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朝チュンから城ピョン
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「あら、リードさん今日は早起きです?」
俺がそそくさと身支度を整えていると、ようやく目覚めたジェニファーが寝ぼけ眼をこすった。
昨夜はお楽しみだったのである。
「ああ。なんか、断れそうにない雰囲気なんだよね。俺は有能すぎたのかもしれん」
「またまたー!」
けらけらと笑うジェニファー。
すっかり目が覚めたらしい。
即座に否定とは、やりおる……!
「昨夜話してたお誘いっていうやつなんですねぇ? ツイン・プリンセス……。確かに、記録上は突然現れたんですよねぇ。しかも、ほとんどギルドに来ないし、Eランクなのに資金調達の依頼を受けに来ないし……」
「お金はあるだろうからな。ほら、起きたなら何か着ないと風邪を引くぞ?」
「オーガは体温が高いから平気ですぅー」
うーん、ジェニファーの可愛い声が耳に心地よい。
俺も出来ることなら、今日は出かけたくないなー。
だが。
「リードさーん」「リードさーん」
聞き慣れてきた二人の声が、宿の外から聞こえるではないか。
「約束の日だよリードさーん!」
「あたしたちと一緒にいくですよリードさーん!」
これを聞いて、ジェニファーはむふふと笑った。
「若い子たちですねー? ツイン・プリンセスの二人。やっぱり、リードさん土下座してお願いしちゃうですぅ?」
「そんな事したら物理的に首が飛ぶわ。じゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃぁい」
シーツをまとって、にこやかに手を振るジェニファーを背に、俺は下の階で待つ二人に合流したのだった。
降りてすぐ、うさ耳のリュミが鼻をくんくんさせた。
そして、ハッとした顔になり、隣のカオルにボソボソと耳打ちする。
カオルもハッとした顔になり、二人でもってボソボソと話し始める。
「リードさん」
「前日にハッスルするのはどうかと思うですよ!」
「あっ、すみません」
俺は謝った。
女子二人の目が怖い。
ゾクゾクする。
「しかし、これは俺のプライベートなので、自由にしてもいいのでは……?」
「そう言えば……。リードさんは従士じゃなかったもんね」
「仲間だったのです! うーん、距離感が難しいです」
俺たち三人、同じテーブルについて朝食を摂ることにする。
周囲の冒険者たちは、見慣れぬ二人の少女に興味津々だ。
粉をかけてこようとする男までいる。
おいやめろ、不敬罪で物理的に首が飛ぶぞ。
俺はその男たちの身を救うため、『起こり』スキルを活用した。
配膳されている野菜スープから、熱くなっている野菜くずを、的確に飛ばして彼らの目に叩き込むのだ。
「うおおおおお!」
「目が! 目がぁ!」
「な、何をするリードーっ!!」
「悪く思うな。これも全て、お前たちのためを思ってのことなのだ」
俺はカオルとリュミに手出ししようとする男たち全員の目に野菜くずを叩き込むと、すっかり具が無くなったスープに、硬いパンを付けて食うのだった。
「リードさん、いい仕事するねえ。……でも、ほんとにひどいスープ」
「アク取りができてないですね……。雑味が強いし、このパンは食べ物です?」
二人とも食にうるさい。
よほどいいものを食っているのだろうなあ。
「今日はリードさんと朝食をと思ったけれど、これはちょっと食べられないな。行こ、リードさん。ちゃんとした朝食っていうものをご馳走するよ」
「リュミたちが、ちゃんとした朝食というものを教えてあげるのです」
「お、お手柔らかに」
俺は二人に、宿の外へと連れ出されるのだった。
「おい、リード!!」
出ていく時に、声を掛けられた。
この声は、ヴィクターだ。
「おはよう。そしてさようなら」
「何挨拶してやがる! お前、今日はダンジョンで、背中に気をつけろよ……!」
「背中に? おう、忠告ありがとうよ」
俺は適当に返事をした。
どうせ今日はダンジョンに行かないのだ。
「感じ悪ーい」
「不敬ですよねー」
彼ら、マイティ・ホークに対する、カオルとリュミの印象も最悪だ。
特に、カオルはあのパーティの女魔術師、チェリーに頬を引っ叩かれている。
