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第四部:オケアノス海の冒険 6
第144話 山頂の集落へ その1
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宿にて装備を数え、整え、身につけて。
さあ、出発しようというところである。
「こちらにラグナ新教の司祭殿が泊まって折られると聞きまして」
一見して笑顔なのかなと思うような、目の細い女性が訪れてきた。髪は褐色、肌の色が、こんな南国なのに真っ白だ。長い髪をくるくるっと結い上げてお団子状にしている。
首から下げている印を見て理解する。
鉤型の道具が二重に組み合わさった、この独特の印。
「あ、エルド教の司祭さん?」
「はーいー。あなたがラグナの司祭殿の保護者の方?」
「そうです」
保護者と言われてノータイムで頷いた。
アリサは確かに、保護が必要な人物だからな。
「あら、オースさん誰と話をしてますの? うげえ」
「凄い声出すなあ」
「だってこいつ、怖いんですよー。いつも笑ってるような顔してるのに、エルドの司祭って全員が戦士なんですからね!」
「ラグナの司祭は組織が肥大化しすぎて、奇跡すら使えない者が地位を得ているとか? ふふふ、本末転倒ですね」
「違いますわーっ! 能力本位なんですのよ! ただ、人格がアレだったりしたらお師様が直々に処断するくらいで……」
「お師様って?」
アリサが声を潜める。
「フランチェスコ枢機卿」
「げえっ」
エルドの司祭もすごい声を出した。
「はいはい。ところで、どういう要件なんでしょうかね。俺達は急いでいるんですけど」
「ああ、ごめんなさいね。ワタシの名前は、カレンです。これまでこの港町を統括するエルド教の司祭として仕事をしていたんですが、神話返りがさっぱり意味がわからない現象だったんですよね。で、そろそろワタシの立場が無くなってくるところだったんですよね。ほら、教会税取ってるのに事態を解決できないですから」
「あー」
「エルド教の教会税、そこそこ高いんですわ。お金が一番な宗教ですから」
「ほうほう」
「人聞きが悪いんですよね……!? ということで! ワタシ、司祭カレンが同行いたしますね。よろしくお願いしますね」
「ははあ、事態が解決するまでの間、仲間になると?」
「そういうことですねー」
女性はニコニコ笑った。
「おう、リーダー、どうしたんだ?」
「センセエ、どうしたですかー?」
「新しい仲間」
俺がカレンを指差すと、彼女がひらひらと手を振った。
「おっ、おっ、おっ」
クルミが尻尾を立てて、ぶるぶる震える。
「おっ?」
「女の人ですーっ!! また女の人です! だめですよ!! センセエはクルミのお婿さんですからね!! 絶対に、ぜーったいにあげないですからねーっ!!」
「あっ、察し」
口に出して察する人初めて見た。
さて、一人増えて五人と四匹。正確には三匹と一羽だが、同じようなものだろう。
すっかりアルディと仲良くなったフランメは、彼の頭上に座っている。
カレンがニコニコしながら、アリサと並んで歩く。
「いいですわね? モフモフは! わたくしのものですわよ!!」
「いやいや、アリサのものでもないから」
何を言ってるんだ彼女は。思わず突っ込んでしまった。
「いやいや、ワタシ、別にモフモフにはそこまで興味ないんですよね。大好きなのはお金と硝煙の匂いなんで」
「硝煙……?」
「すぐに分かりますよねー」
「エルド教は、特殊な武器を使って戦うのですわ。その代わり、奇跡のレベルではラグナ新教に大きく劣りますわ」
「失礼ですねー。洗礼を受けたものならば誰でも扱える武器こそが信頼性に足るものなんですよねー。何者が送り込んでいるのか分からないような奇跡なんかあてになりませんよねえ」
「神を愚弄しますのーっ!?」
「ワタシの神を愚弄したのはあなたが先なんですよねーっ!」
「うるさい、うるさいぞ君達! クルミ、二人の間に入って歩いてくれ」
「はいです!」
ということで、アリサ、クルミ、カレンが三人並ぶことになった。
不思議な光景だ。
『なんにゃこれ』
『わふ』
ドレとブランが、横目でその光景を見ながら首を傾げていた。
「戦いが始まれば、すぐにエルド教の有用性を見せつけますね。詠唱なんてまだるっこしいことは必要ないんですよね……」
「期待しないでおくよ。おっと、そろそろだね。コッカトリスが出てくるぞ」
コッカトリス目撃情報が多かった山道だ。
ブランがくんくんと鼻を動かした。
「においがする?」
『わふ』
「もうすぐ近くまで来てるのかい? アリクイの怪物だって言うのに、忍び足で素早く移動できるんだね」
『来たにゃ!』
ドレがひげをぶるぶるっと震わせた。
その瞬間、横合いの茂みを貫いて、嘴のように尖った顔先、コカトリスによく似た極彩色の毛並みをした、しかしよくよく見るとアリクイ……という不思議なモンスターが出現する。
『しゅるしゅるしゅーっ!!』
「モフモフですわー!!」
アリサが目を輝かせる。
「だめだめ! こいつらはこの毛の一本一本に毒がある。殺さないと毒が消えないんだ! アルディ、戦闘だ!」
「おうよ! 待ってたぜ!!」
早速、数匹のコッカトリスを相手に切り結び始めるアルディ。
ウーン、今回、敵の数が多いぞ。
コッカトリスは群れて動き回るモンスターなのか? そんな情報はなかったが。
「センセエ、来たです!」
「了解! そいっ!」
俺はスリングから石弾を投擲。
それは突っ込んできたコッカトリスの頭に辺り、その姿勢を崩した。
だが、後続のコッカトリスが動きを止めない。
よろけたコッカトリスを踏みつけて、どんどんやって来ようとするのだ。
「物量作戦か! これは忙しくなるぞ」
「忙しくなる前に片付けるんですよね!」
俺の真横に、カレンがずいっと踏み出してきた。
彼女が、羽織っている司祭のローブを広げる。
その下には……。
筒状の何かが両腰に。
太ももには小型の筒状のものが。
胸元には大型の筒状のものが。
「行きますねー!!」
笑っているような顔のまま、カレンが叫んだ。
腰に佩いている筒状のものには取っ手があり、これを両手で握りしめて前方へと突き出す。
カレンは、筒から突き出した小さな突起に指を掛け、握り込むように引いた。
響き渡る爆音。
いや、炸裂音?
近づいてきていたコッカトリスの額と腹に、二つの穴が空いていた。
そのままコッカトリスはふっとばされ、転がって動かなくなる。
「安心してくださいねーっ! エルド教が皆さんの味方をしますからね! 皆さん、ちゃんと港町で証言してくださいねーっ!!」
エルド教の司祭、カレン。
こりゃあとんでもない変わり者だ。
さあ、出発しようというところである。
「こちらにラグナ新教の司祭殿が泊まって折られると聞きまして」
一見して笑顔なのかなと思うような、目の細い女性が訪れてきた。髪は褐色、肌の色が、こんな南国なのに真っ白だ。長い髪をくるくるっと結い上げてお団子状にしている。
首から下げている印を見て理解する。
鉤型の道具が二重に組み合わさった、この独特の印。
「あ、エルド教の司祭さん?」
「はーいー。あなたがラグナの司祭殿の保護者の方?」
「そうです」
保護者と言われてノータイムで頷いた。
アリサは確かに、保護が必要な人物だからな。
「あら、オースさん誰と話をしてますの? うげえ」
「凄い声出すなあ」
「だってこいつ、怖いんですよー。いつも笑ってるような顔してるのに、エルドの司祭って全員が戦士なんですからね!」
「ラグナの司祭は組織が肥大化しすぎて、奇跡すら使えない者が地位を得ているとか? ふふふ、本末転倒ですね」
「違いますわーっ! 能力本位なんですのよ! ただ、人格がアレだったりしたらお師様が直々に処断するくらいで……」
「お師様って?」
アリサが声を潜める。
「フランチェスコ枢機卿」
「げえっ」
エルドの司祭もすごい声を出した。
「はいはい。ところで、どういう要件なんでしょうかね。俺達は急いでいるんですけど」
「ああ、ごめんなさいね。ワタシの名前は、カレンです。これまでこの港町を統括するエルド教の司祭として仕事をしていたんですが、神話返りがさっぱり意味がわからない現象だったんですよね。で、そろそろワタシの立場が無くなってくるところだったんですよね。ほら、教会税取ってるのに事態を解決できないですから」
「あー」
「エルド教の教会税、そこそこ高いんですわ。お金が一番な宗教ですから」
「ほうほう」
「人聞きが悪いんですよね……!? ということで! ワタシ、司祭カレンが同行いたしますね。よろしくお願いしますね」
「ははあ、事態が解決するまでの間、仲間になると?」
「そういうことですねー」
女性はニコニコ笑った。
「おう、リーダー、どうしたんだ?」
「センセエ、どうしたですかー?」
「新しい仲間」
俺がカレンを指差すと、彼女がひらひらと手を振った。
「おっ、おっ、おっ」
クルミが尻尾を立てて、ぶるぶる震える。
「おっ?」
「女の人ですーっ!! また女の人です! だめですよ!! センセエはクルミのお婿さんですからね!! 絶対に、ぜーったいにあげないですからねーっ!!」
「あっ、察し」
口に出して察する人初めて見た。
さて、一人増えて五人と四匹。正確には三匹と一羽だが、同じようなものだろう。
すっかりアルディと仲良くなったフランメは、彼の頭上に座っている。
カレンがニコニコしながら、アリサと並んで歩く。
「いいですわね? モフモフは! わたくしのものですわよ!!」
「いやいや、アリサのものでもないから」
何を言ってるんだ彼女は。思わず突っ込んでしまった。
「いやいや、ワタシ、別にモフモフにはそこまで興味ないんですよね。大好きなのはお金と硝煙の匂いなんで」
「硝煙……?」
「すぐに分かりますよねー」
「エルド教は、特殊な武器を使って戦うのですわ。その代わり、奇跡のレベルではラグナ新教に大きく劣りますわ」
「失礼ですねー。洗礼を受けたものならば誰でも扱える武器こそが信頼性に足るものなんですよねー。何者が送り込んでいるのか分からないような奇跡なんかあてになりませんよねえ」
「神を愚弄しますのーっ!?」
「ワタシの神を愚弄したのはあなたが先なんですよねーっ!」
「うるさい、うるさいぞ君達! クルミ、二人の間に入って歩いてくれ」
「はいです!」
ということで、アリサ、クルミ、カレンが三人並ぶことになった。
不思議な光景だ。
『なんにゃこれ』
『わふ』
ドレとブランが、横目でその光景を見ながら首を傾げていた。
「戦いが始まれば、すぐにエルド教の有用性を見せつけますね。詠唱なんてまだるっこしいことは必要ないんですよね……」
「期待しないでおくよ。おっと、そろそろだね。コッカトリスが出てくるぞ」
コッカトリス目撃情報が多かった山道だ。
ブランがくんくんと鼻を動かした。
「においがする?」
『わふ』
「もうすぐ近くまで来てるのかい? アリクイの怪物だって言うのに、忍び足で素早く移動できるんだね」
『来たにゃ!』
ドレがひげをぶるぶるっと震わせた。
その瞬間、横合いの茂みを貫いて、嘴のように尖った顔先、コカトリスによく似た極彩色の毛並みをした、しかしよくよく見るとアリクイ……という不思議なモンスターが出現する。
『しゅるしゅるしゅーっ!!』
「モフモフですわー!!」
アリサが目を輝かせる。
「だめだめ! こいつらはこの毛の一本一本に毒がある。殺さないと毒が消えないんだ! アルディ、戦闘だ!」
「おうよ! 待ってたぜ!!」
早速、数匹のコッカトリスを相手に切り結び始めるアルディ。
ウーン、今回、敵の数が多いぞ。
コッカトリスは群れて動き回るモンスターなのか? そんな情報はなかったが。
「センセエ、来たです!」
「了解! そいっ!」
俺はスリングから石弾を投擲。
それは突っ込んできたコッカトリスの頭に辺り、その姿勢を崩した。
だが、後続のコッカトリスが動きを止めない。
よろけたコッカトリスを踏みつけて、どんどんやって来ようとするのだ。
「物量作戦か! これは忙しくなるぞ」
「忙しくなる前に片付けるんですよね!」
俺の真横に、カレンがずいっと踏み出してきた。
彼女が、羽織っている司祭のローブを広げる。
その下には……。
筒状の何かが両腰に。
太ももには小型の筒状のものが。
胸元には大型の筒状のものが。
「行きますねー!!」
笑っているような顔のまま、カレンが叫んだ。
腰に佩いている筒状のものには取っ手があり、これを両手で握りしめて前方へと突き出す。
カレンは、筒から突き出した小さな突起に指を掛け、握り込むように引いた。
響き渡る爆音。
いや、炸裂音?
近づいてきていたコッカトリスの額と腹に、二つの穴が空いていた。
そのままコッカトリスはふっとばされ、転がって動かなくなる。
「安心してくださいねーっ! エルド教が皆さんの味方をしますからね! 皆さん、ちゃんと港町で証言してくださいねーっ!!」
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