異種族の手助けを得よう。いるのだろう?」
カナンさんが海に呼びかけた。
そうしたら、二人ほど水中から上がってくる。
男の人と女の人で、二人とも水色の髪をしている。
あっ、裸なんですけど!
賢いAフォンはすでにモザイクを掛けています!
※『危ない危ない危ない』『手足の他に、太い尻尾があって魚みたいになってる』『あれがマーマンとマーメイドか!』もんじゃ『泳ぐ際は足も尾と一体化してヒレとして機能するようだ。恐らくあの尾も、足が変化したものなのだろう。故に六肢の種族なのだ』『有識者~』
「私たちが案内します。現地の者です」
このマーマンとマーメイドの人、もう広島県民として登録されてるらしい。
自己紹介をしあった後、じゃあ活動しましょうかということになった。
「水中で行動しますので、水中呼吸の魔法を失礼しますね」
マーメイドの人がむにゃむにゃ言うと、私たちをふわーんと何かが包みこんだ。
これは……。
「水中で呼吸できるわけではない?」
「はい。皆さんの顔の周りを空気のリングで覆います。さらにリングから伸びた空気のロープが海面まで繋がっていて、ここから常に空気が入れ替わります。水棲種族ではない方々の水中呼吸は、こちらの方が安全ですから」
「なるほどー」
「一応この中には、海を割れる方もおられると聞きますが……」
マーメイドの人が恐る恐るという感じで言ってきた。
「あっはい、私です」
私、挙手。
マーマンとマーメイドの人がなんか恐れおののくみたいな顔になった。
「あの、ここではご遠慮いただけると……」
「水中に我々の集落があって、乾くと割れてしまうので……」
「まだ小さい子は肺呼吸ができなくて、空気で溺れてしまうので」
「なるほどぉ」
海を割るのは封印。
私、覚えた!
「海を割るのですか……!!」
「大精霊みたいなことするのねハヅキ……」
ファティマさんとカナンさんからの見る目が変わった気がする……。
いつもの私ですよー!!
※『ネットの海は割ったが、現実の海も割れるのか……!!』『やばいでしょw』『だがこの同接数ならやれるだろうな……』
家のお風呂は割れたし、多摩川も割れたんだよね。
だから短時間なら海もいけそう。
やらないけど。
水中に入ると、確かに顔の周りだけ空気があって不思議な感じ。
普通に息ができるし、周りのみんなとも会話ができる。
「えっと、それじゃあこっちがダンジョンですよね。行ってみましょう」
パタパタ泳ぐ。
なんか、私とファティマさんだけ水面すれすれの深さなんだけど。
沈めない~!!
これを見かねて、他にマーメイドの人がやって来て、私たちの後ろからサポートしてくれた。
つまりちょっと深いところまで沈ませて、後ろにくっつくことでこれを維持してくれている。
「あ、どうもどうも……」
「ううっ、す、凄い精霊の力を感じます。こちらも気合を入れていないと跳ね飛ばされてしまいそう」
「そんなに!?」
なんか私担当のマーメイドさんだけ負担が大きいんですけど。
かと言って、マーマンの人が参加するとコンプライアンス的によろしくないということで……。
あと一人マーメイドが追加されました。
私だけ二人がかり!
※『人魚を二人引き連れて、フリフリメイド風ビキニのはづきっちか』『絵になるなあ』『二人がかりでないと水中に固定しておけない浮上力のせいだけどw』
まあそうなんですけどね!
ダンジョンに突入してすぐに、モンスターが襲ってきた。
こっちは、上半身が魚で下半身が人間みたいなやつ!
「マンマーです! 気をつけて!」
「マーマンの逆みたいなやつ!?」
※『名前が安直でしょw!』『分かりやすいなあ~』『おっ、みんな武器を抜く』『全員、ポーチ型の収納スペースを装備してるのね』
そうそう。
水着だとカバンタイプのは装備できないから、ウエストポーチ型が主流になるのだ。
なお、あえてショルダーバッグ型にして体の前面をスラッシュ!と肩がけにする人もいるらしい。
胸がアピールポイントの女性配信者さんとか、チャラウェイさんとか。
それじゃあ、最初の戦闘に行ってみましょう!
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