そのため、二人は彼女にも、かなりの悪印象を持っているようだ。
俺の前で、二人でさんざん、マイティ・ホークの悪口を言う。
それを聞きながら、いつものダンジョンの入り口に向かうわけだ。
ここからでないと、二人のワープストーンは機能しない。
「じゃ、行きます!」
リュミがワープストーンを取り出した。
相変わらず、ひと目で上質であることが分かる、キラキラしたワープストーンだ。
「はい、リードさん。私の手に掴まって」
「ああ、分かった」
「あっ、なんか手のひらに汗かいてる……」
カオルがちょっと眉根を寄せた。
仕方ないだろう。これからの展開を考えると、手汗の少しくらいは出るというものだ。
ああ、心臓がバクバクして来た。
「じゃあ、ワープ!」
リュミの掛け声と同時に、俺の視界は暗転した。
ほんの一瞬の暗闇から、パッと視界が晴れる。
そこは、磨き上げられた石畳の上だった。
すぐ後ろに、大きな絨毯が敷かれ、巨大な鷲が描かれている。
一抱えもあるような石の柱が何本も立ち並び、合間にある窓からは、遠くの光景がはっきりと見える。
窓からの視界を遮るものがないのだ。
「ようこそ、リードさん!」
「あたしたちの……わたくしたちのお城へ!」
カオルが、リュミが変装を解く。
カオルの褐色だった肌が白くなり、髪は金色に染まり、背中へ伸びる。
リュミのウサギ耳が外れ、体毛がなくなり、やっぱり白い肌で金髪の娘になる。
「わたくしはリュミナリア。アイセンフォード王国の王女です」
「わたしは、カオルラーナ。アイセンフォード王国の第二王女です」
二人は得意げな様子で、俺に名乗ったのだった。
うん、知ってた。
そして二人は、俺の反応を待つ。
これは……リアクションを期待されている……!?
俺は大きく息を吸い込むと、覚悟を決めた。
「う、うわあ、びっくりした! ま、まさか二人が王女様だったなんて!?」
「さすがリードさん……!」
「期待通りのリアクション、ありがとうございます! そんなリードさんにお願いしたいことがあるのです」
カオルラーナ王女は、再び俺の手を取った。
逆側の手を、リュミナリア王女が取る。
「お願い……と申しますと……?」
面倒な事になりそうな予感がする。
「リードさんの実力を見込んで……代理決闘士になっていただきたいのです!」
俺がそそくさと身支度を整えていると、ようやく目覚めたジェニファーが寝ぼけ眼をこすった。
昨夜はお楽しみだったのである。
「ああ。なんか、断れそうにない雰囲気なんだよね。俺は有能すぎたのかもしれん」
「またまたー!」
けらけらと笑うジェニファー。
すっかり目が覚めたらしい。
即座に否定とは、やりおる……!
「昨夜話してたお誘いっていうやつなんですねぇ? ツイン・プリンセス……。確かに、記録上は突然現れたんですよねぇ。しかも、ほとんどギルドに来ないし、Eランクなのに資金調達の依頼を受けに来ないし……」
「お金はあるだろうからな。ほら、起きたなら何か着ないと風邪を引くぞ?」
「オーガは体温が高いから平気ですぅー」
うーん、ジェニファーの可愛い声が耳に心地よい。
俺も出来ることなら、今日は出かけたくないなー。
だが。
「リードさーん」「リードさーん」
聞き慣れてきた二人の声が、宿の外から聞こえるではないか。
「約束の日だよリードさーん!」
「あたしたちと一緒にいくですよリードさーん!」
これを聞いて、ジェニファーはむふふと笑った。
「若い子たちですねー? ツイン・プリンセスの二人。やっぱり、リードさん土下座してお願いしちゃうですぅ?」
「そんな事したら物理的に首が飛ぶわ。じゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃぁい」
シーツをまとって、にこやかに手を振るジェニファーを背に、俺は下の階で待つ二人に合流したのだった。
降りてすぐ、うさ耳のリュミが鼻をくんくんさせた。
そして、ハッとした顔になり、隣のカオルにボソボソと耳打ちする。
カオルもハッとした顔になり、二人でもってボソボソと話し始める。
「リードさん」
「前日にハッスルするのはどうかと思うですよ!」
「あっ、すみません」
俺は謝った。
女子二人の目が怖い。
ゾクゾクする。
「しかし、これは俺のプライベートなので、自由にしてもいいのでは……?」
