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第一の試練、前哨戦
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「第一の試練はー。この、ゴーレムを倒す試練とするー」
並んだ俺たち、四人の代理決闘士候補。
俺たちに向かって試験内容を読み上げたのは、立派なローブを着た痩せぎすの中年だ。
恐らく、決闘が行われる際に立会をする役割の男だろう。
用意されたのは、四体のゴーレム。
大きさは、人間よりも少し大きいくらいで、素材は金属。
「アイアンゴーレムを選ぶとは。国はどうやら、本気のようだね」
ノリンが目を細めて呟く。
俺の他の候補者、マッチョとヒョロもやる気を見せているようだ。
俺はフッと笑った。
「あれは無理。俺は降りるね……!」
スッと踵を返して、リュミナリアとカオルラーナのいる方向へ向かう。
すると、リュミナリアがスッと手を挙げた。
彼女の周りから、どやどやと兵士がやってくる。
そして俺を取り囲む。
「えっ、えーっ」
俺、大混乱。
「うふふふふ。リードさん、もう降りられませんのよ? これはもう後戻り不能の場所を越えていますもの……!」
「ここで逃げたら投獄ですっ」
「ひぃー。や、やりますぅ」
可愛い顔しておっそろしい事を言う二人の王女に、俺はすっかり辞める気を失って戦場へと戻る。
「試練をいきなり辞退しようとは……前代未聞だ……」
立会の男が、頭痛をこらえるように頭を抑えた。
「まあいい。それでは、試練を開始する。誰が行うか」
立会の男が、俺たちをじろりと睨め回した。
これは、あれだな。
あまりスキルやら何やら使ってしまうと、自分の手の内を晒すことになる。
どれだけ手抜きをして、このゴーレムをぶっ倒せるかという、そういう試練だ。
「ワタシが行こう」
ひょろっとした男が、前に進み出た。
「魔術師モルド。この程度の低級なゴーレムなど、試練にもならぬ」
ヒョロはそうい言うと、何か凄みのある笑みを浮かべた。
第一試練開始だ。
モルドは、アイアンゴーレムと向かい合うと、そのサイズさが際立って頼りないことこの上ない。
魔術師なのだから、肉体はそこまで意味がないが。
俺は二人の王女におねだりして、焼き菓子などをもらってパクつきながら観戦する。
隣では、ノリンもまた、俺と同じバスケットから焼き菓子を取って、サクサクとお上品に食べている。
「この勝負、どう見るかねリード君」
「そうだなあ。まあ、魔術師だろ? モルドの圧勝だろこれ」
「やはりそうだろうね。問題は、どれだけの短時間で彼がアイアンゴーレムを倒すか。そして、彼の手の内がどれだけ分かるかだが」
俺たちが実況まがいのことをしている間に、戦いは始まっている。
アイアンゴーレムが動いた。
鉄で出来た図体から想像できるような、鈍重な動きだ。
だが、捕まれば魔術師モルドなど、ぺしゃんこになるだろう。
「笑止。我が魔術にて仕留めてやろう」
魔術師と魔法使いは、ちょいと違う。
どちらも魔法を行使するのに違いは無いが、魔術師はこれを、スキルを用いた技術によって変異させ、範囲や射程、効果をいじる。
魔法使いは魔法そのものを、スキルによって大量に扱う。用途によって、魔法を変えるのだ。
モルドは魔術師。
限られた魔法を技術によってコントロールし、変化させる使い手だ。
「“炎の核、燃え上がる揺らめき、改題、難燃石を用いて穿つ。炎の矢”!」
モルドの詠唱に合わせて、頭上には炎の玉が発生した。
ファイアボールという、それなりに強力な攻撃魔法だ。
だが、これが形を変える。
彼が口にした、炎の矢という名にふさわしい、燃え上がる巨大な鏃にだ。
「行け!」
モルドがアイアンゴーレムを指し示す。
彼の命に応じて、炎の矢は空を疾走った。
一瞬でゴーレムの胸部に到達すると、灼熱の炎でその胸部を溶かす。
すると、胸部に赤い石が見えた。
これを魔術が貫いていく。
轟音を立てて、アイアンゴーレムが崩れ落ちた。
どうやら、胸にあった赤い石はアイアンゴーレムのコアであったらしい。
ゴーレムはバラバラの鉄屑になってしまった。
「一発で決めたな。やるぅ」
「そうでなければ、手の内を晒すことになるからね。さて、次はあの戦士のようだね」
マッチョが壇上に上がる。
こいつ、アイアンゴーレムを前にしていると言うのに、無手だ。
つまり、そういう戦い方をする男だということだ。
名は、アダム。
冗談かと思うほど盛り上がった逆三角形の肉体は、ゴーレムと比べれば小柄なものの、迫力では負けていない。
「まさか、あいつ力任せでゴーレムを?」
