3 / 146
美少女爆誕編
第3話 魔女が家を出れば七人の敵がいる?
しおりを挟む
いきなり美少女になって、どうなることかと思ったが……。
よく考えれば大月に知り合いはいないし、例え知り合いが今の俺と会っても俺であるとは認識できないであろう。
このまま帰ってみることにした。
「元の姿に戻る手段ってあったりするのか? ……するの?」
可愛い声色で、元々の俺の口調が聞こえる。
違和感が凄い。
思わず、女の子っぽい喋り方で言い直してしまった。
ヌウーッ、新体験。
何だこの感覚。
こんなの知らない。
『あるのですが、戻ると魔法が使えなくなりますから、このフロータは音声で言葉を発する必要があります。ですが今の麗しいお姿なら、フロータは念話でおしゃべりができちゃうんですよー』
「なんてキャピキャピした魔導書なんだ! おばあちゃんともそのノリで会話を? してたの? そう……」
想像ができない。
そして俺は魔女の契約を引き継いでしまったそうで、これから色々知るべきことが多そうだ。
大月から自宅までの距離なら、たっぷりと念話で魔導書に話を聞けるだろう。
いきなりこんな運命に巻き込まれて、嫌ではないのか。
自問してみる。
正直冗談ではないと思う。
だが、鏡に写った俺は大層かわいかった。
肌が真っ白でしっとりすべすべ、もちもち。
目は大きくて、瞳の色は見つめていると飲み込まれそうなくらいの黒。
鼻はあまり高くなくて、可愛いアニメやゲームのキャラみたいな。
口も小さめ。
背丈はいつもの俺よりもずっと低い。
150センチ無いな。
ゴスロリ風エプロンドレスのミニがとても良く似合う、完全無欠の美少女が俺だった。
「うーん……カワイイ。あまりにもカワイイ」
変身した俺の姿が信じられないくらいカワイイだけで、全てを許す気になった。
それどころか、なんだかむくむくとやる気が湧いてくるじゃあないか。
おお、一歩家から外に出ると、世界が輝いて感じる!
空も木々も、ずっと高い!
世界が広い!
まあ俺が小さくなってしまったからだと思うが。
ただ、自己肯定感がとんでもなく上がったことだけは確かだ。
バス停までやってきて、バスを待つ。
おっ!
並んでいる現地の人々が、みんな俺に注目しているのではないか?
ははは、可愛かろう可愛かろう。
時々スマホで自分の顔を写して確認する。
うーん、カワイイ。
自己肯定感の低い男が、VRチャットなどで美少女のアバターを纏った瞬間に自己肯定感が上がり、仕草まで女らしくなるという話がある。
俺は正直、これは眉唾だと思っていた。
馬鹿らしい、男として生まれ、染み付いた動きや思考や喋り方が変わるか?
変わるのである。
実感してしまった。
バスに乗り込み、座席に腰掛ける。
おお、周りの人にチラチラ見られている!
男であったときはチラチラ見られると、不審者と思われているのではないかと不安だった。
だが今は違う!
確実に、俺がカワイイから見られているのである。
そうに違いない。
ただこうしてこの場にいるだけで自己肯定感が上がってきますよ。
ふふ、俺、何かやっちゃいましたかね……。
いや、ただカワイイだけかな。
『主様ごきげんですねー! 歴代の主様で、男性だった方は何人かおられるんですけど、魔女になってここまでテンションが高い方は初めてですー』
「うわあ! 急に話しかけるなよ……。いや、それは時代によるものじゃないかなあ」
一瞬大きな声をあげかけた。慌ててボリュームを落とす。
「色々生きづらかったりね、張り合いが得られなかったりする時代だから」
『大変なのですねえ。でもこれからは安心ですよ! 正しき魔女の後継者が現れたことは、他の黒い魔女や堕ちたる魔女たちに伝わったことでしょう! 封印されていた私、フロータを奪うため、あのアバズレどもが次々にやってきますから、ドキドキ・ワクワクのエキサイティングな日々ですね!』
「うっわー、ろくでもない事言ったね? やっぱりフロータを引き継ぐととんでもない災厄までついてくるんじゃないか」
『そんなことはありません! 私と契約したことで、主様は見ての通りとってもカワイイ魔女に変身できました! 割と歴代でもトップですよ。カワイイ女の子になった人は唯一じゃないでしょうか』
「ホントに? どうして俺はこんなにカワイくなったんだろう? やはり才能……?」
『深層心理で可愛くなりたかったのでは?』
「ありうる……」
そんな話をしながら、大月駅に到着。
念話というのは便利で、フロータとずっとテレパシーのような会話をしつつ、しかし周囲には全く音を漏らしていない。
ハンズフリーフォンで、独り言みたいな喋り方をしながら電話している人物がいたりするが、あれは端から見ているとびっくりしたり、ちょっとなーと思ったりするものだ。
だが!
念話なら声も出ないから安心!
