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盗賊王を討て
開戦、ホークウインド戦争
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白羽平原は、ホークウィンドの中央に広がる肥沃な広野である。
この北端に王都鷹の心臓があり、それに連なる町や村、農園が続いている。
いつもであれば、牧歌的な風景が見られるであろう広野は、しかし今は人どころか家畜の気配すら無い。
麦穂が揺れる。
放置された畑を小柄な影が幾つも走っていく。
ゴブリンだ。
「敵、人間、いない」
「注意する」
「進む」
「ギッ」
一人が走った。
麦の間から顔を出し、周囲を伺う。
ゴブリンは唇を尖らせ、高周波を発した。
展開しているゴブリン達全てに、現状の報告を行ったのだ。
そこへ、別の高周波が放たれた。
ゴブリンは慌てて麦穂の中に引っ込む。
一瞬前まで彼の頭があった場所を、巨大な刃が薙ぎ払った。
「ちっ!! ゴブリンどもの甲高い声がしたと思ったが! 連携して危険を伝えたか!!」
ずんぐりした男が降り立った。
黒いフードに、サーコートを纏っている。
ホークウインドが抱える最強戦力、暗殺騎士の一人である。
人の可聴領域を超えたゴブリンの高周波を正確に聞き取り、魔族に気配を悟らせることなく動く。
単純に、今回彼の攻撃が避けられたのは、暗殺騎士の姿を視認されたからである。
無数のゴブリン達が、麦穂の間から目を覗かせていた。
彼らは暗殺騎士を確認すると、即座に決断した。
まるで、あらかじめ条件が定められていたかのように、一斉に退却を始めたのだ。
全速力での撤退である。
「おい……おいおい! なんだってんだ!」
暗殺騎士は、慌てて彼らを追う。
逃げるゴブリンに追いすがることなど、造作もない。
暗殺騎士の速度は、状況によっては全力の馬にも優る。
だが……いかんせん、数が多い。
全てのゴブリンがバラバラに、全速力で逃げ出すのだ。
「ちっ!! 面倒だが、一匹ずつ仕留めていくかぁ!」
舌打ちしながら、彼は巨大な刃を背負った。
走りながら、前方へと体を傾けていく。
転倒するような動きで、体ごと背負った剣を抜き撃つ。
暗殺騎士の体が空中を、捻りながら回り、周辺の麦穂を悉ことごとく刈り取った。
「ギィーッ!」
運の悪いゴブリンが一人巻き込まれ、切り裂かれて倒れた。
だが、ただ一人だけ。
「一匹だと!? おいおい……!」
ゴブリン達が、一斉に伏せている。
「なんだなんだ、こいつら……! 戦う気がねえってのか! 逃げ切れるとでも思ってるのかよ……!!」
もう一度、暗殺騎士は剣を背中に収めて跳躍した。
まるで弾力あるボールのように、ずんぐりした肉体が跳ねる。
と、そこへ投げつけられる物がある。
「!!」
慌て、暗殺騎士は剣を抜き放った。
飛来したのは槍。
これを真っ向から叩き落とす。
「暗殺騎士発見! そらそら、みんな行くよ! えーと、対暗殺騎士マニュアル三番!」
現れたのは、緑の肌をした大柄な女だ。
耳は尖り、唇から鋭い犬歯が見えていた。
ゴブリンロードであろう。
手には、金属片を埋め込んだ棍棒をぶら下げている。
彼女が率いているのは、複数人のホブゴブリンだ。
得物は、人間から奪ったのであろう鉄の槍。
しかも、しっかりと堂に入った構えを見せる。
暗殺騎士ロシュフォールを相手にしていた時よりも、さらに洗練された槍捌きである。
「おいおい……。マジか」
暗殺騎士は着地すると、身構えつつ辺りを伺う。
このゴブリンロードが現れた瞬間、逃げ出していた全てのゴブリンが、退却を止めたのだ。
無数の視線が、暗殺騎士に注がれる。
「誘い込まれたか……!!」
だが、たかがゴブリン、と暗殺騎士は笑った。
どれだけ来ようが、全てこの剣で切り倒してくれよう。
タイミングを図り、ゴブリン達の呼吸を読み……隙を見て、麦穂が作り出す影に溶け込もうとする。
だが、そこに投擲された石が当たった。
ダメージは無い。
しかし、暗殺騎士の集中を僅かに途切れさせる。
「ぬうっ!」