「恐らくそうだろうね。見た目のインパクトも凄いだろう?」
俺とノリンは、最後の一枚の焼き菓子をバスケットの中で奪い合った。
結果、焼き菓子は真っ二つ。
引き分けである。
「やるね」
「君もな」
お互い、無駄な火花を散らしあっていると、お代わりの焼き菓子が追加された。
早速、俺もノリンも手をのばして食べ始める。
「ノリン、どうしてそんな貧相な男と仲良くしているの……!?」
「いや、ゼノビア王女。彼はこう見えてなかなかの使い手だ。何しろ、僕と焼き菓子を取り合っても取り負けないのだからね。神速で動いているつもりだが、その先を読まれて手を封じられているようだ」
「ほう、それがお前さんのスキルか……。俺のスキルは大体それで当たり」
「いやあ、嫌なスキルの使い手だね君は」
「どこがだ。見た目超地味で、評価されづらいんだぞ」
サクサクと焼き菓子を食べていたら、壇上の試練はもう決着がついていた。
アダムはそのとんでもない腕力で、アイアンゴーレムをねじ伏せる。
そして、力づくで鉄の塊をグニャグニャと捻じ曲げると、あっという間に大きな鉄のボールにしてしまった。
こいつはとんでもないアピールだ。
「いやあ、怖いなあ」
「君、全くそんなこと思ってないだろ? さあ、次は僕の番だ」
ノリンが立ち上がる。
彼は、輝く槍を手にすると、壇上に登った。
対するアイアンゴーレムは三体目。
「さて、リード君が焼菓子を全て食べてしまわないうちに決着をつけるとしよう。“銀の戦盤”」
ノリンが口にしたのは、彼のスキルの名前か、それとも武器の名前か。
輝く槍は一人でに宙へと浮かぶと、その穂先から銀色の液体を放ち始めた。
これが空中で形を成し、槍を巨大な鏃の形へと変える。
その上に、跳躍したノリンが着地する。
「終わらせよう。“ダッシュ”!」
ノリンの声が聞こえたと思った瞬間である。
彼の姿は、既に壇上に無い。
いや、アイアンゴーレムの背後に、背を向けて浮かんでいる。
一拍遅れて、アイアンゴーレムが粉々に砕け散った。
なんだあれ。
化け物じゃないか。
うちの二人の王女様は、俺をあんな化け物どもと競い合わせようというのか?
冗談きついなあ。
「やあ、焼き菓子は減ってないよう……あっー! 全て食べつくされている!!」
「もふぉふぉふぉふぉ」
俺は口いっぱいに焼き菓子を詰め込み、もふもふと笑った。
さて、面倒くさいが、俺の番だ。
アイアンゴーレム相手なら……うん、ダガー一本でなんとかなるだろう。
並んだ俺たち、四人の代理決闘士候補。
俺たちに向かって試験内容を読み上げたのは、立派なローブを着た痩せぎすの中年だ。
恐らく、決闘が行われる際に立会をする役割の男だろう。
用意されたのは、四体のゴーレム。
大きさは、人間よりも少し大きいくらいで、素材は金属。
「アイアンゴーレムを選ぶとは。国はどうやら、本気のようだね」
ノリンが目を細めて呟く。
俺の他の候補者、マッチョとヒョロもやる気を見せているようだ。
俺はフッと笑った。
「あれは無理。俺は降りるね……!」
スッと踵を返して、リュミナリアとカオルラーナのいる方向へ向かう。
すると、リュミナリアがスッと手を挙げた。
彼女の周りから、どやどやと兵士がやってくる。
そして俺を取り囲む。
「えっ、えーっ」
俺、大混乱。
「うふふふふ。リードさん、もう降りられませんのよ? これはもう後戻り不能の場所を越えていますもの……!」
「ここで逃げたら投獄ですっ」
「ひぃー。や、やりますぅ」
可愛い顔しておっそろしい事を言う二人の王女に、俺はすっかり辞める気を失って戦場へと戻る。
「試練をいきなり辞退しようとは……前代未聞だ……」
立会の男が、頭痛をこらえるように頭を抑えた。
「まあいい。それでは、試練を開始する。誰が行うか」
立会の男が、俺たちをじろりと睨め回した。
これは、あれだな。
あまりスキルやら何やら使ってしまうと、自分の手の内を晒すことになる。
どれだけ手抜きをして、このゴーレムをぶっ倒せるかという、そういう試練だ。
「ワタシが行こう」
ひょろっとした男が、前に進み出た。
「魔術師モルド。この程度の低級なゴーレムなど、試練にもならぬ」
ヒョロはそうい言うと、何か凄みのある笑みを浮かべた。
第一試練開始だ。
モルドは、アイアンゴーレムと向かい合うと、そのサイズさが際立って頼りないことこの上ない。
魔術師なのだから、肉体はそこまで意味がないが。
俺は二人の王女におねだりして、焼き菓子などをもらってパクつきながら観戦する。
隣では、ノリンもまた、俺と同じバスケットから焼き菓子を取って、サクサクとお上品に食べている。
「この勝負、どう見るかねリード君」
