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魔法少女の新婚旅行編
第124話 沖縄から石垣島へ
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せっかくファーストクラスに乗ったのだから、値段分少しでも取り返すぞ! という気持ちで機内食を食べたのだった。
美味い。
レンチンだろうが、かなりレベルが高いぞ。
俺は中華、マシロは洋食を選び……。
「先輩……やばいッス。一瞬で消えたっす」
「早食いやめろ。太るぞ」
俺はあえてゆっくり食べた。
食べながらワインなどを頼みつつ……。
「先輩、中華にワインは食べ合わせがよくないッスねえー。あたしはおつまみもらいながら飲むッス」
「おい機内でマシロが飲むな。あーっ」
飲んでしまった。
そしてすぐに真っ赤になり、ぐうぐうと寝始めてしまったのだった。
せっかくのファーストクラスなのに爆睡してしまうとは……。
もったいない。
俺は映画などを見つつ、堪能するとしよう。
窓から外を眺めたりなどもする。
うおーっ、海!
この間、海の魔女と戦い、海は恐ろしいなあなどと思ったりもしたのだが。
これはこれで大変綺麗でよろしい。
陽光を浴び、キラキラ輝く。
「ううーん、もう食べられないッス……」
「マンガみたいな寝言を言うやつだな」
情緒が一瞬でふっ飛ばされてしまった。
さて、大阪~沖縄間のフライトは、およそ二時間。
あっという間である。
マリンナのバブルシップではあと二日掛かるところが二時間!
「空の勝利か」
飛行機の倉庫で悔しがっているマリンナの声が聞こえるようだ。
なんだかんだで、文明の利器が強い。
特に、安全に空を航行しやすくなった今、飛行機の利便性が出てきているなあ。
ファーストクラスの座席は大変お高かったが、エコノミーに人を乗せられるようになったことで、随分値下がりしたらしい。
以前は、ファーストクラスとビジネスクラスしか存在せず、エコノミーのところにはひたすら護符を貼りまくってダンジョン化を防いでいたらしいから。
おっと、海上に雲が見えてきた。
海を覆い隠してしまう。
これは沖縄、もしかして雨か……?
そう思ったが、飛行機がいよいよ着陸するぞと高度を下げていく段階で、雲がパーっと割れていくのである。
「青空が拝めそうだ……。マシロ、マシロ」
壁を超えて、マシロを揺さぶる。
「うーん」
唸り声の後、マシロがもぞもぞと動き出した。
爆睡していたなあ。
ファーストクラスがもったいない……!
だが、寝心地は良かったようだ。
降り立ったのは沖縄。
第一印象は、暖かい!
本州では冬だったというのに、こちらは春のような気温だ。
この辺りの季節はとても過ごしやすいらしいな。
「ううー、なんか頭がガンガンするッス」
「ワインなんか飲むからだぞ。次のフライトまで時間があるから、水を飲んで休んでなさい」
「はあい」
観光が復活し始めている沖縄では、那覇空港がちょっとしたお祭りみたいな状態だった。
「めんそーれって書いてあるじゃん。沖縄ーって感じだなあ」
「ううー」
「せっかくの新婚旅行で二日酔いになる新婦がいるかあ。マシロ、旅行中は禁酒な」
「い、致し方ないッス」
魔導書たちと荷物が入ったカバンを回収後、空港内の喫茶店で一服する俺たちなのだった。
『いやあ、人間の作った飛行機というものは凄いですねえ。あれだけの人数を乗せてこの速度で飛べるのはなかなかです。魔法には限界がありますからねえ』
「フロータがやたらと謙虚じゃないか」
『私、他人を乗せて飛ぶことに価値を感じてないですからね! だから幾らでも褒められるのです』
「いい性格をしている……!」
他の魔導書は、魔女たちに回収された際、飛行機に一度乗っている。
イグナイトなどは来日する際にも乗っているので、二度目なのだ。
『ん俺の時はぁ、当たり前みたいな顔してぇ座席に持ち込んでいたなぁ。焼き加減が足りない料理をぉ、ちょっとだけ火を出して焼いたりしてたぞぉ』
「炎の魔女フレイヤにそんなお茶目な一面が」
人間、多面的な生き物だなあ。
おっと、水を飲み、甘いドリンクを飲んだマシロが回復してきた。
その後トイレに行かせたら、すっきりした顔で戻ってきたのだった。
上から出したわけではなく、アルコールを水分と混ぜて下から出したの?
さすが、回復が早い。
ここからは石垣島行きの飛行機に乗り込む。
ちょっとちっちゃい。
だが、きら星はづきが風の大魔将を倒してからは一ヶ月くらいしか経過していないことを考えると……。
よくぞこの飛行機を用意してくれたと言えよう。
ありがたい。
飛行機が舞い上がり、またしばらく機上の人となる。
石垣島への道のりは結構遠いのね。
なんと一時間も掛かる。
遠く離れているのだなあ。
「よし、ここはちょっと石垣島でもスパイスとして活動をしようかな……」
「ええーっ、先輩、せっかくの新婚旅行なのに」
「マシロ。俺たちは配信者でもあるじゃあないか」
「あたしは休止中ではありますけど」
「一緒に南の島で配信してみたくないか? 冬なんで海のアクティビティはできないけど」
「あ、いや先輩、ウェットスーツでいけるみたいッス」
「ほんとー!?」
「今のスパイスちゃんみたいだったッス! そうッスねえ。じゃあ……やってみるッス?」
「やってみようじゃないか」
そういうことになった。
石垣島にスパイス上陸!
という感じのことをツブヤキックスでツブヤキしておく。
そうしたらすぐに反応があった。
これは……石垣島密着系の現地配信者じゃないか。
「あ、ぱいかじゆくいちゃん! はづきっちの配信で全国的に発見された、マリンスポーツ系の配信者ッスよ。カワイイんスよねー」
「マシロ詳しいなー」
「休止してから何気に暇だったんで色々見てたッス」
「暇だったんじゃないか」
「実は……」
一度配信をすると戻れなくなってしまう。
分かる分かる。
本来ならツブヤキックスで現状の行動を知らせるのはよろしくない。
リスナーがダンジョンに突撃してしまうこともあるからね。
昔のスパイスは迂闊だったよ。
だが、石垣島ともなればリスナーは現地の人しか来れないし、何よりも今回は新婚旅行。
ダンジョンアタックなどする予定がないのだ。
突然発生しない限りは。
「よーし、それじゃあ現地の配信者、ゆくいちゃんに案内されながら、石垣島のアクティビティを満喫しまくろう。スパイスとシロコの姿で」
「そこだけが気になるポイントなんスよねえ~!!」
「復活しちゃえばいいじゃん」
「いいんスかねえ……」
いいんじゃないか……?
スパイスちゃんねるがカップルチャンネルにならないならば、よし。
美味い。
レンチンだろうが、かなりレベルが高いぞ。
俺は中華、マシロは洋食を選び……。
「先輩……やばいッス。一瞬で消えたっす」
「早食いやめろ。太るぞ」
俺はあえてゆっくり食べた。
食べながらワインなどを頼みつつ……。
「先輩、中華にワインは食べ合わせがよくないッスねえー。あたしはおつまみもらいながら飲むッス」
「おい機内でマシロが飲むな。あーっ」
飲んでしまった。
そしてすぐに真っ赤になり、ぐうぐうと寝始めてしまったのだった。
せっかくのファーストクラスなのに爆睡してしまうとは……。
もったいない。
俺は映画などを見つつ、堪能するとしよう。
窓から外を眺めたりなどもする。
うおーっ、海!
この間、海の魔女と戦い、海は恐ろしいなあなどと思ったりもしたのだが。
これはこれで大変綺麗でよろしい。
陽光を浴び、キラキラ輝く。
「ううーん、もう食べられないッス……」
「マンガみたいな寝言を言うやつだな」
情緒が一瞬でふっ飛ばされてしまった。
さて、大阪~沖縄間のフライトは、およそ二時間。
あっという間である。
マリンナのバブルシップではあと二日掛かるところが二時間!
「空の勝利か」
飛行機の倉庫で悔しがっているマリンナの声が聞こえるようだ。
なんだかんだで、文明の利器が強い。
特に、安全に空を航行しやすくなった今、飛行機の利便性が出てきているなあ。
ファーストクラスの座席は大変お高かったが、エコノミーに人を乗せられるようになったことで、随分値下がりしたらしい。
以前は、ファーストクラスとビジネスクラスしか存在せず、エコノミーのところにはひたすら護符を貼りまくってダンジョン化を防いでいたらしいから。
おっと、海上に雲が見えてきた。
海を覆い隠してしまう。
これは沖縄、もしかして雨か……?