人類は皆、念話をできるようになるべき。
八王子行きの特急に乗り込む。
まだ日の高い時間だから、観光客は帰らない。
ゆったりと窓際の席に腰掛けることが出来た。
『それじゃあ、ちょっとずつ魔法を練習して行きましょうか。ええと、まず私を開いていただいて』
「どれどれ……?」
カバンからフロータを取り出し、開いてみる。
『いやーん主様のえっち!』
「うるさいよ! 本を開かないと何も出来ないでしょ! えーと……。いきなり真ん中のページが開いて、見たことない文字が書いてあるんだけど? これを読んで魔法を覚える的な?」
『古来のやり方はそうです。ですが、主様が一番理解しやすい形式にして表示することも可能です。結果は同じですが、分かりやすくなるでしょう?』
「出力は同じだけど、入りがやりやすくなるわけね。じゃあ……ゲームのステータス画面」
魔導書の上に、ステータス画面が浮かんだ。
とは言っても、今の俺のMPとかいうのと、魔法と書かれた空欄だけが浮かんでいる。
これがいわゆる使用できる魔法のスロットだろう。
「このスロットに、手持ちの魔法を入れていくのか。全部で三枠。少なくない?」
『主様は初心者魔女ですから。経験を積むごとに魔法を書き込む空欄が追加されていきます。それと、断章を手に入れることで選択肢が増えますよ。現状はこれだけですね』
「メタモルフォーゼ、レビテーション、フロート……これだけ? これでどうやって戦うの?」
『知恵と工夫で……!!』
「魔導書なのに根性論!! だけど、手持ちの札でなんとかしていくしか無いよなあ……」
『断章は世界各地のダンジョンに散らばっています。七人のアバズレどもが魔導書を奪い合った結果、大部分が散り散りになってしまったのです。カスどもが』
「たまに口調怖くなるね。そうか……つまり、俺はダンジョンに潜らないといけないわけね。なら、せっかくだからダンジョンでの冒険をマネタイズしたいな……。やっぱ、ダンジョン配信しかないか!」
面白くなって参りました。
明日から会社だが、休憩時間を利用して今後の活動計画を立てていかねばな……。
よく考えれば大月に知り合いはいないし、例え知り合いが今の俺と会っても俺であるとは認識できないであろう。
このまま帰ってみることにした。
「元の姿に戻る手段ってあったりするのか? ……するの?」
可愛い声色で、元々の俺の口調が聞こえる。
違和感が凄い。
思わず、女の子っぽい喋り方で言い直してしまった。
ヌウーッ、新体験。
何だこの感覚。
こんなの知らない。
『あるのですが、戻ると魔法が使えなくなりますから、このフロータは音声で言葉を発する必要があります。ですが今の麗しいお姿なら、フロータは念話でおしゃべりができちゃうんですよー』
「なんてキャピキャピした魔導書なんだ! おばあちゃんともそのノリで会話を? してたの? そう……」
想像ができない。
そして俺は魔女の契約を引き継いでしまったそうで、これから色々知るべきことが多そうだ。
大月から自宅までの距離なら、たっぷりと念話で魔導書に話を聞けるだろう。
いきなりこんな運命に巻き込まれて、嫌ではないのか。
自問してみる。
正直冗談ではないと思う。
だが、鏡に写った俺は大層かわいかった。
肌が真っ白でしっとりすべすべ、もちもち。
目は大きくて、瞳の色は見つめていると飲み込まれそうなくらいの黒。
鼻はあまり高くなくて、可愛いアニメやゲームのキャラみたいな。
口も小さめ。
背丈はいつもの俺よりもずっと低い。
150センチ無いな。
ゴスロリ風エプロンドレスのミニがとても良く似合う、完全無欠の美少女が俺だった。
「うーん……カワイイ。あまりにもカワイイ」
変身した俺の姿が信じられないくらいカワイイだけで、全てを許す気になった。
それどころか、なんだかむくむくとやる気が湧いてくるじゃあないか。
おお、一歩家から外に出ると、世界が輝いて感じる!
空も木々も、ずっと高い!
世界が広い!
まあ俺が小さくなってしまったからだと思うが。
ただ、自己肯定感がとんでもなく上がったことだけは確かだ。
バス停までやってきて、バスを待つ。
おっ!
並んでいる現地の人々が、みんな俺に注目しているのではないか?
ははは、可愛かろう可愛かろう。
時々スマホで自分の顔を写して確認する。
うーん、カワイイ。
自己肯定感の低い男が、VRチャットなどで美少女のアバターを纏った瞬間に自己肯定感が上がり、仕草まで女らしくなるという話がある。
俺は正直、これは眉唾だと思っていた。
馬鹿らしい、男として生まれ、染み付いた動きや思考や喋り方が変わるか?
変わるのである。
実感してしまった。
バスに乗り込み、座席に腰掛ける。
おお、周りの人にチラチラ見られている!
男であったときはチラチラ見られると、不審者と思われているのではないかと不安だった。
だが今は違う!