「そうだなあ。まあ、魔術師だろ? モルドの圧勝だろこれ」
「やはりそうだろうね。問題は、どれだけの短時間で彼がアイアンゴーレムを倒すか。そして、彼の手の内がどれだけ分かるかだが」
俺たちが実況まがいのことをしている間に、戦いは始まっている。
アイアンゴーレムが動いた。
鉄で出来た図体から想像できるような、鈍重な動きだ。
だが、捕まれば魔術師モルドなど、ぺしゃんこになるだろう。
「笑止。我が魔術にて仕留めてやろう」
魔術師と魔法使いは、ちょいと違う。
どちらも魔法を行使するのに違いは無いが、魔術師はこれを、スキルを用いた技術によって変異させ、範囲や射程、効果をいじる。
魔法使いは魔法そのものを、スキルによって大量に扱う。用途によって、魔法を変えるのだ。
モルドは魔術師。
限られた魔法を技術によってコントロールし、変化させる使い手だ。
「“炎の核、燃え上がる揺らめき、改題、難燃石を用いて穿つ。炎の矢”!」
モルドの詠唱に合わせて、頭上には炎の玉が発生した。
ファイアボールという、それなりに強力な攻撃魔法だ。
だが、これが形を変える。
彼が口にした、炎の矢という名にふさわしい、燃え上がる巨大な鏃にだ。
「行け!」
モルドがアイアンゴーレムを指し示す。
彼の命に応じて、炎の矢は空を疾走った。
一瞬でゴーレムの胸部に到達すると、灼熱の炎でその胸部を溶かす。
すると、胸部に赤い石が見えた。
これを魔術が貫いていく。
轟音を立てて、アイアンゴーレムが崩れ落ちた。
どうやら、胸にあった赤い石はアイアンゴーレムのコアであったらしい。
ゴーレムはバラバラの鉄屑になってしまった。
「一発で決めたな。やるぅ」
「そうでなければ、手の内を晒すことになるからね。さて、次はあの戦士のようだね」
マッチョが壇上に上がる。
こいつ、アイアンゴーレムを前にしていると言うのに、無手だ。
つまり、そういう戦い方をする男だということだ。
名は、アダム。
冗談かと思うほど盛り上がった逆三角形の肉体は、ゴーレムと比べれば小柄なものの、迫力では負けていない。
「まさか、あいつ力任せでゴーレムを?」
「恐らくそうだろうね。見た目のインパクトも凄いだろう?」
俺とノリンは、最後の一枚の焼き菓子をバスケットの中で奪い合った。
結果、焼き菓子は真っ二つ。
引き分けである。
「やるね」
「君もな」
お互い、無駄な火花を散らしあっていると、お代わりの焼き菓子が追加された。
早速、俺もノリンも手をのばして食べ始める。
「ノリン、どうしてそんな貧相な男と仲良くしているの……!?」
「いや、ゼノビア王女。彼はこう見えてなかなかの使い手だ。何しろ、僕と焼き菓子を取り合っても取り負けないのだからね。神速で動いているつもりだが、その先を読まれて手を封じられているようだ」
「ほう、それがお前さんのスキルか……。俺のスキルは大体それで当たり」
「いやあ、嫌なスキルの使い手だね君は」
「どこがだ。見た目超地味で、評価されづらいんだぞ」
サクサクと焼き菓子を食べていたら、壇上の試練はもう決着がついていた。
アダムはそのとんでもない腕力で、アイアンゴーレムをねじ伏せる。
そして、力づくで鉄の塊をグニャグニャと捻じ曲げると、あっという間に大きな鉄のボールにしてしまった。
こいつはとんでもないアピールだ。
「いやあ、怖いなあ」
「君、全くそんなこと思ってないだろ? さあ、次は僕の番だ」
ノリンが立ち上がる。
彼は、輝く槍を手にすると、壇上に登った。
対するアイアンゴーレムは三体目。
「さて、リード君が焼菓子を全て食べてしまわないうちに決着をつけるとしよう。“銀の戦盤”」
ノリンが口にしたのは、彼のスキルの名前か、それとも武器の名前か。
輝く槍は一人でに宙へと浮かぶと、その穂先から銀色の液体を放ち始めた。
これが空中で形を成し、槍を巨大な鏃の形へと変える。
その上に、跳躍したノリンが着地する。
「終わらせよう。“ダッシュ”!」
ノリンの声が聞こえたと思った瞬間である。
彼の姿は、既に壇上に無い。
いや、アイアンゴーレムの背後に、背を向けて浮かんでいる。
一拍遅れて、アイアンゴーレムが粉々に砕け散った。
なんだあれ。
化け物じゃないか。
うちの二人の王女様は、俺をあんな化け物どもと競い合わせようというのか?
冗談きついなあ。
「やあ、焼き菓子は減ってないよう……あっー! 全て食べつくされている!!」
「もふぉふぉふぉふぉ」
俺は口いっぱいに焼き菓子を詰め込み、もふもふと笑った。
さて、面倒くさいが、俺の番だ。
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