「そう言えば……。リードさんは従士じゃなかったもんね」
「仲間だったのです! うーん、距離感が難しいです」
俺たち三人、同じテーブルについて朝食を摂ることにする。
周囲の冒険者たちは、見慣れぬ二人の少女に興味津々だ。
粉をかけてこようとする男までいる。
おいやめろ、不敬罪で物理的に首が飛ぶぞ。
俺はその男たちの身を救うため、『起こり』スキルを活用した。
配膳されている野菜スープから、熱くなっている野菜くずを、的確に飛ばして彼らの目に叩き込むのだ。
「うおおおおお!」
「目が! 目がぁ!」
「な、何をするリードーっ!!」
「悪く思うな。これも全て、お前たちのためを思ってのことなのだ」
俺はカオルとリュミに手出ししようとする男たち全員の目に野菜くずを叩き込むと、すっかり具が無くなったスープに、硬いパンを付けて食うのだった。
「リードさん、いい仕事するねえ。……でも、ほんとにひどいスープ」
「アク取りができてないですね……。雑味が強いし、このパンは食べ物です?」
二人とも食にうるさい。
よほどいいものを食っているのだろうなあ。
「今日はリードさんと朝食をと思ったけれど、これはちょっと食べられないな。行こ、リードさん。ちゃんとした朝食っていうものをご馳走するよ」
「リュミたちが、ちゃんとした朝食というものを教えてあげるのです」
「お、お手柔らかに」
俺は二人に、宿の外へと連れ出されるのだった。
「おい、リード!!」
出ていく時に、声を掛けられた。
この声は、ヴィクターだ。
「おはよう。そしてさようなら」
「何挨拶してやがる! お前、今日はダンジョンで、背中に気をつけろよ……!」
「背中に? おう、忠告ありがとうよ」
俺は適当に返事をした。
どうせ今日はダンジョンに行かないのだ。
「感じ悪ーい」
「不敬ですよねー」
彼ら、マイティ・ホークに対する、カオルとリュミの印象も最悪だ。
特に、カオルはあのパーティの女魔術師、チェリーに頬を引っ叩かれている。
そのため、二人は彼女にも、かなりの悪印象を持っているようだ。
俺の前で、二人でさんざん、マイティ・ホークの悪口を言う。
それを聞きながら、いつものダンジョンの入り口に向かうわけだ。
ここからでないと、二人のワープストーンは機能しない。
「じゃ、行きます!」
リュミがワープストーンを取り出した。
相変わらず、ひと目で上質であることが分かる、キラキラしたワープストーンだ。
「はい、リードさん。私の手に掴まって」
「ああ、分かった」
「あっ、なんか手のひらに汗かいてる……」
カオルがちょっと眉根を寄せた。
仕方ないだろう。これからの展開を考えると、手汗の少しくらいは出るというものだ。
ああ、心臓がバクバクして来た。
「じゃあ、ワープ!」
リュミの掛け声と同時に、俺の視界は暗転した。
ほんの一瞬の暗闇から、パッと視界が晴れる。
そこは、磨き上げられた石畳の上だった。
すぐ後ろに、大きな絨毯が敷かれ、巨大な鷲が描かれている。
一抱えもあるような石の柱が何本も立ち並び、合間にある窓からは、遠くの光景がはっきりと見える。
窓からの視界を遮るものがないのだ。
「ようこそ、リードさん!」
「あたしたちの……わたくしたちのお城へ!」
カオルが、リュミが変装を解く。
カオルの褐色だった肌が白くなり、髪は金色に染まり、背中へ伸びる。
リュミのウサギ耳が外れ、体毛がなくなり、やっぱり白い肌で金髪の娘になる。
「わたくしはリュミナリア。アイセンフォード王国の王女です」
「わたしは、カオルラーナ。アイセンフォード王国の第二王女です」
二人は得意げな様子で、俺に名乗ったのだった。
うん、知ってた。
そして二人は、俺の反応を待つ。
これは……リアクションを期待されている……!?
俺は大きく息を吸い込むと、覚悟を決めた。
「う、うわあ、びっくりした! ま、まさか二人が王女様だったなんて!?」
「さすがリードさん……!」
「期待通りのリアクション、ありがとうございます! そんなリードさんにお願いしたいことがあるのです」
カオルラーナ王女は、再び俺の手を取った。
逆側の手を、リュミナリア王女が取る。
「お願い……と申しますと……?」
面倒な事になりそうな予感がする。
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