そう思ったが、飛行機がいよいよ着陸するぞと高度を下げていく段階で、雲がパーっと割れていくのである。
「青空が拝めそうだ……。マシロ、マシロ」
壁を超えて、マシロを揺さぶる。
「うーん」
唸り声の後、マシロがもぞもぞと動き出した。
爆睡していたなあ。
ファーストクラスがもったいない……!
だが、寝心地は良かったようだ。
降り立ったのは沖縄。
第一印象は、暖かい!
本州では冬だったというのに、こちらは春のような気温だ。
この辺りの季節はとても過ごしやすいらしいな。
「ううー、なんか頭がガンガンするッス」
「ワインなんか飲むからだぞ。次のフライトまで時間があるから、水を飲んで休んでなさい」
「はあい」
観光が復活し始めている沖縄では、那覇空港がちょっとしたお祭りみたいな状態だった。
「めんそーれって書いてあるじゃん。沖縄ーって感じだなあ」
「ううー」
「せっかくの新婚旅行で二日酔いになる新婦がいるかあ。マシロ、旅行中は禁酒な」
「い、致し方ないッス」
魔導書たちと荷物が入ったカバンを回収後、空港内の喫茶店で一服する俺たちなのだった。
『いやあ、人間の作った飛行機というものは凄いですねえ。あれだけの人数を乗せてこの速度で飛べるのはなかなかです。魔法には限界がありますからねえ』
「フロータがやたらと謙虚じゃないか」
『私、他人を乗せて飛ぶことに価値を感じてないですからね! だから幾らでも褒められるのです』
「いい性格をしている……!」
他の魔導書は、魔女たちに回収された際、飛行機に一度乗っている。
イグナイトなどは来日する際にも乗っているので、二度目なのだ。
『ん俺の時はぁ、当たり前みたいな顔してぇ座席に持ち込んでいたなぁ。焼き加減が足りない料理をぉ、ちょっとだけ火を出して焼いたりしてたぞぉ』
「炎の魔女フレイヤにそんなお茶目な一面が」
人間、多面的な生き物だなあ。
おっと、水を飲み、甘いドリンクを飲んだマシロが回復してきた。
その後トイレに行かせたら、すっきりした顔で戻ってきたのだった。
上から出したわけではなく、アルコールを水分と混ぜて下から出したの?
さすが、回復が早い。
ここからは石垣島行きの飛行機に乗り込む。
ちょっとちっちゃい。
だが、きら星はづきが風の大魔将を倒してからは一ヶ月くらいしか経過していないことを考えると……。
よくぞこの飛行機を用意してくれたと言えよう。
ありがたい。
飛行機が舞い上がり、またしばらく機上の人となる。
石垣島への道のりは結構遠いのね。
なんと一時間も掛かる。
遠く離れているのだなあ。
「よし、ここはちょっと石垣島でもスパイスとして活動をしようかな……」
「ええーっ、先輩、せっかくの新婚旅行なのに」
「マシロ。俺たちは配信者でもあるじゃあないか」
「あたしは休止中ではありますけど」
「一緒に南の島で配信してみたくないか? 冬なんで海のアクティビティはできないけど」
「あ、いや先輩、ウェットスーツでいけるみたいッス」
「ほんとー!?」
「今のスパイスちゃんみたいだったッス! そうッスねえ。じゃあ……やってみるッス?」
「やってみようじゃないか」
そういうことになった。
石垣島にスパイス上陸!
という感じのことをツブヤキックスでツブヤキしておく。
そうしたらすぐに反応があった。
これは……石垣島密着系の現地配信者じゃないか。
「あ、ぱいかじゆくいちゃん! はづきっちの配信で全国的に発見された、マリンスポーツ系の配信者ッスよ。カワイイんスよねー」
「マシロ詳しいなー」
「休止してから何気に暇だったんで色々見てたッス」
「暇だったんじゃないか」
「実は……」
一度配信をすると戻れなくなってしまう。
分かる分かる。
本来ならツブヤキックスで現状の行動を知らせるのはよろしくない。
リスナーがダンジョンに突撃してしまうこともあるからね。
昔のスパイスは迂闊だったよ。
だが、石垣島ともなればリスナーは現地の人しか来れないし、何よりも今回は新婚旅行。
ダンジョンアタックなどする予定がないのだ。
突然発生しない限りは。
「よーし、それじゃあ現地の配信者、ゆくいちゃんに案内されながら、石垣島のアクティビティを満喫しまくろう。スパイスとシロコの姿で」
「そこだけが気になるポイントなんスよねえ~!!」
「復活しちゃえばいいじゃん」
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