また石が投げつけられる。
当たりそうなもの、当たらないもの、様々だ。
だが、周囲に群がったゴブリン達が、暗殺騎士に向けて石を投げつけている。
ダメージがある程の勢いではない。しかし、無視するには当たったときの衝撃が大きい。
「こいつら……!」
そこへ、繰り出されるのはホブゴブリン達の槍だ。
「うぬっ!!」
それを、暗殺騎士は剣で薙ぎ払った。
鉄の穂先が宙に舞う。
その背中に、また石が当たる。
「ええいっ!」
暗殺騎士はサーコートを振り払い、背後に向き直ろうとする。
だが、彼は真正面から注がれる殺気に、慌てて剣を構えた。
衝撃。
振り下ろされた棍棒が、剣をみしみしと軋ませる。
巨大な剣と、太い棍棒。
ゴブリンロードの接近を許していた。
力比べの体勢になってしまうが、この女の力が凄まじい。
ゴブリンは、ほとんどが無性であり、上位種は女である。蟻や蜂と言った、真社会性動物に良く似た生態をしている。
だから、女のゴブリンであるというだけで、警戒の対象となるのだ。
「馬鹿力が! まるで馬か牛だ!!」
背骨が折れそうに反れる。
暗殺騎士はあえて相手の力を受けて倒れ込むことで、一瞬だけ鍔迫り合いに隙間を作り出した。
そして、ここで生まれた空間を素早く転がり出る。
起き上がろうとした彼は、そこで気付いた。
穂先を切り飛ばしたはずの槍を構えて、ホブゴブリン達が駆け寄ってきている。
棒の先を、突き刺さんばかりの勢いで暗殺騎士へ突き立てる。
「おおおおっ!!」
もはや、暗殺騎士に奢りは無かった。
自分が敵に回している者達が、自分やこの国の人間達が知っていたゴブリンとは違うことを、身にしみて思い知ったのである。
これは、気を抜けば殺される。
一人一人は大した相手ではない。
だが、強くはない敵が、必殺の武器を持っていないと言う訳ではない。
棒であっても、使いようでは容易に人を殺せる。
ゴブリン達は連携を取り、暗殺騎士の動きを妨害し、集中を妨げ、あらゆる手段を使って攻撃を当てに来る。
「このおっ!!」
再び振り回した剣が、棒を半ばから切り飛ばした。
全身を使った回転を活かしながら、これからこちらに向かってこようとするゴブリンロードに備える。
これならば、いける。
これならば……!
次の瞬間、暗殺騎士が目にしたのは、駆け寄ってくるゴブリンロードの背後に経つ、黒い肌の男だった。
耳が鋭く尖り、金色の瞳が麦穂が作る影から、じっと騎士を見つめている。
「まず」
まずい、と言うはずだった。
あれは、まずいものだ。
おそらく、単身ですら暗殺騎士と戦えるような相手だ。
それが、全てのゴブリン達を囮に、ずっと潜んでいたのだ。
「“精霊魔法、召喚、サラマンダー。炎刃”」
薄く細く、糸のような形になった炎が伸びる。
否、伸びてきていた。
麦を燃やさぬように、ゴブリン達に触れぬように、細心の注意を持って、炎の糸が暗殺騎士の周囲に張り巡らされていたのだ。
それは、今、その姿をあらわにした。
広く、刃のような形に広がる。
炎の刃は暗殺騎士の首に迫り、サーコートを焼き切り、一瞬でその首を炭化させ、切り飛ばした。
宙を飛んだ暗殺騎士の首は、風に吹かれて軌道を変え……黒い肌の男、ダークエルフの手の中に落ちた。
「黒瞳王殿に報告せねばならんな。動きに問題がなくとも、武器の強度に問題あり。もっと良い道具があれば弱兵で暗殺騎士を討てような」
「うひい……ダークエルフの魔法、やばいねえ」
「対策されねば、このようなものだ。さあ、宣戦布告の良い材料が出来た。この首を、人間どもの城に送り届けてやろうではないか。丁寧に手紙を添えてな」
ダークエルフのディオースは、ゴブリン達に撤退を命じる。
既にこの地域の人間達は排除してある。
誘い込んだ暗殺騎士も倒した。
この土地は、ゴブリン達のものとなったのだ。
しかし、彼らは一見して安全となったこの広野に執着しない。
攻めやすい場所は、攻められやすくもある。
魔王軍は、決して油断しない。
少しの後。
そこに、何かがいたという痕跡は消え去っていた。
やがて数日後、鷹の心臓、王都前に暗殺騎士の体と、焼け焦げた首が送り届けられる。
ご丁寧に、黒瞳王直筆の手紙付きであった。
この時より、鷹の目王ショーマスとホークウインドは、黒瞳王率いる魔王軍との戦争に突入するのである。
この北端に王都鷹の心臓があり、それに連なる町や村、農園が続いている。
いつもであれば、牧歌的な風景が見られるであろう広野は、しかし今は人どころか家畜の気配すら無い。
麦穂が揺れる。
放置された畑を小柄な影が幾つも走っていく。
ゴブリンだ。
「敵、人間、いない」
「注意する」
「進む」
「ギッ」
一人が走った。
麦の間から顔を出し、周囲を伺う。
ゴブリンは唇を尖らせ、高周波を発した。
展開しているゴブリン達全てに、現状の報告を行ったのだ。
そこへ、別の高周波が放たれた。
ゴブリンは慌てて麦穂の中に引っ込む。
一瞬前まで彼の頭があった場所を、巨大な刃が薙ぎ払った。
「ちっ!! ゴブリンどもの甲高い声がしたと思ったが! 連携して危険を伝えたか!!」
ずんぐりした男が降り立った。
黒いフードに、サーコートを纏っている。
ホークウインドが抱える最強戦力、暗殺騎士の一人である。
人の可聴領域を超えたゴブリンの高周波を正確に聞き取り、魔族に気配を悟らせることなく動く。
単純に、今回彼の攻撃が避けられたのは、暗殺騎士の姿を視認されたからである。
無数のゴブリン達が、麦穂の間から目を覗かせていた。
彼らは暗殺騎士を確認すると、即座に決断した。
まるで、あらかじめ条件が定められていたかのように、一斉に退却を始めたのだ。
全速力での撤退である。
「おい……おいおい! なんだってんだ!」
暗殺騎士は、慌てて彼らを追う。
逃げるゴブリンに追いすがることなど、造作もない。
暗殺騎士の速度は、状況によっては全力の馬にも優る。
だが……いかんせん、数が多い。
全てのゴブリンがバラバラに、全速力で逃げ出すのだ。
「ちっ!! 面倒だが、一匹ずつ仕留めていくかぁ!」
舌打ちしながら、彼は巨大な刃を背負った。
走りながら、前方へと体を傾けていく。
転倒するような動きで、体ごと背負った剣を抜き撃つ。
暗殺騎士の体が空中を、捻りながら回り、周辺の麦穂を悉ことごとく刈り取った。
「ギィーッ!」
運の悪いゴブリンが一人巻き込まれ、切り裂かれて倒れた。
だが、ただ一人だけ。
「一匹だと!? おいおい……!」
ゴブリン達が、一斉に伏せている。
「なんだなんだ、こいつら……! 戦う気がねえってのか! 逃げ切れるとでも思ってるのかよ……!!」
もう一度、暗殺騎士は剣を背中に収めて跳躍した。
まるで弾力あるボールのように、ずんぐりした肉体が跳ねる。
と、そこへ投げつけられる物がある。
「!!」
慌て、暗殺騎士は剣を抜き放った。
飛来したのは槍。
これを真っ向から叩き落とす。
「暗殺騎士発見! そらそら、みんな行くよ! えーと、対暗殺騎士マニュアル三番!」
現れたのは、緑の肌をした大柄な女だ。
耳は尖り、唇から鋭い犬歯が見えていた。
ゴブリンロードであろう。
手には、金属片を埋め込んだ棍棒をぶら下げている。
彼女が率いているのは、複数人のホブゴブリンだ。
得物は、人間から奪ったのであろう鉄の槍。
しかも、しっかりと堂に入った構えを見せる。
暗殺騎士ロシュフォールを相手にしていた時よりも、さらに洗練された槍捌きである。
「おいおい……。マジか」
暗殺騎士は着地すると、身構えつつ辺りを伺う。
このゴブリンロードが現れた瞬間、逃げ出していた全てのゴブリンが、退却を止めたのだ。
無数の視線が、暗殺騎士に注がれる。
「誘い込まれたか……!!」
だが、たかがゴブリン、と暗殺騎士は笑った。
どれだけ来ようが、全てこの剣で切り倒してくれよう。
タイミングを図り、ゴブリン達の呼吸を読み……隙を見て、麦穂が作り出す影に溶け込もうとする。
だが、そこに投擲された石が当たった。
ダメージは無い。
しかし、暗殺騎士の集中を僅かに途切れさせる。
「ぬうっ!」
また石が投げつけられる。
当たりそうなもの、当たらないもの、様々だ。
だが、周囲に群がったゴブリン達が、暗殺騎士に向けて石を投げつけている。
ダメージがある程の勢いではない。しかし、無視するには当たったときの衝撃が大きい。
「こいつら……!」
そこへ、繰り出されるのはホブゴブリン達の槍だ。
「うぬっ!!」
それを、暗殺騎士は剣で薙ぎ払った。
鉄の穂先が宙に舞う。
その背中に、また石が当たる。
「ええいっ!」
暗殺騎士はサーコートを振り払い、背後に向き直ろうとする。
だが、彼は真正面から注がれる殺気に、慌てて剣を構えた。
衝撃。
振り下ろされた棍棒が、剣をみしみしと軋ませる。
巨大な剣と、太い棍棒。
ゴブリンロードの接近を許していた。
力比べの体勢になってしまうが、この女の力が凄まじい。
ゴブリンは、ほとんどが無性であり、上位種は女である。蟻や蜂と言った、真社会性動物に良く似た生態をしている。
だから、女のゴブリンであるというだけで、警戒の対象となるのだ。
「馬鹿力が! まるで馬か牛だ!!」
背骨が折れそうに反れる。
暗殺騎士はあえて相手の力を受けて倒れ込むことで、一瞬だけ鍔迫り合いに隙間を作り出した。
そして、ここで生まれた空間を素早く転がり出る。
起き上がろうとした彼は、そこで気付いた。
穂先を切り飛ばしたはずの槍を構えて、ホブゴブリン達が駆け寄ってきている。
棒の先を、突き刺さんばかりの勢いで暗殺騎士へ突き立てる。
「おおおおっ!!」
もはや、暗殺騎士に奢りは無かった。
自分が敵に回している者達が、自分やこの国の人間達が知っていたゴブリンとは違うことを、身にしみて思い知ったのである。
これは、気を抜けば殺される。
一人一人は大した相手ではない。
だが、強くはない敵が、必殺の武器を持っていないと言う訳ではない。
棒であっても、使いようでは容易に人を殺せる。
ゴブリン達は連携を取り、暗殺騎士の動きを妨害し、集中を妨げ、あらゆる手段を使って攻撃を当てに来る。
「このおっ!!」
再び振り回した剣が、棒を半ばから切り飛ばした。
全身を使った回転を活かしながら、これからこちらに向かってこようとするゴブリンロードに備える。
これならば、いける。
これならば……!
次の瞬間、暗殺騎士が目にしたのは、駆け寄ってくるゴブリンロードの背後に経つ、黒い肌の男だった。
耳が鋭く尖り、金色の瞳が麦穂が作る影から、じっと騎士を見つめている。
「まず」
まずい、と言うはずだった。
あれは、まずいものだ。
おそらく、単身ですら暗殺騎士と戦えるような相手だ。
それが、全てのゴブリン達を囮に、ずっと潜んでいたのだ。
「“精霊魔法、召喚、サラマンダー。炎刃”」
薄く細く、糸のような形になった炎が伸びる。
否、伸びてきていた。
麦を燃やさぬように、ゴブリン達に触れぬように、細心の注意を持って、炎の糸が暗殺騎士の周囲に張り巡らされていたのだ。
それは、今、その姿をあらわにした。
広く、刃のような形に広がる。
炎の刃は暗殺騎士の首に迫り、サーコートを焼き切り、一瞬でその首を炭化させ、切り飛ばした。
宙を飛んだ暗殺騎士の首は、風に吹かれて軌道を変え……黒い肌の男、ダークエルフの手の中に落ちた。
「黒瞳王殿に報告せねばならんな。動きに問題がなくとも、武器の強度に問題あり。もっと良い道具があれば弱兵で暗殺騎士を討てような」
「うひい……ダークエルフの魔法、やばいねえ」
「対策されねば、このようなものだ。さあ、宣戦布告の良い材料が出来た。この首を、人間どもの城に送り届けてやろうではないか。丁寧に手紙を添えてな」
ダークエルフのディオースは、ゴブリン達に撤退を命じる。
既にこの地域の人間達は排除してある。
誘い込んだ暗殺騎士も倒した。
この土地は、ゴブリン達のものとなったのだ。
しかし、彼らは一見して安全となったこの広野に執着しない。
攻めやすい場所は、攻められやすくもある。
魔王軍は、決して油断しない。
少しの後。
そこに、何かがいたという痕跡は消え去っていた。
やがて数日後、鷹の心臓、王都前に暗殺騎士の体と、焼け焦げた首が送り届けられる。
ご丁寧に、黒瞳王直筆の手紙付きであった。
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