確実に、俺がカワイイから見られているのである。
そうに違いない。
ただこうしてこの場にいるだけで自己肯定感が上がってきますよ。
ふふ、俺、何かやっちゃいましたかね……。
いや、ただカワイイだけかな。
『主様ごきげんですねー! 歴代の主様で、男性だった方は何人かおられるんですけど、魔女になってここまでテンションが高い方は初めてですー』
「うわあ! 急に話しかけるなよ……。いや、それは時代によるものじゃないかなあ」
一瞬大きな声をあげかけた。慌ててボリュームを落とす。
「色々生きづらかったりね、張り合いが得られなかったりする時代だから」
『大変なのですねえ。でもこれからは安心ですよ! 正しき魔女の後継者が現れたことは、他の黒い魔女や堕ちたる魔女たちに伝わったことでしょう! 封印されていた私、フロータを奪うため、あのアバズレどもが次々にやってきますから、ドキドキ・ワクワクのエキサイティングな日々ですね!』
「うっわー、ろくでもない事言ったね? やっぱりフロータを引き継ぐととんでもない災厄までついてくるんじゃないか」
『そんなことはありません! 私と契約したことで、主様は見ての通りとってもカワイイ魔女に変身できました! 割と歴代でもトップですよ。カワイイ女の子になった人は唯一じゃないでしょうか』
「ホントに? どうして俺はこんなにカワイくなったんだろう? やはり才能……?」
『深層心理で可愛くなりたかったのでは?』
「ありうる……」
そんな話をしながら、大月駅に到着。
念話というのは便利で、フロータとずっとテレパシーのような会話をしつつ、しかし周囲には全く音を漏らしていない。
ハンズフリーフォンで、独り言みたいな喋り方をしながら電話している人物がいたりするが、あれは端から見ているとびっくりしたり、ちょっとなーと思ったりするものだ。
だが!
念話なら声も出ないから安心!
人類は皆、念話をできるようになるべき。
八王子行きの特急に乗り込む。
まだ日の高い時間だから、観光客は帰らない。
ゆったりと窓際の席に腰掛けることが出来た。
『それじゃあ、ちょっとずつ魔法を練習して行きましょうか。ええと、まず私を開いていただいて』
「どれどれ……?」
カバンからフロータを取り出し、開いてみる。
『いやーん主様のえっち!』
「うるさいよ! 本を開かないと何も出来ないでしょ! えーと……。いきなり真ん中のページが開いて、見たことない文字が書いてあるんだけど? これを読んで魔法を覚える的な?」
『古来のやり方はそうです。ですが、主様が一番理解しやすい形式にして表示することも可能です。結果は同じですが、分かりやすくなるでしょう?』
「出力は同じだけど、入りがやりやすくなるわけね。じゃあ……ゲームのステータス画面」
魔導書の上に、ステータス画面が浮かんだ。
とは言っても、今の俺のMPとかいうのと、魔法と書かれた空欄だけが浮かんでいる。
これがいわゆる使用できる魔法のスロットだろう。
「このスロットに、手持ちの魔法を入れていくのか。全部で三枠。少なくない?」
『主様は初心者魔女ですから。経験を積むごとに魔法を書き込む空欄が追加されていきます。それと、断章を手に入れることで選択肢が増えますよ。現状はこれだけですね』
「メタモルフォーゼ、レビテーション、フロート……これだけ? これでどうやって戦うの?」
『知恵と工夫で……!!』
「魔導書なのに根性論!! だけど、手持ちの札でなんとかしていくしか無いよなあ……」
『断章は世界各地のダンジョンに散らばっています。七人のアバズレどもが魔導書を奪い合った結果、大部分が散り散りになってしまったのです。カスどもが』
「たまに口調怖くなるね。そうか……つまり、俺はダンジョンに潜らないといけないわけね。なら、せっかくだからダンジョンでの冒険をマネタイズしたいな……。やっぱ、ダンジョン配信しかないか!」
面白くなって参りました。
明日から会社だが、休憩時間を利用して今後の活動計画を立てていかねばな……。
53
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

外れスキル「両替」が使えないとスラムに追い出された俺が、異世界召喚少女とボーイミーツガールして世界を広げながら強くなる話
あけちともあき
ファンタジー
「あたしの能力は運命の女。関わった者に世界を変えられる運命と宿命を授けるの」
能力者養成孤児院から、両替スキルはダメだと追い出され、スラム暮らしをする少年ウーサー。
冴えない彼の元に、異世界召喚された少女ミスティが現れる。
彼女は追っ手に追われており、彼女を助けたウーサーはミスティと行動をともにすることになる。
ミスティを巡って巻き起こる騒動、事件、戦争。
彼女は深く関わった人間に、世界の運命を変えるほどの力を与えると言われている能力者だったのだ。
それはそれとして、ウーサーとミスティの楽しい日常。
近づく心の距離と、スラムでは知れなかった世の中の姿と仕組み。
楽しい毎日の中、ミスティの助けを受けて成長を始めるウーサーの両替スキル。
やがて超絶強くなるが、今はミスティを守りながら、日々を楽しく過ごすことが最も大事なのだ。
いつか、運命も宿命もぶっ飛ばせるようになる。
そういう前向きな物語。

社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる